- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第1位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第1位]
- カッシーニ・ワイナリーの場所が特定できました。
- コロンボシリーズ中、最も有名なレストランは実在しなかった。
- 別れのワインは、「不動の人気投票1位」「不朽の名作」だ。
- 犯行のトリックが難解という意見もあります。
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- エイドリアン・カッシーニ「ロールス・ロイス・シルバー・シャドーI」
- リック・カッシーニ「フェラーリ・330・GTS」
プロローグ
兄弟の確執
作品としての品格を感じる「別れのワイン」
ストーリーは終止美しく展開しています。イタリア風のBGMを多用した他に、不規則に聞こえる「鐘のような音」がとても印象的で、特にエイドリアンの犯行隠避(いんぴ)の場面で多用されます。犯人のエイドリアンは決して悪人ではなく、怒りにまぎれて殺人を犯した。このまま罪を背負って「美しくない」余生を送るのも、喜ばしいことではないと感じています。その点では、後の作品28話「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐の心情にも類似点を感じました。
ジュリー・ハリスは可憐
カレンとジャニスの服がお揃い
リックの婚約者
刑事コロンボをさらに楽しめる俳優
この俳優さんも良い!
リックの死亡原因を解説する専門家
話しかけるものの邪魔にされる
ワイン屋のオヤジ
コロンボ警部がワインの銘柄を当てるシーン。バーガンディというのは、ブルゴーニュの英語名、ピノ・ノワールとギャメイ(ガメイ・ノワール)はその地方のブドウの品種です。クラレットとはいわゆるボルドーの英語名、カベニ・ソーヴィニオンはそのブドウの品種です。
ポーの小説でナントカの樽
コロンボ「ここで閉じ込められらコトですなぁ。」から始まり、エイドリアンが「アモンティラード」と答えた印象的なシーン。これはエドガー・アラン・ポーの「アモンティラードの樽」を差しています。
ワイナリー見学のガイド
フランク・パグリアが可愛い
ラストシーンも良い
「別れのワイン」と言う邦題の意味はラストシーンで見られます。コロンボとエイドリアンは車の中でワインを酌み交わします。エイドリアンはこれまでに収集したワインを全部ダメにして、海に捨てようとしました。犯行を自供し刑務所行きを覚悟する。これも俗世にさよならを言うような心境だったのでしょう。
YouTube「別れのワインのエンディングの曲」をパソコン演奏で再現しています。ワインやイタリアの雰囲気が漂う曲ですが、なぜか日本の大正ロマンにも通じる雰囲気がします。音楽もお好きな方は、こちらもご覧ください。(*ご注意:YouTubeへのリンクは音が出ます!)
人気ランキングで不動の1位獲得。
「別れのワイン」はどのような人気ランキングでも、常に1位を獲得してしまうという、不動の人気を誇ります。犯人役のドナルド・プレザンスを筆頭に、素晴らしい俳優陣。王道的なテーマ「ワイン」を扱った点でも、それが有利に働いています。
「別れのワイン」は刑事コロンボシリーズの最高傑作か?
この「別れのワイン」という作品は、コロンボシリーズの中で最高傑作であるとの呼び声が高いです。作品評を集めたサイトでは、数多くの意見が交わされています。概ね「作品としての品格や味わい」において非常に評価が高く、多くの人の支持を集めています。犯人役のドナルド・プレザンスが醸す高貴な雰囲気も好印象で、他の作品と別格であるとも感じさせます。題材がワインであることも、この作品の風格を持ち上げています。様々な意味で、この作品は味わい深いのです。
→人気作品ランキング
もちろん、私の考える「刑事コロンボシリーズの醍醐味」は、味わい深いことだけに終始しません。4話「指輪の爪あと」6話「二枚のドガの絵」15話「溶ける糸」などに登場する「憎たらしいほど強烈な犯人像」も見逃せませんよね。
おそらくチチアンにも、この美しい赤は出せなかったでしょう。
チチアン→ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ワインへのウンチクも勉強になる
ダナ・エルカーが可愛い
ワイン仲間のルイス
ステインさんの事務所のビル
事件現場でニックの車について語る警官
バーで天気を尋ねられる客
ワインのオークションを仕切る人
カッシーニ・ワイナリーのロケ地
カッシニー・ワイナリーの詳細記事
カッシニー・ワイナリー(GoogleMaps)
カッシーニ・ワイナリーは海の近くにあったのか?
シリーズ中、最も有名なレストラン
監督:レオ・ペン
脚本:スタンリー・ラルフ・ロス
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
エイドリアン・カッシーニ:ドナルド・プレザンス(声:中村俊一)
秘書カレン・フィールディング:ジュリー・ハリス(声:大塚道子)
エンリコ・ジョセッピ・カッシーニ:ゲイリー・コンウェイ(声:加茂嘉久)
ファルコン(ワイン仲間):ダナ・エルカー(声:神山卓三)
ルイス(ワイン仲間):レジス・コーディック
ステイン(ワイン仲間):ロバート・エレンスタイン
ジョーン・ステーシー:ジョイス・ジルソン(声:北島マヤ)
ビリー・ファイン(リックの友人):ロバート・ウォーデン
アンディー・スティーヴンス(リックの友人):リード・スミス
キャシー・マーロウ(リックの友人):パメラ・キャンベル
レストランのマネージャー:ヴィトー・スコッティ
レストランのワイン係:モンティ・ランディス
バーテンダー:マイク・ラリー
バーの客:ロバート・ドナー
バーの客:ボブ・ハークス
ウイリアム・マルチネス博士:ビクター・ミラン
オークションの人:ウォーカー・エドミストン
オークションの客:レン・フェルバー
警官:ジョン・マッキャン
ワイン店店主:ジョージ・ゲインズ
ワイン醸造所ガイド:ロバート・ドイル
掃除のオヤジ:フランク・パグリア
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犯行のトリックが分かり難いという意見もあります。
エイドリアンがニューヨークに発った時点で、殴打されたリックがまだ生きていた点などを見逃すと、全く意味がわからないので、犯行を暴くトリックとしては決して簡単なものでは無いですね。また、エイドリアンはワインのテイスティング(味見)においては、人並みはずれた能力を持っていて、ニューヨークへの往路の機中で「このワインはマズい」という表情をしたのも見逃せません。
頭を殴打された弟リックはまだ生きていた
倒れたリックの様子を伺う兄エイドリアン。「即死してはいない…回復する可能性もある」と想像します。もし彼が一命を取り留めれば「ワイン工場の売却」「傷害罪あるいは殺人未遂」…きっと、全てを失うことでしょう。そこで「このままリックを確実に殺してまおう」と思い立ちます。
ニューヨーク滞在を1週間に延ばしアリバイを作る
頭部損傷で気を失っているリックをワイン貯蔵庫に閉じ込めます。手足を縛って身動きを封じ「空調設備(冷房と換気)を切り、工夫を施しリックが数日以内に確実に死ぬように工作した。ニューヨーク滞在期間を延ばしたことからも、リックが何日後に死ぬか?までは、想定できなかったと思う。「実際には2日以内に死亡」
頭部をカゴのようなもので覆い「さらに息苦しくする」
呼吸を満足に出来ないようにし(声を発することも抑える)、と思われる。そして死亡時期を遅らせる(息苦しくする、死後硬直を遅らせる効果もあったか…)」
リックの死体を海に投げ込み、スクーバダイビング中の事故に見せかける
これにより、エイドリアンは自分のニューヨーク滞在中に、リックが事故死したと思わせた。が、コロンボ警部により様々な矛盾を見抜かれることとなるのです。
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加筆:2024年9月4日
この主人公は「大脱走」の時の印象が強くてあの映画での場面が蘇ってきます。あと一歩で国境を越えるところで燃料切れで飛行機が墜落し、外に出たところでドイツ軍に射殺されてしまう。目が見えなくなったことを隠すために予め物を置いて拾える練習をしておく。静かで落ち着いた演技でした。
何だかピーターフォークはこの役者さんに敬意を持って接しているようです。かつての有名俳優が犯人になりそれをコロンボが追い詰めていくというのもこのシリーズの醍醐味ですね。
「大脱走」は名俳優たちの共演が楽しめる、いい映画でしたよね。私も大好きです。
戦争映画の傑作を観ると、「殺人」とは何なんだろうという疑問が時折頭をよぎることがあります。そのことにつき、次回20話「野望の果て」の頁でコメントします。
「大脱走」は小学生の時に見たのですが実話を元にしていると聞いてびっくりしました。あれだけの偽パスポートや民間人の服をどうやって作ったのかも不思議でしたし、何より一糸乱れず計画を遂行する意志の強さに驚きました。
後半はバイクで国境の鉄条網突破を試みるスティーブ・マックイーンのかっこよさですね。脱走後あらゆる手段で中立国を目指すもほとんどは失敗。ミスターX他首謀者はゲシュタポに殺される。マックイーンは独房に連れ戻されボール当てを続けるというラスト。音楽とも相まって今でも鮮明に各場面を覚えています。
後年ホンダCB72を乗り回し富士五湖一周ツーリングなどをやるようになったのも彼の影響です。
>後半はバイクで国境の鉄条網突破を試みるスティーブ・マックイーンのかっこよさですね。
同感です。
そういえば、映画の中で、マックイーンがジャガイモ焼酎?を作っていましたね。
どんな高級ワインよりも、一度あの酒を飲んでみたいです(笑)。
今月末の28日、午後1時から、BSPでまた放映されるそうですよ。
情報有り難うございます。早速録画します。
はじめまして。別れのワインは今でも涙を誘うほど感動する名作ですね。
ところで、エンドクレジットの文字色がいつも黄色なところこの話だけ白色なのですが、これは何かのミスだったのでしょうか?
クライマックスでビンテージワインをコロンボ、カレン、エイドリアンが一人ずつ交代で?飲んでいくシーン、私のハッタリですが(笑)ああいう作法は実はないのでは?考証よりも劇的効果を狙った演出(笑)だったのでは?
