- エディングシーンでコロンボの替え玉!
- ダットン大佐「フォード・LTD」
プロローグ
初期の作品としては少し不人気
私が傑作だと推薦する4話「指輪の爪あと」と6話「二枚のドガの絵」に挟まれ、少々不人気な印象の作品です。犯行の目撃者が犯人の味方になってしまうという、凝ったストーリーです。やはりシンプルな展開の方が、かえって優れた作品になるのでしょうか。
英雄は大悪人
このように戦争において「英雄になれる人物像」とは、決して潔く誠実なものではない。エンディングでコロンボ警部がヘレンに言い聞かせる「将軍がいかなる人物かよく表している物」…見せるための軍服、弾丸を受け止めた本、とてもよく理解できますね。
事件の目撃者ヘレン
映画「鳥」の小学校の先生
日本語吹き替えは久松保夫さん
ちなみにホリスター将軍(エディ・アルバート)の日本語吹き替えは「久松保夫」さんで、スタートレック(宇宙大作戦)のMr.スポックの声でもお馴染み。でも、Mr.スポックのレナード・ニモイが刑事コロンボ15話「溶ける糸」に出演の際にメイフィールド医師を天田俊明さんが担当した理由は不明(今後調べてみます)。
真珠を散りばめたコルト拳銃
ブログゲストさんから「将軍愛用の真珠を散りばめたピストルが、いつ陳列されたか?」という疑問が寄せられました。ダットン大佐を殺害する時は確かに、木箱から取り出しました。いつ展示室に持ち込んだかは、場面を見るだけでは断定できないようです。大切な「本」も木箱に無かったので、祝典当日に自分で持ち込んだのかな?凶器なので…捨ててしまうか…迷ったか。
木箱の中に無かったことがヒントになってしまう
コロンボが木箱の中味を確かめた際、確かに真珠の拳銃は入っていませんでした。このことが逆に「凶器がこの拳銃である」というヒントになってしまう。45口径であれば大佐殺害の銃である可能性が高いことに、もっと早い段階で気づくのでは?と疑問は残ります。コロンボは既に展示室に足を運んでいるはずですし。
それにしてもやはり、将軍はこの銃を海にでも捨てるべきだった。誇りたいはずの名誉の品だけど、結局はそれが命取りでした。
軍人を扱ったコロンボ作品
戦争の国アメリカ(と表現すると失礼でしょうか?)ならではの題材だと感じます。刑事コロンボには他にも数作品で、犯人役が軍人または軍事関連の作品がありますね。この作品に関してはその色は薄く「過去の栄光」としての「英雄・将軍」を描いています。後の作品28話「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐、49話「迷子の兵隊」のパジェット将軍にもこのイメージは通じます。
ヴァル・アヴェリー
ティモシー・ケリー
テレビ番組のアナウンサー
エディングシーンでコロンボの替え玉
エキストラ俳優ゲーリー・ライト
映画「ローマの休日」
ギル・メレの音楽
冒頭からダットン大佐が登場する前までのBGMにゆったりとしたジャズ音楽が流れます。それに短いですがエンディングシーンのBGM。これらはジャズ音楽家「ギル・メレ(Gil Mellé)」によるものです。ギル・メレの音楽はこの他、4話「指輪の爪あと」 、8話「死の方程式」などにも使われています。
ホリスター将軍のヨットハーバー
将軍の船に「THE IRON HORSEMAN NEW PORT」と書いてあります。おそらくロサンゼルスの南に位置する「バルボア・ベイ・リゾート」がホリスター将軍の家ではないかと思われます。調べによると、このホリスター将軍の家は、実際にはピーターフォークの所有だったらしいです。ここは「さらば提督」のチャーリー・クレイのヨットも停泊しています。間違っているかもしれません、鵜呑みにしないでください。
バルボア・ベイ・リゾート
その他のエピソード
将軍の船に乗せてもらった時に船酔いをしまして、将軍から「コロンブスの子孫のくせにだらしない」と言われています。(コロンボ警部の好き嫌い)また、将軍の家で、ライターを借りています。退役記念に幕僚からプレゼントとされた、とても立派なライターでした。
監督:ジャック・スマイト
脚本:ジョン・デュガン
マーチン・J・ホリスター:エディ・アルバート(声:久松保夫)
ヘレン・スチュワート:スザンヌ・プレシェット(声:鈴木弘子)
ヘレンの母(ウォルターズ夫人):ケイト・リード
ロジャー・ダットン:ジョン・カー
ハリー・バーンズ:ヴァル・アヴェリー(声:清川元夢)
バート:ティモシー・ケリー(声:鈴木泰明)
サンチェス巡査:ロン・カストロ
刑事:ゲーリー・ライト
アナウンサー:クリート・ロバーツ
加筆:2021年9月4日
私の過去のコメント中で、現在最も重要だと感じているポイントを中心に、各回をリテイク・コメントしています。
第5話「ホリスター将軍のコレクション」への最大の興味は、ミステリ部分よりも、ヘレンについての見事な性格描写にあります。
本作におけるヘレンの、「ダメ男」(いわゆる〝ダメンズ〟)を無意識に引き寄せてしまう女性心理描写のリアルさには、驚かされます。ヘレンのように、「ダメ男」を好きになってしまう性格と、おそらくファザコンに由来する年上の男性を好む性格が共存することは、一見矛盾しているように見えるかもしれませんが、実際には両方の特性を持つ女性は多いと考えられます。
心理的には、父親的存在への依存(ファザコン)と「ダメ男」を無意識に引き寄せる傾向は、どちらも感情的な安定を求める潜在的な欲求に基づいています。ファザコンは父親のように頼れる存在を求める心理を指しますが、それが「ダメ男」に向かう場合、信頼と挑戦への欲望が複雑に交錯することがあり得ます。つまり、頼れるけれども問題のある人を通じて、自分の愛や価値を証明したいという深層心理が働くことがあるのです。
これは矛盾ではなく、男である私自身の経験を、性別を逆にしても照らし合わせても心当たりがあり、心理学的に説明可能な現象だと思います。
はじめまして。
いつも楽しく拝見しております。コロンボを観たあとは必ずこちらを拝見して理解を深めています。
コロンボの代役の件、私もちょっと調べてみたら、colombophile というサイトに詳しく紹介されていました。
やはり、ピーター・フォークとユニバーサルの間で、監督をやる約束の件で揉めて、一時仮病を使ってボイコットをしていたそうですね。ヘレン役の女優さんの後年のインタビュー動画もリンクされていましたが、かなり辛辣でした(苦笑
その他、コロンボのファーストネームについても言及されており、とても興味深いサイトでした。すでにご覧になっているかも知れませんが、まだでしたら是非。
ぼろんこさん、こんにちは。私は刑事コロンボは未見の回が多数あります。(なんて幸せ者と言われそうです)
改めて初回から見てみようと思いました。宝島社の本とぼろんこさんのブログをバイブルに携えて。さて第5回。邦題が原題と全く違います。このコレクション、ヘレンはホリスターのコレクションでもあったとの意味かと考えています。独身通したホリスターですが、地位やお金もあってしかもヘレンとのやり取りから思うに、押しも強くモテモテだったはず。もしホリスターが無事で済んでも、やはり結婚まで至らず、ヘレンはやっぱり男運のなさを嘆く結果になったんでしょうね。
W.Hさん、押しも強くモテモテだったはず、ですよね〜。結婚しなかっただけで、女性とのお付き合いは多かったのでしょうかね。
はじめまして、こんばんは♪
作品視聴後は必ずこちらのお部屋をとても楽しみに、覗かせて頂いています。
間違えていたらごめんなさい。
今夜は『魔術師の幻想』を楽しんでいます。何回も観たはずですが、今夜はハッとしました。序盤のマジックの観客の中に、スザンヌ・プレシェットが数回大写しになっていると思うのですが…似てる方でしょうか?ご確認願えますか?お時間ございましたらよろしくお願いします。
fumiko hommaさん、はじめまして!
