- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第1位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第1位]
- カッシーニ・ワイナリーの場所が特定できました。
- コロンボシリーズ中、最も有名なレストランは実在しなかった。
- 別れのワインは、「不動の人気投票1位」「不朽の名作」だ。
- 犯行のトリックが難解という意見もあります。
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- エイドリアン・カッシーニ「ロールス・ロイス・シルバー・シャドーI」
- リック・カッシーニ「フェラーリ・330・GTS」
プロローグ
兄弟の確執
作品としての品格を感じる「別れのワイン」
ストーリーは終止美しく展開しています。イタリア風のBGMを多用した他に、不規則に聞こえる「鐘のような音」がとても印象的で、特にエイドリアンの犯行隠避(いんぴ)の場面で多用されます。犯人のエイドリアンは決して悪人ではなく、怒りにまぎれて殺人を犯した。このまま罪を背負って「美しくない」余生を送るのも、喜ばしいことではないと感じています。その点では、後の作品28話「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐の心情にも類似点を感じました。
ジュリー・ハリスは可憐
カレンとジャニスの服がお揃い
リックの婚約者
刑事コロンボをさらに楽しめる俳優
この俳優さんも良い!
リックの死亡原因を解説する専門家
話しかけるものの邪魔にされる
ワイン屋のオヤジ
コロンボ警部がワインの銘柄を当てるシーン。バーガンディというのは、ブルゴーニュの英語名、ピノ・ノワールとギャメイ(ガメイ・ノワール)はその地方のブドウの品種です。クラレットとはいわゆるボルドーの英語名、カベニ・ソーヴィニオンはそのブドウの品種です。
ポーの小説でナントカの樽
コロンボ「ここで閉じ込められらコトですなぁ。」から始まり、エイドリアンが「アモンティラード」と答えた印象的なシーン。これはエドガー・アラン・ポーの「アモンティラードの樽」を差しています。
ワイナリー見学のガイド
フランク・パグリアが可愛い
ラストシーンも良い
「別れのワイン」と言う邦題の意味はラストシーンで見られます。コロンボとエイドリアンは車の中でワインを酌み交わします。エイドリアンはこれまでに収集したワインを全部ダメにして、海に捨てようとしました。犯行を自供し刑務所行きを覚悟する。これも俗世にさよならを言うような心境だったのでしょう。
YouTube「別れのワインのエンディングの曲」をパソコン演奏で再現しています。ワインやイタリアの雰囲気が漂う曲ですが、なぜか日本の大正ロマンにも通じる雰囲気がします。音楽もお好きな方は、こちらもご覧ください。(*ご注意:YouTubeへのリンクは音が出ます!)
人気ランキングで不動の1位獲得。
「別れのワイン」はどのような人気ランキングでも、常に1位を獲得してしまうという、不動の人気を誇ります。犯人役のドナルド・プレザンスを筆頭に、素晴らしい俳優陣。王道的なテーマ「ワイン」を扱った点でも、それが有利に働いています。
「別れのワイン」は刑事コロンボシリーズの最高傑作か?
この「別れのワイン」という作品は、コロンボシリーズの中で最高傑作であるとの呼び声が高いです。作品評を集めたサイトでは、数多くの意見が交わされています。概ね「作品としての品格や味わい」において非常に評価が高く、多くの人の支持を集めています。犯人役のドナルド・プレザンスが醸す高貴な雰囲気も好印象で、他の作品と別格であるとも感じさせます。題材がワインであることも、この作品の風格を持ち上げています。様々な意味で、この作品は味わい深いのです。
→人気作品ランキング
もちろん、私の考える「刑事コロンボシリーズの醍醐味」は、味わい深いことだけに終始しません。4話「指輪の爪あと」6話「二枚のドガの絵」15話「溶ける糸」などに登場する「憎たらしいほど強烈な犯人像」も見逃せませんよね。
おそらくチチアンにも、この美しい赤は出せなかったでしょう。
チチアン→ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ワインへのウンチクも勉強になる
ダナ・エルカーが可愛い
ワイン仲間のルイス
ステインさんの事務所のビル
事件現場でニックの車について語る警官
バーで天気を尋ねられる客
ワインのオークションを仕切る人
カッシーニ・ワイナリーのロケ地
カッシニー・ワイナリーの詳細記事
カッシニー・ワイナリー(GoogleMaps)
カッシーニ・ワイナリーは海の近くにあったのか?
シリーズ中、最も有名なレストラン
監督:レオ・ペン
脚本:スタンリー・ラルフ・ロス
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
エイドリアン・カッシーニ:ドナルド・プレザンス(声:中村俊一)
秘書カレン・フィールディング:ジュリー・ハリス(声:大塚道子)
エンリコ・ジョセッピ・カッシーニ:ゲイリー・コンウェイ(声:加茂嘉久)
ファルコン(ワイン仲間):ダナ・エルカー(声:神山卓三)
ルイス(ワイン仲間):レジス・コーディック
ステイン(ワイン仲間):ロバート・エレンスタイン
ジョーン・ステーシー:ジョイス・ジルソン(声:北島マヤ)
ビリー・ファイン(リックの友人):ロバート・ウォーデン
アンディー・スティーヴンス(リックの友人):リード・スミス
キャシー・マーロウ(リックの友人):パメラ・キャンベル
レストランのマネージャー:ヴィトー・スコッティ
レストランのワイン係:モンティ・ランディス
バーテンダー:マイク・ラリー
バーの客:ロバート・ドナー
バーの客:ボブ・ハークス
ウイリアム・マルチネス博士:ビクター・ミラン
オークションの人:ウォーカー・エドミストン
オークションの客:レン・フェルバー
警官:ジョン・マッキャン
ワイン店店主:ジョージ・ゲインズ
ワイン醸造所ガイド:ロバート・ドイル
掃除のオヤジ:フランク・パグリア
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犯行のトリックが分かり難いという意見もあります。
エイドリアンがニューヨークに発った時点で、殴打されたリックがまだ生きていた点などを見逃すと、全く意味がわからないので、犯行を暴くトリックとしては決して簡単なものでは無いですね。また、エイドリアンはワインのテイスティング(味見)においては、人並みはずれた能力を持っていて、ニューヨークへの往路の機中で「このワインはマズい」という表情をしたのも見逃せません。
頭を殴打された弟リックはまだ生きていた
倒れたリックの様子を伺う兄エイドリアン。「即死してはいない…回復する可能性もある」と想像します。もし彼が一命を取り留めれば「ワイン工場の売却」「傷害罪あるいは殺人未遂」…きっと、全てを失うことでしょう。そこで「このままリックを確実に殺してまおう」と思い立ちます。
ニューヨーク滞在を1週間に延ばしアリバイを作る
頭部損傷で気を失っているリックをワイン貯蔵庫に閉じ込めます。手足を縛って身動きを封じ「空調設備(冷房と換気)を切り、工夫を施しリックが数日以内に確実に死ぬように工作した。ニューヨーク滞在期間を延ばしたことからも、リックが何日後に死ぬか?までは、想定できなかったと思う。「実際には2日以内に死亡」