何度観ても、色あせない、感想も変わりません(笑)それを確かめるために五十年近く何度も観ているようなものです。だからもう具体的なことは書きません。以上、としたいところですが、私もまだそこまで達観してませんので(笑)。トリックは作り過ぎですが、それを吹き飛ばす、ドナルド・プレザンスとピーター・フォーク=コロンボとエイドリアンの素晴らしい競演と対決。そこに艶を添えるカレン=ジュリー・ハリス。緩急をつける脇役の絶妙の演技。プレザンスの圧倒的な存在感=天才と狂気、芸術とビジネス、冷静と情熱、悲喜劇、限られた尺で無数の個性を表出する演技は神懸かり。
あまり指摘されませんが最初にコロンボと事務所で話すとき、花瓶の花を襟に刺しますよね。あの無意味な行為(笑)。演出上、手が空いて(遊んで)しまうので、彼がアドリブでやったんだと思います。
これ、いつの事件だったんでしょうね?
本国の初回放映が1974年1月29日だそうで、その前月1973年12月は確かに16日が日曜日。しかし、いくらなんでも12月に気温が40度を超えますか? 1973年は9月16日も日曜日になりますが、9月に「今年の人」を選出するのでしょうか? 念のためWikipediaで調べましたが、1877年以来、ロサンゼルスの12月の気温は33度が最高記録だそうです。
コロンボが「研究室」に入ってくるシーン、背後のカレンダーがおかしい。16日が日曜日になる配列じゃない。「異常気象で異常高温になった」はフィクションの設定だから許容範囲としても、カレンダーという小道具に手抜きをしたのは大きな減点対象です。黒澤明なら激怒間違いなし。大した手間でもないでしょうに。
今回の放映では、英語音声に日本語字幕で観たのですが、英語では「Lieutenant 」と言っているのに翻訳では「コロンボさん」になってる箇所がよくありました。工場見学の場でも、「シャンペン」と確かに言ってますね。当時はアメリカでもいい加減だったんだ。掃除のおじさんがイタリア語で挨拶して辿々しい英語で話すのを見ると、あの人は移民の一世なのか、このワイナリーはイタリア系の従業員が多いのかな、大量の瓶が製造工程を流れていくのを見ると、ここも大量生産してんじゃないのかよ、日産何本だよ、マリノはもっとすごいのか、そういや「マリノ」もイタリア系の名前じゃないか、という疑問が次から次へと湧いてきました。
なお、試しに「carsini winery」でググってみたところ、公式サイト(?)を発見しましたよ。ここにリンクは貼りませんが、皆さんも訪れてみては如何でしょう。
私も覗いてみました。本当にこの会社あるのかなと思ったら右上に「責任は負わない」様な表示があり、本文には「刑事コロンボの別れのワインのオマージュとして作ったサイト」と書いてありました。でも提携先はワインを本当に売っているとのこと。
Carsini の発音が話題になっていますがイタリア語だとどう発音するんですか?
英語読みではCarの部分にアールの音が入るのでしょうがイタリア語では黙字になるのとかあるのでは? フランス語のHを発音しないように。
Carsiniのイタリア語読みは、カルシーニです。「ル」は「r」で、日本語の「ウ」の母音は入りません。「r」音の響かせ方は地域、人によって違います。巻き舌で強く響かせる、あるいは軽く・弱く響かせる、またフランスと国境を接するピエモンテ地方の出身者や、上流を気取ってかフランス語の「r」のように発音する人もいます。いずれにせよ、この場合、黙字にはなりません。
以上、イタリア語初心者からでした。
これ、12月の話だったんですか!! 確かに9月に「今年の人」は選びませんよね(出来レースで内定ならあるかも・・・笑)。
現在のアメリカなら12月にハリケーンによる大災害とか信じられないことが起きますが、あの当時の12月なら、それは本当に想定外でしょうね。
「別れのワイン」、Wikipediaや、複数のコロンボ関連書籍で、米国初オンエアは1973年10月7日、日本初オンエアが1974年6月29日になっています。
【Stefano Corsini/ステファノ・コルシーニ】という、イタリア シチリア島にて1976年に創業したベルト専業メーカーが実在します。Amazon等で検索してみてください。イタリア語には無知なので、正確な発音は知りません。
試しにGoogle翻訳にCarsiniを英語・イタリア語両方で入力してみたら、出てきた日本語訳はどちらも「カルシーニ」でした。
いけないいけない。”Jun”と“Jan”を見間違えていました。
放映日はIMDbで調べたのですが、どうもあのサイト、日本から見ると日本向けデータで出るようです。
本国放映が1973年10月なら、事件は1973年9月で確定してよさそうですね。
私もヴォロージャさんからご紹介のあったサイトを覗いてみました。
エイドリアンが愛したワイナリーを写真付きで紹介しつつ、このサイトはあくまでも「刑事コロンボ」の別れのワインに対するトリビュートサイトであり、本物のワインは販売していないと記載されてました。
そして、ショップというところをクリニックすると、別のサイトに飛んで、コロンボの旧シリーズの犯人をあしらったキャラクターグッズが販売されていました。Tシャツが22.54ドル、エプロン22.22ドル、コースター15.44ドル等々。なぜか死者の身代金のマーガレットのグッズもあったり(笑)海外のサイトから個人輸入できる方なら購入可能でしょうね…
ちょっと気になったのはこのサイトにあった住所です。
Carsini Winieries
1070 Moraga Dr, Los Angeles, CA 90049, United States
グーグルで見ると、ぼろんこさんのマップとは若干違う場所でした。残念ながら建物の詳細は分かりません。おそらくロケ地ではなく、エイドリアンにちなんだグッズショップのようです。
「別れのワイン」12月のお話説は、どうなんでしょう? 私も不思議です。
事件の報告を知るまで、弟の婚約者やその友人達は水着姿でくつろいでいました。ロサンゼルスの海は泳げるほど温かくなく、8月〜9月の真夏日のように気温が高い日でない限り、海水浴の代わりに、ビーチバレーや日光浴をしている人の方が圧倒的に多いと聞きます。しかし、それが12月となると、いくら異常気象であったにしても、何か違うような。
12月なら、全体的に、もっとクリスマスが近いムードがあってしかるべきではないでしょうか? 「今年の人」選出?、もうさっぱりわからないです(笑
ついでに「別れのワイン」の季節について、もう少し考えてみました。
『米国カリフォルニア州では、ブドウの収穫期となる9月の1ヶ月にわたり、ブドウの収穫を祝うワインの祭典「カリフォルニア・ワイン・マンス」が行われる。ワインメーカー主催のディナー、コンサート、ワイナリーツアー、ワインテイスティング、ワイン造りを学ぶクラスなど、趣向を凝らした50 以上のイベントが各ワイン産地で行われ、国内外から訪れる多くのワイン愛好家で賑わう。
ナパやソノマといった有名なワイン産地をはじめ、セントラルバレー、テメキュラ、セントラルコースト、メンドシーノなど、各ワイン産地でワイナリーが誇る極上のワインと、地元の食材で作られた食事を楽しむことができるのもこのイベントの魅力。
世界的にも優秀なワインを多く造り出すことでも知られるカリフォルニアのワインだが、なんと米国産ワインの約9 割がカリフォルニア産で、その生産量は世界第4 位を誇る。また、カリフォルニアのワイン産地を訪れる人は、年間で約2100 万人と言われている。
ワイン協会の広報担当者グラディス・ホリウチ氏は、「カリフォルニアでは、毎月がワインマンス。でも特に9月は魔法のような1ヶ月です。それは、収穫の時だからです。ブドウは完熟し、また、その一部はすでに収穫され、潰したブドウの香りが一面に漂っています。少し早めに行けば、ブドウを潰す様子を見ることができるかもしれません。この時期、まさにワイナリーを訪れる最高の時なのです。」とコメントしている。』
(リスヴェル編集部 2016年07月29日公開 ネット記事
カリフォルニア・ドリーム・ビッグ ネット記事
の二つから必要部分を引用)
当時がどうだったか知りませんが、現在「カリフォルニア・ワイン・マンス」では、様々な表彰も行われているようですので、そう考えると「今年の人」がこの期間に選出されてもおかしくありません。「別れのワイン」は、ブドウの収穫時期9月の話とするのが、やはり最も自然かと思いました。
彼は孤独を愛する男なんですね。小説も映画もドラマも車も服も旅行も、そしてワインも、一生かかってもやり切ることは無い。虚しいといえば虚しい。結婚より刑務所の孤独。まだ子供の頃に初めて観た時に、秘書から逃れてホッとする主人公が心に残った。
昨日の土曜日ひさしぶりに別れのワインみました。名作ですね。途中声優さんが代わってませんでしたか?コロンボがカッシーニワイナリーの工場見学の後のシーンあたり。
自分的に一番の見どころはやはりレストランでのやり取り
景気よく入れて。
景気よくですか・・・この後みるみるエイドリアンの表情が変わる
いいシーンでした。
毎回楽しんでます。
「初めまして」にも書きましたが、気になったことを一つ。カッシーニと聞こえますが、ラスト近くCarsini Wineriesという看板が写ります。カルシーニではないでしょうか? カッシーニならCassiniとなるはずです。
原語で聞いていると確かに「カルシーニ」と発音している部分があります。大部分は早すぎて聞き取れないのですが、バーカウンターで隣の酔っ払いに邪魔されながら死体発見のニュースを聞きながら「珍しく」ビールジョッキを傾けているコロンボのシーンでニュースアナウンサーは「エンリコ・カルシーニ」と発音しています。誰も気づかなかった犯人名のご指摘お見事です。
改めてコロンボには尽きない新たな発見があります。
言語の揺れのようですね。
あくまでも個人的仮説ですが、アメリカ英語圏での商標としては、「カルシーニ」としたほうが、調子良く親しみやすい響きだったので、あえて創業者本来の「カッシーニ」にしなかったのではないでしょうか?
