- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 「人気投票で3位」「二枚のドガの絵」に肉薄!
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第3位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第2位]
- ジャネット・リーは映画「サイコ」で、「毒のある花」のヴェラ・マイルズとも共演。
- 「愛犬ドッグ」の出演作品。
- ウィルス家「ベントレーSI」
- ネッド・ダイヤモンド「スタッツ・ブラックホーク」
泣けるコロンボ作品…
「忘れられたスター」は私が最も好きな刑事コロンボ作品のひとつ。解決編では、この作品ならではの結末を迎えます。それはコロンボ作品中、最も涙を誘うものです。
永遠のスター「ジャネット・リー」
ジャネット・リーの代表作のひとつ映画「サイコ」では、名匠ヒッチコックが彼女の肉体的な魅力をも引き出していると感じられます。
「ウォーキング・マイ・ベイビー」のジャネット・リー
殺しの序曲のウエイトレス
また40話「殺しの序曲」に登場するウエイトレスは「ジェイミー・リー・カーティス」で、ジャネット・リーの娘です。
コロンボシリーズで最も重要な「犯人ではない登場人物」
コロンボはネッドに何を託したか
コロンボ警部がネッド・ダイヤモンドに事件の全てを説明するのは、意味深いです。グレースが執拗な捜査にいらだちつつも、好意的な態度に変わっていくことから、「通常の殺人犯人とは違う」ことには気付いていたでしょう。そのような(病状の)グレースに対し「自白に導く」というコロンボ特有の「落としの手法」が不可能となりました。ラストシーンでコロンボ警部はおそらくグレースを逮捕しようとしますが、それはネッドの偽りの自白により阻止されます。もしもそのまま犯行を覚えていないグレースの逮捕という結末では‥後味が悪いですね。
エンディングシーンは警部のセリフ「それがいいね」と、自らを納得させるような表情。そして直前のネッドの自白すらも忘れ映画に見入るグレース。別れのあいさつをせず、ドアを閉めるコロンボ。この結末は最高に美しいです。(加筆:書きかけ2022年12月30日)
忘れられたスターの魅力
原題と邦題はほぼ同意味で、この作品を端的に表すグッドなネーミングです。「ファンは自分を決して忘れていない」と、女優復帰に並々ならぬ意欲をみせるグレースですが、当人は記憶を失う病気で、余命幾ばく。それを知っている夫ヘンリーは復帰に反対するが、愛情とは理解されず妻に殺されてしまう…。グレースを心から愛する元パートナーの俳優ネッドは、身代わりとなり逮捕される。
憎しみを感じさせない、悲しい殺人事件
名作にふさわしい演出
覚えていないという主題
グレースは記憶を失う病気で、シーン各所にその伏線が見えています。ブログゲストさんのコメントにもありますが、何を覚えていて…何を忘れてしまったのか…その焦点もこの作品に不思議な魅力を加味しています。
夫ヘンリーはこの時84歳!
サム・ジャッフェの実際の奥さま
人気ランキングで常に上位を獲得
コロンボ作品の「人気ランキング」では、確実に「5位以内の座を獲得する作品」だと断言しておきましょう。(笑)1位は、やはり「別れのワイン」の指定席。32話ということで、決して傑作ぞろいの初期作品‥ではないのですが、まだこのような斬新なストーリーがあったのだと、びっくりします。
これもひとつのスタイル
私は刑事コロンボの王道的なスタイルとして「成功者の転落劇」にこだわっています。もちろん、そこに刑事コロンボの醍醐味が存在するのですが、この「忘れられたスター」のような「決して悪人とは思えない」犯人によるストーリーも感慨深いですね。19話「別れのワイン」、41話「死者のメッセージ」などに同じ雰囲気を感じます。
執事レイモンドはモーリス・エヴァンス
猿の惑星や奥さまは魔女などで活躍
バーク刑事Bではない!
ランズバーグ先生とコリアー先生は同僚だ!
