
[1931年3月26日 – 2015年2月27日]
刑事コロンボ14話「溶ける糸」で犯人の心臓外科医「バリー・メイフィールド」役を好演した「レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)」さんが、2015年2月27日に亡くなられました。享年83歳でした。
筆者ぼろんこが刑事コロンボの素晴らしさを語る。コロンボ全話解説・出演者研究など。
19話「別れのワイン」ドナルド・プレザンス【165票】
2位 6話「二枚のドガの絵」ロス・マーティン【136票】
3位 32話「忘れられたスター」ジャネット・リー【129票】
2位と3位は、肉薄しています。当初は「二枚のドガの絵」がダントツ2位でしたが、「忘れられたスター」が激しく票を伸ばしています。
加筆:2024年9月27日
4位 28話「祝砲の挽歌」パトリック・マクグーハン【98票】
5位 15話「溶ける糸」レナード・ニモイ【94票】
6位 27話「逆転の構図」ディック・バン・ダイク【88票】
更新:2024年9月27日
11位 1話「殺人処方箋」ジーン・バリー【48票】
12位 41話「死者のメッセージ」ルース・ゴードン【47票】
13位 36話「魔術師の幻想」ジャック・キャシディ【46票】
14位 43話「秒読みの殺人」トリッシュ・ヴァン・ディヴァー【42票】
15位 3話「構想の死角」ジャック・キャシディ【41票】
16位 4話「指輪の爪あと」ロバート・カルプ【40票】
17位 24話「白鳥の歌」ジョニー・キャッシュ【38票】
18位 9話「パイルD-3の壁」パトリック・オニール【37票】
19位 45話「策謀の結末」クライヴ・レヴィル【34票】
20位 20話「野望の果て」ジャッキー・クーパー【31票】
更新:2024年9月27日
26話「自縛の紐」ロバート・コンラッド【27票】
21話「意識の下の映像」ロバート・カルプ【25票】
30話「ビデオテープの証言」オスカー・ウェルナー【23票】
34話「仮面の男」パトリック・マクグーハン【21票】
2話「死者の身代金」リー・グラント【20票】
8話「死の方程式」ロディ・マクドウォール【20票】
60話「初夜に消えた花嫁」【20票】
51話「だまされたコロンボ」イアン・ブキャナン【19票】
59話「大当たりの死」リップ・トーン / ジェイミー・ローズ【19票】
42話「美食の報酬」ルイ・ジュールダン【18票】
33話「ハッサン・サラーの反逆」ヘクター・エリゾンド【18票】
62話「恋におちたコロンボ」フェイ・ダナウェイ【18票】
50話「殺意のキャンバス」パトリック・ボーショー【18票】
39話「黄金のバックル」ジョイス・ヴァン・パタン【18票】
37話「さらば提督」【17票】
52話「完全犯罪の誤算」パトリック・マクグーハン【17票】
44話「攻撃命令」ニコール・ウィリアムソン【16票】
56話「殺人講義」S・キャフリー/G・ハーシュバーガー【16票】
53話「かみさんよ、安らかに」ヘレン・シェイバー【16票】
10話「黒のエチュード」ジョン・カサヴェテス【15票】
17話「二つの顔」マーティン・ランドー【15票】
22話「第三の終章」ジャック・キャシディ【15票】
31話「5時30分の目撃者」ジョージ・ハミルトン【15票】
23話「愛情の計算」ホセ・フェラー【13票】
12話「アリバイのダイヤル」ロバート・カルプ【12票】
47話「狂ったシナリオ」フィッシャー・スティーブンス【12票】
54話「華麗なる罠」ジェームズ・リード【11票】
11話「悪の温室」レイ・ミランド【10票】
16話「断たれた音」ローレンス・ハーヴェイ【10票】
63話「4時02分の銃声」ウィリアム・シャトナー【10票】
14話「偶像のレクイエム」アン・バクスター【9票】
35話「闘牛士の栄光」リカルド・モンタルバン【9票】
5話「ホリスター将軍のコレクション」エディ・アルバート【8票】