頭部をカゴのようなもので覆い「さらに息苦しくする」
呼吸を満足に出来ないようにし(声を発することも抑える)、と思われる。そして死亡時期を遅らせる(息苦しくする、死後硬直を遅らせる効果もあったか…)」
リックの死体を海に投げ込み、スクーバダイビング中の事故に見せかける
これにより、エイドリアンは自分のニューヨーク滞在中に、リックが事故死したと思わせた。が、コロンボ警部により様々な矛盾を見抜かれることとなるのです。
**********
加筆:2024年9月4日
終わってしまいました、NHKのベスト20。
昨年の11月から始まり、毎週(土)の夕方が楽しみでした。これでコロンボ熱に火がつき、ついにBlu-rayの全69話コンプリートを購入してしまうことに(Amazon68%引きに後押しされました)
いま1つ、1つゆっくり観てます。でも週末になるとやっぱりNHKで視聴。オンタイムで観る楽しみは代えがたく、テーマ曲を聞くだけで、テンションが上がります。
ところで、この別れのワイン、非常に人気の高いエピソードですが、私は犯人のエイドリアンにあまり魅力を感じませんでした。
ワイン作りしか頭にない、頑固で偏屈な人物としか思えません。ワインこそ最高に価値あるもので、それを理解しない人物を見下している印象も受けました。
このエピソードの評価を上げた理由は、プレザンス氏の名演、またコロンボとエイドリアンの絡みがとても丁寧に描かれているからかなぁと思いました。
なるほど、頷けます。やはりどの犯人も自己中心的ですね。
今回観て、新たに感じたことを追加します。
結局コロンボが登場したことにより、殺人しようがしまいが、エイドリアンは一度ワイナリーを手放せなければならなくなりました。どんなに愛しているものがあっても、諦めなければならない時がある。時に死ぬほど苦しいこともあるかもしれない。そんな時どう乗り切るか。
容易いことではないだけに、観客はエイドリアンに共感するんですね。
このコロナ渦の中、ふと以上のようなことを考えてしまいました。
せめて、彼が刑期を終えるまで、誰かしかるべき人にワイナリーを守っていてもらいたいです。
コロンボは子供の頃から観てきましたが私も50代になり、
それなりに身を削ってきた自分の仕事を軽く扱われたら、と思うと、悪いけれど、リックよりエイドリアンに気持ちが寄ってしまいました。
コロンボが罪は憎んで、エイドリアンには敬意を示したシーンがラストシーンですね。せつない!
エイドリアンもどちらかというと地味な人物ですが
この作品が第1位に選ばれて納得です。
どんな人気投票でも、たいてい1位です。
気づいてしまいました……。
NY行きの機内でカレンが着ているスーツは、「黒のエチュード」最後の場面でジャニスが着ていたものと全く同じです。模様の出方などほんとに同じでした。衣装って使いまわしてたのかしら。コロンボシリーズのような大人気作品でもそんなことアリだったなんて~。
筋に全く関係ないことですみません。
スーツは、「黒のエチュード」最後の場面でジャニスが着ていたものと全く同じ!
これは、もう一度見て、ぜひ確認します(笑)
ありがとうございました。
BSスペシャル投票第一位。まさに名優の競演。大作からインディーズまで仕事を選ばぬ(?)大役者ドナルド・プレザンスが「芸術家で哲学を語る殺人者」という複雑な人物像を演じ切る、情熱と狂気を誘う小道具には血の如く赤いワインの優雅さが相応しい。対する我らがコロンボはエイドリアンに対抗すべくワインについてにわか猛勉強する姿がコミカルで楽しい。ピーター・フォークとプレザンスの硬軟自在のやり取りも見応えがあります。
そしてラストに艶を添えるのが秘書カレン。日本テレビ放映時は解説の水野晴郎が演じたジュリー・ハリスを絶賛していました。
確かに素人目にもトリックは凝り過ぎて無理がありますが「コロンボ」はどのエピソードもそんなもんです。私的には皆さん、拘り過ぎ。
今回気が付いたことは、エイドリアンが競り落としたワインを「見て楽しむものだ」にコロンボがスポーツカーを「乗らずに見て楽しみたいね」とかいうのは呼応してたんですね。
見て楽しむ)ですね、哲学があります。ありがとうございます!
初めてコメントします。この作品、大好きです。ノベライズも買って未だに大事にもってます。実はこの本の作品解説に横溝正史さんが参加してコロンボ作品を絶賛されていました。これがきっかけで金田一耕助にも興味がわき、好きなミステリーの幅が広がった貴重な一作です。今度の放送も楽しみにしています。
なるほど。興味深いメッセージありがとうございました。
この作品がとても面白いのは、当時カリフォルニアワインの評価が変わり始める時期であり、イタリア系移民だと例えばモンダビが親族と別れて自分のワイナリーを始める話もモデルにしているのでは?と思います。テキサス人を馬鹿にしたり、微妙な人種の差もネタにしており、当時のアメリカの文化的背景も考えながら見ると面白い。当然黒人やアジア系はほとんど出てきません。(そういう意味ではイタリア系がマイノリティ)自分にこの作品の全ては理解出来ていませんが、細かい見所が多数ありますね。ラストにエイドリアンが結婚より自由をと、恐妻家のコロンボに言うシーンが一番の皮肉です。
トリックという点ではコロンボがセラーのワインを盗んで、エイドリアンをテストするところが、逆トリック?かもしれません。 ワインの味の差がわかるのは世界で数名だろうとエイドリアン本人に言わせるのが自白の誘導ですね。
カリフォルニアワインが有名になったのってこのころからだったんですか。そのあたりの知識があるともっと楽しめそうですね。
『あたしも悪でね』からラストシーンまで、本当に何回観ても名作だと思います。
昔はカリフォルニアのワインは2流品でしたがカリフォルニアのワインはこのころから評価が変わったと思います。 実際にはナパ(モンダビなどがあるところ)はサンフランシスコのほうです。
ロスアンゼルス市警のテリトリーにワイナリーがあるのかは、わかりません。
たいへん深いコメントをいただき、嬉しく存じます。
バッサリ終わるエンディングも名作コロンボの特徴ですが、
本作はエンディングの車中での会話シーン(蛇足になりかねない)が
「これあってこそ」と言えるほど大切。
そうですね。終盤のセリフは初回では無理で、コロンボのキャラクターが確率してからでないと意味無いと思います。
コロンボをちょくちょく見始めて(新旧合わせて30作ほど)2年、遅ればせながら先日、ついにこの作品を見ました。
いやぁ~、スゴい!名作としてずっと愛され、語り継がれる理由がよくわかりました。
「泣ける」話として有名ですがミステリーとしても酒蔵での駆け引きなど見どころタップリだし
「悪役」的に見られがちなリックとカレンにも
スポーツマンとして人から愛され称賛される面や、10年以上秘め続けたひそかな恋心があって
それぞれの言い分、想いがある。
だからこそ3人ともシアワセになれなかった最後がせつなくて、でも最後のワインに3人に捧げるコロンボさんのやさしさみたいなモノがにじみ出て
なんとも言えないキモチになるんですよネェ。
スバラシイ作品でした。
何十回見ても、飽きません。
別れのワイン モンテフェスコーネ
「エスト、エスト、エスト」ドイツ司教は叫んだんじゃなくて、呟いたのかも知れませんね。
終着地、やっと探し当てた場所、身の置き所、安堵の場所
今までの辛い思い出(旅(妻))に別れを言えるって事。
モンテフェスコーネは最上級の産地ではないが、安住の地なんでしょうね。
別れのワイン 良い邦題だと思います!
