グローバー刑事・バーノン刑事

ロバート・カーンズ Robert Karnes

11話「悪の温室」:グローバー刑事
20話「野望の果て」:バーノン刑事
無口なタイプの刑事だが、相手の言葉に対してはちゃんと反応します。年齢の割には昇進していないと思われ、年下の同僚に使われる場面もあります。それが時として不満げな態度に映ることもありますが、根が正直なゆえの反応だと思われます。2度の出演で役名は違いますが、同一人物と思って良いです。

加筆:2010年4月24日 

バーク刑事B

ジェローム・グアルディノ

41話「死者のメッセージ」
43話「秒読みの殺人」
47話「狂ったシナリオ」
同名の刑事役としては「クレーマー刑事」に次ぐ出演回数を誇ります。温和な性格で、コロンボ警部の良き話し相手になってくれます。上記にの他に、45話「策謀の結末」で、コロンボ警部から「船の出港を差し止める」よう、電話で指示されていて「名前だけ」出演しています。

また、32話「忘れられたスター」にも別役で出演しています。コロンボ警部に呼び出されて、射撃のテストの代役を引き受ける刑事の役です。名前はハリスですが、役柄の雰囲気からバーク刑事とは別人だと思われます。

新シリーズの47話「狂ったシナリオ」では、少し老けたバーク刑事と再会することができます。海岸で被害者レニー・フィッシャーのベルトを眺めるシーンです。

加筆:2010年10月03日 

クリフ・カーネル

Cliff Carnell

9話「パイルD-3の壁」白バイの警察官 エンディングの少し前、タイヤがパンクしたエリオット・マーカムに声をかける白バイ警官。かなり暗いシーンですので、肉眼でクリフ・カーネルを断定することは困難です。
12話「アリバイのダイヤル」クレメンス刑事:エリック・ワーグナーの邸宅で「らんちきパーティ」発言をする刑事です。

 

34話「仮面の男」遊園地の写真屋のオヤジ:ドン。どれもちょい役ですが、印象深い場面で起用されました。

オルテガ警部(ロハス刑事)

ロハス刑事

ロハス刑事20話「野望の果て」前半で選挙対策室の駐車場から立ち去るヘーワード(本当はストーン)の車を追いかけ、跳ねられそうになるのがロハス刑事:ジェイ・バレラです。その後は2度と失敗しないよう、ギラギラした目つきでヘイワードに張り付いて護衛する姿がとても印象的。

オルテガ警部

オルテガ警部33話「ハッサン・サラーの反逆」では領事館の事件現場を仕切るオルテガ警部もジェイ・バレラです。ロハス刑事同様、ヒゲがよく似合うメキシコ系の警察官で同じ人だと思いたい!なかなかの存在感で好きなキャラクターです。

ホフマン刑事

マイケル・ストロング
Michael Strong
27話「逆転の構図」で終止コロンボ警部を補佐します。コロンボ警部の「ダシュラーの前歴を見ろ、どこにも奴が馬鹿だったとは書いてない」に対し誰でもミスは犯すもの「だから務所が大入り満員なんでさぁ」と答えたのは面白い。ラストシーンで「君、今の行動を目撃したね!」のシーンでも特に印象に残る刑事。

加筆:2010年4月24日

ミラー刑事

ジョン・ミラー

39話「黄金のバックル」に登場します。事件現場での初動捜査で自らの推理を展開するが、コロンボ警部に全否定されています。コロンボ警部は捜査のの手がかりを得たいため、被害者が訪れた美容院で髪の毛をカットしてもらいます。その時持ち合わせが無かったので、このミラー刑事にお金を借りていました。

アルビンスキー刑事

デニス・デューガン Dennis Dugan

37話「さらば提督」
63話「4時02分の銃声」監督
37話「さらば提督」で、シオドア・アルビンスキー刑事を演じた「デニス・デューガン」は、その後の作品「4時02分の銃声」で監督をつとめています。さらには(1973年 – 1987年の間)「ジョイス・ヴァン・パタン」の夫だったそうです。彼女は27話「逆転の構図」、39話「黄金のバックル」に出演している重鎮女優ですね。

