- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 「人気投票で3位」「二枚のドガの絵」に肉薄!
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第3位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第2位]
- ジャネット・リーは映画「サイコ」で、「毒のある花」のヴェラ・マイルズとも共演。
- 「愛犬ドッグ」の出演作品。
- ウィルス家「ベントレーSI」
- ネッド・ダイヤモンド「スタッツ・ブラックホーク」
泣けるコロンボ作品…
「忘れられたスター」は私が最も好きな刑事コロンボ作品のひとつ。解決編では、この作品ならではの結末を迎えます。それはコロンボ作品中、最も涙を誘うものです。
永遠のスター「ジャネット・リー」
ジャネット・リーの代表作のひとつ映画「サイコ」では、名匠ヒッチコックが彼女の肉体的な魅力をも引き出していると感じられます。
「ウォーキング・マイ・ベイビー」のジャネット・リー
殺しの序曲のウエイトレス
また40話「殺しの序曲」に登場するウエイトレスは「ジェイミー・リー・カーティス」で、ジャネット・リーの娘です。
コロンボシリーズで最も重要な「犯人ではない登場人物」
コロンボはネッドに何を託したか
コロンボ警部がネッド・ダイヤモンドに事件の全てを説明するのは、意味深いです。グレースが執拗な捜査にいらだちつつも、好意的な態度に変わっていくことから、「通常の殺人犯人とは違う」ことには気付いていたでしょう。そのような(病状の)グレースに対し「自白に導く」というコロンボ特有の「落としの手法」が不可能となりました。ラストシーンでコロンボ警部はおそらくグレースを逮捕しようとしますが、それはネッドの偽りの自白により阻止されます。もしもそのまま犯行を覚えていないグレースの逮捕という結末では‥後味が悪いですね。
エンディングシーンは警部のセリフ「それがいいね」と、自らを納得させるような表情。そして直前のネッドの自白すらも忘れ映画に見入るグレース。別れのあいさつをせず、ドアを閉めるコロンボ。この結末は最高に美しいです。(加筆:書きかけ2022年12月30日)
忘れられたスターの魅力
原題と邦題はほぼ同意味で、この作品を端的に表すグッドなネーミングです。「ファンは自分を決して忘れていない」と、女優復帰に並々ならぬ意欲をみせるグレースですが、当人は記憶を失う病気で、余命幾ばく。それを知っている夫ヘンリーは復帰に反対するが、愛情とは理解されず妻に殺されてしまう…。グレースを心から愛する元パートナーの俳優ネッドは、身代わりとなり逮捕される。
憎しみを感じさせない、悲しい殺人事件
名作にふさわしい演出
覚えていないという主題
グレースは記憶を失う病気で、シーン各所にその伏線が見えています。ブログゲストさんのコメントにもありますが、何を覚えていて…何を忘れてしまったのか…その焦点もこの作品に不思議な魅力を加味しています。
夫ヘンリーはこの時84歳!
サム・ジャッフェの実際の奥さま
人気ランキングで常に上位を獲得
コロンボ作品の「人気ランキング」では、確実に「5位以内の座を獲得する作品」だと断言しておきましょう。(笑)1位は、やはり「別れのワイン」の指定席。32話ということで、決して傑作ぞろいの初期作品‥ではないのですが、まだこのような斬新なストーリーがあったのだと、びっくりします。
これもひとつのスタイル
私は刑事コロンボの王道的なスタイルとして「成功者の転落劇」にこだわっています。もちろん、そこに刑事コロンボの醍醐味が存在するのですが、この「忘れられたスター」のような「決して悪人とは思えない」犯人によるストーリーも感慨深いですね。19話「別れのワイン」、41話「死者のメッセージ」などに同じ雰囲気を感じます。
執事レイモンドはモーリス・エヴァンス
猿の惑星や奥さまは魔女などで活躍
バーク刑事Bではない!
ランズバーグ先生とコリアー先生は同僚だ!