残念ですが、スザンヌ・プレシェットは登場していないはずです。
よく似た女性ですが、白い帽子の人かな?と思いました。
ぼろんこ様のブログ本文や、皆様のコメント中でご指摘のように、ホリスター元将軍役のエディ・アルバートは、映画「ローマの休日」のカメラマンのアーヴィング役として知られていますが、英語サイトから、彼が実際に戦争中に英雄であった興味深い事実を知りました。
彼は第二次世界大戦の「タラワの戦い」で勲章を受けた退役軍人であり、戦車揚陸艦の司令官として、激しい砲火の下で約 70 人の海兵隊員を救ったことでブロンズスターメダル( Bronze Star Medal 「作戦において英雄的、かつ名誉ある奉仕を行い、成果を挙げた」アメリカ合衆国軍の兵士に対して授与される勲章。日本語では『青銅星章』)を授与されていたそうです。
「タラワの戦い」とは、Wikipediaによりますと、第二次世界大戦中の1943年11月21日~11月23日にかけて、ギルバート諸島タラワ環礁ベティオ島(現:キリバス共和国)で行われた日本軍守備隊とアメリカ海兵隊との戦闘で、近代戦史上初の正面からの水陸両用強襲作戦と言われており、日本軍守備隊はほとんど最後の兵まで戦い全滅したそうです。この戦いでアメリカ軍は多数の損害を出したため、“恐怖のタラワ”(terrible Tarawa)もしくは“悲劇のタラワ”(tragic Tarawa)と呼ばれていたとのこと。
そんな過去を知ってしまうと、彼の本作中でのヨットの扱いは本物なはずですし、殺人犯・ホリスター元将軍役には勿体ない経歴ですね(笑)。
既に過去のコメント欄で指摘済事項ですが、ここで早くも2話「死者の身代金」と整合性が保てなくなっていますよね。「死者の身代金」では有能な女性弁護士の犯人が、被害者の体を貫通して部屋に殺人の痕跡を残さないために、わざわざ小さな22口径を使用したというのに、今回の退役将軍ホリスターは、いきなり室内で45口径をズドンで、「22口径はおもちゃだ」と言い放っており、このへんの理由を、もう少しお話の中で説明していただかないと、銃の素人には理解できません。コロンボも初期作品にしては、車のナンバーをメモしていないなど、今一つ冴えがありません。
しかし、そんなことより何よりも、私も、本作はヘレンの「ダメンズ」を無意識の内に引き寄せてしまう女性心理描写のリアルさに脱帽です。あの気持ち、私は男ですが、よく分かります。私も、無意識で気付かない内に何らかの理由で心に影がある女性に惚れてしまうところを抱え、それが証拠に「刑事コロンボ」の魅力的で知的な女性犯人の回では、毎回虜になっています(苦笑)。ヘレンの場合は、それに加えてファザコンもあるのでしょうね。海のロケにそんな心象風景が重なると、無性に人間が持つ性の哀しさが、傷口に沁みます。そして、ギル・メレの音楽が駄目押し点となり、もう、参りました(笑)。
私が1974年に「コロンボ」を見始めた時はすでに第2シーズンの作品を放送していて、第1シーズンである「ホリスター将軍」は二見書房のノベライズ版で最初に接しました。それを読んで「これはおもしろい」と思っていただけに、実際のドラマを再放送時に最初に見た時は、大変ガッカリしたものです。ストーリーが今ひとつと思っただけでなく、「おもしろい」と思っていたところが、どれもノベライズにしかない(たぶんほとんどが”訳者”石上三登志氏の創作)ということに気づいたからでした。石上氏は、ホリスター将軍の現役時代とそのトラウマを描き、ヘレンを騙したことについても話をふくらませて、原作ドラマの弱いところを巧みに補完していました。
そんなことがあり、後年シリーズのディスクを揃えたときも、このエピソードを見るのは後回しになったのですが、超久しぶりに見た時には、ホリスター将軍よりもヘレンの方に強い印象を受けてしまいました。そしてそれ以降もこの印象は変わっておらず、私は「ホリスター将軍」を事実上「ヘレンの物語」として見ているといえそうです。
なお海外のサイト”The Columbphile”では、「ホリスター」の解説欄で、ヘレンについて「犯人のホリスター将軍よりずっと興味をかきたてる」と評しているほか、ベスト助演者10人を選定した記事で、そのひとりとしてヘレン=スザンヌ・プレシェットを選び、「犯人以上に興味深い人物として描き出すことに成功した」と、演じた彼女を激賞しています。
>海外のサイト”The Columbphile”では、「ホリスター」の解説欄で、ヘレンについて「犯人のホリスター将軍よりずっと興味をかきたてる」と評しているほか、ベスト助演者10人を選定した記事で、そのひとりとしてヘレン=スザンヌ・プレシェットを選び、「犯人以上に興味深い人物として描き出すことに成功した」と、演じた彼女を激賞しています。
そうだったんですね!! 嬉しいです。
若い頃の初見では、私も大して面白くありませんでした。
ミステリーとしては決して良い出来栄えとは言えませんが、ヘレン目線になって観ると、何だか切なくて、妙に心に深い余韻が残る、とても良い作品だと、私も納得できるようになりました。
YC-30さま
本当にヘレンという女性は、登場シーンから魅力的で私も目を奪われてしまいました!ほとんど一目ぼれ状態です。戦略家のホリスターの眼力とコントロール力もあり、まんまと策略にはまって目撃した記憶が塗り替えられてしまっていましたが・・・ホリスターも最後に立ち去る前に一言謝罪の言葉を伝えるなんて・・・彼も嘘から出たまこと、というか、彼女の魅力のとりこになってしまった部分もあったのかもしれませんね。
私は絶望したヘレンの悲しみを掬い取る、最後のコロンボの姪っ子話にホロリとしてしまいました。『いやいや、これはあなたの最後の恋じゃないよ。』と、なんとなくヘレン同様私も「それって本当の話?」と思ってしまいますが、嘘でも本当でも、ひょっとしたらそんなことも私にもあるかもね?とヘレンを悲しみの淵から救ってくれるような、コロンボの温かい人間性が染みるエンディングでした。
のんき様
ヘレンさんは、じつに魅力的な女性でしたよね(笑)。
ヘレンさんの件で、別な角度からもうひとつ言えば、彼女はお母さんから、自立したくてたまらなかったのかも知れませんね。娘と母との微妙な関係というのも、世間でよく聞く話ですよね。
おっしゃるように、コロンボの、エンディングでの優しく温かみのある言葉は、いい余韻を残しましたよね。
この回もそうですが、視点を変えて観ると、ストーリーがまったく異なった景色に見えることに気付かされることが多く、そこが「刑事コロンボ」の奥深くて面白いところだと感じています。
2点だけ書かせていただきます。
●見落としだったらスミマセン。被害者の車は結局どうなったのかが気になりました。近所に停めっぱなしだったのか、犯人が処分したのか。。。
●ヘレン役のスザンヌさんのWikiによると、「千と千尋の神隠し」英語版の吹き替えで湯婆婆を担当したと記載がありました。少しほっこりしました(笑)
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
昔 小学生の時 週末夜「海外TVドラマシリーズ」の「華麗な探偵ピート&マック」で「エディー アルバート」よく見てました。確か吹き替えが「佐野浅夫」さんだった思いますが てっきり今回の「ホリスター将軍」も佐野さんと思って違和感なく見てたのですが……「久松保夫」さんでしたか!(笑)
この作品を観て、エディ・アルバートの表情と所作が一貫して素晴らしいと思いました。自身で操船もしていますね。
犯人としては、冷徹で非道で共感されにくいと言われていますが、私はそれだけではないと思います。
最初にヘレンの自宅に訪ねて行った時の、ヘレンを初めて見た時の表情の変化から、ホリスターはヘレンに好意を持ち始めていたのではないかと思います。
最後のヘレンに対する「済まなかった」の言葉には、「口封じをしようとして済まなかった」だけではなく、「愛していたのに、このような人間で済まなかった」の意味もあったと思います。本当に冷徹非道だったらヘレンに対する言葉もなく連行されていったでしょう。
犯罪と愛情の二面性があって、本作品の奥深さを感じています。
最後の場面で、ヘレンはホリスターが結局犯罪者だとわかったとはいえ、それまで愛情を感じていた訳ですし、最後の「カス」という言葉は日本語訳として相応しくないと思っています。素直に「間違った人」で良かったのではないでしょうか。
コロンボを見た後は、必ずぼろんこさんのブログで復習してます。
この第5話も早速拝見させていただきました。最後まで皆さんの投稿を読みましたが、解決しなかった点が一つ。皆さんが書いてないということは、私の見逃しなのかもしれませんが、、、。
最初にヘレンが事件を目撃した時に、なんで外から部屋の中が見えるんだろうと思いました。窓がしまってたら中は見えないはず、と思っていましたら、将軍がヘレンを船に乗せて、窓が光って部屋の中が見えないのを教えてくれました。
これに対する謎解きが本編で見つけられませんでした。私の見落としでしょうか?