アンダーソン検死官

32話「忘れられたスター」
33話「ハッサン・サラーの反逆」

ハーヴェイ・ゴールド Harvey Gold

アンダーソン検死官を演じたのは俳優ハーヴェイ・ゴールドです。「ハッサン・サラーの反逆」のクレジットは単に「検死官」です。ヒゲの有無こそあれ両者とも「アンダーソン検死官」と呼んで良いと思います。検死官としては、セリフ付きで印象に残るキャラクターです。27話「逆転の構図」ではカメラ店のハリー・ルイス役でも出演しています。

日本語の吹き替えは「野本礼三」さんで、ウイルソン刑事(ボブ・ディシー)の声と同じです。この野本礼三さんの声がとても素敵なので俳優ハーヴェイ・ゴールドも印象に残りました。声優:野本さんはテレビアニメドカベンの「徳川監督」としても知られます。

オーガスト部長(サンプソン警部)

ビル・ザッカート Bill Zuckert

27話「逆転の構図」にTV版でカットされましたが「おお、コロンボじゃないか」と優しく接していました。この時は「サンプソン警部」という名前らしいです。コロンボ警部とはけっこう仲が良さげな関係でした。

オーガスト部長

一方の33話「ハッサン・サラーの反逆」では会議の席でコロンボ警部に「さっさと失せろ」と冷たくあたる「オーガスト部長」。この時はコロンボに目くじらを立てています。

お父さん役で再登場

またこの俳優さんビル・ザッカートは、警察を定年退職後(かどうかわかりませんが)55話「マリブビーチ殺人事件」のお父さん(Farther)役で再開できます。

加筆:2020年8月2日

ジョージ・ジョンソン検死医

スティーヴン・ギルボーン Steven Gilborn

54話「華麗なる罠」
56話「殺人講義」
57話「犯罪警報」
58話「影なき殺人者」

54話「華麗なる罠」でコロンボ警部のインチキ実験に立ち会った検死官ジョンソン[スティーヴン・ギルボーン]。その後も立て続けに出演し、新シリーズのみで合計4回登場します。「鼻眼鏡」がとても印象的な風貌と、ユーモアたっぷりの口調でとても気持ちの良い俳優さんです。

デガルモ刑事

リチャード・リール Richard Riehle

67話「復讐を抱いて眠れ」
68話「奪われた旋律」
新シリーズ最後の2作品でコロンボ警部を補佐するのが、デガルモ刑事。このように年配の刑事が登場する回は、捜査シーンに落ち着いた雰囲気を感じさせ、けっこう好きです。俳優リチャード・リールは、wikiに日本語ページを持つ程の人物で、映画「ブラック・レイン(1989)」にクラウンという役でクレジットされています。

ジャック・キャシディ

Jack Cassidy[1927年3月5日 – 1976年12月12日]
3話「構想の死角」ミステリー作家:ケン・フランクリン
22話「第三の終章」出版社社長:ライリー・グリーンリーフ
36話「魔術師の幻想」大魔術師:サンティーニ

どの役柄も自信家で傲慢

3話「構想の死角」と22話「第三の終章」では、それぞれ作家と出版社社長という似通った職業で登場します。いずれも自らの才能ではなく、他人(両者とも殺害される被害者)の力に頼って生きていながら、自信満々という人柄でした。それに対し、36話「魔術師の幻想」では、特異稀なる奇術の才能を持ちながら、過去を暴かれたことにより犯行に至るというものでした。

憎たらしいダンディぶり

他の多くのゲストスターとも共通しますが、このジャック・キャシディとジョージ・ハミルトン、そしてロバート・ヴォーンの3人は、別格にダンディでした。他の二人が、少し柔らかいトーンなのに対し、ジャック・キャシディは憎らしい雰囲気も併せ持っていました。日本語吹き替えは3回とも「田口計」さん。はまり役となっています。