今更ながら、深いコメントありがとうございました。
初めまして。BS-TBSでコロンボの再放送を観ているうちに堪らなくなってDVDを観直し始めましたw
この回は皆さんおっしゃるように、犯人役のドナルド・プレザンスの魅力が大きいですね。
吹き替えの中村俊一さん、ぴったりです☆
ただ、昔からどうも引っ掛かっているのが、あんなにデリケートに扱っているワインの貯蔵庫の冷房(空調?)を切ってしまうことなんです。
素人目にも「え?」って思っちゃって・・・
キンジーさんが書いてらっしゃるように、通常の気温なら大丈夫かも、なのですが、あれだけのこだわり人間なだけに、どうにも違和感がぬぐえなくて^^;
〝重箱つつき〟は野暮になっちゃいますが、すみませんw
計画殺人ではないので穴もあると思いますが、淡々と流れるストーリーの空気感が好きです。
非常に申し訳ありません。遅ればせながら明けましておめでとうございます。
二度見ましたが、個人的には「指輪の爪あと」や「二枚のドガの絵」のように憎たらしい犯人と通快なオチが見られる作品のほうが好きでした。
しかし秘書のカレンが結婚を迫るくだりはおもしろかったです。こわいですね…。笑
上等な酒とそうでない酒の見分け方を聞かれたおじさんが「値段だ」と言い切っていたのも考えさせられました。
ワインを移すことを許された、供述に協力していた友人は、『スティング』でFBIを演じていた詐欺仲間と同じ俳優さんだと思います。
『スティング』や『ゴッドファーザー』などコロンボと同年代の映画が好きなので、共通する役者さんを見つけるのも楽しみです。
この作品のトリックをたまに勘違いしてる人がみられるので、一応一言。犯人の筋書きは、「スキューバダイビングをしている時、岩か何かに頭をぶつけて、気絶してるうちにタンクの空気が空になって窒息。」なので頭部の傷はストーリー上問題になりません。空調のスイッチを切ったのは、賢明なここの読者様のおっしゃる通り、ガイシャを窒息させる為。この作品の秀逸なのは、熱のせいで酸化した、ワインの味に気づける舌を持つものが犯人しかいなかったこと、そして、ワインを愛した犯人が、酸化してしまったコレクションを捨てに行き、コロンボもそれを察していた事。犯人はすっとぼける事も出来たはずですが、ワインを愛した故に、嘘をつかなかったのです。その心中をコロンボも解っていたからこそ、あそこで待つことが出来たのでしょう。
何、そんなことはとうに知っていたんですって?
コリャまた失礼致しました。
、
空調の話だけどいくら昔とは言えある程度の気密性があるワイン貯蔵庫だと空調回してないと十分酸欠になるはずだよ
例えば昔の防空壕や地下室レベルでもあんなマトモなドア着けてれば酸素はなくなるわけだし
ワインは冷やし過ぎもよくないから常に同じ温度で設定してればいいものでもない
冬場はともかく夏場のワインの貯蔵が難しいといわれてる理由は高温はもちろん駄目だけど冷えすぎても駄目だからだし
だからこのレベルのワインコレクション持ってて気を使ってる人なら留守中に管理人位雇うはずまあ今回は理由があって雇ってないだけかもしれないけど
腐敗も水の中だと特殊な腐り方するわけだし
即死ではなかったし温度に関しても1日高かっただけだから一時的に貯蔵庫の温度が上がっただけでそれ以外の日はワインに大丈夫な温度だったはずだしそこまで腐敗はすすんでないとおもう
むしろ気になるのは水特有の腐敗の仕方の違いについておかしいと気づかない方がおかしいと思う
体の腐敗の仕方が水の中にいたであろう時間と実際に居た時間に差異が実際あったわけだし
まあ当時の解剖学レベルよく知らないからなんとも言えないけど
tetsuさんありがとうございます。私もこのブログを書き始めて気付いたのですが、コロンボ作品は精査すればどの作品も矛盾や不自然さが発見できますね。それでも大好きなんです(笑)
トリックが解りづらいですね。
正直、ワインの腐敗に気付いた事が殺害の証拠になるという理屈がパッと理解できず困惑しました。
この記事を読んでから殺害シーンを見直してなんとか納得はしましたが、それでも少しモヤモヤした感じが残っているので自分の中では名作とは呼べないですね。
ワインがテーマになっているので格調高い雰囲気はしますけど。
矢倉戦さん、あけましておめでとうございました(笑)
すみません。田代篤嗣は本名で矢倉戦はハンドルネームです。
明けましておめでとうと書き込むには遅すぎましたね。
今年も宜しくお願いいたします。
う~むワインセラーの空調ってスペクターかショッカーの本部みたいな音がするんだ(笑)
BS-TBSで二度目の放送。「女房」と「カミさん」の両方遣いはやっぱり何か意味がありそう!
NHKアーカイブスやBSハイビジョンの録画も持っているけれど、やっぱり観入ってしまうし、新たな気付きがあります。永く愛される名作にはよくあること。
帰りの飛行機で大事に抱えられた包みは地上波放映では紙包み?ギプスみたいだなと思っていて、プチプチでグルグル巻きにしてあるのは2010年以降のリマスター版まで判りませんでした。
エイドリアンがコロンボにバーガンディを振舞う場面で「愛好するものを人にも薦めたい」という自分の中にもある心理(真理?)がピクピク反応してしまう。脳の片方だけ使って書いていない。きちんとハートと相談しながら書いている!
劇中はカッシーニと呼んでいますが”Carsini”…カルシーニですよね。『ゴッドファーザー』でバルジーニという登場人物が出て来ます。”Barzini”と綴ってどこか意識されたっぽい。折角ティティアン=ティツィアーノを引っ張ってくるならルネサンス期の作曲家カッチーニにちなんで”Caccini”にすれば良いのに。筆記体で書くと”Carsini”も”Caccini”も見分けが付かない(苦笑)それとも名高い”Caccini”ワイナリーが実在するのかな?
最後の吹き替えクレジットで北島マヤさんの名前を見て引っ繰り返った『ガラスの仮面』ファンは多いと思います。バーで隣に座った酔いどれ客、エイドリアンらと繰り出したレストランのウェイターなどカケモチで吹き替えたのはたてかべ和也さん。昔の名前で出ておられました。
今BS-TBSで何度目かの『別れのワイン』を見終えた所ですが、僕としては別に名作とも何とも思えない作品だと思います。
それから最後犯人が秘書のオールドミスに対して結構辛辣なコメントをしているのがどうにも引っかかります。秘書が憎めない感じでしたから、余り犯人に同情できなくなるんですよ。
まぁ、この作品の一番の見所はコロンボの飲酒運転かなと(笑)
冒頭でエイドリアンが日本語吹き替えでは
「マリノに売るだと!? 1リットル(あたり)69セントの安酒を作っている奴にか!」
と憤慨している台詞がありますが、ここは何故か換算していません。
元の英語では「69-cents-a-gallon」と言っています。
(面倒なので換算しなかった?)