トヨタ自動車の創業者の苗字は「トヨダ」ですが、「トヨダ」でなく「トヨタ」にした理由は、「トヨダ」よりも「トヨタ」のほうが、濁音がなく、さわやかで言葉の調子もいいことや、創業者の苗字「トヨダ」から離れることで、個人の会社から社会的企業へと発展するという意味も込められていたそうですが、似たようなことは、多民族国家のアメリカでもよくあったのではないでしょうか?
私もブレーレイの英語字幕で再確認しました。
台詞も100パーセント「Carsini」の呼称で一貫しており、「Cassini」呼称は一回もありませんでした。
日本語記載はおっしゃるとおり「カルシーニ」のほうが的確ですね。さすがです。
腹違いの弟を酸欠死させる為に貯蔵庫の空調を切ってしまったのは納得できない!
「今の季節なら問題はない〜」という台詞もありましたが五日間空調オフですよね。
同じ場所に大切なワインと死体だなんて、
背に腹は〜だとしても彼の気質からは考え難い。結果的に40℃超えの高温でどんな異臭を放っていたことか。
この作品で残念に思った点はそこだけです。
初めまして
本日(1/29)BSで実に久しぶり(10年以上)に観ました
なんといっても映画「スティング」でFBI捜査官役として好演した
ダナ・エルカーさんをお見掛けして感涙(初めて気が付きました)
怒るときに顔を真っ赤にするドナルド・プレザンスさんももちろん
お見事でした
やっぱり、エイドリアンは素敵。
何十回も見てますが、良いですね〜この人。
表情、物腰、お洒落。吹き替えも。
証拠隠滅に動く時の、駆け足の姿勢も良い。
ポケットチーフやブートニアで、いつも胸ポケットを飾ったり、
時よりかけるメガネもまたお洒落!
しっとりとした上質な人間ドラマが小学生の私の心にも沁み、ノベライズ本まで買って読みました。(質の高いものは、幼くてもその良さが分かるのだと思います。)ワインをこよなく愛するエイドリアンの人物造形と台詞の良さが光っています。「電報は、どこか悲劇的なものを予感させる。」「人生はあまりにも短い。」終盤のカレンとのやり取りなども実に味わい深い。この、秘書が犯行に絡んでエイドリアンをさらに追いこむエピソードを加えたことで、ますます作品の深みが増しました。
しかし何といっても圧巻なのは、高温のために秘蔵のワインが台無しになったことを知って海に投げ捨てる犯人の矜持の凄まじさです。このシーンは、新美南吉の「おじいさんのランプ」を連想しました。小学校の国語の教科書で読んだのかもしれません。
殺人動機は納得です。問題は殺害のための工作と死後の工作です。
私は空調を切るのではなく「温度を下げた」と考えていました。遺体の腐敗を遅らせるためです。代謝を遅らせ脳や心臓の機能を保護する低温手術と同じ発想ですね。
ところが話は逆で空調を切ったのでワインが高温にさらされ酸化したとなった時には「あれれれ??」となりました。これだと遺体は腐敗しニューヨークから帰った時には腹部は膨満し皮膚にも亀裂や潰瘍もできて大小便は垂れ流しで相当悲惨なことになったでしょう。
次にあの空間の広さなら生きていさえすれば「窒息」「酸欠」は起こらなかったと思います。死因は脳挫傷後に水が取れずに(縛られていた)高温の中に(50度以上か?)放置された脱水でしょうね。
一番有り得ないのは腐敗が進んだ死体にどうやってウエットスーツを着せたのかです。スキューバ経験者はご存じだと思いますが体にぴったり張り付くウエットスーツは、自分で着るのも大変です。 動かない死体は協力してくれないので多分一人では着せられないでしょう。 相変わらず腑に落ちない点は色々ありますがストーリーや雰囲気、職人気質の人物のプライドを利用して自白させるところは流石です。
仕事に徹していた秘書が突然結婚を迫るのはどうしてでしょうね? 彼を愛していたのに今までは言えなかったのかな? アメリカ女性でも慎み深い人はいるものですね。全体にヨーロッパ調を(主題がワインなので)感じさせる逸品でした。
遺体の腐敗の件や腐敗が進んだ遺体にどうやってウエットスーツを着せたのか等、ご指摘の通りですよね。
それと、殺害方法の残虐さも、もっと問題にされてもいいとは思うんですよね。
エイドリアンの犯行は、譬えてみれば、幼子を炎天下の自動車に閉じ込めパチンコに興じる母親と同じで、しかもこれから結婚しようかという弟に、死ぬまで少なくとも約二日間も地獄の苦しみを味合わせたのですから、コロンボ全作品中最も残酷な殺し方だと言って過言ではないですよね。
自分の好きなことや興味のあることしか眼中に無い人間の悲劇ですが、私たちの中には、誰でもそうした部分が大なり小なり有りますので、人間の性(サガ)の哀しさに、また深く考えさせられてしまいます。
殺意を抱く動機は様々だと思いますが、自分の生きがいが奪われそうになったら何としても阻止したいという今回の動機はよく分かります。
コロンボを見ていると様々な殺人動機があることが分かります。殺されないためにはどうしたらいいか? コロンボを観ているとこういうことも参考になります。結局、自我を抑制し他人を追い詰めないということでしょうか?
しかし、最近の事件を見ると拡大自殺などという殺人が横行し、いい歳の人間が犯人であることに戦慄します。子供のまま大人になった人が増えたのでしょうか? カッとなった末の傷害致死ではなく計画的大量殺人となるとどう防いだらいいのか・・・・・難しい問題です。
「刑事コロンボ」シリーズ中「考えるな、感じろ」路線では究極の名作。高温下で死体の腐敗・腐臭はどうしたとかツッコミどころが満載過ぎるほど満載で、殺害方法はコロンボ全話の中でも最も残虐な部類ですが、上手く騙されて、感動方向に心を持って行かされてしまいます。
「飲めもしない程の高額ワインを買っている道楽者」(図星!)と罵られ逆上して弟を殺害したものの、ワイン・ヲタク + 買い物依存症が止められない自分をどうすることもできず、経営者としてビジネスの手腕も成功も望めないと内心では自覚していて、愛の無い結婚も厭で、何もかも人生に行き詰った上で、まだ言い逃れ可能なのに早めに自供したのでしょう。ある意味自殺行為です。ワイン貯蔵庫の空調を切れば大切なワインの品質にどんなリスクが及ぶかなど、エイドリアンほどの愛好家なら決して誤算でも何でもなくて分かりきっていたはず(私なら怖くてできない)。コレクターが蒐集を極め尽くした結果、人生の終盤に差し掛かり、その重圧に耐えられなくなり、苦労して集めた高価で貴重なワインを誰にも譲りたくもなくて、墓場に持っていけるわけでもなく、自暴自棄になり、行き着く先、すべてを断捨離して無になってもいいやという気持ちだったと私は解釈します。
因縁話めいた発見をしました。エイドリアン役のドナルド・プレザンス(1919年10月5日 – 1995年2月2日)ですが、本作品が日米共に初オンエアされた時54歳。落ち着いた声で好感度抜群のプレザンスの吹き替え、中村俊一さんが亡くなったのは54歳(1926年1月4日 – 1980年11月25日)、コロンボの声、小池朝雄さん(1931年3月18日 – 1985年3月23日)も54歳で亡くなっています。まだ55歳定年制が非常識ではなかった時代の話です。
2020年9月6日 ロサンゼルス、気温49.4度 観測史上最高を記録、近年カリフォルニア州は熱波による大規模な森林火事が毎年のように頻発。「別れのワイン」は時代背景が異なる古き良き昔の話でありながら、今日的な共感が得られる傑作ですね。
哀愁漂う素敵なコメントをありがとうございます。
それと「因縁話めいた発見」なるほど、年齢の壁のようなもの
感じます。お三人は他界されましたが、やはり
作品の中でしっかり生きている、そんな実感です。
1人の世界が生きている、あの独特の孤独感と安らぎ…そんなものが大好きなこの作品です
別れのワイン…実に味わい深く、秀逸ですね
私もこの作品が一番好きです。ぼろんこさんが、コロンボがエイドリアンとカレンを招待したレストランの場所を探していると目にしたので情報共有します。これは1972年から74年にNBC水曜ミステリームービーで放映されたジョージ・ペパード主演の「バナチェク」Banacekで情報源として登場するフィリックス・マルホランド書店としても使用されたセットです。ネットでパイロット版見ましたが確かにレストランと同じセットです。バナチェクはボストンのフリーランス保険調査官で一見解決不可能な盗難を解決するストーリー。コロンボ、マクロード、マクミランと同じ時期のNBCシリーズですが日本での放映は無かったのかな?全く記憶にありません。
70年代ラバーさん>
へ〜すごい!貴重な情報、ありがとうございます!!