この病院で登場する女性警察官
本屋の店員
アンダーソン検死官
階段の吹き抜けと壁紙が印象的な豪邸
このウィリス邸は、玄関脇から2階に上る階段がとても印象的で、見上げたり、見下ろしたり、いろいろなアングルから撮影されています。また、花柄を基調とした壁紙も素敵です。グレースのお部屋などは白地にに明るい配色の花柄。それに対しご主人のお部屋などはブルーの花柄になっていて、シックな印象を受けます。邸宅が高台にあることから、窓越しの景色にハイウェイが見えたりして、とても素敵です。
一枚のドガの絵
監督:ハーヴェイ・ハート
脚本:ウィリアム・ドリスキル
音楽:ジェフ・アレギザンダー
グレース・ウィラー:ジャネット・リー(声:鳳八千代)
ネッド・ダイヤモンド:ジョン・ペイン(声:小林昭二)
執事レイモンド:モーリス・エヴァンス(声:巖金四郎)
アルマ:リンダ・ゲイ・スコット
アーミー・アーチャード:アーミー・アーチャード
アンダーソン検死官:ハーヴェイ・ゴールド(声:野本礼三)
ランズバーグ医師:ロス・エリオット
ウエストラム医師:ロバート・サイモン
レフコウィッツ巡査部長:フランシーヌ・ヨーク
ハリス刑事:ジェローム・グアルディノ
ランズバーグ医師:ロス・エリオット
本屋の店員:ダニー・ウェルズ
フレッド・ローリング(ダンサー):スコット・サーモン
パーティの客:マイク・ラリー
加筆:2024年8月29日
最後、身代わりで捕まっているような感じですが…コロンボも「自白はすぐにバレますよ」と行っていて、それに対して「頑張って見せます。2カ月は…」と、本人が亡くなってから真実を話すような流れで、最終的には濡れ衣を着せられたままにはならないのかな?と安堵しました。
(でもコロンボも隠してたとか責められないのかな?とかは気になってしまいますが.)ヨレヨレトレンチじゃないコロンボが見られるのもステキな作品で好きです。
最近になってコロンボを見始めましたが、正直に言ってしまうと、この作品の犯人はただ身勝手な理由で事件を起こし、その上法のもとで罰せられる事もないであろうと考えられるため、自分にはただただ胸糞が悪いように思えて仕方がありませんでした。ですが、ここでのコメントを拝見していると絶賛一色に見受けられたので、これは自分が捻くれてるだけなのですかね…他の作品はとても気に入ったので、自分のことが残念に思えてきます。
「ただ身勝手な理由で事件を起こし、その上法のもとで罰せられる事もないであろう」とは、その通りかもしれませんね。それなのに、美しい作品に仕上がり、ファンからは高い評価を得ています。それがコロンボ作品の素敵さなのだと思います。
私も同意です
自分の欲の為には人殺しもいとわず、
ミュージカルの練習場面では自分が練習についていけないぐらい衰えているのに相手を素人扱いとワガママいっぱい
おまけに記憶をなくして夫を殺した事さえ覚えてない
とにかく最初から最後まで自分の事しか考えてない
著名なスターだったら何やっても許されるの?
余命わずかでも関係ない。ちゃんと逮捕し罪は償わせるべきです
とにかく不快な思いしか残りませんでした
コロンボ作品の中で唯一嫌いな作品です
初めてコメントさせて頂きます。こちらを拝見してからコロンボを見ると理解が深まり、更に楽しめますね。
「忘れれたスター」のグレースは認知症で今は施設暮らしの母のようです。
フワフワして現実味がなく、男に愛される女。
信じたい事しか信じない様が母と重なり、見ていて苦しい程認知症の初期症状と似ていました。
リアリティのある演出という意味でも名作にふさわしいのだと思いました。
>>ネッドの前でグレースを追いつめることで、身代わり犯人を持ちかけたとも想像できます。
管理人様のこの一文の意味が、よく分かりませんでした。
コロンボは、事実と違ったとしても形の上で「犯人」を逮捕したかったということでしょうか。
すみません、本文がよくなかったです。加筆訂正いたします。結果的にネッドが身代わり犯人を申し出たのであり、それはコロンボ警部の意図通りではありません。
文章がまとまらず、まだ書きかけ状態です。すみません!