米液量1ガロンは約3.785リットルなので、
換算すると69/3.785=約18.2となり
本当は
「1リットルあたり18セントの安酒を作っている奴にか!」
と言っていることになります。もっとひどい安酒でした(笑)。
そりゃエイドリアンも怒るわけですよ。
来年1月(来週じゃないか!!)に四話やっておしまい?と寂しく思っていたら、公式ページに昨日アップされた放送スケジュールでまた最初から放送してくれると分かって嬉しかった。また難解な順番です(苦笑)
ベスト・コロンボにも挙げられる当話ですが、実はいつも「カミさん」と言っているミセス・コロンボについて初めの方=崖の上に停められた車に関する巡査との遣り取りで、「女房」と言っているシーンがあります。
翻訳が額田やえ子さんに交替する前=飯島永昭さんは普通に「女房」だけを使っていましたが、目下の人間の前では「女房」、犯人と目星を付けた人物の前では「カミさん」と謙(へりくだ)って油断を誘うという心理作戦まで見えて来るじゃないですか。勿論額田さんは同業のご主人に手伝って貰う事もあったそうでこの使い分けもこの辺りに原因はありそうではあるけれど、コロンボの戦略は天然なのかとことん作為的なものかと非常に感心させられるのです。
「節煙」なんて新語も笑えます。皆さん確かめてみてはいかが?1月14日の放送です。
出だしのきれいに光るワイングラスが印象的です。
なぜ、ワイングラスの底を持っているんでしょうか?。
それほどまでに、温度変化を気にするのでしょうか?。
持っていて不安定ですよね。
テキサスには成金が多いのかな?。
man of the year →エイドリアン
woman of the year →ハルプリン夫人「権力の墓穴」
現金→エイドリアン相続→無くした
会社→リック相続→エンドリアンへ任せ金になることを期待したが・・・
なぜ父親は、こんな間違った相続をしてしまったのだろうか?。
会社を任せられるのは、どう考えてもエイドリアンだろう。
貪欲と言われるリックの母親が絡んでいたことは明白だ。
エイドリアンの母親は若死し、後添えがリックの母親だった。
財産目当ての顔がスグにも出てきて、エイドリアンとしては苦々しく
思っていた。リックの母親はリックの性格を考えると金を与えた場合、
すぐにも使い果たしてしまうと考えた。
そこで強引にも会社を継がせようとしたのに違いない。
一方エイドリアンは、会社の運営を引き継ぎつつも、相続した現金を
次々にワイン購入に使い果たしてしまった。
リックにとっては、父親もエンドリアンもビジネス面では失格者だ。
TVでカットされた部分だろうが、付け加えた吹き替えに難があります。
明らかに違う声なので、すごく違和感があります。
NY行き機中で、飲んだワインをにらみつけるエイドリアンの厳しい目が面白い。
よほど気に入らなかったと見える。
「5000のワインなど本当に必要とする者など世の中にはいないよ
ただ私は、他の人に渡したくない」
ワインはエンドリアンにとってneedsではなくwantsだ。
金が無くなるのも納得できるし、ビジネス面でも危うい。
5000といえば、コロンボの年収の約半分だ。
死体が出なくても動けよと言いたいね。他回ではビシバシ動いているし。
「私もイタリア系だ、助けがなくっちゃねえ」
アメリカは開拓時代から助け合わなくちゃ生きていけないから、
こういう言葉も残ったのだろう。伝統としてボランティアが生まれた。
帰りの機中でカレンが「私はタクシーで・・・」と言うと
エイドリアンは「けっこう」とそっけなく返した。
エイドリアンにしてみれば、帰ってからリックの死体の処置をしなければ
ならないので、カレンを同乗させて見送る手間を省きたいはずだ。
しかし、カレンとしては自分が同乗を遠慮しても、エイドリアンからは
「いいや見送るよ」という優しい言葉を期待した。
それが裏切られたという落胆した想いが、とても寂しい表情に表れたのだ。
表情の曇り、目の運び、さすがだ。
折りたたみ自転車で帰るのは「奇妙な助っ人」と同じ。あれも弟殺しだ。
ただ、「奇妙な助っ人」のマクベイはかなり太っているので自転車が
かわいそうだった。
「スポーツは金より楽しみのはずだ」
リックは、プロへの転向を拒否していた。
ここに兄弟の共通点がある。金より大事なものへのこだわりだ。
初対面で犯人だと目星を付けて、思い切ったハッタリかましていますね。
コロンボは「私の調べでは・・・」と、まったく調べてもいないのにです。
そしてウソを見抜くために、質問攻めをする。
犯人の特徴としては、質問に対して簡単に「分からない」とは言わず、
とにかく無理にでも理屈を付けて返答するのだ。
その対応で、コロンボはウソを見抜いて犯人だとする確信を深めていく。
反面その人柄に惹かれて、ワインの勉強をする気にもなった。
犯人確信と人柄に惹かれることの同時進行が、コロンボの美点だ。
コロンボは、どういう人に魅力を感じるのだろうか?。
何かに必死に真剣に生きている人にだ。
コロンボ自身も、自分の仕事に必死に真剣に取り組んでいる。
必死というのは、苦しみではなく最高の楽しみでもある。
相手にも自分と同じものを感じると、交流を深めたい気持ちを抑えられ
なくなる。もっともっと相手を知ろうとする。
相手を知るには周辺知識も必要になるが、その労苦は全く惜しまない。
知るほどに相手を好きになり、同時に犯人としての確信も深まってしまう。
犯人の方は、コロンボからの追及を恐れ逃げようとするが、同時に
コロンボから追及圧力以外の、深い善意のオーラを無意識に感じ入れてしまう。
コロンボは意識してそうしている訳ではない。自然にそうなる。
殺人課コロンボ警部とは、まさに天職だ。
刑事コロンボというドラマが、底知れぬ魅力をかもし出す根源となっている。
金庫から出たコロンボは、どう見てもレインコートの内側にワインを隠して
いるようには見えませんね。
守衛さんは酒浸りで、入ってくる人・出て行く人の認識も出来ない。
これでは、守衛としての仕事はできない。
それこそ不自然だろうし、コロンボは不自然を絶対に見逃さない。
逆を言えば、カレンのウソということだ。
カレンも、自分の仕事に必死に真剣に取り組んできた。
だからこそ、コロンボの表面以上に内面まで見えてしまう。
3人は立場や価値観こそ違えど、奥底では同じ人種なのだ。
コロンボの目線は、やがてカレンの目線へと移ってしまうほど通じてしまう
恐るべき現象が起こってしまうのもその為だった。
加えて、女性とは男性のウソを見抜く卓越した能力を有するものだ。
「黒のエチュード」においては、それが決め手となったといっても
言い過ぎではない。カレンは、12年もエンドリアンの秘書を勤めた。
しかし薄給のまま据え置かれた。
その割には、エイドリアンは高価なワインを買いあさる。
花粉症がある時点で突然発症するように、それまで溜めこんでいた想いを
爆発させるように・・・告白し強請る。
ただいくらコロンボでも、カレンがエイドリアンを強請るとは思っても
みなかっただろう。
エンドリアンは、カレンにリックの母親を重ね合わせてしまった。
まさに財産目当ての顔だったのだ。
しかも内面まで見通してしまうのだから、リックの母親よりも末恐ろしい。
レストランのマネージャーは、
コロンボが来店した時に、コロンボの身なりを上から下までねめ回して、
どういう席を用意すべきかを瞬時に決める。この行為や思考は常日頃からの
ものだろう。コロンボを席まで案内する時、迷惑そうな表情を露骨に
出している。コロンボには背を向けているので表面上問題ではない。
このマネージャーは、外見重視の人間味のない感じにも受け取れる。
他方、レストラン経営を最前線で盛りたてる有能な人材であるとも言える。
その証拠に、近隣著名人の顔と名前は全て把握しており、必ず名前を呼んで
対応する。客単価と回転率を上げる力量は近隣随一だ。クレーム対応の
スピード感と対応能力や適格さも群を抜いてピカイチである。
アサインされたワイン係は、赤の担当だったのか?、白担当だったのか?
