同じ照明器具
少なくとも3つのエピソードで同じ照明器具が使われています。
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廊下に色ラインが描いてある病院
31話「5時30分の目撃者」で、コリアー先生が勤める大学病院の廊下に「色ライン」が描いてあって、目的地までのガイドになっていたのは印象的でしたね。でもこの病院は、次のエピソード32話「忘れられたスター」の外科医ランズバーグ先生の病院と同じでした!
左:ランズバーグ先生の病院 右:コリアー先生の大学病院
32話「忘れられたスター」を見ていて「この廊下のラインは…もしや」と思い、31話「5時30分の目撃者」を見直してみたら…こりゃ怪しいぞ〜、かなり怪しい。で、決め手は「廊下の照明灯」左写真の左手前の円筒形の照明灯、右写真の赤いドアの奥の照明灯も円筒形で、同じメーカーのものだと判る。でも壁の雰囲気が違います。これは「5時30分の目撃者」の受付嬢が「コリアー先生は、ブルーの線に沿って新館です」と案内していることから、ランズバーグ先生の方は、本館(少し落ち着いた雰囲気)ではないかと、推察します。
この病院は「ペパーダイン大学」が舞台になっているとのことです。となると、「コリアー先生が勤める大学病院」「ランズバーグ先生の病院」「殺人講義の大学」がすべて同じ場所ということになります。
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画像更新:2023年12月30日
15話「溶ける糸」
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第4位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第4位]
- 宇宙大作戦(スタートレック)と刑事コロンボ。
- 女優「アン・フランシス」の出演作品。
- バリー・メイフィールド「メルセデス・ベンツ」
ご存知、スタートレックのMr.スポックの登場
日本語吹替版
吹き替えがテレビでお馴染みのMr.スポックの声(久松保夫さん)だったらな~って、欲もありますが、残念。ちなみに久松保夫さんは、5話「ホリスター将軍」の役をされましたね。
コロンボシリーズ中「最悪の人物」
私の印象としては「動機不十分」です。がしかし、それを上回るメイフィールドの悪人像は強烈です。自分を信頼してくれている恩師ハイデマン博士を殺害しようと計画。しかし、そのトリックを手術助手のシャロンに見抜かれそうになると一転、シャロンを殺害。この殺害が予期せぬ行動となり、コロンボ警部に矛盾を次々に暴かれてゆきます。そして、そのシャロン殺害をハリー・アレキザンダーなる元麻薬常習者の犯行に見せかけるため、アレキザンダーを殺害するという、凄まじい殺人鬼ぶりです。
「非論理的」って台詞すら出なかったが…冷静沈着なMr.スポック。
その犯行がすべて「沈着冷静で論理的?」に淡々と行われます。スタートレックでのMr.スポックとイメージがダブって、より一層ストーリーを引き締めていますね。しかしその冷静さが、コロンボ警部の目に止まり容疑者と特定され、しかも未遂に終わるハイデマン博士殺害計画の証拠を、博士の体内より引き出させてしまうという…コロンボファンにとっては美味しすぎる展開。そしてラストシーンも、この作品に相応しく「完璧に楽しめる」ものだったと言えるでしょう。
コロンボと犯人の対決を堪能できる作品
この「溶ける糸」では犯人の冷酷な連続殺人に対し、コロンボ警部が心からの怒りをぶちまけ「対決」宣言し、ラストシーンを向かえます。「コロンボ警部」対「頭脳明晰な犯人」という刑事コロンボシリーズの最大の醍醐味が最も良く表現された作品の一つです。この雰囲気(犯行後にも裏付け工作などをする…etc.)を持った作品としては、16話「断たれた音」も大好きです。
その反面、6話「二枚のドガの絵」、20話「野望の果て」、25話「権力の墓穴」などは、犯人が「少し間抜けで滑稽に感じる」「よせば良いのに…自分から罠にハマって来る」もので、別の意味で楽しめる作品です。
アン・フランシスが好演
一番好きな殺害シーン。
不謹慎な表現になりますが、刑事コロンボシリーズで一番好きな殺害シーンは?と聞かれたら‥本作の「シャロン殺害シーン」だと、答えるかもしれません。病院の駐車場、勤務を終えたシャロンの車に忍び寄るメイフィールド。シャロンは彼の殺気に気づき「私を殺すの?本気なの?」という恐怖を訴え、直後にバッグとキーが地面に落ちる。絶叫も流血もない。そのあと眠そうなコロンボ警部が現場検証にやってくる。これぞ刑事コロンボの絵作りですね!