70年代ラバーさん>
確認できました!確かに同じセットを使っておりました。
本記事に加筆しましたので、お読みください。
早速の確認ありがとうございます。素晴らしい調査ですね。書店の写真もありがとうございます。
ドナルド プレザンスは名優で、いい味出していますね。
大脱走の偽造屋、テレフォンの悪役、007の悪役など、いずれも個性的な
名演技だと思います。この別れのワインのエイドリアは、義弟との根本的
経営方針の違いは悲劇です。ワインを愛するがあまりとはいえ、人殺しを
する心境には、わたしは馴染めません。
Honchuさま>ミクロの決死圏にも出ておられます。新たに記事を書きたいと思っています。
ご教示ありがとうございます。ミクロの決死圏は、以前観た覚えです。スライドグラスに一滴を点眼して、体内へ侵入するとは、なんとユニークな手段だなあと感心しました。
お初です。
別れのワインを観た直後、ワインがダメになったことがどうして犯行自供に繋がるのかという疑問で頭がいっぱいでした。コメントを見ても同じような疑問を抱いた方が見受けられます。
しばし考えて、もしかしたらこういうことかもとピンと来たので、その点についてお話させていただきます。
エイドリアンのワイン愛は本物でした。それはコロンボも理解していました。そんなエイドリアンが『なぜワインをダメにしてしまったのか』そこがポイントです。普通に考えれば「空調のスイッチを誤って切ってしまったとか、空調が壊れてしまっていた」とか言い訳が立ちます。しかしこれほどワインを愛したエイドリアンがそのようなことをするでしょうか?またそのような言い訳を口にすることができるでしょうか?おそらく無理でしょう。結果的に本当の理由を口にするしかなかったのです。
コロンボがなぜワインをダメにしたのか?と問いたださなかったのは、エイドリアンに対する敬意の表れでもあります。また、自らの犯行で(不在中の高気温日という不運が重なって)ワインを失ってしまった彼への同情でもあります。エイドリアンのワインを守るために行った犯行を、深いワイン愛ゆえに自供するしかなくなったという皮肉な結末が作品の大きなテーマであるように思えます。
この作品はコロンボシリーズでは珍しく、犯人が最後までコロンボに対して好意的でした。それはワインというものを通してコロンボとエイドリアンに通じ合うものができたということだと思います。なのでコロンボも、ワインの酸化を指摘するときに、わざわざ食事に誘うという回りくどいことをしました。盗んだワインを目の前でついでさあ飲んでくださいはやはり敬意を欠きます。
ツケマイさん、コメントありがとうございます。エイドリアンの心の動き、とても興味深く読ませていただきました。特に「わざわざ食事に誘う」の部分、共感いたしました。味が落ちたワインを飲ませるだけでなく、3人でレストランで食事をしたシーンが、特に印象に残りますよね。
AXNミステリーの”毎日コロンボ”で1話から見始めて漸くここまで来ました、最初1話からコメントしましたが途中でこのままだとこのブログが私のコメントで埋め尽くされてしまう危険を感じて(笑)自粛しました、でも大好きなこの作品にはどうしてもひとこと書きたくて再びお邪魔致しました。
やはり良いですね、ラストシーンの儚さ、やるせなさ、全てを失った男の哀愁、傑作だと思います。
今回気付いたのがカレンさんの失敗です、女性には初心っぽいエイドリアン氏ですからもっとゆっくり行くべきでしたね、少なくとも本性を表すのは結婚後にすべきでした、このことも社長の厭世感に重石を加え自白に傾いた気がします。
エイドリアン氏がいつか出所した後ワインを買う時に熱で変質している悪夢に悩まされなければ良いけど、と思いました。
半年後のお返事となり、恐縮です。
秘書カレンさんの存在が、この作品をより一層魅力的にしています。
それもあの「結婚」を迫るシーン、あの台詞ですね〜。
ドナルド・プレザンスの顔を見ると、私の頭の中ではハロウィーンの音楽が鳴り出します。それはともかく、この回は初回放映直後からすでに最高傑作と呼ばれていました。コロンボには、同情してしまう犯人が何人かいますが、その一人ですね。あんな弟ならしかたない、と誰もが思う。。。ちなみに「二枚のドガの絵」は空前のトリックで、推理ものとしての最高傑作と謳われていました。
終盤、レストランでの引っ掛けの場面でエイドリアンが激昂した時、ワイン係が「でもこのワインはこちらのお客様が」と言ったらすべておじゃんでした。念入りに筋書きを立てて、短時間で店の人たちに言い含めておいたんでしょうか。
カレンの心境は、微妙なところだと思います。タバコを吸おうとしてエイドリアンの不興を買う場面がありますが、仮に結婚しても長続きするのか。。。結局がっぽり慰謝料をふんだくって離婚することになるだろう、と当のカレンが一番よくわかってたんじゃないでしょうか。
ワイン蔵から出る時コロンボがワインの瓶を隠し持っていたか。。。そう思ってよく見ると、心なしか右のポケットにふくらみがあるような。。。風が吹いているのでよくわかりません。
たびたびすみません。カレンさんの顔が、数十年の時を経て、他の番組で見た顔とつながったので書かせていただこうと思いました。
コロンボの旧シリーズ放映が終わった後の頃に深夜枠でやっていた『ロアルド・ダール劇場 予期せぬ出来事』というのが好きで、よく見ていました。
当時、私の頭の中で両者はまったく繋がっていなかったし、今はもう記憶も薄れていましたが、たまたま『別れのワイン』を久しぶりに見て、カレンの顔に見覚えが。。。と思って探したら、ロアルド・ダール劇場のある回に出ていたことがわかりました。その回は YouTube でも
Tales Of The Unexpected Mrs Bixby and the colonels coat で検索すると見られます。(ちなみにコロンボとは関係ないんですが、『エイリアン3』とアメリカのゴジラ『キングオブモンスターズ』に出ているチャールズ・ダンスもロアルド・ダール劇場に出ています。どこに出演しても印象に残る顔です。)
原題はほんとにうまいですね。もとの慣用句は「嵐の際には どんな(ボロ)港でも(とりあえず寄港する。海上よりはマシ。ゆうたら)急場凌ぎ」。そこへ old 一語を足しただけで「どんな年代物のポートワインでも、ゴタゴタに巻き込まれれば。。。」 翻訳不可能だと思います。
でも『別れのワイン』という訳も素晴らしいですね。オリジナルの視聴者はこの回を「あーあの『急場凌ぎ』の回ね」と理窟っぽく記憶しているわけですが、抒情的な邦訳のほうが、思い出に残すラベルとして適している気がします。
今更ですが…
昨日のNHK「ゴッドファザー」に、ヴィトーさんが出ているのを見て興奮しました!(知らなかったんです) いい役者さんですね。確かに「脇」なんですが、キュッと味を残すんですね。ヴィトーさんのおかげもあり(^^)良い映画を堪能しました。
う~ん 以前にも同じような投稿をしている方がいらっしゃいましたが、
ワイン貯蔵庫の冷房を切ることの必然性と、それが殺人の決め手になることの必然性にどうしても納得がいかず、だからなぜワインを高温でだめにしてしまったことが自供に至る決め手になったのか、モヤモヤしたものが残ってしまいます。
殺人に至るまでのシーン(実際に死亡したのはいつか、倉庫内で窒息死させていた、など)をもう少し丁寧に描く必要があったのでは?と思ってしまいます。
仰る通りと思います。空調は室内機とコンプレッサー間で同じ空気を行き来させているだけであり、換気の機能はないので、切ったところで窒息を促せないし、また、ワインカーブ管理の人がそれを知らないのも不自然です。確かにその辺りの勘違いについて丁寧に描く必要があったと思います。
ぼろんこさん、はじめまして。
この作品、コンビニの安いワイン&チーズと一緒に楽しみました。エイドリアン役のドナルド・プレザンスは『ミクロの決死圏』の印象が強かったので、このワインコレクター役とのギャップを大いに楽しめました。カレン役のジュリー・ハリスは、初めてこの作品を観たとき『エデンの東』のアブラだと直ぐに分かりました。エデン・・でも最後はキャルに心寄せていく女性を演じていましたが、エイドリアンに接近する場面でちょっとだけオーバーラップしました。最後のシーン、二人ともノーシートベルト、おまけにコロンボは飲酒運転、ご愛敬というやつでしょうか(笑)。
日本とアメリカ、というか州単位で法は違うから、、、
エイドリアンが崖っぷちで酸化したワインを処分しているところをコロンボに見つかるラストシーンについて。
少しずつこっそりとワインを処分していけば、コロンボに見つからずに済んでいたでしょう。
だいたいワインボトルを海に捨てるのは環境に良くないです。ボトルはリサイクルしなくちゃ(笑)
そしてカレンと結婚すれば、完全犯罪の成立でした。彼女が結婚を迫ったことを、一種のゆすりと受け取ったのは無理もないですが、彼女がそれほどの悪女とは私には思えませんでした。むしろ、不器用な愛の告白だったような気がします。タイミングとしては最悪でしたが。
以上タラレバの世界です。しかしエイドリアンのあの短気な性格を考慮すると、やっぱりあのラストに行き着くんでしょうね。
たいへん興味深いです。「カレンはそれほどの悪女とは思えない」のが背景に感じますね。刑事コロンボって意外と「男女関係」が大きい要素になっている作品が多いのですが、エイドリアンについては例外かな。
ワインにはまったく詳しくないのですけど、何度も出てくるクラレットというワインが妙に引っかかりました。なぜかビスケットという言葉とセットに思い浮かぶんですよね。確認するとあの名探偵が活躍する小説にでてきていました。(*彼の好物がトーカイという貴腐ワインだというのは有名なのですけどね。)
クラレットは推理ドラマの定番ワインなのかもとちょっと思ったりもしました。
「クラレット」はアメリカ独特の呼称ですね。カベルネ・ソーヴィニオン種(*)を主体としたボルドー型の赤ワイン。
加州ですとナパ・ヴァレーの「オーパス・ワン」が有名です。
他にもブルゴーニュを「バーガンディ」と呼んでいたりして、面白いです。
******************
*劇中では「カベニ・ソーヴィニオン」と言ってます。当時、まだまだ日本ではワインは普及しておらず、ましてや葡萄の品種など、未知の世界だったのでしょうね。
やはり「別れのワイン」は全69作中、最高傑作ですね。最後の最後までコロンボは犯人に優しい、動機をよく理解しているという設定でしょうか?
エイドリアンがそこまでワインを愛しているから変質した45年ものを海に処分したのでしょうが、ストーリーを早く終わらせるためか?いろいろ感じます。ユキオ
やはり「別れのワイン」は全69作中、最高傑作ですね。最後の最後までコロンボは犯人に優しい、動機をよく理解しているという設定でしょうか?