が気になる。最後、マネージャーとワイン係が、残ったワインを
ちゅびちゅびやっているのはおもしろい。
海へリックの遺体を捨てた。ダメになったワインを同じ海へ捨てた。
エイドリアンは、ワインを捨てることは逮捕される以上の苦痛だった。
リックを殺したことはワイナリーを守る為だったので後悔はない。
が、正当化もできない。
自縄自縛といったエイドリアンだが、それが決定的証拠にはならない。
大事なワインのほとんどをダメにしてしまったという自己嫌悪と
財産目当てのカレンからの圧力とに屈したのだ。
ほの暗いワイナリーが雨に濡れていたのは、エイドリアンが必死に愛して
守ろうとした工場全体が流す涙だった。コロンボは葉巻も消さず自然体だ。
エイドリアンは工場の今後を心配し、コロンボは不安を取り除こうとする。
全生涯を通して真に愛した工場だ。エイドリアンはコロンボを褒めたたえる。
2つの魂はお互いに刺さり、ワインを通して見事なハーモニーを奏でた。
最高に美しい。
とても面白く拝見しました。
この作品は エイドリアンの人柄に尽きると思います。
そもそも 冷酷に殺人など出来ないエイドリアンは 逆上して弟を殴打してしまいますが とどめなど刺せるはずも無く 放置して窒息することを選んだのでしょう。
結局 大事なワインもすべてダメにしてしまいます。
死体が発見された時も 死因は溺死ではないし 車はピカピカのまま コロンボでなくとも 殺人事件と思います。
トリックとも言えない おざなりな偽装に もちろんコロンボはエイドリアンが 犯人であろうと気が付いていたはずです。
面白いのは コロンボが秘書のカレンの自宅に訪れたとき カレンは これからアラン・ラッドの『拳銃、貸します』(ハードボイルド映画)を見ます。と厳しい口調でコロンボに言ったりしています。
おそらくコロンボは 相当 強い女性だなと 思ったことでしょう。
その後 コロンボはエイドリアンとカレンの二人を 食事に招待します。
ここでは二人を招待することが肝心だったのです。エイドリアンに自白を迫るというよりは むしろカレンにエイドリアンの犯行を気付かせるためだったのでしょう。
結局 犯行がカレンにばれたことにより 結婚を迫られ 呆気なく自白します。
エイドリアンのプライドを傷つけず 強く自白を迫ることもなく事件を解決したコロンボの手腕は お見事です。
これは あくまで私の見立てです。
コロンボ熱が昂じて、フォークの自伝を読んでいます。のちに「コロンボのテーマ(フォーク自身がそう呼んでいる)」となるあのちょっととぼけた明るいメロディー。よくコロンボが口笛で吹いているあのメロディーは、このエピソードの撮影中、天気を訪ねる電話シーンの撮影中、フォークのアドリブで生まれたそうです。電話をかけてる間もカメラは回ってるし何もしないのも芸がないし…と思っていたら自然に出てきたそうです。「ここで何の造作もなく出てきたメロディーが、後にオーケストラ演奏されて劇中で使われることにもなろうとは」的なことが書かれていました。ちなみにその豪華な演奏は、「美食の報酬」のパーティーシーンで流れていました。
ぼくの嗜好とはちょっと外れますが、優れたエピソードであることは間違いありません。
しかし、トリックに不備があると指摘する人もけっこう多くいらっしゃるんですね。以前「白鳥の歌」のコメントでも書いたのですが、トリックのディテールに問題があってもそのトリックがストーリーに密接な関係をもっているのであれば、あながち単なるミスではないと思います。
今回においても、命に代えてでも守りたいワイナリーのために殺人を行ったのに、結果として多くのコレクションを駄目にしてしまった、というエイドリアンの痛ましい姿は印象的で、これがあるからこそ観ている側は彼に同情を寄せることができるのだと思います。
犯人のエイドリアンも奥行きのある人物ですが、彼に想いを寄せる秘書のカレンも魅力的なサブキャラで、脇役も魅力的という良作のひとつの要素を含んでいるのも好印象です。
新シリーズの評価が低くなった原因は、コロンボの推理に精彩がなくなったこと、演出の質が落ちたこともありますが、何よりも登場する人物に厚みがなくなったことが大きいと思います。その点、「別れのワイン」には旧シリーズの風格が備わっています。
作品の評価が分かれるのは、コロンボのどういう側面を重視しているかが
異なるからだと思います。「殺しの序曲」と「死者のメッセージ」において
コロンボは自身の過去と現在とを披歴しました。非常に興味深いものです。
コロンボは人間が大好きで、犯罪者すら好きになっていきます。
犯罪者も、いつしかそういうコロンボの側面を好きになってしまいます。
まあ反省のない犯人は、そうならない場合も多いのですが。
別れのワインでは、犯行が表沙汰になるまで、相当時間がかかります。
犯人との初めての接触も中盤を過ぎてからです。
なので証拠を積み上げて犯人を追い込んでいく時間的な余裕がありません。
コロンボがワインを語れるまでの知識を得るもの早過ぎる感があります。
そういったアンバランスをマイナスに評価する場合もあるでしょう。
ただ、わたし的には、最後のコロンボと犯人との間で交わされた
ワインを通しての深い信頼関係が心に沁み入ってきます。
コロンボの本質を余すことなく捉えているという点で最高評価を付けます。
「イタリア人で音痴はわたしだけ」というセリフは面白かった。
コロンボの最高傑作と称される作品ですが、反対の意見もしばしばですね。それでも、これだけ多くのコメントが寄せられるのも事実で、それも含め傑作なのだと思います。
独断ですが、今回の放送の感想を踏まえ3票追加します。
最高傑作です。
コロンボは、罪を憎んで人を憎まず。
犯人というか、人の見識や経験やユーモアを愛し入っていきます。
内側に入り込んで同じ目線で、その動機を見出します。
最後まで、人の心を大事にして恥をかかせません。
人生の最後を見取る名医か牧師のようです。
ただ、反省のない犯人は、大恥をかかせてもしょっ引きます。
レストランのマネージャの演技も秀逸でした。
大好きです。
すいません!