「あの頃、ぼくは(君を)愛してた…。結婚したかったんだ」
(驚いて目を見開くグレイス)
「今は……?」
この場面とても好きです。
胸の奥に秘められてきた、男の愛の深さ。
ネッドはずっとグレイスを思い続けていたのでしょう。
グレイスが他の男性と結婚してしまってからも、ずっと。
2人の長い歴史を言葉なくして物語る、重要なシーンです。
ネッドの愛情の深さと同時に、思うようにならなかったこれまでの2人の経緯も、さりげなく浮かび上がらせている。
短いシーンでありながら、なんともいえない人生の悲哀を感じさせます。
36歳の年の差婚。
玄宗皇帝と楊貴妃が34歳差ですので、
劇中とはいえ楊貴妃越えですね。
コロンボを今見ると、「ここにこんな俳優さんが出ている!」と驚くことがあります。この「忘れられたスター」では、殺されたご主人を演じたサム・ジャッフェが懐かしかったです。彼は「ベン・ケーシー」というTVドラマでベン・ケーシーの優しい上司を演じていました。サム・ジャッフェの奥様のベティ・アッカーマンについての情報をありがとうございます。ベティ・アッカーマンも「ベン・ケーシー」に出ていたようですが、こちらのほうは覚えていません。
「刑事コロンボ」シリーズを過去に遡りながら鑑賞していくという楽しみかたは、他のテレビドラマの録画やソフト等では試したことが無く、今回、特に旧シリーズはほぼ最終回から順番に遡って改めて観つつありますが、実際にやってみると、実に不思議で新鮮な感覚です。
これは、新旧シリーズ、全話一話完結で、シリーズ全体を貫く大きな伏線も無く、さらに、最終回に向かって盛り上がりを見せるシリーズでも無く、逆に、初期作品に魅力を感じるエピソードが多い「刑事コロンボ」だからこそ成立する鑑賞方法だと言えます。
観るたびに、ピーター・フォークや常連の俳優もどんどん若返っていくのが、もう、たまらなく愉快です。テレビで初めて観ていたそのころの若かった自分の過去の想い出にもリンクしていき、懐かしい記憶が逆戻りしつつ脳裏に蘇り、当初はそういう予定では無かったのですが、このまま、1話「殺人処方箋」に向けて、ひたすら順番に遡って突き進んで戻っていきたい気持ちに強く駆られています。
この気分、ひょっとしたら、ジャネット・リー扮するグレース・ウィラーが、自分の若いころ、本当にスターだった輝かしい自分の昔の映画フィルムに観入るのと似た体験かも知れません。もっと穿った見方をすれば、ピーター・フォークもまた、過去の輝かしい時代の旧シリーズのコロンボが忘れられずに、新シリーズ再開を決断してしまい、年老いてもシリーズ続行にいつまでも拘り続けたのではないでしょうか? つまり、グレースが過去の栄光を断ち切れない感情と、結果的にフォークの人生もリンクする部分が多かったということなのでは?
美しく、未熟だけれどカッコよく輝いていて瞬発力もあった若いころの自分が忘れられず、特にそれが成功体験であればあるほど、そこから離れたくなくなるのは、人間の不変のテーマなのかも知れません。
なので、当然、本作は紛れもなく傑作中の傑作です。
ジャネットリーはサイコを観てからまさに忘れられない女優さんで今回のドラマでは演出も彼女を尊重した結果ならではでしょうか、素晴らしいです。亡くなったご主人、自供した親友、アメリカ人は紳士が多い様ですね、我々、日本人も大切な何かを見習わなくては⁉️
ジャネットリーはサイコを観てからまさに忘れられない女優さんで今回のドラマでは演出も彼女を尊重した結果ならではでしょうか、素晴らしいです。亡くなったご主人、自供した親友、アメリカ人は紳士が多い様ですね、我々、日本人も大切な何かを見習わなくては⁉️
本編冒頭の「Song and Dance」はもちろん「ザッツ・エンターテインメント」がモデルですよね。面白い発見がありました。殺人シーンの直前にレイモンドがテレビを見ているシーン(約12分くらいの箇所)でテレビ出演者(アナウンサー?)が原語では「”Towering Inferno” and “Poseidon Adventure”」と言っています。翻訳では「恐怖のタワーリングと大豪華船沈没」と言っています。アメリカでは実際の映画のことをPRしてたんですね。どちらも1972年、1974年くらいの公開でしたねえ。コロンボの出演者も何人か出演していました。BSでまた再放送しないかな。
