27話「逆転の構図」

Negative Reaction / 1974

最高傑作の一つ「逆転の構図」

著名な写真家ポール・ガレスコ(ディック・ヴァン・ダイク)が口うるさい妻を殺害し、誘拐殺人に見せかけるというお話です。この作品、「ポール・ガレスコ」という犯人の名前が非常に印象的で、小学生時代に見た頃から、コロンボシリーズ中、最も好きな作品として心に残っていました。そしてNHK BSの再放送で数十年ぶりに再会しました。色褪せていません、最高傑作のひとつだと思います。

殺意を抱き続ける夫、ポール・ガレスコ

まず、被害者にも非があること。計画的な殺害でありほぼ計画通りに実行できている。動機が十分である(と、思われる…。本当は殺してはいけません。)。状況証拠の揃え方も見事。コロンボ警部がしつこく犯人がいらだつ。結末が意外性を持っていて爽快。などなどです。

妻のフランシス

犯人のポール・ガレスコは「この世からお前が消えてくれれば良いのに‥と何度も願った」ほど、妻のフランシス(アントワネット・バウアー)を憎んでいました。会話の中で「15年間」と言っていますが、離婚できなかったのでしょうか?おそらく計画通りに事(殺人)が運べば離婚より幸せな将来が待っていると想像したのでしょう。

計画はほぼ思い通りに進みます。1点のみ、廃車置き場でトマス・ドーラン(ヴィトー・スコッティ)(浮浪者風の男)に殺害の様子を「聞かれた」こと以外でしょうか。それも決定的な証拠とはなりません。むしろ、計画通りに運んだのだが、数カ所の「落ち度」をコロンボ警部に見抜かれてしまうことが、命取りになります。

ガレスコ氏の緻密な殺害計画

ガレスコ氏の計画は、なかなかのものです。ガソリンスタンドでのアリバイ工作。メイドに誘拐をほのめかすこと。そして前科者のアルビン・ダシュラー(ドン・ゴードン)を誘拐殺人の犯人に見立てて、銃撃戦で殺して口封じをする。おそらく担当刑事がコロンボでなければ、完全犯罪として成立したと思われます。担当のホフマン刑事(マイケル・ストロング)はまんまと騙されていますね。まあ、よく考えてみれば「タクシーを使って誘拐の準備をする」ってことはあり得ないんですが。まるで自分の行動を運転手に教えているようなものです。

コロンボ警部の捜査のポイントは見どころ満載です。まず容疑者のダシュラーが相当の「お馬鹿さん」で無い限り、真犯人ではないことに気付く点です。それにガレスコ夫人を誘拐したダシュラーが脅迫状に添えた写真になぜ「時計」が必要であったか?普通に考えれば必要の無いアイテムです。日めくりやテレビ番組など、日付を特定したいものであれば別ですが、時間を特定する必要は無いと思われます。この2点で、単なる誘拐殺人ではないことは明白となります。

徐々に表情が曇るガレスコ氏

その他は、芋づる式に状況証拠が揃います。要するに、初期捜査の着眼点が他の手がかりを引き出してゆくのです。メイドに誘拐をほのめかす際に「脅迫電話のメモ」を書いた矛盾は最大の失敗のひとつです。さらには誘拐犯からの呼び出し時間のズレを、後になって解説したこと。ダシュラーのモーテルの部屋で、彼が犯人であることを分かりやすく演出しずぎたこと。これらの「甘さ」がコロンボ警部を「逆転の構図」作戦の実行に駆り立てたと感じます。つまり犯人は100%の確率でガレスコ氏と断定でき、あとはガレスコ氏自身に「私がやりました」と言わせれば良いのです。

そのために、状況証拠をちびちびとガレスコ氏に見せ、彼を追い込んでゆきます。その手法が凄いです。自分が撮影した下手な写真を見せガレスコ氏のプロカメラマンとしての誇りを引き出し「犯人像とダブる」ことを伝える。助手のローナ(ジョアンナ・キャメロン)を「奇麗な方ですね~」と、二人の男女関係を疑う。ホテルの部屋の件は「メイドが掃除をさぼったことで嘘をついた」という、苦し紛れのガレスコの証言を「復唱しながらメモ」しています。さらには、刑務所の写真集からガレスコ氏と前科者のダシュラーの関係を突き止める。そして最後に「脅迫状作成を実演」です。