エイドリアンがそこまでワインを愛しているから変質した45年ものを海に処分したのでしょうが、ストーリーを早く終わらせるためか?いろいろ感じます。あさひ
ワインの解説、勉強になります。本記事に加筆します。
コロンボの犯人は様々な「ミス」を犯したり、「墓穴を掘ったり」しますね。その「墓穴の掘方」が、「人技とは思えません」なところも、本作の魅力ではないかと思ったりもします。あの場合、プライド高きワインのプロたる犯人には、あれは指摘せざる終えなかったのでしょう。
そうなんですね。今回はかなり高次元で仕掛けられた罠(レストランのワイン)でしたね。
この事件は父親の遺言が発端になっていますね。
ワイナリーを発展させた父親は兄弟2人の性格から、兄にワイナリーを弟に金をやるのが当座は良い。しかし先では兄エイドリアンは経営破綻し弟リックは一文無しになるのではと考えたのでしょう。
ワイナリー継続のために、金に敏感な弟にワイナリーの経営状況を把握させ、ワイン愛の強い兄にワイン造りをさせる事を図ったのでしょう。
ところがリックがワイナリー売却を言い出した、とっさにエイドリアンが犯行に及んだわけです。
旅行前で時間の余裕がなくワイン庫にリックを隠した。空調を切ったのは口封じをするためでしょうね。
結果的に名酒をダメにしたのは、記録的な高温になるとは思わなかっただろうし、ワイナリーと名酒を天秤にかけてワイナリーを選んだということですね。
なぜならワイン愛好家の最高の夢は自分の所有するワイナリーで自分好みのワインを作ることですから。
お父さまは、おそらく例の銅像の人でしょうねきっと。
こんにちは、お邪魔します。
「別れのワイン」
・犯人がコロンボを邪険にしない
・比較的、コロンボの喫煙シーンが少ない(煙をまき散らさない)
この二つの理由で、
他の作品で少なからず感じる苦痛、不快を感じずに観れる作品でした。
この作品がコロンボシリーズの中で一番人気というのは、
そういう理由もあるのではないでしょうか?
小屋たぬきさん、コメントありがとうございます。
そうですね〜おっしゃること、わかります。
この作品は何十回も見ています、それでも飽きませんね。
私もそう思います。キャラクターの設定上とはいえ、葉巻を加えながらの姿は、少なくとも 殺害現場以外の場所で!と 感じずにはいられません。
単純にどこがこの犯行の証拠となったのでしょうか?よく分かりませんでした。カレンが嘘をついたこと?恐縮ですがご教示下さい。
犯行の証拠にはなりません。なにしろ、ワインの劣化なんて、素人どころか高級レストランのワイン係でさえわからないほど微妙な違い。犯人がシラを切りまくる余地はまだ充分にあった。
ただし、自分が生涯をかけて愛したワイナリーを守るための犯行だったのに、そのせいでワインコレクションをみんなダメにした(といっても、それがわかる人間なんか他にほとんどいないんですが。あのワイン仲間ならわかるのか?)という絶望感から、犯人はコロンボの軍門に下ったのです。自首に近い。カレンの求婚は駄目押し。
あんな派手なスポーツカーが何日も放置してあっても気づかれないほど人が寄り付かない場所なら、なんで死亡推定日がわかる程度で遺体(それも海中の!)が発見されるんだとか、逆に言うと「私は数日前にここを散歩したがあんなスポーツカーなんかなかった。あったら記憶に残るはず」と証言する人はいないのか、とか、この回は本当にミステリー的なアラが多すぎます。
早速の投稿ありがとうございます。成る程と思い、気持ちがスッキリしました。
しかしこの作品が人気投票1位というのはあまりピンときません。
また、投稿させて頂きます。本当にありがとうございました。
同じく、なんです。
どこが決め手になったのでしょう。
コロンボのドラマは最後にいつも胸がスッとするのですが、この回は
証拠がわからないのでモヤモヤしたままです。
少しずれたようですが、返信させてもらいました。
はじめましての質問です。ワイン蔵からコロンボがワインを拝借ということですが、あのダボダボコートのポケットに入れてバイバイしたのでしょうか⁈何回か巻き戻してみたのですが、ワインの気配を感じられませんでした。
確かに。2回目以降の視聴者は、誰もがあそこで注視したはずです。どう見ても、中に瓶を入れていない。
ここも、減点対象ですね。2回目以降の視聴者が「ああ、確かに!」とわかるようにしておかないと。「溶ける糸」のハリーがちゃんと左手で喫煙していたのとえらい違い。
もしかしたら、試しにコートに瓶を入れてみたら、あまりにもバレバレになってしまったので、やむなく外して撮影したのでしょうか? それにしたって、小さい瓶を使って、注視すればわかる程度の膨らみを作るとか、方法はあったように思えますけどね。
あの時ですか。
あたしゃあの時久しぶりにホルスターを付けましたよ。
もしエイドリアンさんにふくらみを見られても、刑事だから銃を隠し持っているんだな、と思われたんじゃあないでしょうか。
ええ、もちろんホルスターにはワインだけ入れていました。銃は持ち歩かない主義なんです。…
こんにちは。
初めてコメントさせていただきます。
BSでコロンボシリーズが再放送されているのを知って、久しぶり(多分、数十年ぶり?)に鑑賞している50過ぎの男性です。
私は車が好きなので、作中に登場するスポーツカーを見るのも楽しみのひとつでして、今回出てきたフェラーリ も目が釘付けになりました。調べてみると、330GTSという100台しか製造されてない車のようで、最近オークションで2億円で落札されたとか!こんな超貴重な車に折畳み自転車を入れ、しかもバンッと蓋を閉めるとは!!あのシーンを何度も巻き戻しては、あっ当たりそう、ダメ押しにもう一回トランク押すのかー、とヒヤヒヤでした。
それと、海辺でトランクを締めるときに、つっかい棒が効いてて、音はしないんですがガチャガチャやってる感があり、これまたヒヤヒヤでした。
それだけ犯行時の焦りが伝わってくるんですが、心臓には良くありません。
YouTubeでこの車種を調べると、カルフォルニアの博物館にある綺麗な1台が登場し、ホイール含めて番組の物とそっくりでしたので、もしかしたらコロンボで使用されたものかも?と観察してしまいました。ちなみに、YouTubeへの英語の書込みに「僕は同じ車をコロンボの別れのワインでいつも見てるよ」というものがあり、海外でも根強いコロンボファンの車好きがいるもんだなぁ、とだんだん脱線していった次第です。
ひょんなことからこのサイトにたどり着きましたが、見所が大変参考になります。ありがとうございます。
とても楽しいコメント、ありがとうございます!
本当に車王ですね~
大変勉強になりました
ちなみに・・・私は『サニーカルフォルニア』を大事に
乗ってます(笑)
それは凄いです!
もし木目調なら二度見してしまいます。
是非大切にしてあげて下さいね。
勿論、、、、木目で車体はイエローです(笑)
仙台は珍しいかも・・・・
フェラーリ、ジャガー、ロールス・ロイス、そしてモーガン。
旧シリーズの犯人の皆さんは、素敵なクルマに乗ってますね。
翻って新シリーズは
ベンツ、ビーエム、レクサス、挙句の果てにピックアップトラック...
別にいいッスけど
そうなんですか!
もっと勉強してみます。
しかしピックアップトラックとは、、、アクション映画みたいですね。
とても味わい深い作品ですよね。
犯人が憎たらしくない作品の代表格か、と。
2枚のドガの絵は対極ですね(^^;
ほんとに・・犯人を助けたい思いです・・・
夢にまでみた再放送~
エイドリアンは後に刑期を全うしたならば
穏やかな人生をワインと共に過ごして欲しい
やはり・・断トツ人気ナンバーワンです
10回は観てるはずなのに・・・
ぼろんこ仲間入りしてからの作品は別もののようです
ありがとうございます
こちらこそ、ありがとうございます。
大丈夫です。きっと大脱走してくれるでしょう。
なにしろ、ジェームズ・ボンドやタイガー田中の追跡を振り切った猛者ですよ!
【原題解釈】
Any Old Port in a Storm
直訳すると(Oldがなければ)、「苦し紛れ」。
「原題解釈」、長らくご無沙汰していましたが、復活です。
Any Port in a Stormは慣用句で、「苦し紛れ、急場しのぎ」。
Port(港)とPort(ポートワイン)の引っ掛けです。
たしかに、死体の後始末は「その場しのぎ」でしたね。
お蔭で高価なワインは全滅です。
嵐ではなかったものも、降雨も決め手になりました。
慣用句とストーリーをかけた原題、遊び心がありますね。とても興味深く読みました。
興味持ちついでにstormに”嵐”以外にどんな意味があるか調べてみたら、急襲という意味もありますね。エイドリアンが知らなかった現地での雨や猛暑、といった天候上の意味にもとれるし、急襲(咄嗟の殺害)の意味にもとれるのかな、なんて思いました。考えすぎかな?