名作に間違いなし、ですから、陳腐な賞賛の言葉を送るようなことは控えなければなりませんけれど、それでもまた見返しますと、新たな発見や気づきに改めて感嘆します。素晴らしい。
ちょっと違った視点になるかもしれませんが、本作が第32話で、その前の第31話は「5時30分の目撃者」です。この第31話の捜査手法は強引で、もしかすると裁判で負けてしまうかもしれないような強引な捜査手法で犯人を追い詰めていきます。なんとしても犯人を逮捕しようとするコロンボ警部の正義感の強い内面が出ていました。ボーデン博士を尋問していたところなんて厳しい警部としてのコロンボさんらしく、名シーン10選の投票したら必ず選ばれると思います。
ところが一変、続く第32話の本作では、犯人に対する慈しみと優しさがコロンボさんから溢れています。もちろん殺人を見逃していることではありませんが、追い詰めるとはまったく逆向きの捜査姿勢・手法のコロンボ警部です。逮捕状、まだ請求していないと思います、絶対。
シリーズ構成されて複数回が続けてられる流れの中で、この31話、32話を続けてコロンボ警部の深みのある魅力を引き出しているところが名作の所以じゃないでょうか。どうやらこの31話、32話は同じ監督さんのようですし、考えて(計算して)シリーズ構成していたと思います。
なにもかも素晴らしい。
前の記事は削除しました。
なるほどね〜シリーズ構成のお話。面白かったです。
エンディングのシーンですが、
コロンボは、あくまでもグレースに対して他殺であった説明をしようとします。そこで、強引にダイアモンドが「自分が殺した」とコロンボを遮ります。ですから、コロンボはダイアモンドに身代わりになるよう仕向けていたとは思えませんでした。
そして、「さあ行こう、警部」に対するコロンボのセリフは、「あんたの自白なんかすぐひっくり返されますよ」でした。
「あなた」じゃなくて「あんた」です。英語でも似たニュアンスでした。つっけんどんな言い回しです。
次の「頑張ってみせる」は名訳ですね。 It might take a couple of months には、強い意志はありませんが、ダイアモンドのあの表情がこの名訳を生んだのでしょうか。
コロンボの少し驚いて、頷きながらの「Yes、、、Yes、it might …」は、「2ヶ月」に反応して、ここで初めてダイアモンドの意図を理解したという事でしょう。「それがいいね」の訳は、ちょっと言い過ぎかも知れません。
自分の夫が殺された事を知り、しかも犯人が最も信頼していた人と知って泣いたばかりなのに、
自分の過去の栄光を観て微笑むグレースは正に「恍惚の人」 ちょっと怖かったです。ドラマで良かった。
冒頭の車の中で既にグレースは頭抱えて名前が直ぐに思い出せないんですね。(実は私も何年も前から固有名詞と自分の実年齢がすぐ出てこない)。ジャネット・リーがまだ48歳でこの役キャスティングされたのは、アクションが多い(走ったり、ダンスの稽古したり)ので本当に齢とった俳優に演じさせるのはキツイからだな、と思いました(所謂老け役ですね)。
今回は冒頭から自然に涙が流れっぱなしでした。やっぱり自分が齢食うごとに身に沁みてきます。グレースはショーのこと以外、特に自分の犯した罪は事前に計画していたとはいえ事後から忘却してしまっていることに一票です。
善良な使用人夫婦、特に執事から見れば「ルテナン、あんたが一番汚いの(怒)」て感じでしょうね。
自動車事故というエピソードはそれで仕事干されて早くに引退せざるを得なかったってことでしょうね。
ラストの、コロンボ、ネッド、グレースのやりとりはコロンボ作品中でも屈指の素晴らしい吹き替えのひとつだと思っています。鳳八千代さんのグレースは視聴者にも徐々に「ああこれはもう自分のやったことも憶えていないんだな」ということがジワジワと判ってくる、ネッドの苛立ちから真相を認識するショック、そして(グレースがこの世に生きている間は)身代わりとなろうとする決意、それを知りながらグレースを逮捕しないコロンボの慈愛さえ感じる眼差し。何度観ても涙があふれてきます。「君の大好きなロージーを観ていなさい」とグレースに促すネッドの後に一瞬映るコロンボの眼にはうっすら涙が浮かんでいるように見えるのは私だけでしょうか?
ところで…最新の放映で観た限りずいぶん画質が良い気がします。デジタルリマスターとやらなのでしょうか?