コロンボ警部の得意技「大芝居」

エンディングは圧巻。注目すべき点は、コロンボ警部が「ここが重要です。あたし自身が采配をとり、全て落ち度なくやった」と自慢気に喋る場面。「頭脳明晰で手強い刑事」から「お間抜けデカ」に印象が変わるように演じています。そこで生まれた一瞬のスキが「崖っぷちまで追い込まれた」状況から「大逆転」のチャンスと錯覚させ、証拠品のカメラにを手に出させるのです。

よ~く考えてください。「証拠写真を複写して引き延ばした。その際にミスで裏焼きした。オリジナル写真は紛失した。」のですが「複写したネガ」は存在するわけで、そのネガを調べれば「裏焼き」は明白。それに気付かれれば、全てがフイになる「賭け」のような作戦だったと思います。まんまと自分の罠にハマるガレスコ氏。コロンボ警部は、彼の捨て台詞に対し一言も解答せず、無言のラストを向かえます。

ホフマン刑事もびっくり

「残念でした」という印象的な台詞。ホフマン刑事(マイケル・ストロング)の表情もとても印象的です。現場タタキ上げのような刑事ですが、「あんた、自分で罪を認めたんだよ」って、コロンボ警部の補佐について「どえらい体験しちゃった」台詞でした。

誰が見ても怪しい関係?

助手のローナ(ジョアンナ・キャメロン)の美脚がカメラワークにより魅力的に表現されていました。またコロンボの「奇麗な方ですね~」に対し、仕事での有能ぶりを評価していると逃げたガレスコ氏の台詞に「うしろめたさ」を見ることができました。

成功者に美人秘書あり

英雄は色を好む…ですか、コロンボシリーズで頻繁に見られるシチュエーション「成功者に美人秘書(今回は助手)あり」。もしも、ガレスコ氏がローナとフィリピンに逃避行しなければ、もっとスッキリ逮捕したかったのでしょうね、コロンボ警部~。

家政婦さんも良い感じ

ガレスコ邸の家政婦さんは女優:アリス・バックス。口うるさい夫人は彼女仕事ぶりが不満なようでした。確かに冴えない‥ような雰囲気もありますが、脅迫電話に聞き耳をたてたり、メモを見たりなど印象に残ります。

可愛い!ジョイス・ヴァン・パタン

シスター役の女優「ジョイス・ヴァン・パタン」とのやりとりは何度見ても傑作です。ジョイス・ヴァン・パタンはこの後の作品39話「黄金のバックル」で美術館の館長ルース・リットンで犯人役を好演します。やはり素敵な女優さんは、脇役でも光るものです。

笑える場面が盛りだくさん、楽しい作品です

しかしこの作品は本題の完成度に加え楽しめる箇所も多いです。人間コロンボの魅力もいたる場面に盛り込まれています。警部がガレスコ宅で灰皿を見つけられず、ポケットにタバコの灰を捨てる仕草もかなり笑えました。一部始終を見ているガレスコ氏もあえて突っ込まないのがGOODでした。

名優「ヴィトー・スコッティ」

名優「ヴィトー・スコッティ」との知的な会話も面白いです。トマス・ドーランは酔っぱらいの浮浪者風の男ですが、供述の証言や食堂での会話からも知的なキャラクターに描かれていて、とても面白いです。供述書で自分を「余(よ)」と呼んでいました。コロンボ警部はこのドーランに対し優しく接していて、社会的弱者の味方であることが伺い知れます。

ハリー・ルイスにも注目!

カメラ店のハリー・ルイスを演じた「ハーヴェイ・ゴールド」も良かったです。ハーヴェイ・ゴールドは32話「忘れられたスター」と33話「ハッサン・サラーの反逆」「アンダーソン検死官」を演じます。日本語吹き替えは「ウイルソン刑事」「ドカベンで徳川監督役」の野本礼三さん。

 
解決編があっさりしている(突然のクライマックスを向かえる)という解釈は少々違う気がしています。カメラ店でヒントを得た後、運転免許の試験官ウイークリー氏と会う場面で、すでに「逆転の構図」作戦を着々と実行していたわけです。ほぼ全ての場面で無駄の無い作り、それでいてユーモアもたっぷりです。