遊び心のある原題と、情緒がある邦題、両方ともに素晴らしいですね。
とても好きな作品です。
タイトルは忘れましたが、ゴルゴ13にも、恐らくここから着想を得たであろう、ワインに取り憑かれた主人公が登場する作品がありました。
「誇り高き葡萄酒」(1990 94巻収録)ですね。
ある日本人が金にあかして、大変貴重なワインを競り落とす。
そのシャトーのオーナーは「日本人にこのワインを味わう資格はない」と、偽物とすり替える。
しかし日本人はこともあろうに、ワイン通のVIP達の前でこの偽ワインを振る舞おうとする。
このままではシャトーの面目まる潰れ。
困ったオーナーは....以下、ネタバレ自粛
あぁっ 思い出しました。その回でスナイプするのは何と…
はじめまして。
初めてこの作品を観た時は、エイドリアンがワイン蔵に戻った時にリックが籠を頭にかぶって横たわっていたのが怖くて、印象に残りました。よほど怖かったらしく、レストランでのマネージャーとワイン係のコントのような楽しいシーンは全く記憶から消えていて、今回、こんな楽しいシーンがあったのか、と初見のように笑いました。数回巻き戻して笑いました。
そして、エイドリアンがワインを海に捨てに来たシーン、自分の確かな舌が自分の首を絞めたのだと気づき、「自縄自縛ですな、まったく」と言う時の表情が演技に見えなくて、泣けました。ここも数回巻き戻して泣きました。
コロンボがちょっと加害者に敬意を表したり、同情を寄せるようなこういう作品、やっぱりいいな、と思いました。
犯人のかたの声、質問のシーンで
「なんです?」って台詞のとこ
違うかたの吹き替えの声に思いました
エイドリアン役の人は映画『大脱走』にも出てましたね、目の色が青というより水色っぽくて印象的でした。天気が雨の日にダイビングするのは変というコロンボの小さな引っ掛かりが納得でした。
1963年「大脱走」書類偽装屋コリン・ブライスですね。だいぶ見てないので見なくては。
また、秘書役のジュリー・ハリスは1955年「エデンの東」のジェームズ・ディーンのお相手だったとは。役20年後の姿でした。これも見なくては。俳優陣がいいいですね。
NHK-BSで放送されたエデンの東を録画、再見して若いころのジュリー・ハリスさんとお会いできましたが、別れのワインでエイドリアンに取り引きを迫る五十路を間近にした彼女、色々な意味で印象的でした。
エイドリアンさん、ドナルドプレザンス、大脱走に出ていました。目が見えなくなるつらい役ですが紅茶好きの英国軍人役でとてもいい味を出していました。NHKBSで久しぶりにノーカットで見ましたよ。
ドナルド・プレザンス本人がどう思うか知りませんが、日本で彼を見ると、ワイナリーの社長か、偽造の名手のイギリス空軍大尉か、の二択のような気がします。
小型機での脱出に失敗し、低下した視力のせいで追手のドイツ兵の前に出て行ってしまう姿は、あまりにも切ない。
録画しました、近日見ます!
いやいや、確かラスト近く、命を落とした者の名簿を既に見せられているはずのラムゼイ大佐が、生きて戻ってきたヘンドリー大尉に、わざわざ相方の生死を尋ねて「ダメでした」という返答を得る場面がありましたよね? わざわざ尋ねたということは、もしかしたら名簿には名前が載っていなかったということではありませんか?
彼は生き延びて、その卓越した偽造技術でナチスの背後に取り入って力を蓄えながら、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドと名乗って終戦後に「スペクター」を結成した、という説を、私は提唱します。
それで、英国諜報機関によってスペクターが倒産させられた後はアメリカに渡り、某名家の御曹司と云う経歴を捏造し、ワイナリーのオーナーに収まったとか・・・?んでもってコロンボ警部にタイーホされた、と。
そうですそうです。スペクターで007にも出てました。
その履歴は面白いな。支持します。
ドナルド・プレザンスについては、実力派の脇役(!)俳優として名を馳せたほか、第二次大戦において英国空軍に従軍し、搭乗機が撃墜されて独軍の捕虜となり、収容されたのが本作の舞台となった第三捕虜収容所のすぐ近くのスタラグ・ルフト第一捕虜収容所であった、という話も有名なようです。しかも、証明書等の偽造を担当したかは詳らかではありませんが、脱走計画に加わっていたというおまけつき。
ラムゼイ大佐がフォン・ルーガー所長から渡された名簿については異説があるようです。そこに記載されていたのはトラックで移送する途中、銃弾の餌食にされた脱走兵たちだけで、コリン・ブライスは記載されていなかったので、ヘンドリーに尋ねた、説もあるようです。
はじめてコメントさせていただきます
人気作だけあってみなさん色々な所に注目しているようですが、私は警察署にいるコロンボが印象的でした
コロンボの職場たる署内の描写って意外と少ないですよね(捜査で出歩いてばかりだから?)
机の上が思ったより散らかってないなとか、個室をあてがわれているのかなとか、プライベートが謎に包まれているコロンボの秘密をちょっとだけ見られたような気がする嬉しいシーンでした
「権力の墓穴」でもコロンボの自室が出てきますね。
ぼろんこ様、皆さん、こんにちは。
ダメ出しやトリビアも含めてとにかく見るたびにいろいろ気づく事があるのが刑事コロンボシリーズの魅力です。記憶の問題だけではなく自分の人生経験が作品の深みと相まっていくところが嬉しくもあります。ワインの味でここまでストーリーができ上がるのは少年時代にはありえません。極め付けは秘書がエイドリアンを「あなた」と呼ぶのを嫌がり始めた辺りからの二人のやり取りです。
前作までは主人公の犯行に気づくとあっさり殺されてしまう周囲の人物が多かったのに比べて、カレンはエイドリアンの事を本当に愛していた、本当に結婚願望があったように演じられていて素晴らしかったです。
それが後のエイドリアンの観念した後のセリフにも行きて来ます。
今では女性団体からクレームが付きそうなセリフでしたので、私は少なくとも一人で見ていて良かった、と昨日は思いました(笑)
その分視聴後の感想を誰かと語り合いたくなるので、このブログには本当に感謝しています。
僕もカレンの脅迫と言うより愛情ととりたいですね。それまでの流れからカレンのエゴととるのは合点がいかない。
コロンボが言わなければ、エイドリアンに伝わらずスムーズに進んでいたのでは。
ジュリー・ハリスを映画「エデンの東」以降、現役の姿を観れて嬉しかった。
◆カッシーニがレストランで「大富豪モーガンが」とエピソードを語りますが、金融財閥を作ったJP Morganのことですので、日本語なら「モルガン」と呼んだ方がいいと思います。
◆フェラーリのトランクにカッシーニが積んだ折り畳み式自転車、あの時代のアメリカにはあったのですね。
◆床の拭き掃除をしているオヤジさん、同じイタリア系なのにコロンボの態度はやけにあっさりしています。火曜日の天気が気になって、そこまで余裕がなかったのかしら。
◆被害者の愛車フェラーリ、巡査の1年分の年収で買えるのかしら。ホントかなあ。
大きな疑問があるのです。
兄弟の父(銅像の人かな)は、
エイドリアンにワイナリーを、
リックにお金を、
渡せば良かったのにと‥。
そうしたら、リックがすぐに全財産を使い果たすからかな(笑)
でも、ワインに興味がなく、経営に向かない弟に
ワイナリーを渡すってのも、変ですよね?
たしかに。どんな意図があって禍根が残るような相続をしたのでしょうね。興味深いテーマです。ただ、兄弟ともに経営に向かないと思いませんか。
カッシーニにとってワインセラーは命より大事な宝物の置き場所。そんな聖地で弟をのたれ死にさせるとは。しかも空調まで切って。糞尿たれ流し、死臭、腐敗臭で悲惨な状況になってしまう事は容易に想像できたはず。自慢のワインは全て諦めたのか?もうすこし別の場所はなかったのか?よほど焦っていたのかな。
同感。大嫌いな弟の死体を置くには最も不適当な場所です。よほど冷静さを失っていたのでしょう。それにしても、ワインセラーのビンテージが一本も無くなって、カッシーニは生き甲斐を失ってしまったと思います。見るたびに辛くなります。
コロンボ曰く(ぼろんこアレンジ)
「誰しも、殺人なんて人生に一回きり。死体遺棄も、未経験。」
この一回きりの「過ち」というか「悪事」が、バレないように
必死で考えたのでしょう。
エイドリアンが何度か見せた思案の表情が良いですね。
ここへ来る自分の気持ち。「いぇね。わたしゃどうも細かいことが気になっちまいましてね。昨夜は寝られなかったんですよ。皆さんはどう思われます?ここがあってほんとよかったですよ。おかげでスッキリしました。ありがとうございました。」
おはようございます。
名作は時に奇跡を生む・・・と表現させてください。
冒頭、エイドリアンがリックの持ち出した身売り話に激高した場面での台詞「あんなうがい薬なんか飲めるか!」という・・・。吉村大阪府知事からの突然注目を浴びたうがい薬ニュースと被るとは・・(笑)
またこの作品はリアルを含めて4度目かな?
味のある俳優さんばかりの中で何か日本人タレントに似ている(私だけの発見?^^)方を見つけましたよ^^
リック→ますだ・おかだの岡田さん。
ワイナリーの案内人→中川家礼二
レストランのソムリエ→ワイルドワンズの鳥塚さん。
それはそうと4度目で初めて気が付いたけどエイドリアンの声が途中で(声優置き換え?)されましたね^^
名作ほど何度も見たくなり見るたびに新しい発見。
素敵な作品でした。
コロンボの声も銀河万丈にしばしば変わりますね(ワインセラー見学のシーンが顕著)。NHK放送時はカットされたシーンで小池朝雄が吹き替えていなかったんですね。
ワイルドワンズの鳥塚茂樹さん(笑)ウケます
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。
レストランのマネージャーが本田博太郎に一票。
腹違いの兄弟の母はどんなだったんだろうと、一応作品でそのことは兄の口から語られておるではござるが・・特に背丈と体系が気になるのは 拙者だけ?
私も想像したのですが、最初の奥さまは、イギリス人で上流階級の方。ひょっとすると家同士の関係もあったのかな…。リックの母親は少なくとも2人目以降の奥さまで、若くですらっとした美人だったのでは。
コロンボさんが、べビ―シッターを・・・
自分の子供さんの子守なんでしょうか?
教えてください
自分の子供という解釈になると思います。
意外でした・・・
ありがとうございました
はじめまして。
NHK BSで初めてコロンボを楽しんでいます。
「別れのワイン」でわからない点がありました。
なぜカッシーニはワインセラーの空調を切る必要があったのでしょう? 手足を縛られた弟は、放置されれば早晩衰弱死(餓死?)するのでそのままで良かったのでは? 窒息死と言われていますが、ワインセラーはスイッチを切ると酸素の供給がストップするような構造なのでしょうか?