ネッドと共にグレース邸を去るときのコロンボ、「そう…それがいいね」(Yes..might.)小池朝雄さんの、これも名セリフだと思います。
年を取るほどに、心に沁みる回です。
現役時代の栄光を忘れられず、衝動的に殺人を犯す老女優。誰の心にもある暗黒面かも。
同じく名声があるはずのネッド・ダイヤモンドが、自分の名声や我が身も顧みず、かつての愛する人のために身代わりをつとめる=つまりは彼女の最期も看取れないだろう=この先の2ヶ月を思うと、鈍い痛みどころでない悲しさを感じるしだい。
それを分かってての、それもいんじゃない、と認めるコロンボも悲しい。
それでも、輝く表情で映画を見続ける老ミュージカル女優の表情に救われます。安らかに。
彼女とネッドとコロンボと、それぞれに自己投影できるあたりが、名作と感じます。
先日のテレビ放送を観て「ああ、この話かぁ」と思い出して
もう泣きそうになりました。
殺人事件は起きたのですが、なんでしょう、悪人がほぼ居ないというか。
まあ、ひとり頭を撃ち抜かれているんで、悪は居るんですけど。。。
それらを含め、これは屈指の名作だと改めて思いました。
私もこの回で「刑事コロンボ」全話中で唯一泣いたクチです。よって、最高に好きな回です。
ジャネット・リーの実年齢を超えた老け役の名演技には最大限の賛辞を惜しみません。それと、私の世代の男では、ダイヤモンド役ジョン・ペインの吹き替えが、例の「キャップ」や「おやっさん」でお馴染みの小林昭二だというのも嬉しいです。 ジャネット・リーが鮮やかな身のこなしでピアノに合わせて振付の練習をしているところでダイヤモンドが話かけているシーンなどは小林昭二の声ではなかったので、長い間、日本でのオンエア時にはカットされていたのですね。それから、NHKの放送では今でもいつもカットされていて、DVDやBDには含まれているエンディングの更に後のクレジットが入る部分の音楽が今回は特に良い雰囲気なのですが、これがカットされているのも勿体ないですね。いつも思うのですが、毎回ヘンリー・マンシーニの名曲「NBCミステリー・ムービー」共通のテーマを使うのはいい加減やめて、「刑事コロンボ」としての番組の最後の最後までをきちんと放送して欲しいです。
今回の話、私の父も最後「まだらボケ」になって亡くなったので切ないです。
でも、感傷にばかり浸っていられません。私じしんも他人事ではなくなりつつあるかも知れませんし、一説によると、ついに「まだらボケ」になり始めたのではないかとも噂されている某超大国の大統領が今日も人を殺す罪の意識など一切無いままに自分の固く信ずる道を、アクセルとブレーキを踏み間違えながら大惨事を引き起こし続けているのですから。
それほど重要ではないかもしれませんが、
些細な事が気になる性格です。
ネッドが過去の人気絶頂期に起こした車の事故?によってグレースは干されかけますが、再びネッドに頼ることで持ち直したエピソード。
忘れたい思い出だとネッドも言っていましたが
今ひとつ理解出来なかったです。
2人が同乗していた事でスキャンダルになったのでしょうか?
大好きなシーンがあります。
後半のパーティーの場面、次回公演のさわりを披露するジョン・ペイン。「スピークロウ」Speak Lowを歌います。ジャネット・リーと踊りながら後半は掛け合いになる。これが絶品です。
ジャズのスタンダードナンバーになってますが、元々はビーナスの接吻というミュージカルらしいです。美術館のヴィーナス像の指に床屋の青年が婚約指輪をはめると、美女に変身して、ただし24時間の期限付きで、、というラブコメ・ミュージカルです。恋はみじかく、はかないものだから、愛は小声でやさしく囁いて、、といった意味の歌詞のようです。映画版はエバ・ガードナーが歌いました。
多くのジャズの演奏は、華々しく派手なアレンジが多いです。ジョン・ペインは、ゆったり、力を抜いた感じで歌います。原曲のイメージに近いです。
コロンボは、2階から木をつたって外に降りられることを確かめに来たのですが、執事に「囁き」ながら中に入れてもらう。二人のデュエットに聞き惚れながら、例の吹き抜け階段を上がります。歌うように、手すりにつかまって踊ります。まさに踊り場で。
洒落のきいた演出で、ドラマの味わいを深める素敵なシーンだと思います。
ジャネットリーには「残り時間が少ないから優しくして」という解釈は、妄想が過ぎますかね。
泣けました。
昔、はじめて見た時は面白くありませんでした。
60を過ぎて人生の終わりに近付き、ようやく人の気持ちや愛が少し理解できるようになり、本作の素晴らしさがわかりました。
誰の言葉か忘れてしまいましたが、「人生で一番悲しいことは歳をとることだよ」を実感させられた90分でした。
大好きなお話に、新たな発見をして少し興奮しています。ボーンズというアメリカのドラマで、このお話の豪邸が出てきます。
2005年の作品でシーズン1の3「木に吊るされた少年」というものです。舞台となっている学校の一部として、同じ階段と吹き抜けの玄関が映っています。
ガラスの模様も同じです。階段に据えられている飾りの人形天使かな?も同じです。
なんだか嬉しくなってしまいました。
何回見ても、新しい発見があり。
何回見ても、泣きそうになります。
くどいくらいコロンボの射撃試験の督促が出てきますが、それを「替え玉」という解決策で決着をつけた事が、最後の逮捕しない事の伏線になっているし、途中からコロンボも犯人を追い込むのではなく、ダイヤモンド氏に対して、そういう決着に追い込んで行くことが分かって、初めて、くどいくらいの射撃試験の督促シーンの必要性が分かりました。
改めてDVDを見返していたら、気がついたことがありました。コロンボがネッドのオフィスを訪ねて、自殺ではない、犯人はグレースだ、と言ってオフィスを去るシーン。コロンボの後ろに壁に掛かった絵が見えますが、この絵は二枚のドガの絵のうちの1枚ですね。ニヤリ。
確認しました、その通り!です。本記事に加筆します。
dogが出てきたり、「後でhot dogを買ってあげる」ってセリフがあったり、dog earがキーになったり、いろんな場面にdogが散りばめられていますね!