ラリー・ストーチ

ストーリー後半の短い出番でしたがウイークリー役のラリー・ストーチの演技も良かったです。神経質な性格で、仕事に嫌気がさしていて、かなりマイってました。公務員の気質丸出しで可愛かったです(笑)ウイークリー氏が「教習所の教官」と思っている人は間違いで正しくは運転免許試験場の試験官。ダシュラーは運転を習う必要はありません。

サンプソン警部

警察署内でダシュラーの話で盛り上がっている場面です。この人は俳優ビル・ザッカートで、後の33話「ハッサン・サラーの反逆」のオーガスタ部長として再登場します。またこの俳優さんはぐぐ〜と年を経て55話「マリブビーチ殺人事件」にも登場します。

不動産屋マグルーダー

不動産屋マグルーダーは俳優ジョン・アシュトン。何となく19話「別れのワイン」のワインツアーのガイドに似ていると目をつけましたが‥別人でした。髪型が違うかあ~。でも印象に残る俳優さんでした。

モーテルのオヤジ

ダシュラーが滞在していたモーテルのオヤジ「チャールズ・ビクター」は俳優:トーム・カーニー。ダシュラーとは折り合いが悪かったらしく、彼の文句ばっか言ってました。このモーテルでダシュラーはガレスコに電話をかけているが、「555」から始まる電話番号は架空のものとして多用されます。

証拠写真を撮るカメラマン

ガレスコ夫人の誘拐殺人現場で証拠写真を撮るカメラマンは、ご存知「フレッド・ドレイパー」。ですが今回は何か不自然さを感じます。まるで変装しているかのようですね。

監督:アルフ・ケリン
脚本:ピーター・S・フィッシャー

ポール・ガレスコ:ディック・ヴァン・ダイク
ホフマン刑事:マイケル・ストロング
アルビン・ダシュラー:ドン・ゴードン
フランシス・ガレスコ:アントワネット・バウアー
ローナ・マクグラス:ジョアンナ・キャメロン
トマス・ドーラン:ヴィトー・スコッティ
シスター・マーシー:ジョイス・ヴァン・パタン
ハリー・ルイス:ハーヴェイ・ゴールド
ウイークリー:ラリー・ストーチ
写真展の客:ダイアン・ ターレイ・トラヴィス

加筆:2020年8月2日

“27話「逆転の構図」” への119件の返信

  1. ガレスコを追い詰めた後は一気に責め立てて秘密の暴露を引き出した。
    これでネガの入ったカメラを当てた”だけ”で犯人とするには弱いことを説明出来るかな?
    私が気になったのは逆焼きを証明するのにネガを提示しようとするか?という点です。
    既に指摘されているように建物を調べれば分かるの他に、時計の長針の位置からして短針の角度がおかしい筈だし、何より奥さんが左右逆に写っているというのは大きいと思います。
    長年一緒に暮らした奥さんですから顔が左右逆になっていたらひと目で分かると思います。
    それだと警官たちをその場で説得し難いのであればもう一つ証拠があります、それは奥さんが胸につけたコサージュです、コサージュは左胸につけるのが一般的なのです、私の妻は右胸につけるような真似はしないと言い切ればコロンボ達もぐうの音も出なかったでしょう。

    1. わたしも「今すぐもう一度あの古民家を現場検証してみろ」と冷静に言われたら、とハラハラしていました。
      コロンボの絶妙な演技によりうまくそこは回避できましたが。
      まあ、ここもひいき目なしに言うと、これは我々警察の違法捜査の感ありです。裁判ではここは奥の手としてとっておきます。
      ここもひいき目なしに言うと、コロンボはガレスコの「グレー」は限りなくクロに近いグレーだ、と証明したと思います。「クロ」とは証明できてはいませんけど。