たけしさん、コメントありがとうございます。
確かにその通り!
「なんで外からガラス越しの部屋の中が見える」と?お思いでしょう。
でもしかし、
私は、「ヘレンがそれを見(え)た!」から、物語が始まっているので
それは受け容れます。そうでないと、話が進まないですね。
おそらく今回は「殺人現場を目撃された」という前提で話が進み、
しかも一人しか目撃できていない状況。
その目撃者が美人で犯人と恋仲になる…という企画だと。
ありがとうございます
でもそれならば、将軍が、光って見えないでしょ、って教えるシーンはいらないような。。。
そのシーンを入れるなら、ヘレンが見えた理由を解明してほしかったです。
たけしさん、こんにちは。
そのシーン、もう一度見てみました。
将軍はヘレンに「殺人を目撃した時刻と同じ時刻だ。」と説明していますね。
天気はどちらも晴天ですから、あとはわざと太陽が窓に1番反射する角度のところで、ヘレンに窓の方を見せたと思いましたが如何でしょうか。
ヘレンが自分の目撃したことが錯覚だったと心変わりするシーンなので、やっぱり必要だったと思います。
私はあのシーンを見て、将軍はワザと光って見えないタイミングで海へ出てヘレンに納得を促しただけかなと思いました。最初にヘレンが目撃した際も見えにくかったが見えてしまった。
いつ見ても楽しめる。字幕二か国で見てます。鳥に出てた写真と数年経った彼女の印象が違い過ぎる。 トロイドナフィウが最初の夫だなんてビックリ。
ワンダーウーマンかと思ってしまった。
とっさの事とはいえ、撃つ前にカーテンは閉めるはず。
でも面白かった。
将軍がヘレンさんに会いに出かけるシーンで、二回ほど黒い手袋を嵌めていたような記憶があるのですが、その通りでしょうか? 口封じに殺害するつもりで食事やクルージングに誘ったと思われ、シャンパンに毒を入れるのか、隙をついて銃殺するのか、海に突き落とすのか、ハラハラさせられました。殺意はあったけれど、ヘレンさんの魅力で実行に至らなかったということでしょうか? 冷酷無比の将軍の意外な弱さでしょうか? 手袋は指紋を残さないためでなく、単なるドライブ中の習慣だったようで、ヘレンさんと一緒の時に手袋を嵌めなかったので安心しました。肩透かしの伏線も味わいを深めるものですね。
昨年、刑事コロンボの放映に気づいたのが「もう一つの鍵」でした。それ以降、新コロンボの最終作まで一回も欠かさず観ているので、次回の「二枚のドガの絵」を観ると、全69作鑑賞を達成します。その後の二回目の視聴で細かいところまで気にするのが楽しみです。
ひょっとすると、ヘレンさん殺害を目論んでいるのでは‥
というスリルを視聴者に与える演出かもしれませんね。
実際には、それはしないと思うし、手袋は運転中だけでした。
嫌いな作品ではありませんが、イマイチ出来はよくないように思います。凶器の拳銃の他にも、
・何故将軍は自分をチクった女の名前ヘレンを知っていたのか? 貸しヨット屋のバーンズからはスチュワート親子と聞き、住所とフルネームまで教えてもらったとしても、敵の名まではわからないはず。
・ヘレンはバスローブ姿の男性が制服の男性を撃った、と証言していた。つまり2人の男性が同時にいたのに、コロンボから将軍の説明を聞いたヘレンは「自分が見たのとは違うが、筋は通っている」なんて言っている。
まぁコロンボは現状でものを食ったりするし、証拠物件を素手で触るから、あまり細かいことは突っ込まないで見るテレビドラマなのでしょうが。
最後で将軍を逮捕しに来たサツの一人、ガタイのよい方は、他にもいくつか出ていますね。思いつくままに挙げると、魔術王サンティーニの舞台に上がって手伝うスミス氏。交通公園のコロンボに会いに来た部長のお供のCIAのオペレーター(?)。オークション前にワインを試飲するエイドリアン・カッシーニ(カァスィーニ)の後ろでチラと映るオークション参加者(?)。
いろいろ、楽しく拝読しました!
特に「ガタイのよい方」は、調査をしてみます。
ゴッチャンさん>
俳優「ゲーリー・ライト」です。コロンボに6回出ていますね。
詳しく調査して、書きまとめますね!!ありがとうございます。
去年の感想に書いた、ヘレンが主人公で、目撃した、と訴えるのに信じてもらえない昔のサスペンス・スリラーにあったパターンとして見るとしっくりくる、そう思って改めてコロンボが最初に彼女と話した時の場面を観るとヘレンの表情を見極めようとするコロンボという構図がよく感じられます。そして最後までクルクル変化するスザンヌ・プレシェットの表情がどれも実にいい。そして最後は観る度にコロンボに「一番の大嘘!」とツッコみたくなるのは、今回も同じ。
小笠原さん、いつもありがとうございます。
「ヘレンが主人公」ですね!このエピソードは、女性のファンも多く、
将軍ではなくヘレンに感情移入するのでしょうね。
逆に言えば、男性が将軍に感情移入するとは、思えませんが(笑)
初めてコメントさせていただきます☆彡
ぼろんこさん、素晴らしいファンサイトをありがとうございます。
毎回みなさんの各ジャンルにわたる造詣の深さにも感激してます。
ところでこのエピソードではまさにヘレンに感情移入しました。
最後コロンボに肩を抱かれて去っていくヘレン…
「私バカよね~、おばかさんよね~」という細川たかしの唄が
聞こえてくるのは私だけかなぁ?
はじめまして。以前から大変楽しく読ませていただいており、厚く御礼申し上げます。さて僕はこのエピソード、今回見直してみて好きになりました。凶器の拳銃をとうしても捨てられないホリスター将軍の気持ちが理解できるようになったからです。隠しておいてたまに出してきて、こっそり一人で栄光の思い出に浸るには、あまりに勿体無いと考えたのでしょうか。最後にヘレンに謝るところは、僕個人としては少しホッとしたというか、将軍も決して冷酷なだけではなかったと思いました。
王丈さん、はじめまして!
上のコメントのお返事で
「男性が将軍に感情移入するとは、思えません」
と書いた直後です。前言撤回いたします(笑)
私であれば、凶器の拳銃は真っ先に処分します。
万が一、殺人犯とばれた時には、全てを失うわけですから。
やっぱ「警察をなめてた」と思います。
戦争映画をよく見ますが、小道具のことで気付いた点では、
店主が使っていたと言っていた鉄兜はアメリカ軍のものではなく、
特徴的なドイツ軍のもののように見えます。
あと、海兵隊の記念館だというのに、海兵隊と関係なさそうなP38やスピットファイヤの
ような模型飛行機が天井から吊されていたり、
このへんの作りにはあまりこだわりはなかったようだと思いました。
ヘルメットですね、これ前から引っかかっていました。
私の子供の頃タミヤの戦争もののプラモをよく作ったので、
こりゃ第二次大戦のドイツ軍のヘルメットですね。
はじめまして、本日久々にこの作品を見て、やっぱりヘレンがいい❗️泣ける。そして、コロンボ警部は、ホリスター将軍には、彼女を巡って、嫉妬しているみたいじゃないですか。女ってわからないなぁって、セリフいいなぁ。そして制作中もめていたなんて、感じさせない、コロンボ警部の笑顔も良かった。ヘレンがカミさんである勝手な想像で私は慰めてました。
小学校当時に初めて本作を見た時はあまり好印象ではなかったのですが、年を重ねた今観ると、なかなかどうして見応えのあるエピソードだと再認識しました。登場人物の人間性にスポットを当てているから深みがあります。俳優陣の演技も秀逸。
ホリスター将軍のコレクションの最後の場面で壁に卍!ここには鉤十字ではないでしょうか。すでに指摘が有ればごめんなさい。
ハーケンクロイツですね。海兵隊幹部学校のメモリアルホールで、戦争に関する様々な展示物の一部です。
はじめまして。
BSで刑事コロンボをするたびにボロンコさんのブログを読み返しております。いつも楽しく拝読させていただいております。
特に大好きなのは、ドラマの舞台がロサンゼルスの地図上に表示されることです。
個人的なことですが、若い頃よくロサンジェルスにいきましたので、地図上で表示されると郷愁を感じてしまいます。
また、レトロな家具や車も大好きです。これからも追加の情報、家具の詳細車の詳細地図上のお店などが追記されると思うと嬉しいです。ご存知の方がいたら、情報をお願いします。
昔はディスコギャルさん、はじめまして。
コロンボマップについては、今後も調査を続けます!