57話「犯罪警報」ジョージ・ハミルトン【8票】
49話「迷子の兵隊」ロバート・フォックスワース【7票】
67話「復讐を抱いて眠れ」パトリック・マクグーハン【7票】
58話「影なき殺人者」ダブニー・コールマン【6票】
64話「死を呼ぶジグソー」【5票】
66話「殺意の斬れ味」デビッド・ラッシェ【5票】
38話「ルーサン警部の犯罪」ウィリアム・シャトナー【4票】
18話「毒のある花」ヴェラ・マイルズ【4票】
46話「汚れた超能力」アンソニー・アンドリュース【4票】
48話「幻の娼婦」リンゼイ・クルーズ【4票】
55話「マリブビーチ殺人事件」アンドリュー・スティーブンス【4票】
61話「死者のギャンブル」G・エビガン / D・デイリー【4票】
7話「もう一つの鍵」スーザン・クラーク【2票】
68話「奪われた旋律」ビリー・コノリー【1票】
65話「奇妙な助っ人」ジョージ・ウェント【1票】
69話「虚飾のオープニング・ナイト」マシュー・リス【1票】
更新:2024年9月27日
もしも、ご自分の好きな作品が上位にランクされていないコロンボファンの方がいらっしゃいましたら、この記事に「この作品に1票」とコメントを下さい。不定期にはなりますが、ランキングの更新を行います。
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(2021年2月現在、他の記事も「コメントを常時受付/表示」としています。)
筆者ぼろんこが暇をみつけてはインターネット上の「この作品が好き」などのブログ日記などを収集し、統計したものです。もちろん全てのご意見を吸い上げたものではなく、ある一定の指標として調べてみました。
2011年9月16日より2日間あまり、CATVのチャンネル「AXNミステリー」の特番「俳優ピーター・フォーク追悼特集 連続50時間放送」が放送されました。その中で「刑事コロンボ人気ランキングBEST10」が発表され、17日の朝よりBEST10〜1の順に10作品が放送されました。凄い企画だったと思います、感心しました。
ぼろんこぼ独自調査(笑)によるランキングとは、違った結果になってますが、たいへん興味深いものです。みんさんの印象はいかがでしょう?
1位 19話「別れのワイン」ドナルド・プレザンス
2位 32話「忘れられたスター」ジャネット・リー
3位 1話「殺人処方箋」ジーン・バリー
4位 15話「溶ける糸」レナード・ニモイ
5位 28話「祝砲の挽歌」パトリック・マクグーハン
6位 13話「ロンドンの傘」R・ベイスハート / O・ブラックマン
7位 9話「パイルD-3の壁」パトリック・オニール
8位 6話「二枚のドガの絵」ロス・マーティン
9位 29話「歌声の消えた海」ロバート・ヴォーン
10位 4話「指輪の爪あと」ロバート・カルプ
ぼろんこの感想としてはまず、10位に滑り込んだ「指輪の爪あと」が大健闘してくれた!です。ぼろんこの独自調査では21位以下に低迷していまして、思ったより支持者が少ないのか?と、がっかりしていました。この作品は「二枚のドガの絵」に匹敵する初期の名作だと思っています。
また「ロンドンの傘」や「祝砲の挽歌」「歌声の消えた海」などは、シチュエーション設定において独特の雰囲気をもった作品で、やっぱり好きな方が多いのだな〜と改めて感じました。
3位に「殺人処方箋」が選ばれたことも、さすがマニアの方々の一票がこれに集まったのか。との印象です。
1位と2位は不動の人気を誇る2作品「別れのワイン」「忘れられたスター」。これらはコロンボの醍醐味には若干欠ける印象もありますが、単品としても十分楽しめるもので、多くのファンの心をつかんでいますね。
意外にも10選にもれた作品としては「権力の墓穴」「逆転の構図」「殺しの序曲」。これらに勝った「パイルD-3の壁」の人気の高さ。コロンボ作品は「層が厚い」と、感嘆しきりです。