あさって、12日の昼1時からBSプレミアムで「サイコ」が放送されますね
ジャネットリー見なきゃ~~~~
それにしても Walking My Baby Back Home が見たいねえ!!!
ミュージカル大好きじゃけど、探しても見つからんちん
視聴しました。メイド役の人が友近に大変似ていたのでたまらず投稿しました。
いい話でした。
メイド役はリンダゲイスコット(Linda Gaye Scott). 英語でグーグル検索すると、彼女が出演した映画やテレビ番組が紹介され、また数多くの写真等が紹介されています。
晩年認知症を患った祖母のことを思い出しました。
短期記憶はどんどん薄れていくのに、昔の記憶だけはは鮮明。本作品のグレースと重なる部分があり観賞するたびに心が揺さぶられます。
多分、次に見ても泣きますね(笑)
コロンボシリーズ中で クライマックスではじめて号泣しました。
全盛期の感覚と現実のズレ、老いへの不安
ダイヤモンドの愛ゆえの 切なくて、悲しい身代わり
最後のダイヤモンドへのコロンボの粋な はからい
自分の中で堂々1位です
最後のシーンが印象に残りました。嘘の自白を二週間持ちこたえて見せるというダイヤモンドさんにコロンボはやんわりと同意します。
徹底して悪を憎むだけが刑事のあるべき形ではないのかもしれないと気づかされました。
犯人を分かっていながら、大義名分を自分に言い聞かせることなく、見逃してしまうコロンボの心が美しいです。
殺された夫ヘンリー役のSam Jaffe。どなたも言及されませんのでひとこと。
1960年代の人気TV番組『ベン・ケーシー』で、Dr.ケーシーの上司として、
とても存在感がありました。当時中学生だった私はリアルタイムで見ていました。
「そうなのかね、ケーシー君!」が口癖でしたね。再会して嬉しかったです。
ちなみに、私は認知症を診る医者ですが、グレース(ジャネット・リー)のように
どんどん壊れていくケースはマレではありません。
「ベン・ケーシー」のゾーバ先生でしたか!
♂♀のオープニングが印象的なドラマでよく見ていましたが、まったく気づきませんでした。
宮口精二さんが声を担当していましたね。
私もついさっきのことは忘れてしまいますが、遠い昔のことは思い出す73歳の爺になってしまいました(。・ω・。)
銃社会アメリカにおいて銃を持たないで刑事をやってるコロンボの心意気。木から飛び降りる時、飼い犬に踏んづけちゃうからどけよと言う。愛すべきコロンボ。今回見直して、ラストの試写室でグレースの顔に映像が映ってるくだりは息を呑むほどうまいなぁと思いました。文句なしの傑作。
ジャネット・リーの老醜(言い過ぎなのは皆様の意見の通りです)の演技が素晴らしいです。
大根の印象が有ったのですが、こういう役を演じられるのは女優魂が有りますね。
**********************************************************
昔見たときは、執事レイモンドの奥様が若くて羨ましいなと思いましたが、
※最初は父娘の設定かなと思ったくらいです。
リマスターされた映像では、そうでも無いのかなと思い直しました。(充分若いですが)
奥様役のリンダ・ゲイ・スコットはメリル・ストリープに雰囲気が似てるなと
今回思いました。
コロンボファンながら、恥ずかしいことに初見でした。撮り溜めた国内外のドラマの録画ストックの多くは、一度観たら消してしまうのですが、この作品は消せませんね。
ジャネットリーの演技に凄みを感じました。とくに終盤、コロンボ招いての上映会で、フィルム直しからのラストシーンまでが、あまりに切なくて・・・。
初見で、なおかつこの作品のレビューすら見たことないため、ジャネットリー扮するグレースの難病含め、結末を知らなかったのですが、だんだん不穏に、そして悲しく切ない雰囲気に包まれていく終盤のシーンは圧巻でした。
まさかのダイヤモンドの突然の行動に思わず号泣です。かみさんはベランダにいたのでバレてません(^_^
このパターン、コロンボにはなかったと思います。
