俳優レスリー・ニールセンは7話「もう一つの鍵」のピーター・ハミルトン、34話「仮面の男」のジェロニモ(A.J.ヘンダーソン)を演じています。どちらも重要な脇役でしたね。
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7話「もう一つの鍵」
- 脇役俳優「フレッド・ドレイパー」の出演作品。
- 刑事役で大草原の小さな家の「オルソンさん」が登場。
- ベス・チャドウィック「フェラーリ・365・GTB/4」
ベス・チャドウィックが美しく(実は醜く)変貌してゆく
もう一度最初から見返せば、なるほど冒頭近くに庭で朝食を食べるシーンでも、どこか歪んだ心をもった女性の表情が見え隠れしてますね。
時代性を感じる映像処理
意外な展開となったのは「画面が揺れているような描写」のシーンで、最初に見た時には「睡眠薬か麻薬かで、精神が普通でない表現」なのかと、勘違いしました。実際には「こうなる予定」を表現していたのでしょうね。初期の作品(特に第1シーズンまで)には、このような「頑張った映像処理」が多く登場します。テレビドラマの特殊効果に限界のあった時代の産物でしょう。
決め手はピーターの記憶力…ではなくベスの性格?
事件解決シーンでは「婚約者のピーターが、犯行の時の鮮明な記憶を語った」こととなりますが、実際には犯人特定の証拠とは言いきれず、その後のベスの行動「コロンボを銃で撃ってしまえ」というアクションが決め手となりました。これもベスの性格を見抜いたコロンボの切り札だったと言えます。びとつ間違えれば、撃たれて死んでしまうのですが。
これがひっかかるんです、「ピーター」の人間像。
裸の銃を持つ男
大草原の小さな家のオルソンさん
フレッド・ドレイパーを見逃すな
この3人の事務所が同じビルに!
LOS ANGELES COUNTY COURTHOUSE
ちょい役でお馴染みのフランク・エメット・バクスター
美容室の受付係はバーバラ・ローデス
ブティックの店員はキャサリン・ダーク
監督:ノーマン・ロイド
脚本:スティーブン・ボチコ
ベス・チャドウィック:スーザン・クラーク(声:小沢紗季子)
ピーター・ハミルトン:レスリー・ニールセン(声:柴田昌宏)
ブライス・チャドウィック:リチャード・アンダーソン(声:小林恭治)
チャドウィック夫人:ジェシー・ロイス・ランディス(声:鈴木光枝)
タクシー運転手:フレッド・ドレイパー
チャールズ:ジョエル・フルエレン
ヒルダ:フランセズ・ニアリー
重役フレッド:フランク・エメット・バクスター
重役:ミッキー・ゴールデン
美容室の受付係:バーバラ・ローデス
美容室の荷物運び:マイク・ラリー
バーテンダー:ジョン・フランシス
ブティックの店員:キャサリン・ダーク
ブティックの店員:コスモ・サルド
ブティックの客:レン・フェルバー
ウエイトレス:スーザン・バリスター
審査官:レイ・バラッド
傍聴人:マルシア・ウォレス
傍聴人:キャスリン・ジャンセン
加筆:2023年6月24日
34話「仮面の男」
- 犯人役ゲストスター「パトリック・マクグーハン」特集記事。
- 「アンジェロドライブの豪邸」同じ家の特集記事。
- 「クレーマー刑事」の登場作品。
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- ネルソン・ブレナー「シトロエンSM」
パトリック・マクグーハン
壮大なスケールの作品が続く
壮大なスケールで描かれた二作品、33話「ハッサン・サラーの反逆」と35話「闘牛士の栄光」に挟まれたこのお話も、犯人がCIAの情報部員であるという意味で、凄く大げさな背景でした。
「もう一つの鍵」のレスリー・ニールセン
裸の銃を持つ男
ヴァル・アヴェリー
シンドバッドの踊り子
ヴィトー・スコッティ
アンダーソン検死官
追いはぎ天国で、初動捜査にあたる検死官の一人:アンダーソンは、バーク刑事Bの「ジェローム・グアルディノ」と良く似ていますが、おそらく別人で「カーメン・アルジェンツィアノ」という俳優さんです。
CIAのコリガン部長
「奥様は魔女」のラリー
エキストラ俳優ゲーリー・ライト
バーバラ・ローデス
クリフ・カーネル
遊園地での二人の行動は不可解
クレーマー刑事
広告会社の人の証言で身元がバレる
CIAの情報部員が超大金持ち
戦歴も誉れ高く、経営コンサルタントとしても有名。それにしても、半端でなく家が豪華!もの凄いプールで十人近いゲストが泳いでいるし。こりゃ、悪いことして蓄財してますって、自分で言っているようなもので、「二重スパイで荒稼ぎ」って、CIAは見抜けなかったんでしょうかね?
変装した老人の顔がエリック・プリンスに似てるか?
