- 「アンジェロドライブの豪邸」同じ家の特集記事。
- デクスター・パリス「フェラーリ・330・GTS」
まさに二つの顔!
マーティン・ランドーと二つの大作戦
コロンボ的倒叙作品ではない
犯人が双子という設定を用いたお話で、殺害シーンを見せているにも関わらず、純粋な倒叙作品には仕上がっていません。見る側は「あらかじめ犯人を知っている」はずなのですが、二人が同じ顔なので真犯人が「弟デクスター」であるか「兄ノーマン」であるか、断定できないのです。
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では、クリフォード殺害の実行犯は兄弟どちらか?
2021年これの検証を試みました。
この「二つの顔」は「実行犯がどちらか?」分かりにくくしてあるのも、一つの特徴だと言えるでしょう。
ラストシーンでコロンボ警部が「デクスターは邸内に潜み(クリフォードを殺害)、車で出て行ったのはデクスターと同じ服を着たノーマンだった。」と解説するとデクスターは「冗談じゃない」ノーマンは「それは承服しかねますな」と二人が揃って否定しています。これは意味深ですね。
また双子を区別する方法として、ノーマンは渋目のグレー系+ネクタイ、デクスターは派手目の暖色系のファッションが多いですね。
仮説(2021年8月15日)
・感電の実験をしていたのはノーマン(黒)
・(警報装置OFF時)二人で来て、ノーマン(黒)は邸内に潜む。
・クリフォードに会ったのはデクスター(赤)
・車で出て行ったのもデクスター(赤)
・邸内に残ったノーマンは警報装置をOFFにし待機(黒)
・【黒に着替えた】デクスターは靴を持って再び侵入し地下に向かう(黒)
・ノーマン(実行犯)がクリフォードを殺害(黒)
です。
他にも仮説は立てられますが、私はこう思います。
・デクスターが黒衣装で感電の実験をする必要はないので、これはノーマンだとします。
・再び侵入した方は鞄(ミキサー)を持っていないのでおそらく「実行犯」ではありません。
・ポイントとなるのは「犯行時は二人とも黒」です。それは派手な赤い服では目立つからです。
☆デクスター=クリフォードに会う、車で帰る、黒に着替え再侵入し、地下室でヒューズを戻すなど
★ノーマン=感電の実験、邸内に潜み、警報装置OFF、クリフォードを殺害、警報装置ONに戻し立ち去る
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婚約者のリサの不可解?
宇宙大作戦(スタートレック)
双子犯人の不可解?
仲の悪い兄弟が手を結んで殺害を計画します。が、コロンボ警部の登場後、お互いに相棒が真犯人であるように見せかけることから「共犯」の疑いを持たれるリスクも増大しました。最終的に婚約者のリサが死亡しないと遺産が手に入らない状況になったことも致命的でした。ちょっと計画が甘かったかな~。
ペックさんが大暴れ
ティム・オコナー
これは知っておきたい!
超重要な豪邸なのです!