  2. 容疑者はダシュラー(複数はほぼない)かガレスコ。
    ガレスコにはアリバイはない。動機もある。方法も説明できる。決定的証拠はない。
    ガレスコでないならダシュラー。ダシュラーにもアリバイはない。動機は金。方法も説明できる。
    ただ、脅迫状に使用した新聞紙の件。ここは確かにガレスコが怪しい。
    これについては、コロンボの言う通り。
    モーテルのオーナーも、担当者は普段から勤勉だ、ということは証言してくれるようだ。(とします)
    ここは、ダシュラーが犯人ではなく、ダシュラーを犯人だとしようとした者が真犯人である、と強く示唆している。状況証拠だがな。
    ダシュラーでないなら犯人は誰だ。
    幻の共犯者か、ガレスコか。
    ダシュラーは誰かの使い走りだった。その相手は共犯か、ガレスコか。
    ガレスコだったとしても筋は通る。ダシュラーがガレスコの犯罪計画を知らずに使い走りをしていた、これもあり得る。
    「幻の共犯者」が新聞紙の偽装工作をした、という考えは不自然。意味がないからな。そんなことで複数犯人説は消えない。
    ガレスコが「ダシュラーを犯人にしようとした者」と考えるのは自然。
    まあ、一応公判は維持できそうだし、ひいき目でなく我々警察の主張の方が若干優っているようには思えるが。

  3. いやー面白かったし楽しかった!最後にこけましたが、ご愛敬ですね。
    オヤジ目線ですが、秘書役の方、スタイル良くてお顔も庶民的な美人さんで惹きつけられました。録画を消したのを後悔しています。(悲)
    ラストのカメラを選択したところですが、皆さん仰っている通り、決定的な証拠にはならないと思います。
    その写真にはこのカメラで経験上似ているので取った、もしくは目立ったカメラを手にしたとか言い逃れはできるはずでは?
    見どころ満載でしたが、教習所の教官を車に乗せてのやり取りがツボでした。

    1. コロンボさんの違法捜査の疑いは裁判の場で争わざるを得ないとしても、テレビドラマ的に視聴者を納得させるところまでは来ているのでは。
      まずは、刑事たちに目撃させていただけでなく、コロンボは隠し録音もしていた、と考えたいところです。徹底的に用意周到なコロンボ、と仮定します。
      すると、目立ったカメラを手に取ったらたまたまそのカメラだった、は成り立ちません。そのような会話にはなっていません。
      経験上、写真から考えてカメラが何となくわかった。こちらは証明は難しい。
      ただこちらも、カメラの中のネガを残していたか、取り除いていたか、これは犯人がダシュラーだとするとダシュラーにしかわかり得ない事実です。ガレスコは、カメラの中を確認する前に中に人質の写真のネガが残っていることを確信しています。
      「警察があまり愚かだから、ネガが残っているかも知れないから、それを教えてやろうと思って。そうしたら本当にネガがあっただけ」
      警察が愚かなのではなく、ダシュラーさんがネガを取り除いていたから警察はカメラのネガのことに気付いていないだけでは? ダシュラーさんがネガを取り除いていない、となぜ知っていたのか。
      警察は愚かではなく、カメラにネガがあることはもちろん把握していた。ではなぜ、犯人と警察しか知り得ないその事実を、カメラの中を確認する前に確信していたのか。
      「警察が愚かだと思ったのはその時の錯誤。ネガがある、と言ったのはネガがあるに違いない、という意味の言葉の綾」
      写真の型が同じでカメラの型は違う、そのようなカメラの揃え方をしていたのではないでしょうか。当時は特許の関係からか、インスタントカメラはポラロイド社の物しかなかったようです。
      「写真から類推して、自分の知っているカメラはそれしかなかった」
      なぜそのカメラにネガが残っているとあなたはカメラの中を確認する前に確信していたのですか。
      「それはあなた方警察が愚かだと錯覚したから」
      以下同様の押し問答。

      わたしが陪審員なら有罪ですが、無罪を主張する陪審員もいるでしょう。

      日本では2人殺人ならたぶん死刑。死刑制度は好みませんが。

      コロンボが捜査段階でダシュラーに写真を見せましたが、あれが実物でなく警察が複写した物なら? 完全に犯行証明となりそうですが。

      1. ビデオ見直しました。
        暖炉に捨てた写真と、コロンボさんがガレスコさんに捜査中に見せた写真、どちらにも折れ目が付いていますが、その折れ目の具合はまるで違います。