早くして亡くなった名優

1976年に36話「魔術師の幻想」に出演後、自宅の火災により亡くなったそうです。そのためテレビや映画の出演作品も決して多くはなく、「刑事コロンボファンに最も愛された」俳優さんだったと言っても良いでしょう。

映画「アイガー・サンクション」

マイルズ・メロー1975年公開の映画「アイガー・サンクション」(監督・主演:クリント・イーストウッド)に出演しています。かつて戦場でヘムロック(イーストウッド)を裏切った「マイルズ・メロー」という男の役で、未見の方はぜひ見てほしいお薦めの映画です。

TVドラマ「奥様は魔女」

ディンスデールほぼ同時代のTVドラマ「奥様は魔女」シーズン6-26話「いとしのセリーナ」には、プレイボーイな紳士「ディンスデール」の役で登場しています。このエピソードではラリー役の「デヴィッド・ホワイト」とのツーショットも見られ、コロンボファンにとっては必見とも言えます。その他シーズン5-2話「百年前にもどっちゃった」にも出演しているようです。(未見)

 
加筆:2023年12月17日

レイ・ミランド

レイ・ミランド Ray Milland

1907年1月3日 – 1986年3月10日

4話の「指輪の爪あと」で夫人を殺害されたアーサー・ケニカット役が印象にとても残ります。大手新聞社の社長ということもあり強権家ですが、筋の通った性格で威厳があります。目で語るような演技が得意ですね。この時のレイ・ミランドは64歳です。
11話「悪の温室」で犯人のランの栽培家ジャービス・グッドウィンを好演。この役でも紳士風ですが、かなり意地の悪さを醸します。ケニカットとグッドウィン、この二役にヘアースタイルに変化(笑)はあったものの、流石の演技でした。

オスカー俳優レイ・ミランド

1945年の映画「失われた週末」ではアカデミー主演男優賞を受賞しています。まだ38歳の若々しいレイ・ミランドに会えますよ。Amazon Prime VideoなどのVODで見られる場合もありますので、ぜひチャレンジしみてください。

レナード・ニモイ

レナード・ニモイ Leonard Nimoy
[1931年3月26日 – 2015年2月27日]
刑事コロンボ14話「溶ける糸」で犯人の心臓外科医「バリー・メイフィールド」役を好演した「レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)」さんが、2015年2月27日に亡くなられました。享年83歳でした。

レナード・ニモイさんと言えば、スター・トレック(宇宙大作戦)で、USSエンタープライズ号の副船長「ミスター・スポック」として世界中に知られています。子どもの頃の私にとって、コロンボを演じるピーター・フォークと並び、二大スターでした!
「溶ける糸」は、私ぼろんこが選んだ これぞ刑事コロンボだ「傑作選」 でも最高級に好きな作品に含まれました。ニモイさん演じるメイフィールド医師は、コロンボ・シリーズの全犯人中で最も冷酷な人物の一人です。それも、ニモイさんの醸す沈着冷静な演技が加味されてのことでしょう。
ニモイさんが我々に残した言葉だそうです。
A life is like a garden.
Perfect moments can be had,
but not preserved, except in memory.
LLAP
人生は庭のようなものです。
すばらしい瞬間があるのに、
それを保存しておけない…
ただし、想い出を除いては。
(訳:刑事ぼろんこ)
LLAPとはバルカン人(ミスター・スポック)の挨拶で「Live Long And Prosper:長寿と繁栄を」の略だと言うことです。
 
加筆:2015年3月5日
 

ジャッキー・クーパー

ジャッキー・クーパー Jackie Cooper
[1921年9月15日-2011年5月3日]
20話「野望の果て」 上院議員候補ネルソン・ヘイワード
刑事コロンボの犯人の中でも、最も憎めないキャラクターの一人が、ジャッキー・クーパー演じるネルソン・ヘイワード。
 