だいぶ前のレス(2014.1.27の名無しさん)への返信です。
私も同じことを思っていたのですが、
多分、相棒の「殺人ワインセラー」の回だと思います。
佐野史郎さんが犯人役です。
どなたかのブログに「別れのワイン」のオマージュとの記載もありました。
冷房は、ワイン保存のためにあるんだから、ずっと動いていても何の不思議もありませんよ。空調の停止は、換気の停止以外に目的は考えられません。
それよりも、ワイン蔵というのは、本来地下室など天然でひんやりした場所に造るもので、熱波が来たぐらいで40度以上になるとは思えません。窒息するほど密閉してたんならなおさら。
おそらく、時間差窒息トリックありきで出発して、どんどん膨らましていったのでしょう。だから、ミステリーとしての品質が低い。「ドナルド・プレザンスの好演が唯一の見所」と評するのが適切かと。カッシーニ氏が名犯人であっても、話自体は傑作とは認めがたい。
BS-TBSの再放送で見ました。もう何回目かの視聴ですが、正直なところこの話はドラマとしては面白いですが、ミステリーのような謎解きを楽しむ上ではかなりあやふやな話になっていると思います。
そこに腑に落ちない感覚を持たれる方もいらっしゃるみたいで、自分も久しぶりに見てちょっと混乱した部分も多かったです。
あえて粗を挙げますが、まず空調があるような部屋で窒息ってのがかなり無理ありますね。
空調の隙間を目張りして、ドアの隙間も目張りして、ろうそくなどを立てておいて酸素の量を調節する必要があると思います。
ただ、それでうまくいっても常温で放置して、その後海に放り込んだ死体と、海水に浸かり波に揉まれ続けた死体ではかなり様相が違ってくると思います。
いつものコロンボだと、その差や空調等の目張りの跡を見逃すはずがないんですよね。
恐らくは描かれてないだけで物的証拠は固まってきていて、最後の決め手が欲しい、そこまで固めた上でのあの高温ワインの仕掛けなんでしょうね。
事件の全貌が明らかになって終わるのがミステリーとしての妥当な結末だとするなら、あえて描かずその手前で話を終わらせたのはドラマとしての余韻を求めたがゆえかもしれません。
個人的にはここまで考えた上で「傑作」という評価を支持したいと思います。
冷房を切ったのは、室外機が何日も動いているのを従業員に見られて不審に思われるのを避けるためではないかと。火曜に気温が急上昇するのを日曜に出発してるエイドリアンが知るはずもないし。
BSTBS見ました。ウィスキー片手でしたが(笑)
他のコロンボ作品のように、ギラギラしたアメリカ的な成功者が自身の地位や名誉を守るために犯行に走る、いつのもパターンと違い、どちらかというと職人気質の、世間の評価よりも己のこだわりを追求せんがための動機というのも面白いと思います。
ワイン貯蔵庫をなんとか犯行に絡めようとして若干苦しいトリックになっていますが、ラストシーンも含めて趣のある作品ですよね。
ドナルド・プレザンスの吹き替え、中村俊一さんは映画「トラ!トラ!トラ!」で風変りな作戦参謀、黒島大佐を演じていました。ある種変人とまで言われた黒島大佐、己の信じる道をひたすらに守ろうとするエイドリアンとどこか似通っている…というのは私のコジツケです(笑)
犯人の生き方も印象的ですが、秘書のカレンもとても印象的でした。
長年まじめに働き、一人暮らしも楽しんでいるようですが、エイドリアンとの結婚願望や野心が、ずっと心の奥にあったのかな~、と想像すると、なんだかせつなくなりました。
日本テレビで「コロンボ」が放映された時、水野晴郎さんが解説で「エイドリアンがリックを殴打した時リックはまだ息があった。だからワイン蔵のエアコンを止めて窒息させた」旨、早口で「解説」していましたw。他の作品でもトリックが分かりにくい作品では図解を提示したりと、私もこの解説に少なからずお世話になりましたが、同時に警察制度や決め手の瑕疵についても解説し「まあ細かいことは気にせずに楽しもうじゃありませんか」とにっこりとしめるのも定番で、これは「こだわってるのはお前じゃー!」と賛否両論w。
私?、コロンボの魅力はミステリーとしてどうこう、刑事ドラマとしてどうこうじゃあないんです。「コロンボ」という唯一無二のドラマ世界を堪能することなのです。光も影も光沢も傷もすべてひっくるめて「コロンボ」を愛しているのです。
最も人気のある作品であることはよくわかります。
ただ、個人的にはトップ10圏外なんですよね。
(11位~15位あたり?)
結局、ワインに対するこだわりで浪費してたことは事実だし。
どうしても共感はできなかったなぁ。
温度による変化以上にどうしても気になるのは死臭の問題ですね。あそこまでワインを愛する人が貯蔵庫に死体を放置し腐敗臭を充満させる真似をするとは思えません。この犯人なら、こういう殺し方だけはしないんじゃないかと思ってしまいます。
ナイターさん>確かに「分かり難い」部分を感じる人も多いですね。空調の件についてはおそらく世界中で、議論されているのでしょうね。(笑)
失礼します。僕もカラクリがよく分からなかったんですが、貯蔵庫の中のシーンでポーの「アモンティリャードの酒樽」に言及があったことを思い出しました。これは死因が窒息死であることを示唆しているようです。同じシーンでは空調が常時作動していることが犯人自身によって語られていたと思います。そして犯人が「例外的に高温だった日に貯蔵庫の空調が切れていたことを知っていたこと」が決め手になりました。犯人が上品な人でいちいち証拠を突きつけないとシラを切り通すようなタマでもなかったので、見ている方で分かり難いところがありました。
古い畑さん>コメントありがとうございます。「別れのワイン」は、やはり人の心を揺さぶる名作ですね!