        1. いやしかし、ガレスコさんは「誘拐犯からの写真」は見ているぞ。これはポラロイドの写真だ。
          やはりガレスコさんは逃げ切れるのかな。

      2. 勉強になります、ありがとうございます。
        まだ理解できない部分もありますので、また放映したら観たいと思います。

  4. フランシスさんのパンプス、シャネルの様ですね。
    本来、シャネルはこういう方が身に着ける「オバサン・ブランド」で、若いコは「ダサイ」と見向きもしないのが、欧米流?です。
    そういった意味でシャネルのパンプス、フランシスさんにとてもお似合いです。

  5. 最後のシーンがかっこいいので好きな作品でしたが、よーく観てみたら変な結末ですねえ。
    写真が裏焼きなのはネガがなくてもバックのレンガの模様でも見たらすぐわかるし、
    ポラロイドカメラ内にネガが残ってるわけもないし…。

    注:ご存じでしょうが、あの時代のポラロイドカメラってのはシャッター押したらびいーっと、ま、フィルムシートが出てきます。
    暖かいところで40秒ほど待てば化学反応?で現像が終わります。
    それを2枚にはがして表がポラロイド写真、裏がネガになります。
    カメラ内部にネガが残るなんてことはありません。
    プロがそれを知らないわけはありませんから、犯人が取った行動は???です。
    納得できる説明はありませんかねえ?

    ついでながら縛られた奥さんを撮った時のシャッターの押し方はでたらめです。
    プロはあんなブレるような押し方はどんな時でも絶対しません。

    もひとつ。
    ガレスコが自分の足を撃ちますが、ズボンについた硝煙でどれくらい離れたところから撃ったかわかるんじゃないでしょうか?

    1. ポラロイドについては、英語では「オールドモデル」と言っています。カメラにネガが残るタイプのものをガレスコさんが見つけて購入したのでは。もしくは、そのような古いタイプのポラロイドカメラがある、という設定にしたのかな、「愛情の計算」の超高性能ロボットのように。
      シャッターの切り方については、報道カメラマンとしての強いこだわりの結果行き着いたスタイル、とは考えられます。手ブレより自分の気持ちの乗り方を優先させた結果、とか。
      足に当たった銃痕については、ごく至近距離で揉み合っていた時に撃たれた、と言っているので、コロンボさんも疑問は「きれいさっぱり」解けた、と一応言っています、。

      1. 漁師風様
        そうですね、ネガがカメラ内に残るカメラもあるんだと考えればいいのですね。
        無理やり納得しました。WW

        いつもトリックが解明された時の犯人の表情を注視してますが、
        (特にがロバート・カルプは最高です)
        今回のガレスコ氏のまだ何か一つ呑み込めてないような表情は素晴らしいですね。俳優ってすごい仕事だなといつも感心させられます。

        1. ネットで調べましたが、「オールドモデル」のポラロイドカメラについてはよくわかりませんでした。一応わたしは「オールドモデルは実在していた」派です。
          カメラを購入したのはダシュラーだった。とすると、ガレスコはそのカメラを盗んだ時、喜んだ? 普通のカメラだと、カメラと、人質が写った写真をダシュラーの部屋に置かなくてはならない。しかし写真にはダシュラーの指紋はつけられない。しかし、このカメラなら写真はいらない。
          という「自慢」のトリックを警察は全然気が付いていないじゃないか、という「優越感」もコロンボに利用されたのかも。
          このドラマには、人間が本当にわかり合うのは難しい、というテーマもあると思います。
          人気のシスターも、人格はすばらしいですが、コロンボのことは最後まで少し誤った理解をしていました。
          とは言え、コロンボはこのシスターのことはカミさんに話すでしょうね。すごく感じがいいんだけどきっとあの人はあたしのことを勘違いしてるに違いない、と。
          カミさんは、そんないい人なら会ってみたい、と二人でシスターの教会の日曜礼拝に出かける、などという空想をしてみたりするわけです。

  6. いつも楽しませて頂いています。毎週一話見てからこちらに寄るのが楽しみです。気になる役者さんのことも分かって楽しい。私は刑事フォイルも好きなんですが、コロンボは華やかでありやはり楽しいです。今回の話は非常に巧妙な計画的犯行であり、その手口だけでも十分に堪能できました。ラストシーンの引っかけはどちらかと言えば自分の好みではないのですが、出演者も巧者揃いだし間違えなく傑作です。中でも浮浪者役の俳優はかなりの腕前ですね。別れのワインのレストラン支配人と同じとは全くわかりませんでした。また犯人の助手の美人はエマニエル夫人を思わせる短めのスカートにハットでしだ。

