10話「黒のエチュード」
もっと評価すべき作品なのかもしれません。が、証拠は「落ちたバラですよ~」と分かり易く見せておいて、他の視点に見るものの興味を移してしまっていることが惜しいです。美しい作品であることには変わりないですが。
11話「悪の温室」
これも素晴らしい作品です。犯人役レイ・ミランドが演じたジャービス・グッドウィンのキャラクターも強烈でした。ただ全体に「暗い不気味なイメージ」が漂い、何度も見たくなる作品とは思えません。
12話「アリバイのダイヤル」
非常に面白い作品で、スケール感も抜群です。もちろんロバート・カルプの演技も凄いです。が、殺害動機がスッキリしないことが唯一のマイナスポイント。ラストシーンは傑作レベルに匹敵します。
18話「毒のある花」
よく練られた作品で、刑事コロンボの醍醐味も十分味わえます。が「しわの消える魔法の薬」の完成という、大き過ぎるテーマが、若干の違和感を感じさせました。また、思ったより人気が低い作品であることも興味深いです。
52話「完全犯罪の誤算」
旧シリーズの秀作、20話「野望の果て」を彷彿とさせる政界もの。結末の決め手が物足りないものの、パトリック・マクグーハン演じるオスカー・フィンチは抜群で、新シリーズ出来の良い作品だと思います。