そして、それを古畑でやりたかったのはイチローの事件なんでしょうねぇ。
もしイチローの事件が「職業意識のあるプロ野球選手なら絶対にやらないであろうこと」が決定的証拠になるようなものであれば、この作品に近づけたのかもしれないと思うと本当に残念です。
もし本作品をオマージュする人が今後いれば、
この作品の本質を踏まえて欲しいものです
「エアコンを切ったことと殺人の因果関係がイマイチ」との批判については、全く気になりませんね。
犯人が「蔵ワインがすべて駄目になったことで、何もかもどうでもよくなった」
ということこそが最も重要な点であります。
コロンボ刑事はそこをいやらしく突いたのではなく、
むしろ犯人が「蔵ワインが全て駄目になることで、
何もかもどうでもよくなることだろう」ということを
見越したと考えるべきでしょう。
この作品を名作たらしめてる最大のポイントは、
「コロンボ刑事が犯人をリスペクトしている」ということに尽きます。
ゆえにワインを捨てるという行為が証拠として不十分かつ非決定的であったとしても、
コロンボ刑事はエイドリアン氏のプロ根性を「リスペクトした」のです。
エイドリアン氏が、「そんなことは決定的な証拠でない」などと
悪あがきをするとは思わなかったのではないでしょうか。
ワイン通であるエイドリアン氏が、蔵ワインを駄目にするなどという事態は、
「よっぽど」であるはずです。
なによりエイドリアン氏が保身のために「ワインを駄目にしたのは単純なミスだった」などと
言うはずがない、という強い確信が軽コロンボ刑事にあったのだと思うのです。
上記のような「コロンボ刑事と犯人の強い信頼関係」がゆえに本作は最高傑作であると、
私は断言するのです。
ほかのサイトでは色々と議論されてる「何故エアコンを切ったのか」を検証した中で、最も説得力を感じた回答が、「酸欠状態にする」でした。
ただ、現代の建築物でエアコンを切っただけで酸欠状態になるものがあるのか?と言われれば疑問を感じます。映画の中の地下室も密閉性が良いとは思えませんですし。
けど、現実に現代でも年に数軒このような事故が起こってるようですね。
でも、トリックのタネにこれを使うのは、やはり無理を感じます。
だからどうしても、私の中では「別れのワイン」ではなく「忘れられたスター」が上位に来ますね。
小池さんのコロンボはこの作品含め、時々声が納屋さんに変わりますが、ブロフェルドも一箇所他の声に変わってますね。
今日久々に見て初めて気付きました。
デアゴスティーニのムックにも書いてあったのかな…もう手放したので確認がとれません。
真田さん、コメントありがとうございます。活字と映像では、きっと感じ方も全然違うでしょうね。私も「パイルD-3の壁」は活字で読んだ記憶があります。
犯人役の俳優「ドナルド・プレザンス」は、おそらく「大脱走」のコリン役でしょうか。
はじめまして。
わたしは、父が揃えていたノベライズ版からビデオに進んだ口です。この「別れのワイン」も好きな作品です。
久しぶりにNHKのbsで改めて観て(録画しました)思ったのですが、この作品に限らず映像だけだと、状況や犯人の思惑が今一つわかりにくいかなーと。
この作品で言ったら、即死ではなかった点、窒息死させるためにエアコンを切った理由。
んー、映像版のネタバレ?をノベライズ版で仕入れておいて観るのは、反則かもですが。
だって、ノベライズ版はそもそも本来じゃないですものね。
あと、犯人役の俳優さんって、「大脱出」で後半失明する役の方ですよね?
矢倉戦さん、コメントありがとうございます。お名前から真っ先に…将棋ファンだともお察ししました、しかも保守的な感じ?(笑)またぜひ、投稿してくださいね~。将棋がお好きでしたら「断たれた音」もおススメですよ~。
ボロンコ様真夜中に連続投稿して失礼します。実は第1種衛生管理者の資格を持っているので、職場内の作業環境環境測定の仕事が大好きです!
ぼろんこ様真夜中に失礼します。初投稿になります。日本でしたら気象庁のアメダスの過去の観測データを印刷すれば、完全な状況状況が揃います仕事の関係で毎日のデータチェックは欠かせません。。後はエンディングだけしか見ていませんが、物凄く覚えています。過去の記憶を思い出してくれて、ありがとうございました。(実は、かなりの将棋ファン)
エースさん、コメントありがとうございます。素晴らしいご意見で、共感いたしました。このお話は善と悪の境目があいまいです。それが独特の味わいを醸していますね。
ストーリー全体に漂う品の良さ、決定的な証拠はないが犯人が歩み寄って自供をする共感路線の心地よさなどは多くのファンが認めるところだと思います
結局この作品が最高傑作となるかどうかは、見る側がエイドリアン・カッシーニの生き方に共感できるか否かに尽きるような気がします
“ワイン道を極めんとする求道者”か“ワインマニアの変人”か
“金にしか興味がないダメな弟”と烙印を押されたリックの友人がエイドリアンのことを“道楽のような商売をしている兄”と評しているあたり、両者がフェアに扱われていて評価を見る者に委ねられている感じがします
とっしーーさん、コメントありがとうございます。遂に見ましたね~名作を。本当に見どころ満載、品格も高い、素晴らしい作品ですよね~。私も繰り返し、繰り返し、何度も見ていますよ~。1票加えておきますね!
いや~~名作の「別れのワイン」見終わりました~~((´ー`*)
なるほど、他の作品と比べ高貴で上品な印象を感じるのは、エイドリアンがワインを扱っている会社にいるからかなと、僕も思いました。
印象深い点は、他の作品に比べていっぱいあり、
見所深いのも素晴らしい作品の1つでしょう♪
中でも僕が好きなのは、バーテンでのコロンボの左右にいた客、特に終始喋りかけるオジサン(笑
ああいうキャラが好きですな~(笑)
そしてワイン屋の自信満々な親父さん^^
コロンボが、人並み以上に知っているという問いに対し「違う、全てを知っているんだ」
「私は40年かかったんだよ?90分では基礎程度だね」
ここが、クゥ~~カッコイイ!!
レストランのソムリエ&店長のキャラ・コントも笑っちゃいましたね!’`,、(‘∀`) ‘`,、
特にソムリエの表情・・人情に溢れたお顔♪♪
エイドリアンが怒って出て行った時の、2人のテイスティング後のペペッペのリアクション(笑)
コロンボも、料理は美味かったよ~美味しかったよォ~~っていうのも、人情溢れて好きですな~(´ー`*)
コロンボやっている声優さんの、あの喋り方・・
やっぱりこの人です!!
さて、飲酒運転多かったですね^^;
昔のアメリカは・・ある意味無法地帯ですな(汗
それにしても、コロンボの勉強ぶり&好奇心は
尊敬に値しますね!
ワインの親父さんから、教えて貰った知識を携え
見事、エイドリアンの出した赤ワインを
当てるとは・・ ((((;゚;Д;゚;))))
そこで、「繊細な舌触り・・見事なコク・・~」
コロンボらしくないセリフで、とても新鮮でした^^
エイドリアンも、コロンボの勉強ぶりを誉めますが、コロンボの「ありがとう」がとても良かったと思います♪
yasさん、コメントありがとうございます。コロンボ作品の魅力のひとつに「さり気ないユーモアセンス」をあげたいですね~。仕草や会話のなかに、楽しさが表現されています。それを演じる俳優陣もすばらしいです。だからファンも多いのでしょうね~。
マンデーズさん、コメントありがとうございます。古畑任三郎は全作は見ていませんが、大好きです~。この桃井かおりさんの話は、見たかな~まだかな~という程度の記憶です。でも、見てみたいです!情報ありがとうございました!