ゆで卵が大好きなコロンボ警部
フローレス刑事
ハイデマン博士
ニタ・タルボットも可愛い
看護師モーガン
ハリー・アレキザンダー
病院の清掃係
こちらは清掃のおばちゃん
溶ける糸の解説をするポール医師
決め手となった溶ける糸
メイフィールドが「コロンボのポケットで見つかった溶ける糸」に見覚えが無い…としらを切った場合は?という質問コメントを頂き加筆します。
糸には…
ハイデマン博士の血液が付着している。
染色して溶けない糸に見せかけている。
メイフィールド医師がコロンボのポケットに糸を放り入れた…ことは認めなくても、糸の存在が決定的証拠となりそうです。だからメイフィールドは、溶ける糸を処分したかった。その一時的な隠し場所が、コロンボのポケットというわけです。もしハイデマン博士が溶ける糸の影響で死亡すれば検死解剖により、メイフィールド医師が殺害目的に使用したことはバレてしまいます。リスク覚悟で溶ける前に体内から取り出そうと決めたわけです。
病棟のエレベーターが同じ!
15話「溶ける糸」と、16話「断たれた音」の病棟のエレベーターは同じでした。廊下の天井の照明の配列が似ていますが、色が違って見えます。内装の配色も、溶ける糸は地味で断たれた音はかなり派手なので、同じ病院かどうかは、定かではありません。詳しくは「皆さん同じ病院に入院?」をご覧ください。
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音楽担当はビリー・ゴールデンバーグ
メイフィールド邸でのパーティで使われているBGM、特にコロンボ警部の車が走っている場面でよく聞こえます。この音楽は2話「死者の身代金のテーマ」と同じです!作曲家は「ビリー・ゴールデンバーグ」。70年代っぽいポップなサウンドなので、聞いてみてください。
監督:ハイ・アヴァーバック
脚本:シリル・ヘンドリックス
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
バリー・メイフィールド医師:レナード・ニモイ(声:天田俊明)
シャロン・マーチン看護婦:アン・フランシス(声:翠準子)
エドモンド・ハイデマン博士:ウィル・ギア(声:巖金四郎)
マーシャ・ダルトン:ニタ・タルボット(声:佐原妙子)
ハリー・アレキザンダー:ジャレッド・マーティン(声:津嘉山正種)
フローレス刑事:ビクター・ミラン
ポール医師:ケン・サンソム
シンプソン医師:マレイ・マクリード
ミケルソン医師:レオナルド・サイモン
外科医:トニー・レーガン
外科医:ロバート・バッキンガム
看護師モーガン:アネタ・コルソー(声:沢田敏子)
私服刑事:マイク・ラリー
警察官:ゲーリー・ライト
警察官:ボブ・ハークス
清掃婦:パトシー・ギャレット
清掃係:バート・グリーン
加筆:2024年9月3日
16話「断たれた音」
- 「ぼろんこの名作選」に選ばれています。
- 「愛犬ドッグ」の出演作品。
チェスのチャンピオンである「エメット・クレイトン」だが、かつてのチャンピオン「トムリン・デューディック」氏が復帰し、自分に挑戦して来たことに恐怖し、夢にうなされる有様。対決前夜にレストランで二人きりで勝負するが、あえなく敗北したクレイトンはデューデックの殺害を決意します。密会対決での敗北に、二人の実力差を思い知ったためです。
最高級の犯人役:ローレンス・ハーヴェイ
しかし、それを上回るコロンボ警部の「着眼点」には恐れ入ります。「便せんでなくメモ用紙」「入れ歯なのに歯ブラシ」など、被害者をよく知らなければ気がつかない点を見逃しません。さらに「ボールペンのインク」への着眼は流石だと言えます。
卑怯な勝負師
冒頭の夢のシーンでもわかるように、クレイトンは自分の今の地位「チェスのチャンピオン」からの陥落を非常に恐れ、半ばノイローゼ気味になっています。自分は将棋が好きで名人戦など良くテレビで観戦するのですが、勝負ごとには必ず勝者と敗者ができるわけで、負けた時の潔さも含めた品格を問われる分野でもあると思います。クレイトンはそれを逸脱していました。今回の挑戦者トムリン・デューディック氏は、好敵手とて堂々と闘った結果に破れたとしても十分納得できた相手であったはずです。
頭が良く、自信過剰な犯人との対決劇
ストーリー展開の中で、しつこいコロンボ警部と頭脳明晰な犯人とのやりとりも、刑事コロンボシリーズ中で最高評価に近い醍醐味を与えてくれました。それにしてもクレイトン氏はもちろん相当な頭脳の持ち主ではありますが、棋士としてはかなり「短気で怒りっぽい」性格ですね。将棋などのテレビ中継を見る限り、戦いの後はどちらが勝者・敗者であるか見分けられないこともあるほど、棋士はあまり本当の感情を出さないものですが、これは日本人特有なのでしょうか。
逆・筆記用具忘れ!
