- ウェイン・ジェニングス 「ジャガー・XK-E」
- ジェス・マクディ「BMW・750iL」
工夫のないタイトル
原題が「Murder in Malibu」ということで、ほぼ直訳の邦題がついています。あまり海岸には関連しておらず、ビーチは要らなかったような気もしますね。題名がストレートな割に、ストーリーはひねった構成になっています。
これも賛否両論あります
犯人のウェインはプレイボーイ
伝統的な「倒叙法」で作品が作られていない
このマリブビーチ殺人事件が作られた1989-1990年あたり、「汚れた超能力」「殺意のキャンバス」「かみさんよ、安らかに」など、突飛なアイデアに走りすぎた感のある作品が多いですね。汚れた超能力では生々しい流血、殺意のキャンバスでの懐古シーン、かみさんよ、安らかに‥などは視聴者を映像的に騙す構成になっています。
この作品は犯人のようで犯人でないかも‥、でもやっぱり犯人っていう作戦でした。私はコロンボ作品は原則的に「倒叙法」が好きですね〜やっぱり。ま、偉そうなこと言っても作品を作る側の苦労は並大抵ではないのでしょうね。お察しします。
ロッカ夫人
フロイド・レヴィン
お父さんは
ブログ訪問者さんから情報を得て、検証してみました。
37話「さらば提督」のチャーリー・クレイ邸と、55話「マリブビーチ殺人事件」のテレサ・ゴーレン邸は同じでした。これには両作とも脚本が「ジャクソン・ギリス」であったことも関係しているのでしょうか。
左:チャーリー・クレイ邸 右:テレサ・ゴーレン邸
周囲が車寄せの道に囲まれた円形の花壇が印象的な豪邸です。マリブビーチというロサンゼルス中心から西の方向に位置します。おそらく近くには「マイロ・ジャナス」「ブリマー」「マックス・バーシーニ」「フィールディング・チェイス」などの有名人が住んでいました。実在の「ピーター・フォーク」の家も近かったようです。
監督:ウォルター・E・グローマン
脚本:ジャクソン・ギリス
音楽:パトリック・ウィリアムズ
ウェイン・ジェニングス:アンドリュー・スティーヴンス(声:大塚芳忠)
ジェス・マクディ:ブレンダ・バッカロ(声:来宮良子)
テレサ・ゴーレン:ジャネット・マーゴリン(声:山田礼子)
シュルツ警部:フロイド・レビン(声:永井一郎)
加筆:2021年7月18日