  7. シスターの「空っぽのお腹は悪魔の遊び場」、って言葉にはちょっと感動すら覚えました。
    空腹がゆえに犯罪に手を染めてしまう人もいる、シスターはそれを少しでも防ぎたい気持ちから貧しい人に施しをしてるわけですよね。素晴らしい。

  8. しかし、そんな欠点をさて置いて、小池朝雄×近石真介の丁々発止。
    これぞ、ハリウッドを超えた、日本オリジナルのコロンボ。
    アメ公には絶対、この面白さは分からないだろうなあ。
    日本人に生まれてよかった(笑)

  9. ガレスコさん、ていうかヴァン・ダイクさん。
    プロカメラマンなのに、あまりカメラ扱いには慣れていないご様子(笑)
    ・カメラの両端を左右の手で持ったり
    (こう持つと手ブレしやすいので、普通、左手はカメラ下部に添えて下支えする)
    ・ファインダー覗いていない方の目を閉じたり
    (プロじゃなくとも、慣れた人なら両目は開ける)

  10. よくできた作品で、笑える箇所もありました。
    けれど、やはり最後がすっきりしません。
    犯人がその行動に出なかったら、どうするの? という点です。
    他の回でも、追い詰めた犯人の言動を決定打としたものがありましたね。

    1. どうも、ふらんくです。姓の方はどうか聞かないで下さいや。
      この事件の解決の仕方、お子さんたちには不評のようですな。
      こんなのまさに子供だましのトリック、犯人が引っ掛かるわけない、という感想です。
      大人社会にはストレスが多い、成功した大人は他人を見くびる傾向が高まる、そうじゃない方もいらっしゃいますが、老化によりケアレスミスが増えて来る、本当は自分が殺したんだというプレッシャーがある、このような状況があるわけです。
      犯人は通常の逮捕ももちろん、誤認逮捕もされたくない、海外旅行をするチャンスを逸してしまう。そのような焦りもあった。
      そこにチャンスがあると信じて、一か八かやってみたわけなんです。まあ、確信はあったんですがね。
      このトリックが稚拙だという方はすばらしい方だと思います。どうかそのまままっすぐ生きていって下さい。
      まっすぐな方と言ったら、今回、捜査中にすばらしいシスターに出会いました。あたしも見習いたいような人格者のようなんですが、あたしを隠密捜査をしている変装した刑事だと思い込まれたのには閉口しました。あたしゃ消極的な反応あるのみでした。

  11. ベスト20の時は録画機の不調で見逃してしまったので、久しぶりの視聴です。
    やはり名作だと認識を新たにしましたが、今回は当サイトの情報から
    ヴィトー・スコッティ氏に注目でした。本作にも出演していたんですね。
    どんな役でも出来て、ユーモアが散りばめられているのですね。
    マイケル・ラリー氏に続いてハマってしまいそう。
    次の登場が楽しみです。

  12. 批判覚悟で書きます。
    すみません、私自信、刑事コロンボは何度も見てきましたが、なぜこの回が評価が高いのか分からなくて。
    ・いくら田舎町(殺害された現場)とは言え、あんな高級車に乗って来れば、目撃者はいるだろうし。
    ・ダシュラーがガレスコの足を撃ったのであれば、弾は斜めに入るはず。
    ・ガレスコとダシュラーの朝10時の電話ですが、ガレスコは途中で電話を切っています。
    かけた時間は調べられて、なぜ通話時間は調べないのか。
    ・ガレスコが刑務所でダシュラーを撮ったのなら、所員や他の受刑者も把握しているはず。
    ガレスコとダシュラーが刑務所内で、何らかの話をしているはずだから。
    ・新聞の切れ端は、モーテルの清掃員うんぬんではなく、ガレスコの家の新聞を調べたほうが早い。
    なんのためにメイドがいるのか。
    ・ラストのシーンで、色々な種類のカメラがあるにしても、ガレスコはプロカメラマンだから「この写真のタイプなら、このカメラだろ」と言えるはず。