「別れのワインのレストラン」の店名や場所が
知りたいのですが、現在までわかっていません。
この作品は何度も観ていますが、ラストシーンで分かった事がありました。コロンボが将軍と話しをしている時の後姿のコロンボはピーターフォークではありません。気持ち横顔が写りますが別人です。気付いた方いますでしょうか?多分最後に夫人と出て行くコロンボも違う役者かと思われます。
本当だ。よく気付きましたね。私も何回か観てますが気づきませんでした。正確にはヘレンの腕を取って、真珠の銃を見せる場面ですね。何で違う役者なんだろ笑。
アレックスギネスさん、すごい発見です!
今まで気づきませんでした。記事に加筆します。
初めましてです。
BSで放送されたホリスター将軍の回を見たのですが、ラストシーンの展示室内でショーシャンクにも出演していたジェームズホイットモアが似た人物がいました。
本人かどうか気になります。。
それはともかく内容はとても面白かったです。誰に対してもコロンボは態度を変えないのが尊敬します。
IMDbで確認しましたが、恐らく別人と思われます。
国民のヒーローたる人物に対して臆することなく接する。考えたらコロンボは有名人相手が多いので、心を鬼にしないとやっていけないでしょうね。殺人犯は殺人犯ですが、同情するに値する相手も多いですし。
ヘレン役のスザンヌ・プレシェットさん。ヒッチコック監督の映画「鳥」を見ていて、鳥に襲われる小学校教師アニーを演じている方だと気づきました。素敵な女優さん・・・
ヘレンは「子どもと動物のお相手をしてる」とコロンボに話しますが、これも「鳥」へのオマージュ?
「あんたはいつも××」とお母さんに言われ続け、自己肯定感が低いままヘレンは大人になってしまったのだと思います。
本来であれば、結婚する際に精神的にも経済的にも独立するタイミングであったはずなのに、母親の「反対」という呪いをかけられたまま結婚し、結果的に別れることになってしまう。
この流れ、流行りの言葉ではありますが、母子で「供依存」という単語がちらつきます。
「どこまでツイてないのかな。」ヘレンは自嘲気味に言うけれど、「あなたの責任ではない。思考と行動が縛られて育ってしまったからなんだよ」と、言ってあげたくなりました。
将軍は多分一瞬にしてその状況を見抜いて、ヘレンをコントロール下におくのがたやすいと思ったのではないでしょうか。
(もしかしたら最初はヘレンを亡きものにしようと思っていたのかも。作戦変更。)
戦争に勝つには心理戦が大切なのでしょうが、あまりにも「弱味につけこむ感」が見えすぎるので、犯人の人気がいまいちなのかも。
納得のコメントありがとうございます。将軍は何でも自分の思い通りになる、と思っていて、ヘレンは何も思い通りにならない‥と思っている。そんな感じでした。
お初にコメントします。以前CSのミステリーチャンネルで連続放送されてHDDに録りためたものを消化しております。凶器のコルト45口径について、犯人が元軍人だからと自動拳銃だと思っていたんですが、まさかリボルバーとは思いませんでした(リボルバーの存在は知っていましたが)。おそらくパットン将軍のパロディなんでしょうね。
Wikiで調べてみました。パットン将軍のモットーは「大胆不敵であれ!
コロンボファンのサイトをみてもあまり、評価が高くない作品。
でも、自分は、一番スキな作品。
巧妙なアリバイトリックなどがあるわけじゃないが、ホルスター将軍の人間性から凶器の隠し場所を突き止めるあたりが、最高ですね。
かずきちさん、ありがとうございます。
1票追加いたします。
はじめまして初投稿です。よろしくお願いします。
早速BS録画をしてましたこの回を見ました。将軍役のエディ・アルバートさんかっこよかったですね。
この作品の約20年ほど前でしょうか?
「ローマの休日」では例のライターで撮影をした(まさか後年に当たり前のようにカメラ付き携帯が出回るとは…)髭のカメラマン役。
前半部分にライターをコロンボに貸した部分、少し微笑みました^^
アルバートさん調べましたら何と99歳まで存命されてたとは…。
ローマの休日ですよね。それにしても99歳!でしたか。
本当に99歳ですか
オードリーの確かにパパでしたね
あと「真珠が散りばめられた」という字幕になっていましたが、原文はPearl-handledで、最後の場面を見ると真珠の玉が散りばめられたというよりは、握る部分(つまりhandleに)平面的な真珠がはめ込まれていましたね。(原文を確認するのに思わず巻き戻して見てしまいました。)
きっと映像なしで訳をつけていたのかなと思うと苦労がしのばれますね。先程のコメントで書きそびれましたが、各回見てから、ぼろんこさんのブログを読んで皆さんのコメントも読んで、一粒で何度も楽しいです。どなたかも書いておられましたが、英語音声にして字幕をオンにして見られるのが、楽しいです。英語と字幕がだいぶ違う(間違っているという意味ではなく、日本語にしても座りが悪かったり、アメリカの文化が分からないと通じにくい文を、ストーリー全体に照らして大胆に意訳している)のも毎回興味深いです。ホリスター将軍が「わしゃ」と言ったことになっている下りにはちょっとびっくりしましたが(笑)。
コロンボが何度見ても面白い理由として「倒叙法」を用いたドラマだってことがありますね。犯人が誰か?というテーマじゃないから、飽きないのかな。
みなさん、コメントありがとうございます。
「犯行の目撃者を、自分に惚れさせて口封じを図る」
という発想は画期的!だったのかな?
自分も制作者側の人間だったら、
「このシナリオ面白い!」って飛びついたかもね。
そのように、作り手側の気持ちになって見るのも楽しいです。
NHK-BSPの再放送をあらためて新しいレコーダーで毎週録画しているところです。
冒頭、将軍が寄贈する予定の品々をさらっと見せてくれますが、AK47自動小銃は朝鮮戦争で鹵獲したのかしら?
立派な勲章とか、飲み屋さんだったら話が弾みそうです。
例によって、インテリアについても見ていくと、白いボディのテレビが気になりました。
下の台は多分回転できるみたいで、初代iMacみたいな現在でも通用しそうなデザインです。
正面の上の方に突起があって、これの意味がわかりませんでした。
昔は白黒TVの前に薄いブルーのカバーを付けたりしましたが違うみたいです。
何という機種か知りたくて、フィリップスとか色々ググってみましたが、結局不明のままです。ソニーのデザインではなさそうだし、意外に東芝とかサンヨーがOEMでやるかもしれません。ちょっと謎です。
コメント読み返しました。大変面白い観点です!
ラムフォード大佐が指揮官の部隊ならついていきたいけど、ホリスター将軍指揮下の方面軍に配属されたら、それだけで戦死覚悟しなくちゃいけない気がします。なんか、指揮官としての資質に問題ありそう。
私は…ラムフォード大佐も…ちょっと困りますね(笑)
ラムフォード大佐の場合、本人が無能な怠け者を演じて、有能な怠け者を現場指揮官として帯同すれば好いような気が。取り敢えず、本人は嫌がるでしょうけど、コロンボ警部についてきてもらう、とか。
初めてお便りします。いろいろコロンボ情報がまとめられていて感動しています!
