19話「別れのワイン」の「カッシニー・ワイナリー(ロケ地)」がどこであるか?これに興味を示すコロンボファンも多いことでしょう。2021年秋にゲストさんからご質問をいただき、本格的に調査し、判明しました。
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19話「別れのワイン」
- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第1位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第1位]
- カッシーニ・ワイナリーの場所が特定できました。
- コロンボシリーズ中、最も有名なレストランは実在しなかった。
- 別れのワインは、「不動の人気投票1位」「不朽の名作」だ。
- 犯行のトリックが難解という意見もあります。
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- エイドリアン・カッシーニ「ロールス・ロイス・シルバー・シャドーI」
- リック・カッシーニ「フェラーリ・330・GTS」
プロローグ
兄弟の確執
作品としての品格を感じる「別れのワイン」
ストーリーは終止美しく展開しています。イタリア風のBGMを多用した他に、不規則に聞こえる「鐘のような音」がとても印象的で、特にエイドリアンの犯行隠避(いんぴ)の場面で多用されます。犯人のエイドリアンは決して悪人ではなく、怒りにまぎれて殺人を犯した。このまま罪を背負って「美しくない」余生を送るのも、喜ばしいことではないと感じています。その点では、後の作品28話「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐の心情にも類似点を感じました。
ジュリー・ハリスは可憐
カレンとジャニスの服がお揃い
リックの婚約者
刑事コロンボをさらに楽しめる俳優
この俳優さんも良い!
リックの死亡原因を解説する専門家
話しかけるものの邪魔にされる
ワイン屋のオヤジ
コロンボ警部がワインの銘柄を当てるシーン。バーガンディというのは、ブルゴーニュの英語名、ピノ・ノワールとギャメイ(ガメイ・ノワール)はその地方のブドウの品種です。クラレットとはいわゆるボルドーの英語名、カベニ・ソーヴィニオンはそのブドウの品種です。
ポーの小説でナントカの樽
コロンボ「ここで閉じ込められらコトですなぁ。」から始まり、エイドリアンが「アモンティラード」と答えた印象的なシーン。これはエドガー・アラン・ポーの「アモンティラードの樽」を差しています。
ワイナリー見学のガイド
フランク・パグリアが可愛い
ラストシーンも良い
「別れのワイン」と言う邦題の意味はラストシーンで見られます。コロンボとエイドリアンは車の中でワインを酌み交わします。エイドリアンはこれまでに収集したワインを全部ダメにして、海に捨てようとしました。犯行を自供し刑務所行きを覚悟する。これも俗世にさよならを言うような心境だったのでしょう。
YouTube「別れのワインのエンディングの曲」をパソコン演奏で再現しています。ワインやイタリアの雰囲気が漂う曲ですが、なぜか日本の大正ロマンにも通じる雰囲気がします。音楽もお好きな方は、こちらもご覧ください。(*ご注意:YouTubeへのリンクは音が出ます!)
人気ランキングで不動の1位獲得。
「別れのワイン」はどのような人気ランキングでも、常に1位を獲得してしまうという、不動の人気を誇ります。犯人役のドナルド・プレザンスを筆頭に、素晴らしい俳優陣。王道的なテーマ「ワイン」を扱った点でも、それが有利に働いています。
「別れのワイン」は刑事コロンボシリーズの最高傑作か?
この「別れのワイン」という作品は、コロンボシリーズの中で最高傑作であるとの呼び声が高いです。作品評を集めたサイトでは、数多くの意見が交わされています。概ね「作品としての品格や味わい」において非常に評価が高く、多くの人の支持を集めています。犯人役のドナルド・プレザンスが醸す高貴な雰囲気も好印象で、他の作品と別格であるとも感じさせます。題材がワインであることも、この作品の風格を持ち上げています。様々な意味で、この作品は味わい深いのです。
→人気作品ランキング
もちろん、私の考える「刑事コロンボシリーズの醍醐味」は、味わい深いことだけに終始しません。4話「指輪の爪あと」6話「二枚のドガの絵」15話「溶ける糸」などに登場する「憎たらしいほど強烈な犯人像」も見逃せませんよね。
おそらくチチアンにも、この美しい赤は出せなかったでしょう。
チチアン→ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ワインへのウンチクも勉強になる
ダナ・エルカーが可愛い
ワイン仲間のルイス
ステインさんの事務所のビル
事件現場でニックの車について語る警官
バーで天気を尋ねられる客
ワインのオークションを仕切る人
カッシーニ・ワイナリーのロケ地
カッシニー・ワイナリーの詳細記事
カッシニー・ワイナリー(GoogleMaps)
カッシーニ・ワイナリーは海の近くにあったのか?
シリーズ中、最も有名なレストラン
監督:レオ・ペン
脚本:スタンリー・ラルフ・ロス
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
エイドリアン・カッシーニ:ドナルド・プレザンス(声:中村俊一)
秘書カレン・フィールディング:ジュリー・ハリス(声:大塚道子)
エンリコ・ジョセッピ・カッシーニ:ゲイリー・コンウェイ(声:加茂嘉久)
ファルコン(ワイン仲間):ダナ・エルカー(声:神山卓三)
ルイス(ワイン仲間):レジス・コーディック
ステイン(ワイン仲間):ロバート・エレンスタイン
ジョーン・ステーシー:ジョイス・ジルソン(声:北島マヤ)
ビリー・ファイン(リックの友人):ロバート・ウォーデン
アンディー・スティーヴンス(リックの友人):リード・スミス
キャシー・マーロウ(リックの友人):パメラ・キャンベル
レストランのマネージャー:ヴィトー・スコッティ
レストランのワイン係:モンティ・ランディス
バーテンダー:マイク・ラリー
バーの客:ロバート・ドナー
バーの客:ボブ・ハークス
ウイリアム・マルチネス博士:ビクター・ミラン
オークションの人:ウォーカー・エドミストン
オークションの客:レン・フェルバー
警官:ジョン・マッキャン
ワイン店店主:ジョージ・ゲインズ
ワイン醸造所ガイド:ロバート・ドイル
掃除のオヤジ:フランク・パグリア