刑事コロンボの「基本スタイルを外れた」作品
ぼろんこの考える「刑事コロンボ」の基本スタイルにあてはまらない作品たちですが、見方を変えることで楽しめるものだと思います。「この2作品だけが好きだ」というコロンボファンも存在します。
「ぼろんこの私感」によって「風変わり」というカテゴリーに属しますが、見る人によっては「格好いい」「素敵な」コロンボ作品なのです。
60話「初夜に消えた花嫁」
こんな刑事コロンボはアリ?と、ファンに衝撃を与えた?作品。日本にもよくある「☆☆捜査班モノ」になってしまっているが、この作品が好きな人も多いと聞きます。
64話「死を呼ぶジグソー」
「初夜に消えた花嫁」と同様。刑事コロンボのピュアなファンたちがドン引きしてしまう作品。もっとも、ぼろんこの考える刑事コロンボの「基本スタイル」は、一般的な刑事ドラマから見たら「規格外」なので、こちらの作品の方が、一般ウケするのかも知れませんね。
加筆:2021年2月27日
昨今、流行語にもなっている「ChatGPT」の、現段階の実力って、質問によっては、もう、なかなか人間並みに凄いですね!(いや、ある部分では既に当方が負けているくらい!)
『刑事コロンボ』について実際に入力して会話し、ちょっと遊んでみましたので、その内容の一部をご紹介します。
ご紹介の異色作、60話「初夜に消えた花嫁」と、64話「死を呼ぶジグソー」について、「ChatGPT」君の感想が実際にどうだったかまでは、彼(彼女?)の名誉のために秘密にしておきます(笑)。興味のある方は、無料ですし、各自試してみてください。
私:『刑事コロンボ』のどこが面白いですか?
チ:『刑事コロンボ』の魅力的な点は、その巧妙なストーリー展開と、コロンボ刑事が犯罪者に対して用いる推理方法にあります。
まず、ストーリー展開についてですが、『刑事コロンボ』は緻密な推理小説のような構成で、犯罪者の完璧な犯罪計画と、それに対するコロンボ刑事の鋭い観察力と洞察力が対峙していく展開が特徴的です。視聴者は、犯罪者たちが織り成すトリックやアリバイ、隠し通路などの謎解きに興味を持ち、コロンボ刑事がそれを解決する姿に緊張感を覚えます。
そして、コロンボ刑事が犯罪者に対して用いる推理方法についてですが、彼は単純な質問を繰り返すことで、犯罪者たちの嘘や矛盾を暴き出します。彼は相手に優しく接しながら、相手の心理を読み取り、どこかにあるヒントを見つけ出します。その過程で、視聴者はコロンボ刑事の頭脳と犯罪者の駆け引きに引き込まれます。
また、ピーター・フォークが演じるコロンボ刑事のキャラクターも、多くの視聴者に愛された要因のひとつです。彼は、冴えない外見やマナー、ドッグのことを常に気にかける人柄など、コミカルな部分が多く、その反面、頭脳明晰な人物像も持ち合わせています。そのギャップが魅力的で、コロンボ刑事のキャラクターがファンの心を掴んでいます。
以上が、『刑事コロンボ』の面白さの要素のひとつとして挙げられる点です。
私:『刑事コロンボ』の面白くないところはどこですか?
チ:『刑事コロンボ』は、長年にわたり愛されているテレビドラマのひとつですが、もちろん全ての視聴者にとって完璧な作品ではありません。個人的に感じる『刑事コロンボ』の面白くないところをいくつか挙げるとすれば、以下のようなものがあります。
1.犯人が明らかな場合が多い:『刑事コロンボ』では、事件の真相や犯人が視聴者には最初からわかっている場合が多く、その後の展開が犯人がどのようにして捕まるかという点に焦点を当てています。このため、犯人の心理描写や推理のプロセスを楽しむことができますが、スリルやサスペンスが求められる場合には物足りなく感じるかもしれません。
2.複雑なプロットがない:『刑事コロンボ』のエピソードには、しばしば複雑なストーリーラインや複数の登場人物が登場することはありません。これは、シンプルなストーリー展開や、カリスマ的な主人公であるコロンボのキャラクターに焦点を当てることによって、物語を深く掘り下げることを可能にしています。しかし、より複雑なプロットやサブプロットが欲しいと思う視聴者にとっては、物語が単調に感じることがあるかもしれません。
3.長い尺がある:『刑事コロンボ』のエピソードは通常、90分以上の尺で放送されることが多いため、時間に余裕がない視聴者にとっては、一度に視聴することが難しいかもしれません。また、ストーリーが一度に解決されることが多いため、エピソードを複数回に分けて視聴することも難しいかもしれません。
これらの要素が『刑事コロンボ』の魅力でもありますが、視聴者によっては、面白くないと感じることがあるかもしれません。
大昔、大川橋蔵 主演の人気TV時代劇シリーズ『銭形平次』を観ていたら、「大江戸大地震」という「日本沈没」みたいな作風の、天変地異で大儲けする抜け荷悪徳商人と、彼ら大悪人に利用され翻弄される男女をテーマにした超異色作の回が唐突にあって、何しろ序盤での大地震のシーンの恐ろしかったことといったら!
しかし、今も、何故かその異常に暗い回が、私が観た全『銭形平次』シリーズで最も印象に残っているんです。
以来、「規格外」作品、歓迎派です。