普段筆記用具を忘れて人から借りる癖があるコロンボですが、今回は何と、記憶力抜群のクレイトンがボールペンを忘れ、それをコロンボが本人に届けます。しかも…こっそり「試し書き」をしてから返すところが流石。
→コロンボはよく「筆記用具を忘れる」件
名台詞「縦から見ても、横から見ても」
この話で興味深い展開となっている最大の要因は「殺そうと思ったが失敗した」点につきるかと思います。なぜ失敗したか?はラストシーンに集約されます。解決編では、決定的な物的証拠を見せるには至りませんが「縦から見ても、横から見ても、耳の聴こえない人物が犯人である」という、コロンボの警部の名台詞で結ばせたことで、この作品の品格を決定的に高めてくれていると感心します。
元チェス王座のトムリン・デューディック
俳優ジャック・クリューシェンはカナダ人
デューディック氏一行はチェコ人?
元婚約者の名前が不可解
同行する医師
ダグラス刑事
フランス料理店のオーナー
塩とコショウで始まったテーブルクロス・チェス
獣医ドクター・ベンソンが可愛い
赤いヘルメットが似合う男
デューディックのホテルの記者
遺書を持ってくる刑事
エキストラ俳優ゲーリー・ライト
エキストラ俳優ボブ・ホークス
病院の女性看護師
これがハーヴェイの遺作となった
ローレンス・ハーヴェイは胃癌が悪化していて、刑事コロンボの撮影中もかなり体調が悪く、食事も喉を通らない様子でした。そして1973年11月25日に亡くなりました(享年45歳)。奇しくも日本では、その夜にNHKで「断たれた音」が放送されたそうです。調べてみると彼はリトアニア出身ということで、むしろこっちの方が東側の人なのかもしれません。
彼には「ドミノ・ハーヴェイ」という実娘がおり、2005年の映画「ドミノ」で実名の主人公(演:キーラ・ナイトレイ)として描かれています。ストーリーも幼くして俳優の父が急死したあらすじ。しかしドミノ・ハーヴェイは、この映画完成の直前に35歳の若さでこの世を去っています。なんとも薄命な父娘‥。
第2~第3シーズンの不思議なピアノ曲
YouTube「不思議なピアノ曲」刑事コロンボの第2~第3シーズン「黒のエチュード」「偶像のレクイエム」「絶たれた音」「毒のある花」などで多用された「不思議な雰囲気を持ったピアノ曲」を再現しています。音楽もお好きな方は、こちらもご覧ください。(*ご注意:YouTubeへのリンクは音が出ます!)
デューディックが運び込まれた病院
バレー・プレスビティリアン病院(GoogleMaps)
病棟のエレベーターが同じ!