刑事コロンボシリーズ、子供の頃はよく見ていて、久しぶりに先日の再放送を見ました!
それで少しあれ?と思った点について書かせていただきます。
一つは最後の謎解き(?)の場面、本当はもう弾道検査は済んでいて、証拠としては確定している状態だったんですよね?ということは、何のためにあのくだりを設定したんでしょう?
自分で考えたところでは、コロンボはヘレンさんの心の整理を付けさせるためだけにあれをやったとしか思えませんでした。順序だてて将軍の性質に目を向けさせ、気付かせ、理解させ、辛いことだけれど受け入れさせる。
この考えが合っているかどうかは分かりませんが、そうだとしたらスゴイ!!と思ってしまいました。女性に並々ならぬ優しさを見せるのはイタリア人の特徴でしょうか?
もう一つが、今回久しぶりに「うちのカミさんが~」が聴けると思って見ていたのですが、この作品の中では一度もそのフレーズが出てこなかった気がします(出てたらすみません)。まかり間違ってこのヘレンさんが後々カミさんになった、という可能性はないでしょうか?ないだろうとは思いますが…(あったらとっくに情報が流れてますよね)。
記憶にある「カミさん」像、‟多趣味でコロンボに対して時に辛辣、コロンボは振り回されつつゲンナリすることもありつつ、でも彼女の事を心から愛してる”というイメージに結構合致しているなあ、と思ったものですから…。
初めてでいろいろ書かせていただいてすみません。ご意見やご存じのことがありましたら教えていただけると嬉しいです。
大佐の死体と同時に犯行に使用された弾丸が回収されたことで、解決の目途は早期についていたでしょう。
腕利きのコロンボ氏ならあまり苦労しない事件だったような気がします。
今回、ヘレンさんも主役に近い存在だと感じました。
だからこそ、最後に将軍から謝罪されて夢から醒めたヘレンさんに優しく接するコロンボ警部の姿が印象に残り、必要なシーンだったように思いました。
ヘレンさん役を日本の女優さんだったら誰がいいかな?
若い頃の多岐川裕美さんなどどうでしょう。
ありがとうございます、多岐川裕美さん、いいですね!素敵です。
本当に、最後のシーンは将軍を逮捕することよりもヘレンさんを納得させることの方がメインになっている感じで、おや?と思ったのでした。
考えてみれば、目撃証言も大事な証拠には違いないから、協力を確保しておくためにも必要なケアだったかもしれませんね。
いずれにせよ、繰り返し傷ついてしまうヘレンさんへのコロンボの対応には何だか救われた気がしました。
みいみんさんコメントありがとうございます。
最後の謎解き>
私の考えはヘレンに、「実は今でも犯行を目撃したと、思っている」と、前言撤回してもらうためかと、思います。事の起こりは、彼女の通報だったので、その肯定から再スタートできます。
ヘレンが後にカミさん>
これは気づきませんでした!面白いアイデアですね。確かに背丈や性格なんかも、コロンボ警部のカミさん像に合いそうな気がしました。
お返事ありがとうございます!
そのとおりですね!考えてみれば犯行時間や手段の裏付けにヘレンさんの目撃証言は非常に重要ですもんね。彼女の理解を得るために一生懸命お膳立てしたのも頷けます。
カミさんの件は、適当な思い付きを言ってすみません。何しろ久々に「うちのカミさんが~」を聞ける、と楽しみにしていたもので…。録画もしてないしDVDも持ってないので本当に言ってなかったか確認もできないし、実はそんな(ファンの間では知られているような)裏話が会ったりして?とネットで検索した時にこちらのサイトに辿り着いたのでした…。
はじめまして。年末の楽しみに、完全版DVDセット(中古)を購入したのですが、毎日見まくっていて、年末になる前に全部見てしまいそうです!w
結末、なぜヘレンの前で謎解きをさせるのかが引っ掛かって、検索してこのサイトに到達しました。ぼろんこさんの解釈で納得しました。
最初に持ち出すケースには拳銃はなかった。テレビニュースで将軍の象徴的アイテムである拳銃のことを知った。立ち話で拳銃のレプリカのことを知った。この時点で博物館の拳銃のことを確認し、実銃であることは分かっていた。
でも、たぶんその後の捜査や裁判では犯行時刻を精密に割り出すためにヘレンの再尋問をする必要があったから、ヘレンに真実を告げる必要があった。
死体の弾丸を見た時点で、それだけを証拠にヘレンに黙って逮捕してしまったら、ヘレンは納得せず、たちの悪い殉教者になって警察を非難する側に回ったかもしれません。
ちょっと思ったんですが、ホリスター役の俳優さんはトランプ(前?)大統領にチョット似ていますねw 押しが強いところ、意外と愛嬌があるところも似ています。
コロンボが最初の取り調べで「懐かしくなって軍服を着てみたんだよ。なんとか入ったけどね」と言った時点で「どの制服ですか?着てみてもらえますか?ボタン入らないじゃないですか」と言うかなと思ったけど、確証を掴む前だったのでそこまで詰めなかったんですかねw
お返事ありがとうございます(ぼろんこさんへのお返事かもですが)!
言われてみれば昔の制服を着られるってすごいことですねwww
そこを突っ込まれたらもっと早く解決したかも?つい笑ってしまいました。
【原題解釈】
Dead Weight
直訳すると、「重荷」。
ホリスターにとって機密事項を知る大佐は「重荷」になったということと、大佐を殺して重しを付けて海に沈めたこと(死んでいる重し)を引っ掛けているのでしょうね。
deadweightには自重(積荷も燃料も全部抜いた、船舶や車両や飛行機とか自体の重さ)とか重責とかいう意味もあるので、自身の栄光の象徴なので我が身の一部も同然だからどうしても捨てられなかった、捨てるには重すぎた、そして自身の命取りになった拳銃、という意味も込めてありそうです。
日本人にはわからなさそうな真意を想像・分析するのも楽しいですね。
再放送されると、えらく盛り上がりますね。それじゃ私もひとつ。
このホリスター将軍、「大胆不敵なダンディ野郎」という、コロンボが挑む犯人像の典型なのですが、どうも人気がないのは、事件の動機に同情の余地が絶無なので悪人度が強烈なせいでしょうね。これが「ブッ殺したのは弱みを握った卑劣な恐喝者。しかもその弱みというのが過去に心ならずも犯した罪」だったりしたらもっと人気あったと思います。しかも、過去の名声をカサに着て軍需品の調達を吹っかける、つまり国庫や納税者への詐欺を日頃から働いていておきながら、バレそうになってわざわざ知らせてくれた共犯者を口封じにズドン、という冷血ぶりですから、何も知らないヘレンさんと違って視聴者は魅力を感じようがないわけです。
あと、「あ、口封じに向かうのか!」と視聴者に思わせて実は、という展開の奇抜さは間違いなく高得点ですが、合理的に考えて、ヘレンさんは遠くから曖昧な目撃しかしておらず、しかも洗いざらい警察にしゃべってしまった後ですから、今更殺害する必要は全くない、むしろヘマをやってボロを出す危険を考えたら、そんなことをしてはいけないのです。しかし、ダットン大佐の口封じをしたとはいえ、どうやって検閲総監の監査を乗り切るつもりだったんでしょう? さらに検閲総監に言いたいのは、検閲は抜き打ちで奇襲しろ、敵(ダットン大佐一味)に察知されてんじゃねえよ、ということです。
あとひとつだけ。
犯行は卑劣でも、最後は潔く罪を認めた。長年取り繕ってきた名誉が崩壊するというのに、取り乱すことも、泣き叫ぶこともなく、手錠も要らずに捜査員に従って去って行く、というのも犯人像の典型を確立したと思います。
あ、あともうひとつ。
地雷を踏んだ、しかも軍務復帰不可能なほどの重傷を負ったのなら、なんで車椅子どころか杖すら使わず、義足でもなくぎこちない歩き方すらしてないんでしょうか? 単純な設定ミスでしょうかね。アメリカには本物の傷痍軍人がゴロゴロいるんじゃないの。当時はベトナム戦争が泥沼化してて、新鮮なのが量産されていたはずでしょ。朝鮮戦争の英雄を前にして、コロンボが一切自分の軍歴を言わないのも、あの設定は「白鳥の歌」で初めて作られたもの、と考えていいでしょうね。
もう一点ですが、大佐の遺体が厚手のビニールの様なものに入ってて、隠し扉の中にくくっられていました。あんな厚手のビニールの様なもので、しかも血の臭いやその他の遺体の臭いがもれず、液体ももれない、アメリカ軍人がゆっくり入る大きな入れ物が、当時簡単に自宅にあるのでしょうか?全く想像つかないのですが…
初めてお便り致します。身体を貫通しないために、小さい口径の銃を使ったという話が以前あったと思います。しかし、これでは45口径の銃で至近距離で殺害しています。壁に穴があかないのか、弾がめり込まないのか、血等が絨毯等に飛び散らないのかがとても気になりました。急に殺害したので、大切な真珠入の銃をつかったのでしょうが…もう一つは、いくら有名人と言えども、自分の親より歳上のお年寄りにあっさり惹かれるものでしょうか?そこが何だか無理を感じます。どう思われますか?