そして、やはりコロンボの冷静さです。彼は二人の俳優のファンだった。それは本当だったのでしょう。ドラマ前半は、確かにそのテンションでピーターは演じていました。しかし、発声練習に行く直前のグレースとのある会話の後、一人きりになったコロンボは、おもむろに窓枠に両手を置いて外を眺めます。疲れた雰囲気というか、辛そうな雰囲気が漂ってました。ピーターの背中の絶妙な演技、そこには『あぁ、私はあの女優を逮捕しなくてはならない』が込められていたように感じたのです。
ある意味修羅場のラストのダイヤモンドとの会話も、コロンボは淡々と交わします。コロンボは決して号泣の視聴者を煽りません。これこそコロンボ。
最後、泣きました。
初見は1980年代自分はまだ10代だったかと思います。別の方も書かれていましたが、歳くって今観たら非常に良い作品で1番かもしれません。別れのワインも良いですが、こちらも素晴らしい。ラストシーンのジョンペインの男前ぶりには感動しました。男たる者かくありたし。それと、グレースの夫がいかに優しかったかにも心を打たれますよね。夫たる者かくありたい。うちは夫婦で全話みているものですから。
執事がザイアス議長だったことも感激です。ジーラ 博士もコーネリアスも既出です。可愛いメイドさんが、奥様お綺麗ですわと言うシーンがとても印象的でした。グレースは優しい人達に支えられて見守られて生きていたのです。
先週録画しておいたものをやっと見ました。
昔見たときと現在とでは、自分が歳を取ったこともあって
また違った感慨が湧きました。
イントロ部分で、妻のミュージカル再デビューに反対する
だんな様が、彼女を「ロージー」と呼んでいることに
初めて気付きました。
これがラストシーンと相まって、だんな様もグレースを愛していたんだなぁと、切なかったです。
しかし歴代犯人の中で、ある意味一番罪の意識が無い犯人でしたよね。なにせ本人が憶えていないのですもの…
唯一、コロンボが犯人を逮捕しないストーリー (新コロはあったかな)。
でもそれも納得してしまうというか、そこがこれを名作中の名作としている、稀有な作品です。
新コロでは、「消えた花嫁」で犯人が射殺されてしまう…逮捕されないのはこれくらいかな!
いつものコロンボとは違うパターンの結末で、切なさの残る作品でした。
復帰に懸ける女優というので「ロンドンの傘」を思い出しました。特にインタビューでの喋り方(テンション)とかが似ていました。
彼女は記憶力が低下している割には、段取りを忘れることなく手際よく犯行を進めたと思いましたが、そこは執念が勝ったんでしょうか。
メイドさんが可愛かったが、まさかあの執事の奥さんだったとは・・・。
テープが切れるシーンなど見た記憶はありましたが、結末が曖昧だったので、最後まで神妙に見れました。
ちょっと驚きなのは、主人公のジャネット・リーがこの時まだ48歳だったという事。
だから、踊ったり、木から降りたり出来た訳で、かなり老け役に挑戦していた事になりますね。
いやぁ、こんなどんでん返しでしたか。
30年ほど前に見たはずなのに、「犯人が忘れている」というオチを忘れて驚かされてしまいました。
正に「忘れられた『忘れられたスター』」です(笑)。
聡莉子さん、うまいこと言いますね!
祖父が昔よく観ていたコロンボ、今でも放送していると知り、毎週欠かさず観ています。ちなみに祖父は92歳ですが、現在放送されている分も毎週観ているそうです。
昔のドラマの吹替っていいですよねえ、話し方に品があって。ただ突然大声になったり小声になったりするので、テレビの音量調節が大変ですがw
素敵なエピソードですね。
私は妻と一緒に見ることが増えました。
彼女は初見が多いので、
それが楽しみの一つになっています。
羨ましいですね!
身近で感想を言い合えるのは、一粒で二度美味しい(笑)
でも意見が合わないと険悪になったりとかで、逆効果かな。
初めまして。いつもと雰囲気の違うこの作品を見て感銘を受けたのですが、一つ、気になっている事があります。グレースが犯行後、映画を見終わり執事に「旦那様に用を聞いてね」と言い置いて自室へ戻ります。鏡台に座っていると執事が旦那様、と呼んでいる声が聞こえ、それが段々と大きくなり眉をひそめて立ち上がりますね。この時もう彼女は夫を殺した事を忘れてしまっていたのでしょうか?