もしそうだとすると、空調が切られた状態ではワインも劣化してしまうのでは。? ドラマでは、気温が高い日があってワインが劣化したことで悪事が暴かれますが、そもそもカッシーニのような完璧主義者がたとえ数日とはいえ、ワインセラーのスイッチを切るのは無理があるように思いました。
教えていただけないでしょうか。
こんにちは
二枚のドガの絵でも出てきましたが、保管庫内を高温に(少なくとも常温以上に)して死後硬直が起こるのを遅らせて(腐敗も含めて実際にそうなるかはわかりませんが)死亡推定時刻をニューヨーク出発後へと偽装する考えがあったのではと想像します。
他には、死臭が外部へ漏れないようにする意図もあったかもしれません。
あの完璧主義のエイドリアンが何故貯蔵庫の空調を切ったのか?
もし空調を切らなかったら…体力のある弟は自力で逃げだすか、助けを呼んでしまうかもしれないと思ったのでは?
私は、エイドリアンは自分が犯した殺人を隠蔽するためのアリバイ作りをすることに集中してしまった結果、ワインのことを一瞬忘れてしまったのだと思います。それが結果、命取りになってしまいましたが。
このエピソードで、ワインは温度とか、注ぎかたとかで状態が変化する生き物のように繊細なものなのだと知りました。
ワイン好きとして、気になった点をいくつか
1) 冒頭の「チチアン」や「極上のクラレット(ボルドー)」の色が鮮やか過ぎ。
いわゆる、飲み頃のワインはもっと濁ったレンガ色になります。
演出なのでしょうが、ちょっとガッカリ。
2) 「極上のクラレット」をコーヒーフィルターの様な紙を使ってデカンテージュ。
当時の作法なんですかね? ちょっとダサイ
3) ガメイでコロンボをもてなしますが、ガメイはご存知ボジョレーヌーボーの品種。
それこそ「マリノ酒造」で作ってる様なワイン。エイドリアンの趣味には合わなさそう。
4) ワインの門外漢だったコロンボが、最後の海岸の頃にはすっかりワインヲタクになってるのが可笑しい。
「2級品?52年のシャトー・イクイエム(ディケム)が?」
ちなみに52年は葡萄が不作で、シャトー・ディケムはリリースされていません。
ここら辺は脚本のシャレでしょうね。
私もグラス片手に久しぶりに楽しみました。
確かに突っ込みどころはありますが、エイドリアンさんがワインを心から愛していることは充分伝わってきました。
今更ですが、相続の際にもっと異母兄弟同士で話し合えばよかったのにと残念でした。
友人たちの反応からすると、遊び人ではあるものの、被害者も殺されなければいけないほどの悪いやつではなかったのではないかと。儲からない会社を売ろうとするのは経営者の判断として間違ってはいません。一方で、カッシーニは、コロンボがシンパシーを感じる(そのように見える)ような人ではない、ただの殺人犯だと思います。謀殺ではない(とコロンボは判断した?)のが唯一の救いですかね。この辺りのコロンボの感覚がいまひとつわかりません。単に相性の問題かもしれません。
ワインにお詳しいようで羨ましいです。私はワインの知識もなく飲んでいます。
1つ気になったのは、最後に車の中で飲んでいたワイン。いわゆる『フィアスコボトル』に入っていますが、米国サイトのコメントで「あのボトルは赤ワインだけだ」となっていて、白ワインが入っているのはおかしい、と書かれているのを見ました。まあ、事実がどうであれやっぱり演出でしょうけど、気になりますね。でも、もっと気になるのは、ワインに弱そうなコロンボが、飲んだあとプジョーを運転していることですけどね。
エイドリアンさん、ワイン以外に興味のないワヲタと思いきや、イタリア系だけあって中々のスタイリストですね。
スーツはマメに着替えるし、胸ポケットに花を挿したり。
靴もフェラガモみたいですし。
ただ、会社経営者としては、リックさんとドッコイドッコイかなあ。
両社ともジャンルが違いますが、道楽者ですし。
お父上の血なのかな(笑)
今回思ったのは、第3シリーズ第一話「毒のある花」平たく言えば前回に続いての衝動殺人なのに犯人のやることが全く違う。さすがに作り過ぎですわな(笑)。やっぱり何度観てもインディーズホラーからハリウッド大作まで仕事を選ばない名優ドナルド・プレザンスが圧倒的、とピーター・フォークの丁々発止、タイトなやり取りに、ジュリー・ハリスを初めとした、名優の競演が素晴らしい。なるほど夏のロスはカリフォルニア、は記録的な40度に上がったと思ったら雨の日の朝は15度もありか。あるいは、案外アイディアはワインからではなく記録的な気温の変化からかな?と当たらない想像をしておこう(笑)。
ドナルド・プレザンスと言えば、「007ダイヤモンドは永遠に」のブロフェルド役ですね。
10年ぶりに無心になって、見ることができました。
うっすら目に涙が浮かぶような感動です。
ワイングラスを片手に、食い入るように見ました。
最高でした!
AXNで、久しぶりに見ました。コロンボは確かに、「それで有罪にはできないんじゃ」という話も多いですが、そのことは、作品の魅力を損ないませんよね。子供の頃、知的な雰囲気に魅了されました。今見ても色褪せないのがすごい。
味覚が鋭すぎるカッシーニが「ワインの酸化」に気づいてしまったことで、犯人だと証明してしまうのは、皮肉でした。
「古畑任三郎」の「動機の鑑定」における犯人の追いつめ方は、この作品を意識したと思います。(捨て目がききすぎる春峯堂が「うずくまる」を記憶してしまった)
後世の作品にも多大なる影響を及ぼしているコロンボ。やはりすごい作品だと思いました。
別れのワイン、久しく観てないので
再放送が待ち遠しいです
久しく観てない>そりゃ、うらやましい!
私は見すぎて、覚え気味(笑)
半世紀近く前の名作といわれる作品に対して余計な意見めいたコメントをしてしまい、大変失礼いたしました。
いえいえ、構いませんよ。
みんなそうして、楽しんでいます。
被害者の死因を窒息と考えるとスッキリしない。被害者は袋を被せられても2日間生きていたのだからその間呼吸は可能だったことになり死因は窒息ではない。暑くて死んだのだから熱中症による脱水が直接の死因。解剖の結果、死因は溺死ではなく脱水症による衰弱死と判明しているはずなのでそのことを視聴者にしっかりわからせておけば、最後の場面で視聴者はもっとスッキリ納得できたはず。
犯行時にエイドリアンが、様々なアイデアを思いつくシーン。
死んだ日を遅くしたい。アリバイが欲しい。その一念ですね。
この作品では、空調が効いていなかった理由が問題になっているわけですが、犯人の潔さにより、あっさりと解決してしまいますよね。
コロンボは多くの事件(ほぼ全て)で犯人を罠に掛けていますが、この犯人も諦めがよく、スマートに、余韻を持たせて終わっているのが、作品の好印象につながっていると思います。
自分が大切にしていたワイン‥。
それらがニック殺害のアリバイ工作で台無しになった。
たかが、ワインだった。と気づいたのかな?
この作品では、空調が効いていなかった理由が問題になっているわけですが、犯人の潔さにより、あっさりと解決してしまいます。
コロンボは多くの事件(ほぼ全て)で犯人を罠に掛けていますが、この犯人も諦めがよく、スマートに、余韻を持たせて終わっているのが、作品の好印象につながっていると思います。
雰囲気もよく、トリックや犯人と疑われる事象も良くできていると思うのですが、ダメになったワインを捨てにきたのが逮捕の決め手になるのがわかりませんでした。犯行してなくてもNYに行っている間に異常気象でワインが傷んだだけですし、犯行現場の岬に捨てに行く意味もないと思うのですが。何か見落としていますかね?
すいません。自己返信ですが過去コメント見て大体納得しました。酸欠死と見せかけるために空調を切ったわけですね。普通は出張でもつけっぱなしにすると。ただ、なぜわざわざ岬に捨てに行ったのかまだ理解できてません。レストランでの騒ぎはあってもまだまだ言い逃れできる状況だったと思います。やはり結婚したくなかったから?