最初の場面では殺害に使った銃を見せていません。
その後、22口径コルトウッズマンをコロンボに見せたことで、これかな?と見ている側は思います。
ラスト近くになって、将軍からの寄贈品を見ている場で、殺害された大佐の体内から弾丸が回収されていることをコロンボが話しています。
しかし、大佐の体を貫通しなくても出血はそれなりでしょうから、死体の始末をよほど手際よくやったということでしょうね。
死体が入るようなバッグとか脱臭剤の類があったのか?という疑問は当然ですが、サーフボードのケースとか、ありあわせのものを加工して使ったかもしれなし、歴戦の勇士なら何でもありでしょう。
何者にも動じることなく戦場を生き抜いた最高にタフな精神の持ち主で独身の資産家なら、魅力を感じる女性はいるような気がします。
厳密なチェックはともかく、
私としては、ヘレンの心情的な移ろいの部分により着目して今回の作品を楽しみました。
>身体を貫通しないために、小さい口径の銃を使ったという話が以前あった
確かにそうなんですよね。EP#2「死者の身代金」でコロンボが言ってました。
ー銃は22口径でした
ー普通は32か38口径だ
ーなぜ22口径なのか考えた
ー考えられるる理由は…
ー弾が体を突き抜けると困るからだ
ー現場に痕跡を残したくなかった
(字幕より抜粋引用)
私もそうでしたが、このセリフが頭に残ったまま今回のエピソードを見ていると違和感を覚えるわけですよね。シリーズを通してのミスリードなのかって想像しちゃいますね。まあ、細かい点にこだわるな、とも言えますが。
少々ミリタリーをかじってます。
45口径のガバメントだと初速が遅い可能性があります。
小口径でスピードがある弾丸は突き抜けますが、重くて太い分人体内の抵抗が大きく体内で止まってしまうかもしれません。そのかわり、威力を受け止めた人体は吹っ飛びます。
零距離戦闘では結構大事なことで、フィリピンでの原住民相手の戦闘で刃物を持って突進してくる相手に対しては38口径では止まらずぶつかってこられることから命中の衝撃で相手を弾き飛ばせる45口径を採用したという話を聞いたことがあります。
同様の理由でアメリカ軍は散弾銃をよく使用します。
こんばんは。
私がこの回を見た時に思ったのは、犯行に使用した銃(コルトSAA)に使用した弾丸の弾頭が、鉛弾またはソフトポイント型(先端だけ鉛が露出しているタイプ)だった場合、至近距離での発射でも、マッシュルーミング
という弾頭の変形によって貫通はしないのではないかということです。
※ただし、弾頭の変形があったとしても、ドラマでは銃が特定できたことになっているので、ここまでにします。
刑事コロンボでは銃のトリックが細かい場合があります。
第21話では拳銃の口径を変換するコンバージョンキットが出てきますが、本エピソードでは小道具としての銃についてそれほど重要視していない感じがしました。
色々書いてしまってすみません。
不快に思われたらご容赦願います。
はじめまして!
40数年前に観た時に、単調なストーリー展開のおかげか、長く感じた想い出が強く、シリーズ中のがっかり作品として記憶してしまい、再放送があってもこの作品を見る気は全くおきませんでした。
すごく久しぶりに観てみました。たしかに比較的低調な出来だと思いますが、ふたつの点が(私のアメリカへの理解という部分で)印象に残りました。
ひとつは、ぼろんこさんの言われる「戦争の国アメリカ」。昔観た時は学生でそういう背景への知識が十分にはありませんでした。社会人として実際に彼の地へ行ってみると、国民の軍人への尊敬の気持ちはとても強いことが解ります。
もうひとつは犯罪者かも知れないその軍人への疑念を、自ら振り払うようにしてまで惹かれていく、可愛らしく若い女性ヘレン。軍人(しかも将軍)への敬意がそれを後押しした部分もあるのでしょうか。
自分が初めてこちらへ書き込みをするのがこの作品であることも不思議な巡りあわせだなと思いつつも、殺人犯と出会ったヘレンはもっと強くそう思ったでしょうね。
CSでなくNHK放映だと、字幕表示して原語で聴けるのがいいですね。おかげで日本語のセリフでは正確に表現されない(例えば「沖縄」だのという)米軍関係のセリフを聴き取ることができました。
海外での軍人の社会的なステータスは私も十分わからないところがありますが、
日本とはかなり格差があるように思います。
輝かしい軍歴とビジネスで成功した証の豪邸やクルーザー、ヘレンさん胸キュンだったのに残念でした。
精一杯威厳を保ちながら連行される将軍閣下を見送るヘレンさんへ、最期に軽くボケたのはコロンボ氏の優しさかも。
余韻の残るエンディングでした。
ホリスターは「将軍」(厳密には「大将」。General)Lieutenantではなく、海兵隊の「少将」(Major General)です。メモリアルホールに送る木箱の蓋にはっきりと書いてありますし、白い軍服の星も二つです。Wikipediaによると「平時のアメリカ軍では少将(2つ星)が恒久的階級(permanent rank)の最高位」だそうですので、偉いのには違いありません。
ちなみに、コロンボは警部補(Lieutenant)で、軍の階級で言えば「少尉」か「中尉」ですから、士官の一番下の階級になります。最高位の少将と最下位の少尉か中尉の戦い。このドラマの面白いところなのでしょう。
書き損じを訂正します。
(誤)ホリスターは「将軍」(厳密には「大将」。General)Lieutenantではなく、
(正)ホリスターは「将軍」(厳密には「大将」。General)ではなく、
ホリスターがそのように出世したように、大佐の上に、准将 (Brigadier General) 、少将 (Major General) そして中将 (Lieutenant General) 、大将 (General) 、元帥(アメリカ陸軍の場合は General of the Army)があって、いずれも「General」と呼びかけたり表記したりしますから、間違いではないです。でもマッカーサー元帥を「将軍」と呼ぶのは違和感がありますね。
ホリスター将軍、誰かに似てるなと思っていたら、沈黙シリーズのスティーブン・セガールだ!勝手に思ってしまいました。
しかし、怖いですね。
もしかしたら、騙された目撃者の女性もコロンボも船で殺されて海に棄てられるんじゃないかとドキドキしました。
もしも、こんなゴツい元軍人のサイコパスが実在したら無敵でしょうね。
このエピソード、あまり印象に残っていなかったので、録画したものをじっくり観ています。
今回はコロンボのいつもの切れの良さは希薄な代わりにメロドラマ風の味わいが良いなと思いました。
犯行の目撃者が×イチの美女というのも味わいを深めている理由の一つだと思います。
決して出来は悪くないとあらためて感じました。
ところで、犯行に使用された拳銃(45口径SAAリボルバー)はどのような流れで展示されていたのか、その点がややモヤモヤしております。
話変わりますが、エディ・アルバート氏 時代劇などで時々顔をみる潮万太郎さんに何となくイメージがダブります。根っからの悪人顔ではないところも似てるかな。
スザンヌ・プレシェットさんも美しい盛りですね。
今日は一人ですていほーむなので、また録画を観ています。
Helen: I seem to have a special talent.