ランク外の作品は、BEST10放送後「ピーター・S・フィッシャー作品集」の中で「権力の墓穴」を、ピーター・フォークの大ファンである小倉智昭氏が選ぶBEST3の一作品として「逆転の構図」が放送されるなど、コロンボファンには、大満足の50時間だったと言えます。
ちなみに小倉智昭氏のBEST3は「構想の死角」「逆転の構図」「白鳥の歌」でした。
50時間すべてを見ることは出来ませんで、断片的に楽しませていただきましたが、刑事コロンボファンの方々にとって、人生で一番楽しい日であったことでしょうね。
見た目の冴えない中年刑事コロンボが、華麗な殺人犯を落とす…という作品コンセプトは、1話「殺人処方箋」よりすでに出来上がっています。ここに挙げるのは犯人の職業やキャラクターなどの特長を活かして、仕上げられた傑作たちです。
6話「二枚のドガの絵」
刑事コロンボを代表する傑作のひとつ。コロンボ初心者のかたは、ぜひここからコロンボワールドに足を踏み入れていただきたい。
「計画殺人」「殺害動機」「犯人のキャラクター」「ラストシーンの気持ちよさ」など、刑事コロンボに欠かせない主要なポイントがきれいに揃った初期の傑作です。ロス・マーティン演じる美術評論家デイル・キングストンは最高。
4話「指輪の爪あと」
計画的な殺人ではないものの、ロバート・カルプ演じる探偵社の社長ブリマーの強烈なキャラクターと、犯人を徐々に追いつめて行くコロンボの捜査手法、圧巻のラストシーンなど、間違いなく「刑事コロンボの傑作」と呼べます。
この作品は意外に人気が高くないようで、少し残念です。だいたい15位くらいをうろうろしています。→人気作品ランキング
27話「逆転の構図」
犯人が写真家であることを作品のテーマとし、些細な疑問から徐々に犯人を追いつめ、自分から「犯人だと認めさせる」エンディングへと導く傑作です。口うるさい妻を殺害し、若くて美しい助手と第二の人生を歩みたいという計画を、コロンボ警部が見事に暴きます。
15話「溶ける糸」
スタートレックのミスター・スポックとしてお馴染みのレナード・ニモイを起用したことで、犯人のキャラクターがさらに際立った作品。自らの野望から、周囲の人間を次々に殺害しようとする外科医メイフィールドに、人間が持つ「究極の自己中心主義」を教えてくれる傑作。割合に、あっさりしている仕上げもコロンボ作品ならでわ。
25話「権力の墓穴」
隣人の過失致死に乗じて、自らも財産目当てに妻を殺害するというテーマが若干のマイナスポイント。犯人役のリチャード・カイリーは素晴らしかったですし、伝説的とも言えるアパートでのラストシーンも圧巻です。
*並びは「おすすめ」順です。
加筆:2022年8月14日
一話完結のテレビドラマシリーズとして続いた刑事コロンボ。だからこそ、エピソードごとにそのテイストは大きく異なります。その中でも格別と言える美しさを持った作品たちです。
19話「別れのワイン」
シリーズ中での人気No.1は、揺るぎないですが、私の好みとしては第二グループの筆頭。コロンボと犯人エイドリアンの関係が美しすぎることが、その理由かも知れません。しかしながらこの作品は、どのように考えたとしても「美しい刑事コロンボ作品」として傑作。エイドリアン役のドナルド・プレザンスも素晴らしかったです。
28話「祝砲の挽歌」
壮大なスケールで描いたエピソードとしては、最も美しい作品。画面の広さが他の作品とは別格だと感じます。成功者の転落劇とは呼び難いのですが、殺意は納得できるものです。「卑怯者はここにはいない」「全体、止まれ!」で結ぶエンディングは、他の作品にはない独特の世界を作っています。
32話「忘れられたスター」
「忘れられたスター」という邦題が、すべてを表しています。しかもラストシーンまで、その真意が見えてきません。それでいて、作品を見返した時に、それまでの布石がひとつひとつ納得できます。刑事コロンボの王道的作品とは言い難いですが傑作です。
41話「死者のメッセージ」