15話「溶ける糸」と、16話「断たれた音」の病棟のエレベーターは同じでした。廊下の天井の照明の配列が似ていますが、色が違って見えます。内装の配色も、溶ける糸は地味で断たれた音はかなり派手なので、同じ病院かどうかは、定かではありません。。
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監督:エドワード・M・エイブラムス
脚本:ジャクソン・ギリス
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
エメット・クレイトン:ローレンス・ハーヴェイ(声:小笠原良知)
トムリン・デューディック:ジャック・クリューシェン(声:松村彦次郎)
ベロスキー:ロイド・ボックナー(声:宮田光)
リンダ・ロビンソン:ハイジ・ブリュール
獣医ドクター・ベンソン:マイケル・フォックス(声:今西正男)
アントン医師:マティアス・レイツ
フランス料理店のオーナー:オスカー・ベレギ・ジュニア
粉砕機の作業員:ジョン・フィネガン
ダグラス刑事:ポール・ジェンキンス(声:若本規夫)
記者:マニュエル・デピナ
記者:ミッキー・ゴールデン
看護師:アビゲール・シェルトン
警察官:ゲーリー・ライト
刑事:レイ・バラッド
ホテルのイベント会場のウエーター:ボブ・ホークス
加筆:2024年8月29日
26話「自縛の紐」
- マイロ・ジャナス「ロールス・ロイス・シルバー・シャドーI」
- バディ・キャッスル 「シボレー・コルベット・スティングレー」
悪人マイロに、コロンボ警部が激怒!
ほのぼの笑えるシーン
当初本記事ではこの女優を「スーザン・ジャコビー」だと記載しておりましたが、正しくは「アン・コールマン」でした。→トライコン工業社の女性社員
加筆訂正:2023年11月26日
ルイス・レーシー
大草原の小さな家
エド・マクレディ
少し納得しかねるシーンなど…
コロンボは病院で子どもとお母さんの会話を見た時に「自縛の紐」のトリックを暴きますが、「そうか、わかった!」的な描き方であまり好きではありません。もう少しさり気ない演出をしてくれたらな~って思いました。決め手の他に「着替えを知っているのは犯人である証拠」だと力説する場面は、かなり迫力あるシーンです。よく聞かないと意味が分かりませんが、それでも論理の筋立てや話し口調など、犯人を「落とす」パワーは並々ならぬものを感じました。
邦題「自縛の紐」考察
タイトル「自縛の紐」は、上手い邦題だと思いますが「決め手のまんま」。これも15話「溶ける糸」との共通点です。最初にこの作品を見た当時は小学生だったでしょうか、「自爆」だと思っていました。原題はAn Exercise in Fatalityで直訳は「死の中のエクササイズ」と出ました。他でも詳しく語りますが、コロンボシリーズの邦題には「△△の☆☆」というスタイルがたいへん多く、△△の部分にこのような普通に使われない名詞「自縛」を用いたことは、興味深いですね。
少し寂しげな表情が印象的な秘書ジェシカ
怒りながらも、犯人を追い込んでゆく?
以前『美しいコロンボ劇にはなっていません。美しく感じないもっと大きな理由は「激怒するコロンボ警部」です。』と書きましたが、そうでもなかったです。もう一度見直すと『怒りながらも、犯人を追い込んでゆく』ように感じました。『スタッフォード夫人の緊急入院』で怒ったことも、不要なシチュエーションとまで言えませんね。また、冒頭からコロンボ警部は不機嫌な雰囲気で登場しているのも面白い(早朝に呼び出されてとのこと)です、このような登場シーンは多いですね。
清掃員のマーフィ
現場検証のリッカー巡査
秘密組織が毒を盛った?