名無しさん、コメントありがとうございます。この数年間でザザ~っと刑事コロンボの再放送を見ることができ「うろ覚え」の箇所が、ほぼ無くなっちゃいました。でも今思い返してみると「あの場面…何だっけ?」と。思い出せない頃の方が、楽しかった気がします(笑)贅沢病ですね。あはは。また、書き込みしてくださいね~。
何度も見た作品ですが、やはりBSで見てしまいました。
私もみなさんがおっしゃるとおり、どうもプロットには納得いかないとこはありますが、それ以上にドナルド・プレザンスの犯人役が面白く、好きな作品です。
ちょっと昔のヨーロッパ映画をみるような空気感と、微妙なユーモアが同居していて飽きません。
ボロンコさんも指摘されてる犯人が機中で一瞬みせる(なんだこのワイン?)といった表情や、高級レストランでみんなが帰った後、ソムリエとマネージャーが残ったワインをピチャピチャと試すシーンなど、味わい深いシーンが多い作品だと思います。
マンデーズ様
ご指摘の部分は、私も検索結果の中で見かけました。とは言え、わざわざご返信下さり有り難うございました。
それにしてもデジャヴュというのは本当にイヤなものですね。もう気になって気になってどうしようもありません。
しかしそれもどうやら諦めなければならないようです。
刑事が、犯人がワインを捨てに来るのを手薬煉ひいて待ち構えていて、「あなたが捨てに来ることは分かっていた」と言うところまで、絶対にどこかで見た記憶があるんですがねえ…。(但し、ワインではなく他の飲み物、食べ物だったかも知れませんが)
最後になりますが、こちらの記事や管理人様にも感謝しております。実は私も、どうして彼が自分のワインがお釈迦になっていることを知らないと、犯行を証明することになってしまうのか、いまいち意味がわかりませんでしたから。
それでは失礼します。
>犯人がワインを捨てに来るのを手薬煉ひいて待ち構えていて、「あなたが捨てに来ることは分かっていた」と言う
ここだけ読むと、「パイルD-3の壁」みたいだなあと思ってしまいました。(^^)
昨年よりのコロンボの初期シリーズからの再放送
を見終わった後、サマリーとしてこちらのサイトを
拝見しております。管理人様の詳細な解説も
参考になります。
今後ともお世話になります。さて、上記の方の
古畑任三郎のコロンボからのオマージュですが、
ワインのからくりは分かりませんが、この回で
犯人のエイドリアンが、弟を殺した後
恐怖からの震えを隠すために、ワインを注ぐのを
来客に任せる場面は、古畑第一シリーズのおたかさん(桃井かおりょの回で、八木さおりを殺した後、猛ダッシュでスタジオに帰ったために、手が震えてしまい、レコード針を落とすシーンで
急に共演者に針を落とす役を振って、
古畑が『人が普段と違うことをやるのは、怪しい』と、おたかさんに容疑をかけるシーンの元ネタでしょうね。
古い記事にすみません。
昨日の放送ではじめてこの作品を見ました。
で、「犯人がワインの味がおかしいと給仕を怒鳴りつけるが、実はそれは自分のところの品物だった」というからくりを以前にどこかで見た記憶があるのですが、どうしても思い出せません。
コロンボは古畑任三郎の元ネタだということなので、その方向でざっと検索してもみましましたが、結局何も出てきませんでした。
もし管理人様に思い当たる節がおありであれば、お知恵を拝借できませんでしょうか。
ライアンさん、ササキさん>コメントありがとうございます。有名な作品なだけに、いろいろご意見も出ますね~。
この作品は犯人の美学として「犯行を告白した」…というのが、私の見方です。一番大切なもの「ワイン」を台無しにしてしまったことへの失望や、懺悔の気持ちをよく表現している気がしました。
死体の腐乱の有無はさほどの問題ではないと思います。それは作者の作品制作上の裁量権に属することで、たとえば頭部に打撲があれば血痕があるはずで、コロンボも犯人もそのことを追求しないのはおかしいと抗議するようなものです。
作品の瑕として私が指摘したいのはエアコンのスイッチが切られていたことと、そこで行われた殺人との因果関係ですが、そこに関係を見出すことができません。ワインの酸化が起こったのはエアコンが切ってあったため、それはそのとおりですが、それがそのまま弟リックを監禁していた証拠にはならない。ここにトリックの飛躍があって作品について行けなくなるのです。
腐乱していても、死後の日数は変わらないので、何も矛盾は有りませんが。
望月廣幸さま>実を言いますと、
本文;
●頭を殴打された弟リックはまだ生きていた~以降は、まだ書きかけ文章でした!7月21日に、途中まで書いたのですが、その直後から、もの凄く多忙になってしまい、中途半端な状態のまま、放置しておりました。すみません。近日中に、最後まで書きます。(謝)
それをふまえ…「死体は腐乱していたと思う」は、やっぱ言われる通りかもしれませんね~。確かに…。
ころんぽさま>なるほど、そういう解釈も面白いですね~。私もこれが一番好きという訳ではないのですが、人々から愛される作品だと言うことはわかります。
犯人はあまり人の情愛を解さないワインおたく、被害者は遊び人だが仲間からは結構愛されている。コロンボのように、この犯人の心情を思いやろうとは思いません。作品の風格はともかく、オチも締まらないし、作品としての出来で言うなら、名作とは呼べないのでは?
ぼろんこ様、
ご丁寧な加筆で分かり易くご説明いただきありがとうございます。おっしゃることは良く分かるのですが、うーん、やっぱりちょっと不自然に感じます。一時40度にまでなった貯蔵庫内で、1週間弱。死体は腐乱していたと思う。その死体を裸にしてスキューバ用ゴム系の衣装に包みボンベを背負わせて海へ投げ込む???コロンボも死体解剖者もその死体の異常さに気が付かなかった?しかしこれはこの作品の出来の良さを損なうものではありません。私の拘りです。
望月さま、お返事が遅くなりまして申し訳ありません。自分なりの解釈となり申し訳ありませんが…。本記事への追加記載として、解説をしてみたいと思いますので、お読み下さい。
先日のBSプレミアムで「別れのワイン」を楽しみました。原題が「Any old Port in a storm」というのがなかなか意味深い。ただやはり疑問は、殴打されたリックがまだ生きていて、ワインの貯蔵庫に監禁される、そして主人公は貯蔵庫の冷房を切る、一時40度にまで気温が上がり貴重なワインを駄目にしてしまう。そんな高温では死体が腐乱しないか?
一体なぜ貯蔵庫の冷房を切ったのかが疑問です。どなたか理由を教えてください。
本作で、最も「オールドヴィンテー」に近い(11年もの)コメントに返信したくなりました。
「刑事コロンボ」シリーズで傑作や名作との評価が高い回は、視聴者に解釈の幅を持たせている作品が多いような気がします。
私がエイドリアンの立場だったら、普通はそんなに自分が最も大切にしてきた場所で、あのようなバッカスの神の怒りを買うような蛮行は絶対に避けます。
しかし、エイドリアンは、ああいう結末になることが最初からわかっていたのだと解釈すると、私は、徐々に彼の気持ちがよく理解できるようになっていきます。
それは、ワイン依存症の自分という性格を変えたくても変えられない男の、最終手段としての自殺行為にしか私には見えず、ワインの趣味を超え、人間という存在が宿命的に抱える悲哀に、時代や理屈を超えて共感してしまうところが確実にあるのです。
望月廣幸 様
追伸
「オールドヴィンテージ」に近いコメントを投稿された望月廣幸 様に対し、時空を超えた返信コメントを差し上げることに、恐れ多い気持ちとともに、大きなロマンを感じております。同時に、ぼろんこ様のブログの真の偉大さを実感します。
11年も前といえば、「刑事コロンボ」であれば、旧シリーズと新シリーズの間より長い時間です。11年後、自分の「別れのワイン」への感想はどう変化しているのか? いや、そもそも生きているのか?・・・、そう考えると、「初代はやぶさ」と交信しているような感慨深さがあります。
望月様も、お元気にされていらっしゃるのでしょうか?