後期の刑事コロンボ作品としては秀逸。とにかくアビゲイル・ミッチェル役の「ルース・ゴードン」が素晴らしい。ダイイングメッセージが解決のポイントということが少しだけ残念ですが、ほぼ傑作と呼びたい作品です。
*並びは「おすすめ」順です。
加筆:2021年2月27日
傑作と呼ぶには、ちょっとひっかかるんですよね~という作品群。ただしこれらの作品を最初に見た人は、コロンボの世界にハマっても不思議ではない名作ばかりです。
9話「パイルD-3の壁」
建設中のビルの壁を一度、掘り起こし捜査させておいて、その後に死体を遺棄するというテーマ。あまりにリスクが大き過ぎて引っかかりました。その作戦にコロンボが乗らなかったら…と思うと、やはりコロンボ主体のストーリーに見えてきます。
16話「断たれた音」
限りなく傑作に近く、大好きな作品です。チェスのチャンピオンがその座を守るために起こした殺人という題材も面白いです。ただし耳が聞こえない人が犯人であるという詰めが、決定的とは言い難い気もして、名作に留めました。
20話「野望の果て」
上院議員候補ヘイワードの「転落劇」を見事に描いた名作。ジャッキー・クーパー演じる犯人像が「軽い」という意見も見られますが、「憎めない犯人像」でここまで作品の完成度を高めた点で、さらに評価したい思います。しかし爆竹問題はかなりの減点対となり、2022年に「傑作選」よりこちらに移動しました。
24話「白鳥の歌」
この作品も素晴らしいのですが、自家用飛行機から飛び降りるというトリックが、自分では少し評価を控えたい理由となりました。そこが本作の魅力なだけに…ひねた感想ですみません。その他では非の打ち所のない作品です。
26話「自縛の紐」
決め手となった「スタッフォード氏が死亡時に着替えたことを知っているのはあんただけだ」というのが、納得できないんです。その他はパーフェクトかも知れません。※理論が成立するとの意見もあります。
29話「歌声の消えた海」
準海外ロケ作品で、素晴らしいテイストを作り上げ上げた名作です。ただ1点、「在庫数が明確なケースから、ゴム手袋を盗んで証拠を捏造した」ことだけが、不満として残りました。ロバート・ヴォーンが犯人役を見事に演じています。
40話「殺しの序曲」
シリーズ中、最も殺害トリックに凝った作品で、傑作と評価する人も多い作品です。本文記事にも書いていますが、もっと「頭の良い集団」としてシグマクラブを描いて欲しかったです。作品のテイストとしては傑作クラスです。
43話「秒読みの殺人」
期待値以上の作品と感じました。コロンボ作品の犯人役としては、トリッシュ・バン・ディーバー演じるケイ・フリーストンは線が細いですが、それでも中後期コロンボ作品として非常に完成度の高いものだと思います。
*並びは古い順です。
加筆:2022年8月14日
これは仕方ないことなのです。刑事コロンボシリーズが確立する前の作品で、「いわゆるコロンボらしさ」がほんの少しだけ足りないですね。単発の作品として見ればかなり凄い作品で、「この作品を超えられない」後の作品が何と多いことか…とも感じます。
1話「殺人処方箋」
記念すべき第一回放送作品。それでも犯人の心理状態につけ込んだ捜査など、その後に受け継がれるコロンボテイストの元になるアイデアが盛りだくさんです。コロンボ警部は若々しく、いわゆる「よれよれ刑事」のキャラクターは確立していません。しかしながらこれをベストに挙げるファンもいるほど評価の高い作品です。
2話「死者の身代金」
殺人動機もなかなか見えて来ないし、誘拐を装い展開してゆくという興味深い作品です。が、コロンボ作品としては、まだ熟成前の作品だという印象です。「死者の身代金」が決め手となるラストは素晴らしいです。
3話「構想の死角」
スピルバーグ監督作品ということで、作品自体は素晴らしいのですが、決め手が弱かったです。犯人のプライドを逆手にとって攻める手法は、アリだと思いますが、やはりスカっとした決着が傑作の条件ではないかと思います。
加筆:2015年12月4日