病院の待合室でとばっちり
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さてこのスタッフォード夫人のルースが運び込まれた病院と、16話「断たれた音」でトムリン・デューディックが入院する病院は、廊下がほぼ同じです。この病院は天井の照明が印象的ですね。「断たれた音」の方はその青色が際立っています。
また「溶ける糸」の病院もよく似ています。詳しくは「皆さん同じ病院に入院?」をご覧ください。
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投稿日:2023年10月16日
口笛で、THIS OLD MAN♪
また、コロンボ警部が海岸を歩くシーンでは、ピーターフォークの「THIS OLD MAN」自身の鼻歌が吹き替え無しで披露されています。
→「THIS OLD MAN」について
マイロ・ジャナスはLA北西部のマリブビーチに住んでいて、なんとご近所に「指輪の爪あと」の探偵のブリマー邸もあります。ジェシカがビキニで登場したり、マイロが海岸でトレーニングしたりで、とても印象に残ります。
マリブ周辺(マイロ・ジャナス邸)
それに対しマイロ・ジャナス健康クラブはLA中心よりやや北側の「チャット・ワース(チャッツ・ワース)」にあります。
さらに、マイロがアリバイ工作に利用した「パーカーの店」はLA東部のパサデナ地区にあり、マイロの自宅から反対方向に位置します。この距離感はいかにもマイロがアリバイを主張したくなるほど遠いです。
パサデナ周辺(パーカーの店)*カーターは誤りです。
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事件解決の決め手(2020年9月加筆)
この一連の会話が重要だと思うのです。
マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかり(トレーニング)やってから、帰宅する」と確かに言ったんだ。
コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」
その後の実演で「運動靴は第三者(犯人と断定)が履かせた」と実証しました。マイロもそれを認めています。
そして、その後の会話‥
マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタしかいないんだ。自分で認めてるでしょ?」
ここまでは、良い。
私は‥次の決め台詞が混乱の原因となっていると確信します。
コロンボ:「スタッフォードさんを第三者が最後に見たのは7時半で、その時は背広だった。翌朝死体が発見された時は、運動着を着ていた。その間、誰も彼を見ていない。ところがアンタは、前の晩午後9時に、いいかね、アンタ1人だけがあの人が着替えたのを知ってたんだ。あの時間アリバイのあるはずのアンタが、何故そのことを知っているんです?」「完全なアリバイを作ろうとしたんだが、そのアリバイが命取りでしたね。」
この際、反則かもしれませんが、ぼろんこがこの台詞を自分なりに書き直してみましょう。
マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタなんです。自分で認めてるでしょ?」
コロンボ:「犯人に履かされた運動靴、運動着も犯人が着せたんですよねぇ、よござんすね?マイロさん。それでは、9時過ぎに『運動着に着替えた』と電話してきたのは、一体誰でしょう?着替えたことを知っているのは、犯人だけ、そりゃあアンタですよ。」
ぼろんこ:「ニセ電話のスタッフォードの会話」と「自縛の運動靴の実証実験」。この2つだけで、マイロを犯人だと決定づけられたはずです。考えてみてください‥自分で着替えていないということは、気絶か、眠らされていたか、死んでいたか、どれかでしょう?それを、元気に自分で着替えました‥と電話してきた人が犯人なのです。
解決編がスッキリしなかった状況
しつこいコロンボに対しマイロが苛立ち、スタッフォード夫人が病院に担ぎ込まれ、コロンボも激怒(マイロの図太さに切れた)。このヒートした流れのまま、マイロの事務所で解決編をむかえます。この流れは劇的なのですが、結果的に混乱を招いています。(マイロが病院と、翌朝の事務所の服装が同じことも良くないです)
そして頭に血が上ったコロンボが、決定打ではない「力説」をするので、混乱したのです。
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刑事コロンボと魔法瓶
→刑事コロンボと魔法瓶
監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
マイロ・ジャナス:ロバート・コンラッド(声:日下武史)
ジェシカ・コンロイ:グレッチェン・コルベルト(声:三田和代)
ジーン・スタッフォード:フィリップ・ブランズ(声:雨森雅司)
ルース・スタッフォード:コリン・ウィルコックス(声:藤野節子)
検死官:ビクター・イゼイ
リッカー巡査:レイモンド・オキーフ
アル・マーフィ:ジュード・フェアズ
バディ・キャッスル:パット・ハリントンJr(声:寺島幹夫)
ルイス・レーシー:ダレル・ツワーリング
トライコン工業社の女性社員:アン・コールマン
ローズ:スーザン・ジャコビー
警備員:エド・マクレディ
待合室の男性:ミッキー・ゴールデン
待合室の男性:トニー・レーガン
*作品のエンディングに関して:賛否の激しい解釈については記載を削除しましたが、2020年のBS一挙再放送で議論が再燃したため、加筆しました。
加筆:2024年8月29日