Cliff Carnell
筆者ぼろんこが刑事コロンボの素晴らしさを語る。コロンボ全話解説・出演者研究など。
加筆:2010年4月24日
32話「忘れられたスター」
33話「ハッサン・サラーの反逆」
日本語の吹き替えは「野本礼三」さんで、ウイルソン刑事(ボブ・ディシー)の声と同じです。この野本礼三さんの声がとても素敵なので俳優ハーヴェイ・ゴールドも印象に残りました。声優:野本さんはテレビアニメドカベンの「徳川監督」としても知られます。
加筆:2020年8月2日
67話「復讐を抱いて眠れ」
68話「奪われた旋律」
新シリーズ最後の2作品でコロンボ警部を補佐するのが、デガルモ刑事。このように年配の刑事が登場する回は、捜査シーンに落ち着いた雰囲気を感じさせ、けっこう好きです。俳優リチャード・リールは、wikiに日本語ページを持つ程の人物で、映画「ブラック・レイン(1989)」にクラウンという役でクレジットされています。
3話「構想の死角」と22話「第三の終章」では、それぞれ作家と出版社社長という似通った職業で登場します。いずれも自らの才能ではなく、他人(両者とも殺害される被害者)の力に頼って生きていながら、自信満々という人柄でした。それに対し、36話「魔術師の幻想」では、特異稀なる奇術の才能を持ちながら、過去を暴かれたことにより犯行に至るというものでした。
他の多くのゲストスターとも共通しますが、このジャック・キャシディとジョージ・ハミルトン、そしてロバート・ヴォーンの3人は、別格にダンディでした。他の二人が、少し柔らかいトーンなのに対し、ジャック・キャシディは憎らしい雰囲気も併せ持っていました。日本語吹き替えは3回とも「田口計」さん。はまり役となっています。
1976年に36話「魔術師の幻想」に出演後、自宅の火災により亡くなったそうです。そのためテレビや映画の出演作品も決して多くはなく、「刑事コロンボファンに最も愛された」俳優さんだったと言っても良いでしょう。
加筆:2023年12月17日
1907年1月3日 – 1986年3月10日
レナード・ニモイさんと言えば、スター・トレック(宇宙大作戦)で、USSエンタープライズ号の副船長「ミスター・スポック」として世界中に知られています。子どもの頃の私にとって、コロンボを演じるピーター・フォークと並び、二大スターでした!
「溶ける糸」は、私ぼろんこが選んだ これぞ刑事コロンボだ「傑作選」 でも最高級に好きな作品に含まれました。ニモイさん演じるメイフィールド医師は、コロンボ・シリーズの全犯人中で最も冷酷な人物の一人です。それも、ニモイさんの醸す沈着冷静な演技が加味されてのことでしょう。
ニモイさんが我々に残した言葉だそうです。
A life is like a garden.
Perfect moments can be had,
but not preserved, except in memory.
LLAP
人生は庭のようなものです。
すばらしい瞬間があるのに、
それを保存しておけない…
ただし、想い出を除いては。
(訳:刑事ぼろんこ)
LLAPとはバルカン人(ミスター・スポック)の挨拶で「Live Long And Prosper:長寿と繁栄を」の略だと言うことです。
加筆:2015年3月5日
人生を懸けた「上院議員候補の補欠選挙」の最中だと言うのに、選挙参謀を暗殺してしまいます。コロンボ警部の推理を跳ね返そうと、幾度も反論しますが、ことごとく矛盾を暴かれ、崖っぷちまで追い込まれますね。終いには、自作自演の暗殺未遂事件を起こし、それが決定的な証拠を生み出すという、見事なシナリオでした。
作品の完成度を高めたのは、言うまでもなく「ジャッキー・クーパー」の素晴らしい演技です。日本人の自分が、どこまで理解できているのか、若干疑問もありますが、悪人ながらどこか憎めないキャラクターを見事に作り上げたと思いました。
加筆:2012年6月1日
ジャッキー・クーパーさんは2011年5月3日に他界されたそうです。享年89歳でした。
マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)の右腕的な弁護士B・J・ハリソンを演じています。前任のトム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)と同じような存在。
金庫に閉じ込めたエドモンドの車のキーを、弁護士のマーチンに見つかりそうになるシーンも面白かったですね。邸宅の庭で合鍵の説明をする際に、素手で証拠品に触った彼女が「あ、いけない、指紋、でしたね…」警部「惜しいことでしたねぇ」の会話なども、見逃せません。灰皿に隠したはずの「エドモンドの車のキー」が、見当たらないことでも、犯人の不安を上手く表現していて興味深いものでした。
先日、何気なくテレビで映画「ダーティファイター」を見流していた。するとママ・ボッグス役でこのルース・ゴードンを見ることができました。大変ラッキーなことです。
刑事コロンボの犯人役としての「主演女優賞」を設けるとしたら、ノミネートの筆頭です。
加筆:2016年5月4日
女優シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)は、俳優ピーター・フォークの妻。38話「ルーサン警部の犯罪」で、殺害されたクレアのご主人のアリバイを証言するチョイ役の秘書として初登場。その後は、42話「美食の報酬」で犯人ジェラードのお馬鹿ちゃん風愛人、50話「殺意のキャンバス」ではバーシーニの妻ベネッサを好演。58話「影なき殺人者」では殺人ほう助、66話「殺意の斬れ味」ではついに、共犯役をつとめています。新シリーズでは特に、作品自体が徐々にピーター・フォークの「私物」になっている傾向が強く、ピーターの実妻である彼女が多く登用されています。
その風貌からも若い頃は犯人などの愛人役が多く、年齢とともに「少し意地悪」な役柄もこなしています。しかし本質的には「あまり深く物事を考えない」風にも見受けられ、憎めないキャラクターとして描かれる傾向にあるとも思えます。
Wikipediaの刑事コロンボやピーター・フォークの項目では「シーラ・ダニーズ」と出てきます。しかしAXNミステリーの特番では「シェラ・デニス」と読んでいました。加筆した2012年現在では、検索で「シェラ・デニス」が優勢かもしれません。英語では【Shera Danese】で、ちなみに「Shera」で検索すると、シーラでなくシェラが多く検出されます。
ルーサン警部の犯罪=沢田敏子さん(アルプスの少女ハイジのナレーション)
美食の報酬=田島令子さん(ベルサイユのばら:オスカルなど)
殺意のキャンバス、影なき殺人者=塩田朋子さん(映画やドラマの吹き替えで有名)
死を呼ぶジグソー=鈴木弘子さん(ホリスター将軍のコレクション:ヘレン、幻の娼婦:ジョーン・アレンビー)
殺意の斬れ味=藤田淑子さん(一休さん)
58話「影なき殺人者」のオープニングに流れるタイトル曲は、このシェラ・デニスが歌っています。
加筆:2017年12月21日
19話「別れのワイン」ドナルド・プレザンス【165票】
2位 6話「二枚のドガの絵」ロス・マーティン【136票】
3位 32話「忘れられたスター」ジャネット・リー【129票】
2位と3位は、肉薄しています。当初は「二枚のドガの絵」がダントツ2位でしたが、「忘れられたスター」が激しく票を伸ばしています。
加筆:2024年9月27日