You know, I mean was with all a man in the world.
I always seem to pick mr.wrong. I’m seriously considering locking
myself in a closet for the rest of life.
ヘレン:(私って)カスをつかむ天才なのかしら(日本語音声)。
※さすが、プロの仕事はわかりやすい。
ヘレン:(肩をすくめて)私には特別な才能があるみたい、
世界中に男がいるとわかってるのに、私っていつも間違ったのをつかま
えちゃうのね・・、
死ぬまでタンスの中に閉じこもっているのが良いのかしら。
コロンボ:いや~、それは間違った考えというもんです。以下略 by Zampano.
「いつも」かどうかは別として、今回彼女がホリスター将軍に心を寄せたことは、やっぱ間違いだった気がします。
こんにちは。 昨年の傑作選で初めてコロンボ を見て今回は第一話から録画して、楽しみに見ています。
I seem to have a special talent, you know. I mean, with all the men in the world, I always seem to pick Mr. Wrong. I’m seriously considering locking myself in a closet for the rest of my life. と言っていたかと思います。Mr. Right は「理想の男性」のことで、日本語だと「白馬に乗った王子様」みたいなイメージで、Mr. Wrongはまさにその反対。
ヘレンを慰めるコロンボ にホロリとしますね。
コロンボが終盤に将軍は「過去にこだわる」「勇気がありすぎる」旨の発言をしていたが、個人的にはそこにもっとスポットライトをあててほしかったです。凶器を展示するという豪胆さは面白いが、さんざん目撃者の奪い合いをしておいて、結局凶器で解決してしまうところが本作が不人気である(他の初期シリーズと比べて)理由であると思います。
しかし、自力で目撃者の女性の住所を一晩で割り出し、交際にまで発展させるなんてすさまじいフットワークと執念です。なんの前触れもなく夜にホリスター将軍が家を訪ねてきたら、自分ならちびります。それにしても、もし目撃者がいかついオッサンだったりしたら将軍は一体どうするつもりだったのでしょう。
ヘレンのお母さんの声に聞き覚えがあって、エンディングの声優さんの名前を見て思い出しました。
サザエさんのカツオの声をされてた方でしたね。
今日もリアタイ視聴でした。第一シーズンだけに、色々な試みもあった、これはその一つだったのでしょう。コロンボと犯人の駆け引きを中心に観るのではなく、目撃者ヘレンさんをヒロインとしたメロドラマ、サスペンススリラーに主眼を置いて演出されたものとして観るとしっくりきます。昔はそういうドラマや映画よくありました。もっともコロンボが狂言回しになってしまったので、後にはこのパターンはやめたんでしょうね。むしろ目撃者は後で消されるようになってしまった(オイオイ)。
「コロンボ」では、舞台や登場人物が、基本的に右、タカ、保守で、本作はその始まりだったようですね。左、ハト、革新は見かけません、よね?(笑)。かといって前者が善玉役には全然見えないし、コロンボが後者にも見えないし、この辺の政治性は私の今後の課題です。
最後のコロンボの台詞も、その後の「コロンボ」のパターンが確立前のものですね。だからいつもツッコミたくなります。コロンボ「私は噓をつくのが大嫌い。」私「それが一番大きなウソだ!」(笑)。
スザンヌ・プレシェット
吹き替え版の最後で【カスをつかむ天才かしら?】この言葉が強く印象に残っています。
素敵な脇役を紹介してもらって感謝します。
脇役さんも大部分の方が他界されてます。
何かむなしい。
大部分の方が他界>
そうなのですが、皆さんは作品の中で生き続けている。そう思います。
ちょっと原語ではまだ聞いてないのですが、自嘲気味のセリフ、美女の口から出るとちょっと切ないです。
恋愛専科とか、ネバダスミスの(私の)記憶の中で生き続けています。
ぼろんこ さま
ぼろんこさんは、あまりこのエピソードは好きでないのかしらね。ストーリーが単純でないとのことですが、そんなに複雑でもないと思いますが。私がこのエピソードを好きなのは、ヘレン(このころが一番美しかったスザンヌ・プレシェット)と母親(ケイト・リード)のやりとりや背景事情がよく描かれているからかも知れません。最初の犯罪の通報のところから、この親子のけんかが描かれていて、そのうち、この母親は、亭主が逃げた後は、女手ひとつでヘレンを育てた人で、コロンボが初めて訪問したときは、身分証を見せろと言っていたのに、ホリスター将軍が夜会服で訪れると、名前も聞かずにすぐにヘレンを呼んでくるような人だということがわかり、一方ヘレンは、子供がほしいのに欲しくない男と結婚して離婚、今は心理療法で粘土作りなんかして、動物公園のようなところで働いている状況が明らかになります。このメンタル的に脆弱な状況にあるヘレンに付け入るホリスター役のエディ・アルバートは、悪役はめったにやらないため、このホリスター役がアメリカの視聴者にはショックだった、という話を読んだことがあります。日本でも、後に確か「探偵ピート&マック」(原題「Switch」)という探偵コンビ(ピートがロバート・ワグナー、マックがエディ)のシリーズが放映されて、エディは人の良いおじ様風イメージでした。本エピソード事件解決のプロセスとしては、コロンボが初動の際、回転扉に隠されたダットン大佐の死体を見過ごしたり、近所に泊めてあった大佐の車をよく調べなかったりのへまの連続から始まった割には、沈めたはずの死体が浮上したり、凶器の真珠つき拳銃を捨てなかったという将軍のへまのおかげで解決できた、という流れで、コロンボの活躍としてはさほど華々しいものではなかったと思います。ただ、皆さんご指摘のように、コロンボのヘレンに対する優しさが、最後にとても印象に残ることもあり、私としては、コロンボの中では、比較的上の方に置いている作品です。なお、殺されてしまうダットン大佐役のジョン・カーは、50年代の有名な映画「お茶と同情」に準主役で出演し注目された人ですが、知っているのは、私のような昔の映画のマニアだけかも。
軍人の話が多い、というご指摘、なるほど、あまり気が付きませんでした。
もう何十回も見たコロンボですが、ブログを読ませていただき、さらに楽しんでいます。ありがとうございます。
ご丁寧なメッセージ、ありがたく読ませていただきました。私が「不人気」などと小見出しに書いたものですから、申し訳ございません。エディ・アルバート、スザンヌ・プレシェットといった俳優陣、すごく魅力的ですね。登場人物のキャラクター像も含めて、ぜひ再評価したい作品だと思います。この作品に1票追加します。
ホリスター将軍が目撃者のヘレンに近づいてきた時は、口封じのために殺すつもりなのでは?と心配しましたが、まんまと口説き落としましたね。
女性はやはり、軍人という肩書きに弱いのでしょうか…そういえば、最近も軍人の肩書きを利用した詐欺事件がありましたからね。
皆さんもコメントされてますが、ラストで落ち込むヘレンをさりげなくなぐさめるコロンボの優しさがまた最高です。
ピーターフォークも、こういう暖かい人柄だったのかなぁと思わせるシーンでした。
将軍のような「モテる男」と対比し、コロンボが「モテない男」に描かれたエピソードなのかな。ほのぼのして良いシーンですね。
コロンボがいつもチリを食べる食堂のおやじさんが大戦時沖縄に兵役していて、その時の記念品は絶対捨てられないと話したことが解決への糸口でした。死体の現れ方はちょっとグロテスクでしたね。
当時ピーター・フォークの実際の別荘!