    私は刑事コロンボが大好きですが、この回に関しては、あまり評価は高くありません。
    すみません。

    1. 車の目撃者、いました。ただ、ナンバーまで覚えている人は見つからなかったんです。似たような車なら結構あるんですよ。
      足に当たった弾丸の角度。ダシュラーさんはもみ合いになった時撃たれたってんですから。これ以上は追求できませんよねえ。
      通話時間は1分でした。1秒でも1分59秒でも記録上は1分になり得るんですよ。(ここは想像)
      刑務所にも捜査しに行きました。ガレスコさんはいろんな人に取材してたみたいで、ダシュラーさんはそのうちの一人に過ぎませんでした。
      ガレスコさんはモーテル近くの売店で新聞を購入したようです。目撃証人はいません。家宅捜索しても新聞の切り抜きはありませんでした。
      ガレスコさんは写真家であって、写真屋じゃないから、一般のカメラに関してはあまりご存じないようでしたよ。たくさんあるカメラには、型が違うだけで写真の形は同じものも用意しときました。あと、仲間にはガレスコさんがカメラの中にネガが残っていることを事前に知っているかどうかを確認するようにも指示しときました。ダシュラーさんがネガを抜いているかも知れませんからねえ。あ、ここは言っちゃいけないんだった。

  13. ずっと楽しみにしていた作品を再見しましたが、細かい伏線とか素敵なシスター、冗長な部分もなく、よく練られたシナリオだと思います。
    ルガーの銃口を自分のズボンに押し付けて発砲している件をどのように言い逃れるかと期待(?)していたら、コロンボの追及からサラリと逃れて、ちょっとガッカリ。
    ポラロイドのネガが残るフィルムを使っているところがマニアックだと思います。

    ラスト付近で、コロンボ氏が鑑識に焼き増しを頼んだら逆焼のプリントになっていた????
    冷静に考えればそんなはずは絶対ありません! 完全にプロの仕事ですね、ワクワクしました。ラストの爽快感、余韻ともに最高レベルだと思います。
    ところで、ガレスコ氏はどうして奥様に頭が上がらないのでしょうね?

  14. メリー・ポピンズの好青年役のディック·ヴァン·ダイクが犯人役?と思って、見てました。ついついひいき目に見てしまいます。

    コロンボさん、ついにポケットに葉巻の灰を入れちゃいましたね。ダメでしょ。いつも危なっかしいと思ってました。高級な服とかも葉巻持ったままさわるし…

  15. 名優というより名脇役の競演というべきか。そこかしこで(笑)笑いを取ってドライな仕上がりになっている。
    でも、このエピソードを観る最大の楽しみは大好きなシスター、幾星霜、年を経ても今回もやっぱり涙が出るほど笑えました。いつもの感想ですが、ああいう素晴らしい方ばかりですと世界はもっと良くなるのでしょうが。またコロンボが教会の救護施設に違和感のないことも笑える。そしてあの哲学者然とした?酔っ払い、運転免許検査官etc.。
    犯人の用意周到さ、多くの関係者を巻き込む大胆不敵な芝居も今観てもタイトな演出でした。アナログ時代のトリックそのものは古臭いですがセピア色になった写真の味わい(笑)、クライマックスはこれまでのエピソードの不十分さを踏まえた?お膳立ても十分。

  16. 今見てる最中です。何度目かなんですが、助手の方がとても綺麗で見とれてしまいますね〜。
    これは「歌声の消えた海」の看護婦さんといい勝負だなあ。

    1. ローナさん、美人だけどサバけていて、どことなくおきゃんな下町娘て感じです。
      私的には、木の実ナナさんのイメージです。

  17. 巣ごもり生活もどうも世相はなし崩し的に経済活動へと、大丈夫かなあと心配な今日この頃、皆さん大人しく「コロンボ」を味わいましょう(w)そう言えば裏のBSテレ東はかの「大脱走」やってんですねえ。

  18. 先日、タワーリング・インフェルノを観たのですが、スティーブ・マックイーンとちょこちょこ会話する消防士、なんか見たことあるなぁと思ったら、ダシュラーを演じるドン・ゴードンでした。
    ダシュラーって自分の中では結構インパクトあることを再確認しました。