この病院で登場する女性警察官
本屋の店員
アンダーソン検死官
階段の吹き抜けと壁紙が印象的な豪邸
このウィリス邸は、玄関脇から2階に上る階段がとても印象的で、見上げたり、見下ろしたり、いろいろなアングルから撮影されています。また、花柄を基調とした壁紙も素敵です。グレースのお部屋などは白地にに明るい配色の花柄。それに対しご主人のお部屋などはブルーの花柄になっていて、シックな印象を受けます。邸宅が高台にあることから、窓越しの景色にハイウェイが見えたりして、とても素敵です。
一枚のドガの絵
監督:ハーヴェイ・ハート
脚本:ウィリアム・ドリスキル
音楽:ジェフ・アレギザンダー
グレース・ウィラー:ジャネット・リー(声:鳳八千代)
ネッド・ダイヤモンド:ジョン・ペイン(声:小林昭二)
執事レイモンド:モーリス・エヴァンス(声:巖金四郎)
アルマ:リンダ・ゲイ・スコット
アーミー・アーチャード:アーミー・アーチャード
アンダーソン検死官:ハーヴェイ・ゴールド(声:野本礼三)
ランズバーグ医師:ロス・エリオット
ウエストラム医師:ロバート・サイモン
レフコウィッツ巡査部長:フランシーヌ・ヨーク
ハリス刑事:ジェローム・グアルディノ
ランズバーグ医師:ロス・エリオット
本屋の店員:ダニー・ウェルズ
フレッド・ローリング(ダンサー):スコット・サーモン
パーティの客:マイク・ラリー
加筆:2024年8月29日
はじめまして
原題の『忘れられたレディ(女性)』より邦題の『忘れられたスター』の方が微妙に悲哀や惜別の度合いが増しているように感じます
ダイアモンドと彼女が、家でのパーティーで歌い踊る曲が素敵だなとずっと思っていました。
Speak lowという歌だと最近知りました。
劇中では、新しい曲と紹介されていましたが、1940年代の歌だそうです。
そっとささやいて。
Speak lowという歌>そっとささやいて。
素敵ですね!後に本記事に加筆したいです。ありがとうございます。
当時のアメリカはどうか分からないが、日本の刑法では第39条(心神喪失者の行為は罰しないという規程)があるから罪に問うのは難しいかもね
初めて書き込ませて頂きます。
殺された夫ヘンリーを演じたサム・ジャッフェ(ぼろんこ様は「サム・ジェフ」と書かれていますが、「サム・ジャッフェ」または「サム・ジャフェ」と表記されるのが一般的なようです)は、ウィリアム・ワイラー監督の「ベン・ハー」のような大作映画にも出ていた名優ですが、私の世代にとってはTV史上最初の大ヒット医療ドラマ「ベン・ケーシー」のゾーバ博士の印象が強く、この話でも引退した大医学者という役だったので、まさにドンピシャと感じました。
それからグレースへの愛のために嘘の自白をするネッド・ダイヤモンドを演じたジョン・ペインは、クリスマスには必ず観たくなる名作「三十四丁目の奇蹟」で、誠実な若き弁護士を演じています。法廷で堂々とサンタクロースの実在を立証してみせたあの時のイメージからも、この役は彼にピッタリだと感じました。
むじなさん、初めまして。
Wikiなども参照し、サム・ジェフ→サム・ジャッフェと、表記を変更しました。ごh指摘ありがとうございました!
過去ほとんどは見た作品ですが最近BS再放送朝早く起きて観ています
2~3日前に観た「忘れられたスター」悲しいエンディングでしたね
ジャネット リーは1927年生まれ、この作品は1975年当時の彼女の
年齢は48歳でどう見ても60歳に見える、顔も身体の線もどうやったんだろう?老けのメイクをしていたんだろうか?
確かに実年齢よりも老けて見えますかね。それでもこの作品には似合っているような気もします。
この作品に関して否定的な意見を述べている方もいらっしゃいますが私自身決して順風満たんな人生とは縁遠いかった為かやっぱりこのご夫婦には改めて感情移入してしまいました。ジェネット・リーさんの娘さんも大活躍ですね。
ジェネット・リーの娘=ジェイミー・リー・カーティスですね。
私も好きな女優さんで、たまにテレビ等で放送される映画も見ています。
はじめて投稿します。
dogにアイスクリームを買ってあげたお店は
サーティワンですね。
昔のロゴが懐かしい。