アンジェロドライブの豪邸
監督:ロバート・バトラー
脚本:スティーブン・ボチコ、ピーター・アラン・フィールズ
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
デクスター・パリス、ノーマン・パリス:マーティン・ランドー(声:滝田裕介)
ペック夫人:ジャネット・ノーラン(声:文野朋子)
マイケル・ハサウェイ:ティム・オコナー(声:保科三良)
リサ・チェンバース:ジュリー・ニューマー(声:清水良英)
クリフォード・パリス:ポール・スチュワート(声:杉田俊也)
マレー刑事:ダブニー・コールマン
テレビドラマの医師(ワーブル):スタンレー・ワックスマン
テレビドラマの医師(ロッチ):マーク・シンガー
テレビドラマの弁護士:グレゴリー・モートン
テレビドラマの新人弁護士:マイケル・リチャードソン
銀行員:マイク・ラリー
カジノ客:ミッキー・ゴールデン
カジノ客:レン・フェルバー
加筆:2024年8月29日
45話「策謀の結末」
- 「パトリック・ウィリアムズ」が音楽を担当した作品。
- ジョー・デブリン「ジャガー・XK120・ロードスター」
- オコンネル財閥「キャデラック・フリートウッド75」
世界の政治情勢が背景
事件の背景が大げさで、33話「ハッサン・サラーの反逆」34話「仮面の男」などと同様の味を持った作品だったと思います。むしろ、それら以上に「世界情勢」と「殺人動機」が強くからんだ作品でしょう。このアイルランド革命派のモデルになっているのはIRA(アイルランド共和軍)だと思われ、アイルランド全島の独立共和国化をめざすカトリック系の組織です。
とても人気が高い作品
初見当時に私が評した以上に人気の高い作品だとわかってきました。犯人が詩人ということで、その台詞や歌声が独特の上品さを醸しています。またアイリッシュの郷愁を感じるBGMも雰囲気を高めています。犯人が決定的な悪人ではない…というのも、理由にあがるでしょう。ジョー・デブリンを演じた「クライヴ・レヴィル」はとても魅力的で、彼の功績も大きいと感じます。
しかしながら、間の悪い犯人…
アイルランド革命派組織の活動家で詩人のジョー・デブリンは、犯行後にビンセント・ポーリーを殺害した現場に現れます。そこでコロンボと鉢合わせに。‥うぅ、これはイケません。何をしに来たのか?ほぼ自爆行為と言って良いでしょう。コロンボ警部は鋭く突っ込んで欲しかったです。しかもその部屋で一緒に推理ごっこしてますし。(笑)この回ではコロンボが行く先々で、デブリンと会ってしまうのも可笑しいです。
酒は身を滅ぼす…
ペック夫人を発見!
吹き替えが演出する強烈キャラ「ジェンセン」
また、この時の銃の包みは、広げる時は無造作な感じで、隠してあったように四角くきっちり包める気がしません笑
ビンセント・ポーリーも素敵
2種類の吹き替えが存在
1979年にNHKで放送された際は小池版。1987年の日本テレビでは小池版の紛失が原因で、再録音された石田版で放送されました。現在はNHKで小池版、DVDやAXNミステリーで石田版が見られるようです。このブログ記事は、NHK-BS Hiで2010年6月11日に放送された「小池版」を見て書かれています。
NHK:コロンボ:小池朝雄、デブリン:納谷悟朗、ジェンセン:大泉滉★コレ
DVD:コロンボ:石田太郎、デブリン:家弓家正、ジェンセン:立木文彦
タグボートを見つけるシーン
この作品は何度も見るうちに、どんどん好きにります。やはりパトリック・ウィリアムズによる音楽が良いのかな。それと、車を走らせ橋を渡って、タグボートを見つけるシーンも素敵です。コイン双眼鏡でタグボートの旗を覗いて、オコンネルの船だと確信しますが、この時社旗はたわんでいてはっきりしません。それでも緑と黄色の色で、それだと確信するシーン。絵では社旗を映さずコロンボの演技のみで表現していて、この回では圧巻のシーンだと感じます。
銃の密売人は元警官!
チャンドラー書店の女性店員
IRAについて
このアンジェラは「シン・フェイン」は「アイルランド過激派」の合言葉だと説明しています。ちなみにデブリンは「アイルランド革命派」と自称しています。少なくとも日本語版では一度も「IRA」という固有名詞は登場しないのに、WikiやNHK公式サイトでさえ「IRA」だと断言していて、今後調べてみたい点でもあります。
監督:レオ・ペン
脚本:ハワード・バーク
音楽:パトリック・ウィリアムズ
ジョー・デブリン:クライヴ・レヴィル(声:納谷悟朗)
ケイト・オコンネル:ジャネット・ノーラン(声:麻生美代子)
ビンセント・ポーリー:アルバート・ポールセン(声:灰地順)
ジャンセン:L.Q.ジョーンズ
ジョージ・オコンネル:バーナード・ベランス
ケリー・マローン:マイケル・ホルトン
アンジェラ:デボラ・ホワイト
ブランドン:ジョン・マッキャン
リーチ:ドン・ホワイト
キャロル・ヘミングウェイ:キャロル・ヘミングウェイ
牽引車運転手:ジョニー・シルバー
パーティ客:ミッキー・ゴールデン
パーティ客:キャサリン・ジャンセン
船長:ショーン・マクロイ
加筆:2024年8月29日