人生を懸けた「上院議員候補の補欠選挙」の最中だと言うのに、選挙参謀を暗殺してしまいます。コロンボ警部の推理を跳ね返そうと、幾度も反論しますが、ことごとく矛盾を暴かれ、崖っぷちまで追い込まれますね。終いには、自作自演の暗殺未遂事件を起こし、それが決定的な証拠を生み出すという、見事なシナリオでした。
作品の完成度を高めたのは、言うまでもなく「ジャッキー・クーパー」の素晴らしい演技です。日本人の自分が、どこまで理解できているのか、若干疑問もありますが、悪人ながらどこか憎めないキャラクターを見事に作り上げたと思いました。
加筆:2012年6月1日
ジャッキー・クーパーさんは2011年5月3日に他界されたそうです。享年89歳でした。

ジョージ・ハミルトン

George Hamilton
31話「5時30分の目撃者」で精神科医のマーク・コリアーを、新シリーズの57話「犯罪警報」では人気司会者のウェイド・アンダースを演じています。
巷ではそれ程でもないのかもしれないが、私の印象としては「ドラキュラ」のイメージが強い。役柄だけに留まらず、私生活でもプレイ・ボーイぶりが有名。警部マクロードの「総動員!ニューヨークタクシー」に出ているらしい。

ゴッドファーザー PART III

マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)の右腕的な弁護士B・J・ハリソンを演じています。前任のトム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)と同じような存在。

パトリック・マクグーハン

Patrick McGoohan
[1928年3月19日 – 2009年1月13日]
28話「祝砲の挽歌」陸軍幼年学校校長:ラムフォード大佐
34話「仮面の男」 国際謀報部員:ネルソン・ブレナー
37話「さらば提督」(演出のみ)
52話「完全犯罪の誤算」 弁護士:オスカー・フィンチ
67話「復讐を抱いて眠れ」 葬儀会社社長:エリック・プリンス
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ウィリアム・シャトナー

William Shatner

ウィリアム・シャトナーは、何と言ってもSFテレビドラマ「スタートレック(宇宙大作戦)」のカーク船長役で一世を風靡した人気俳優です。子供の頃は、「刑事コロンボ」「宇宙大作戦」この2作品は、夢中になって見ていたものです。

ルーサン警部の犯罪

刑事コロンボにはまず最初に、38話「ルーサン警部の犯罪」に出演しました。作品としてはどうでしょう、人気はあまり高くないようです。ウィリアム・シャトナーの良さみたいな部分もあまり感じられませんでした。

4時02分の銃声

いわゆる新シリーズとなりますが、63話「4時02分の銃声」のフィールディング・チェイスの方がハマり役だと感じました。新シリーズというだけで敬遠されがちですが、お時間のある方にはおススメします、ぜび一度ご覧ください(笑)。吹き替えもカーク船長の「矢島正明」さんですしね。

ルース・ゴードン

ルース・ゴードン Ruth Gordon
[1896年10月30日 – 1985年8月28日]
41話「死者のメッセージ」 女流ミステリー作家:アビゲイル・ミッチェル
1896年生まれ(19世紀!)ということで、刑事コロンボに出演した時には81歳だったと推測されます。アビゲイル・ミッチェルはおそらく「アガサ・クリスティ」をモデルにしていると思われますが、小柄ながら、とても印象に残る犯人役を演じました。

金庫に閉じ込めたエドモンドの車のキーを、弁護士のマーチンに見つかりそうになるシーンも面白かったですね。邸宅の庭で合鍵の説明をする際に、素手で証拠品に触った彼女が「あ、いけない、指紋、でしたね…」警部「惜しいことでしたねぇ」の会話なども、見逃せません。灰皿に隠したはずの「エドモンドの車のキー」が、見当たらないことでも、犯人の不安を上手く表現していて興味深いものでした。

映画「ダーティファイター」

先日、何気なくテレビで映画「ダーティファイター」を見流していた。するとママ・ボッグス役でこのルース・ゴードンを見ることができました。大変ラッキーなことです。
刑事コロンボの犯人役としての「主演女優賞」を設けるとしたら、ノミネートの筆頭です。
加筆:2016年5月4日