そこら辺が、エイドリアンのオタク気質を表しているのだと思います。
「完璧なワインでなければ保有する価値が無い」
「少しでも状態の悪いワインは許せない。捨ててしまおう」
という訳です。
アイドルフィギュアを箱から出さずに大切に保管するオタクと一緒ですね(笑)
レストランの後、エイドリアンは集めてきたワインが全部ダメになってしまったことを知ります。それが相当なショックで、まさに死ぬ思いの悔しさを味わったのでしょう。そこで海で待ち伏せしていたコロンボに出くわし、罪を認めたのだと思います。
最後の海岸でのシーンは良かったですね。エイドリアンとコロンボが一緒に歩きながらのセリフが特に気に入っています。
「実をいうと重荷を下ろした気持ちなんです」
「どうして?」
「つまりですな。。カレンが真相を知ってそれを理由に結婚を迫ってきたんです。女の人はこうなると強いですな。。。。刑務所は結婚より自由かも知れませんな。」(苦笑い)
いつもカミさんを気にしているコロンボは、ハンドルを握りながら心の中で激しく同意していることでしょう。
で、さらに深堀りするなら”重荷を下ろした気持ち”は、長年大切にしてきたワインのコレクションも重荷だったのでは、と思うわけです。自分のミスとは言え大切なワインをすべて台無しにしてしまった瞬間は最悪の気分だったでしょうけど、その気持ちを少しずつ整理するために1本ずつ海に投げ捨てていたと、そう思いました。
人生経験があればあるほど感動する度合いも大きくなる、そんな素晴らしいエピソードだと思います。
毎度本編から逸れたコメント申し訳ございません。
「ちびまる子ちゃん」第10巻「プロ野球開幕‼︎の巻」にて、本作が登場します。テレビでコロンボを見ているまる子とおじいちゃんが、結末の分かる前に野球中継を見るのが生き甲斐の父ひろしにチャンネルを変えられてしまい、結局結末の分からなかったまる子は、翌日学校にてクラスメイトのまるおくんに結末を教えてもらうという内容で、こちらのエピソードはアニメ版でも放映されています。なお、アニメ版の方にはテレビ画面にコロンボとカッシーニの姿がしっかりと描かれています。
その後もアニメ版ちびまる子ちゃんには度々コロンボの名前や姿が出てきていて、ちびまる子ちゃん自体作者のさくらももこさんの実体験を基に描かれた作品でもあるので、さくらももこさんもコロンボのファンだったのかもしれませんね。
楽しいコメントありがとうございます。まるで自分の思い出話のように読んでいます。
私は「コロンボ鑑賞中はぜったいお風呂に入れないから、呼びに来ないでほしい」と母親に頼んでいましたよ。
たくさんコメントしてしまったにも関わらず、1つずつにお返事いただきありがとうございました。主さんの思い出にすごくほっこりしています。ぼくが再放送を観ていたころは、DVD やハードディスクなどの録画機能が充実していましたが、コロンボだけは再放送とは言えリアルタイムで集中して見たかったので、誰にも邪魔されまいとおばあちゃんの家に行って鑑賞していたのを思い出しました。時代は違えど、みなさん考えることは一緒なのですね。
我が家ではNHKでコロンボのある日は夕食を早めに済ませて家族でテレビにかじりついていました。
犯人役のドナルド・プレザンスはミクロの決死圏に出演してます。村上春樹の1Q84にミクロの決死圏の記述がありYouTubeで見たらドナルド・プレザンスが映ってました。
こうしてコロンボ俳優さんを他の番組で見かけると、とても嬉しいですね。
今年の人。に選ばれるのは想定内だっただろうけど。そこまで頭が回る人にしては犯行は行き当たりばったり感が強いです。無理して後からつけたし感が強いです。まぁでも好きで見ちゃいますけど(笑)
不意に来訪したリックとの会話、あれが沸点を超えたのでしょうね。
もう既出かもしれませんが。
久しぶりに、ホールニューマンとレッドフォードのスティングを見ました。
最後に出てくるFBI捜査官ポークは、どこかで観たぞと思ったら、「別れのワイン」
に出てくる「テキサス出身のワイン嗜好家」の人でした。
ダナ・エルカーさんとのことです。
そうでしたか!
父親がこれと、燃えよドラゴンを何度も何度も観ていた為、そんなに面白いのかとnhkbsp1位の放送を初めてちゃんと観ました。
犯人が立ち過ぎていて驚きました。
ありきたりかもですが、最後のセリフが秀逸でした。
色々ありすぎて切羽詰まって、ワインを台無しにし、秘書からは脅されながらの求婚。。。途方に暮れ監獄に逃げ込んだと感じてしまいます。
結婚って。。。
人生に疲れた…感じですね(笑)
クライマックス最後のシーン 海に面した崖でのワイン廃棄の場面で
コロンボが急に死体遺棄の場所であるワイン倉庫のことを指して「金庫」というセリフがありました
原語をあたってみるとvaultらしく、食料品や酒類の地下貯蔵庫の事のようです
翻訳時に契約書や財産を保管する金庫と混同していたのでは?と推測します
そうですか!再検証します。
「金庫から出られなくなったらどうする?とアタシがくどくど聞いた」というくだりですね。
翻訳は間違えていたり、敢えて意訳したりしています。弟が”I don’t think you have any choice.(兄貴に選択の余地はないね)”(訳では「わめいたって無駄だよ」)と言うと、兄は”I Do.(あるさ)”(訳では「そうはさせんぞ」)と言って弟の頭を殴りつける。 微妙に違いますよね。
この事件は、状況証拠は揃っているが、決定的な証拠はでない。
そこまで見据えておいて、犯人の自供を促すために、まだ遺体解剖結果が出ていない、あの時点で、店の店主にワインの勉強を教えを請うたのだとしたら…と考察すると、まさにコロンボに脱帽です。
エイドリアンは、ワインを守るために、弟を手にかけたのに、結果大切にしていたワインをすべて失うことになってしまう。
弟を殺害する事に頭がいっぱいになり、気候が変わり、ワインがダメになる可能性があることを、忘れてしまった。
本当に彼が弟を殺した理由は、ワインが大切だったから…?
やはり人殺しなんて、どんな理由があっても、やってはいけない。大切なものを失ってしまうから。
コロンボ警部にそう言われているようでした。
リックを殴打してしまった時点では、目を覚ました彼に謝罪して許してもらう選択肢もあったはずですね。その時「いっそ、殺してしまえ…」と思い立ったエイドリアン。そのあたりの経過が淡々と描かれていて、引き込まれますね。
ちょっとした違和感なんですね。エイドリアン、あなたがそれしますかっていう感じ。確かに、じわじわ殺害することで、アリバイ作りに成功し、海難事故に見せかけられそうになったのはしてやったりでしょうが、代わりに大事なワインをだめにする危険をおかした。稀な気温上昇で結果として博打に負けたのは運がなかったとしても、長年カリフォルニアに住んでいれば、決して想定外ではなかったはずで、だからこそ、いかにワインの管理に空調が重要かをコロンボにも説いていた。もっとも、ニューヨークに立つ日で時間がなく、他にオプションが無かったのは理解できます。エイドリアンの思いついたトリックがなければそもそもこの名作が成り立たないわけで、逆に感謝です。
その昔、小学生の頃、本屋で「別れのワイン」を買った記憶があり、思い入れの深い作品です。
私も初めて買ったコロンボのノベライズが『別れのワイン』でした。懐かしい..。
計画殺人ではなかったことが、大きなポイントだと思われます。かなり気が動転していて、思いつきで行動しているからですね。
別れのワインは、もう、何十回も観ましたが、その都度、感動するシーンが違います。
何度見ても、カメラワークが素晴らしい。中でもワイン工場団体見学の最初シーンはずば抜けています。
50代の今、カレンが興味深くて素晴らしい、私、カレンの味方です!
ひっつめ秘書と、自宅でのくつろいだ姿とのギャップも面白く、
恐ろしくもエイドリアンに結婚を迫る心境、若い頃には全然分からなかった、
でも、今では、「おお、よくぞここまで言ったぞカレン!」と拍手したくなるのです。
あのシーンは、男性にとっては、殺人より怖い、ぞーっとするシーンかも。。
でも、「女って怖いのよ~」、と、もし息子がいて、一緒に見ていたら教えます。
面白い目線でのコメント、ありがとうございます。秘書カレンはとても魅力的に描かれていますね!私も大好きです。
ドナルド・プレザンス好演による味わい深い気品と、コロンボとエイドリアンが高め合っていく敬意が、この作品に独特の品格をもたらしていて、日本でも米国でも人気が極めて高いのはうなずけます。ジュリー・ハリスが、単なる優秀な秘書から、それ以上の関係を迫る女を素晴らしく表現しています。高級レストランのシーンはコロンボの仕掛けた高度な罠であり、最高の見せ場ですが、同時にソムリエたちのコミカルな演技が面白いです。最後の「別れのワイン」のシーンは印象的で、コロンボが観念した犯人にこのような応対をしたことはこれまで無かったと思います。名作であるとは思うのですが、どうしても腑に落ちないのは、エイドリアンがなぜワイン倉の空調を切ったのか?誰よりもワインと自分のワイナリーを愛する彼が、他に弟を殺す方法がある(例えばもう一度殴打するなど)にもかかわらず、大切なワインの品質を保つのに常に空調が必要であることを知ってるにもかかわらず、なぜ?と思うと、どうしても引っかかります。
ファンならしっかり内容観てくださいね。
・なぜ空調を切ったのか?
→空調を切ることで換気も止まり、倉庫内部が酸欠になると考えたため。
→まさかこの季節、そんな猛暑になるとはエイドリアンは夢にも予想しなかったから。
・なぜもう一度殴打し、殴殺しなかったのか?
→空調を止めることで酸欠になり、即死ではなく一定時間後に死亡させることが出来、ニューヨーク旅行中の死であるとの時間的アリバイを成立させる為でしょう。 また酸欠による窒息死はスキューバの事故と見せかけるにはもってこいだったと思われる。
NHK BSPで見直していたら、エイドリアンが飛行機内で赤ワインを飲むシーンで、顔をしかめる表情が一瞬映りました。
おそらく、あまり美味しいとはいえないワインが供されたのかなと思うと微笑ましかったです。
そんな感じでしたね!
今回NHK-BSで見ましたが面白かった~そして人気No,1も納得です。気品があり犯人&秘書の名演にも引き込まれました。私は古畑任三郎も好きなのですが「手が震えて…」は桃井かおりさんのレコードに針を下ろす件、そして、最後の「最高の誉め言葉です…」は菅原文太さんの「君に拳銃は必要ない」に応えた古畑警部補に繋がっている感じを持ちました。考え過ぎでしょうか? それはいいとして、やはり刑事コロンボは素晴らしい……今回の特集を通じて再認識しました!
場面転換など全体の流れも気持ちいいですね。
「君に拳銃は必要ない」
そうそれでした!
古畑のどの回で「何よりのお褒めの言葉です」ってセリフがあったんだっけ‥‥と考えてたんです。ありがとうございました!
古畑におけるコロンボオマージュ、いいですよねえ。
ほんとに三谷さんはコロンボが好きなんだなあと微笑ましく思います。
コロンボとエイドリアンがワインを飲むシーンで涙が出てきました。何回も観てわかりきってるのに
エイドリアンは教養があって育ちがいいせいか言葉遣いが格式高いんですよね。もちろん訳の方が意識して言葉を選んだんでしょうけど。ワインを説明するときなんか詩を朗読してるよう
“チャキチャキのスポーツマ”も初めて聞きました。他の作品でも最近(特に口語では)使わない言葉がたくさん出てきて…ブンヤ、人技、下記に申せる、憚りさまとかw
ベスト20終わっちゃった…見終わるたびにここを読むのが楽しみでした。ありがとうございました
…あーカレンはほんとにエイドリアンを愛してたのかな…?
セリフが良いですよね。特に初期の作品は良いですね。