ブレナーの秘書
ブレナー邸で人生を語る二人。
後半のシーンで、ブレナーはコロンボを自宅に誘います。署に戻る必要があると一旦は断わりますが、日を改めて邸に出向くことになります。ここでブレナーはお酒を振る舞いますが「百薬の長としては、何が望みか?」とコロンボに尋ねます。シンドバッドのオーナーが「毒は何にします?」と言い回したのと対照的で面白いです。
中国の麻雀セットを見せてもらったコロンボから「ギャンブルがお好きなんですね?」と尋ねられ「それ以外、何がある?」と答えるブレナー。コロンボ作品の中には、ギャンブル好きの登場人物が多く出てきます。
ブレナーは数々の成功を収め名誉も富も手に入れたのに、退屈な人生だと評しシラけた口調です。コロンボ警部がブレナーの部屋で珍しいものを見てハシャイでいるので、何とも不思議な会話になっています。
超重要な豪邸なのです!
アンジェロドライブの豪邸
ブレナー邸の使用人たち。
遊園地は前半でジェロニモとブレナーが待ちあわせをする場所で、交通公園は後半にCIAに尾行される舞台になります。以外にもこの2箇所は同じロサンゼルス動物園の敷地内にあります。
シンドバッドはどこにあるか?
「シンドバッド(追いはぎ天国)」は西海岸の「サンタモニカ埠頭」という設定ですが、実際には南の外れ「ロングビーチ」がロケ現場だということです。
タクシーの運転手
ホットドッグ屋のオヤジ
ラストシーンのジョークについて
ラストシーンのジョークの意味が不明であるというコメントを頂くことがあります。これはぼろんこの私的解釈ですが、ポーカーは「ポーカーフェイスなブレナー」を比喩しています。マージャンは中国発祥のゲーム。「ポーカー(ブレナー)がマージャン(中国)と賭けをして、はじめはポーカーが優勢、ところが後半…逆転。」これはブレナーの完全犯罪は、中国のオリンピック不参加報道によって阻まれた…という感じでしょうか。
コメンテーターさんの調べで原文は
Columbo “Would you like to hear something funny?”
Brenner “I’d love to.”
Columbo “Today, Chinese…they changed their minds.”
Brenner “Did they, again?”
Columbo “They’re back in the games…”
Brenner “in the games….Mah-Jong.”
だそうです。
監督:パトリック・マクグーハン
脚本:ウィリアム・ドリスキル
ネルソン・ブレナー:パトリック・マクグーハン(声:佐野浅夫)
ジェロニモ:レスリー・ニールセン(声:家弓家正)
クレーマー刑事:ブルース・カービー(声:杉田俊也)
コリガン部長:デヴィット・ホワイト(声:早野寿郎)
サルヴァトーレ・デフォンテ:ヴィトー・スコッティ(声:相模太郎)
ローレンス・メルビル:オティス・ヤング
シンドバッドのバーテン:ヴァル・アヴェリー(声:金井大)
アンダーソン検視官:カーメン・アルジェンツィアノ
射的屋:ウイリアム・マイムズ
写真屋ドン:クリフ・カーネル
ジョイス:バーバラ・ローデス
遊園地の女の子:アリシア・チャンバース
ホテルのボーイ:ケリー・フリン
ホットドッグ屋:ベン・フロマー
タクシーの運転手:マイク・ラリー
広告会社の若手重役:エドワード・バック
ブレナーの秘書:アンジェラ・メイ
ブレナーの使用人:ビクター・トヨダ
加筆:2024年11月5日
35話「闘牛士の栄光」
- ルイス・モントーヤ「キャデラック・シリーズ・355」
- ルイス・モントーヤのセカンドカー「フォードLTD」
海外ロケ作品
海外ロケ「メキシコ旅行」で展開され、29話「歌声の消えた海」の続編のような位置づけの作品。モントーヤがエクトールを殺害するシーンと、コロンボ警部が登場する交通事故シーンをうまく関連づけています。このシーンでは、メキシコという土地で、全く言葉が通じないシチュエーションをとても楽しく描いていました。
英雄ルイス・モントーヤ
リカルド・モンタルバン
裸の銃を持つ男
雰囲気重視でも、スッキリしないラスト
ラストシーンも、決定的な証拠を突きつける、または犯人に「自分が犯人と認めざるを得ない」言動に誘導するというタイプではなく、スッキリしたものではありません。しかも、解決後の「解説」シーンが、いかにもそれらしくて残念でした。それでも、この感覚(誇りを大切にする)は名作の呼び声高き19話「別れのワイン」に通じるかもしれません。
サンチェス警部
牧童ミゲルが可愛い
メキシコ人の国民性をかいま見る
監督:テッド・ポスト
脚本:ブラッド・ラドニッツ
ルイス・モントーヤ:リカルド・モンタルバン(声:庄司永建)
サンチェス警部:ペドロ・アルメンダリス・ジュニア(声:新克利)
クーロ:A・マルティネス(声:立沢雅人)
エクトール:ロバート・カリカート
ミゲル:エミリオ・フェルナンデス(声:雨森雅司)
デルガド:エンリケ・ルセロ
ニナ・モントーヤ:マリア・グリム
加筆:2023年6月24日