楽しい情報をありがとうございます。
ネットフリックスで再度コロンボにハマり、こちらのブログを見つけました。
こちらを読んでから見るともっと楽しめるので大変参考にさせていただいています。
ホリスター将軍のヨットハーバーはカリフォルニアのニューポートビーチで合っていますよ。
ここでは観光船が豪邸クルーズを催行しておりコロンボの撮影に使われたホリスター将軍の家は当時ピーター・フォークの実際の別荘だったとガイドが説明しています。
ホリスター将軍のヨットハーバー情報、感謝いたします。想像で書いている文章も多くありますが、細かく読んでいただき、嬉しく存じます。
私も仕事をしながらBGM的に見ていることが多いです。心地よく、仕事の邪魔になりません。
最後に、観てるこっちが「おいおい警部w」とツッコミたくなるくらい
コロンボが口説きながらフェードアウトするので、
「ひょっとして、この女性が後に『カミさん』になる人なのかな」
と思って気になっていたので調べてここに辿り着きました。
でも、相当に詳しい方がご指摘されていないということは、
そういう説すら無さそうですねw
—————
もちろん子供の頃に観ていましたが、最近またコロンボにハマりまくっています。
フィルムの発光具合と70年代独特の部屋の色使い・調度品が良いんですよね。
観ていなくても、流しているだけで癒しになるんです。
みなさん、コメントありがとうございます。
「ウソを扱うのが刑事の仕事でねえ・・」は印象的ですね。
管理人さん
コロンボをみるときは、一回ひとととりみて、こちらのブログを読んでからもう一度みて…と、こちらのページはいつもじっくり読ませていただいています!
本編とは関係ない話なのですが…
ホリスター将軍役のエディアルバートさん、なんとローマの休日に出ていたんですね!カメラマン役です。
最近知ってびっくりしたのでつい書き込みしてしまいました。。
将軍がヘレンへコンタクトしたのは、良くなかった。これは買収工作だ。
買収工作は「指輪の爪あと」「狂ったシナリオ」でも出てくるが、
犯罪の露見が始まる糸口になっている。
コロンボは、最初ヘレンを疑っていたが、状況の進展や将軍の買収工作に
よって、考えを一転させる。ヘレンの変化は、更にそれを加速させる。
唐突感ある終わり方で、流れとしても物足りなさを感じる。
「ウソを扱うのが刑事の仕事でねえ・・」とのコロンボの最後の言葉が印象的。
「銃をどこに隠したのか」を除けばこれといってアイディアが無いのはちょっと物足りないですが、主役をホリスター将軍でなくヘレンであると考えれば、彼女の心の動きが見どころの意外と深いエピソードなのかな、とも思えます。しかし、最初期にけっこう異色なエピソードを作ってたんですね。
トレモニさん>ありがとうございます、この作品への賛辞だと理解し、1票入れておきます。(不人気作品なので…)
富士子さん>エディ・アルバートは、ローマの休日でカメラマン役でしたか。良い映画ですものね、もう一度見たくなりました。
エディ・アルバートは、ローマの休日でカメラマン役でしたね。
ロンドンの傘のリチャード・ベースハートは、「道」でザンパノに殺されてしまう芸人役でした。彼は、白痴の主人公の少女に、「こんな小さな道端の石でも、きっと何かの役に立っているんだよ」と声を掛けます。おちゃらけていて、剽軽者ものでしたが、彼女はその言葉に励まされます。
二人とも、名わき役でした。
強みが弱みに変わった瞬間、その双方をコロンボは見抜いていた。
殺人を犯す人の心のヒダの隅々まで見通していた。
優秀な詐欺師は、優秀な刑事になれるかも??。
彼女に対して最後に詫びた、それは、清々しい最後だった。
ぼろんこさん、ありがとうございます!
大野さん、コメントありがとうございます。今後もBS-TBSで続々放送予定ですので、ご期待ください。
ピストルをいつ展示室に持ち込んだか…は、わかりませんでした。詳しくは、本書き込み(ページ上)に追記しましたので、お読みください。
ぼろんこさん、はじめまして
小学生の頃、母の影響でコロンボファンになりました。
時々TSUTAYAでレンタルしてましたが、今回たまたまテレビ欄で見つけてびっくり!
昨日、ホリスター将軍を見て、どうしても解らないことが。
将軍愛用の真珠を散りばめたピストル。
いつの間に陳列されたのですかね?
持ち込む箱には入ってませんでしたよ~って警部が言ってましたし。
凶器のありかは物語の大事な要素であるはずですよね。
そこが引っ掛かり、ヘンリーへの警部のやさしい言葉が頭に入りませんでした。
タップおばさん>コロンボ作品にも、人気・不人気はありますね。それを加味しても、コロンボシリーズより好きな刑事ドラマが無い…という事実。私も一つくらいストーリーを考えてみたいと思うのです(笑)
ホリスター将軍という人物がかなり大胆不敵な人物であることはわかります。
その割には比較的地味だし、決め手も魅力に欠けた感じですよね。
不人気なのはそこが原因だと思います。
とっしーーさん>いつも、ありがとうございます。コロンボのモノマネ、私も小学生の頃、よくやったもんです!
真田さん>コメントありがとうございます。私もこの将軍の生き様には、あまり共感できません。当然ですね(笑)
でも、ホリスター将軍のコレクションというタイトルは好きです(笑)
わたしは、この作品、ちょっと苦手なんです。
ヘレンがが可哀そうすぎるというか、人物像があまりにも、なんかわかるなーって感じでよく描けているので、辛いですね。
ひるがえって、とにかく将軍がヒドイ!最悪です。絶対いないよこんなやつ、、、ではなくて、
たまにいるんだよなー、心底からの悪党なのに、無意味にダンディで、芯があって、っていう、、。
ほめてるんだか、けなしてるんだかですが、つまり、作品としてはほめられるんですが、出てくる人たちが、リアルなので苦手、、。
それだけ、名作の域に入ってきてるのでしょうね。あ、でも、一票は絶対いれませんから。
こんにちわ^^
久々にこの回を見ました♪
なかなか面白かったのですが、舟屋のオヤジがまさかヴァル・アヴェリーだったとは!!
「権力の墓穴」のイメージが強かったので、驚きました(笑)
勇気があり過ぎる人間・・逆に怖いですね^^;
躊躇いもなしに、人を撃つのですから(怖)
しかし、今回は証拠を隠したけども、なんかピンとこなかったですね ( ゚,_ゝ゚)
目撃者を誘惑するのも、かなりアヤフヤだし・・
まぁ~でもラストのウソを扱う職業というセリフは、スッキリ感があってイイと思います^^
さて、実は10年くらい前からコロンボの声真似(初期作品)をしているのですが、コツとかってありますかね?(笑)
よくマネするセリフとしては
「あたしゃねぇ~」「うちのかみさんがね~」
「やっちゃったねぇ~~!」
「刑事なんて因果な商売してるとね~」
あたりでして、「やっちゃったねぇ~」はどの回かお分かりですか?(´ー`*)
ようさん、コメントありがとうございます。ヘレンには、人生にちょっとつまづいた女性の哀愁を感じます。この作品に1票加えますね~。
事件の担当がほかの刑事ではなく、コロンボでなければならない必要性の描写が自然で、冒頭から引きこまれました。
また、焼き物(?)の失敗シーン、将軍にディナーに誘われた後の帰宅時のはにかみ具合と言った、ヘレンの人物像の説明も制作側の彼女に対する意図がうまく表現されていたと思います。
そして何といってもラストのコロンボの慰め方。
自分のためではなく、人のためにウソ(かどうかは曖昧ですが)をつくやさしさ。
この直前に、コロンボがヘレンの腕に手をかけて、それを払われる場面がありますが、それでも最後まで懐の広さを見せる振る舞いにジーンと来てしまいました。
初めてこの有名なサイトに書き込みさせていただきます。
長年されていらっますね。
こちらの書き込みを読んで、英語のIMmb というサイトのトリビアを読みましたら、いくつか分かりましたのでシェアさせていただきたく思います。
最後の方でコロンボの代役がいる、というのは本当で、この当時、監督するしないで、映画会社との関係が最悪だったピーター・フォークが、この映画製作途中で、仮病をして休んだりしたそうです。それで途中、代役が入ったりしているそうです。
他にもトリビアありますが、共演者からのピーター・フォークの評判はいまひとつだったようです(^_^;
ぴっぴさん>コロンボの代役を発見しました。エンディング近くのシーンですね。
えりさんコメントありがとうございます。港付近が舞台になる作品は、とても情緒がありますね。「さらば提督」も似た雰囲気を感じます~。「ホリスター将軍のコレクション」に1票加えておきますね!
管理人さん、お疲れさまです。
トリックうんぬんというよりストーリーとキャラクターが好き!ファンには人気ないのかな?
ヘレンがかわいそうでしたが、コロンボの慰めがよかったですね。