    1. ドン・ゴードンさんは、ブリットとかパピヨンでもS.マックイーンと共演していますが、自分の中では大昔のTVドラマ「ジェットパイロット(ブルーエンジェルスを舞台にした航空ドラマ)」以来の好きな俳優さんです。S.マックイーンとはお友達だとか。

      1. 先日撮りだめしていたS.マックイーンの映画「大脱走」「荒野の七人」を観ました。どちらも男性ばかりで登場人物が非常に多いのですが、何故かいつも目がS.マックイーンばかり追っている自分に気がつきました(笑)
        周りに人がいればいるほど、さらに輝く。本物のスターとはそういうことなんですねえ。

  19. ジョニー・キャシュのライブCDは「アット・フォルサム・プリズン」
    サンクエンティンではなく、フォルサム刑務所です。
    歌は「白鳥の歌」の様なゴスペルではなく、刑務所ブルース・犯罪ブルースといった感じです。
    「コカイン決めて~」とか「あと25分で死刑」とか、受刑者の前でこんな歌、歌うの!?と驚かされます。
    ローリング・ストーン誌の歴代トップ100に入る、ちょっとスゴイCDです。

  20. 少し脱線ネタになりますが、さきほどダーティーハリー2を観ておりましたら台詞の中に「サンクエンティ刑務所」の名前が出てきました。どうやら、この刑務所は実在するカリフォルニア州最古の刑務所らしく死刑の設備もあるようです。日本のドラマならば、さしづめ網走刑務所や府中刑務所といったところかもしれませんね。
    (服役していたダシュラーが「札つきのワル」とみなされたのも納得です。)
    そして一番の発見は、なんと「#24白鳥の歌」のジョニー・キャシュがここで刑務所ライブをやっており、CDやDVDも出ておりました。いずれそちらの作品にもコメントを寄せたいと思いました。

    1. ジョニー・キャシュのライブCDは「アット・フォルサム・プリズン」
      サンクエンティンではなく、フォルサム刑務所です。
      歌は「白鳥の歌」の様なゴスペルではなく、刑務所ブルース・犯罪ブルースといった感じです。
      「コカイン決めて~」とか「あと25分で死刑」とか、受刑者の前でこんな歌、歌うの!?と驚かされます。
      ローリング・ストーン誌の歴代トップ100に入る、ちょっとスゴイCDです。

      1. とりがみの兄貴さま
        返信コメントありがとうございます。
        (ぼろんこさん、場外乱闘の様子を呈し申し訳ありません。)

        敢えて経緯を申し上げますと、南米通販=Ama○○○では、
        *アット・サン・クエンティン(ザ・コンプリート 1969年コンサート)
        *At San Quentin & At Folsom Prisonのタイトルもあったので「ここでやったことは間違いないだろう」と判断してコメントした次第です。
        ジョン・デンバーくらいしか知らず、ジョニー・キャッシュの風貌からは役者の田中浩さん(丸大ハム:たくましく育ってほしい)や内田良平さんを連想してしまう、まさに身の程知らずでした。現実の彼をご存知の方には敬服します。
        我が愚かなる妹(チカラ関係は”さくら/寅次郎”ですが)がCA在住なので何か面白いネタがないかさぐってみます。

        1. あさちゃん様
          こちらこそ、大変失礼いたしました。
          サンクエンティンでのライブ音源が発掘されてたんですね。
          知りませんでした。お許しください。
          1969年なら、シャロン・テート事件のチャールズ・マンソンの前で歌った可能性もあるという事ですね。
          それ考えると、ゾクゾクします。

          1. とりがみの兄貴さま
            たいへん丁寧な返信をいただき感謝しております。また、引き出しの多さにも驚きを禁じ得ませんでした。(我が愚かなる妹は、やはり「それって、なあに?」のレベルでした。)
            私にとってシャロン・テート事件はリアルタイムではなかったのでその当時の世相や空気感がイマイチ飲み込めていないのですが、コロンボシリーズも時代の流れを読み解きながら見るともっと深い味わいが得られそうです。
            シャロン・テート事件>ロマン・ポランスキー監督>「ローズ・マリーの赤ちゃん」>そして、助演女優賞は#42「死者のメッセージ」のルース・ゴードンに行き着きました。
            刑事も『因果な商売』ですが、投稿者も『因果な商売』ですね。
            それでは、おアトがよろしいようで・・・・

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