この回は初見だったのですが、私もあの時のジャネット・リーの表情は犯人にしては何か変だなと思いました。さっき殺した事すら忘れていたのですね。伏線が多くて見事な作品だと思います。ラストは滂沱の涙でした。
初コメントですが、ブログ主ボロンコさま、楽しい場の提供、ありがとうございます。
やっぱりそうですよね?もうひと時前の事も忘れるようになっていたのでしょうか…辛いですね。
同じくブロンコ様、いつも楽しく読ませて頂いています。ありがとうございました。
あ、ごめんなさい。ボロンコさまでした。大変失礼しました。
グレースは、覚えていることと、忘れてしまったことが、
混在しているような設定であれば、さっき犯した殺人を
もう忘れているという、表現なのでしょうね。
皆さんと同じく、哀しくやり切れない気持ちになりました。
心からグレースに仕え賛美する使用人達の言葉に対し、本気で喜ぶグレースの表情が、結末を知るといっそう哀しく見えました。
動機や環境は全然違いますが、往年の大女優と彼女を最後まで愛した恋人(夫)という共通点で、クリスティの「鏡は横にひび割れて」を思い出しました。
犯人を断罪できない結末と、それで良かったんだと思わされるストーリー。どちらも大好きです。
若い頃にこの作品を観た時は、正直あまり感動しなかったのですが、歳を重ねるにつれ、視聴する度に、不思議と味わいが深まってゆきます。
ジャネット・リーもジョン・ペインも実生活では共に77歳で生涯を閉じられ、ドラマとはいえ今回は更に感慨深い想いがしました。劇中のジョン・ペインが渋くて、なんだか涙が溢れます。
観た記憶はあったのですが、こんな悲しく切ない終わり方
だったということをすっかり忘れてしまっていました。
あと、コロンボが射撃テストの替え玉に
若干自分に似てる人を連れてきたのは、ちょっと面白かったです。
非常に感動しました!とても気持ちが入った回でしたね。
見終わってから数日経ち、感動したラストシーンを振り返り、グレースが思ったより長く生きたらどうなるか考えてしまいました。
ネッドは殺人犯として裁かれるのか又は、グレースが召喚されるのか?
ドラマとして大好きな部類に入るし、簡単に恋人やパートナーを殺してしまうことが多いなかで、ネッドの生き様は印象的です。
ぼろんこさんのブログを見つけてコロンボを観るのがまた楽しくなりました。ありがとうございます。
忘れられたスターは大好きな話です。
ジャネットリーはサイコの面影がありますね。
ウォーキングマイベイビーで一人で踊っている脚が綺麗な人は彼女なんでしょうね。サイコでは気がつかなかったが綺麗な脚ですね。
コロンボに出てくる家はビバリーヒルズやベルエアの豪邸ばかりですが、この家も庭も含めて素敵ですね。それにしてもアメリカの豪邸は映画室がある率高いですね。
エンディングもコロンボの中でも特に好きです。
コメントありがとうございます!
この作品に1票追加します。
私はコロンボと言えば父を思い出します、小学校のころ「これは始めに犯人がわかるんだよ」と言って愉快そうに教えてくれました。
それ以来私は大ファンで、今現在AXNテレビでずっと追ってみていると所々部分的に記憶が蘇り感動します。結構な本数を父とみていたんだなあと懐かしく思い出し、私にとってはコロンボは父との懐かしい思い出です。
この32話忘れられたスターと6話の二枚のドガの絵19話別れのワインが大好きな父でした。
執事役のモーリス エヴァンズさんは 「奥さまは魔女」のサマンサの父親役の俳優さんですよね。 今まで何度も見てきたのに気づきませんでした。
Wikiで調べました、確かにそうです!
加筆いたします、ありがとうございます。
最後ダイヤモンドは何と言ったのですか?(聞きとれなくて)。
コロンボが喧嘩のドアを開けた時です。
コロンボはその言葉に驚いた様子で、少し間を置いて「そう…」と言いました。
「頑張ってみせる、二月間(ふたつきかん)は」
と言いました。
こころに残った作品ですねえ。
犯行を忘れている(だろう)犯人と、
意図的に悪びれもせず射撃訓練に替え玉を送るコロンボ、
どっちが悪人なんだか(もちろん殺人犯ですが)。
ご指摘どおり、執事さん・立ち代わり来る警察官も普段のしぐさが想像できるような
それぞれの見事なキャラ立ちが印象的でした。
身代わり希望の大俳優さんもダンディーでしたねえ。
距離感が取りにくい義眼で木登り(降りる)したのはすごいなあ。
さすが、スポーツ少年だったピーター・フォーク。
それにしても、わんこ、何度も出ますね。
昨晩、現実に照らし合わしながら観直して凄い皮肉を感じました。
グレースが頻繁に観ている若い頃の自分が主演のミュージカル映画フィルムが
古く痛み易くなっていた事が事件解決の糸口になりますが、
夫を殺害した事すら忘れてしまう彼女が忘れられない自分が最も輝いてた古き良き時代を
周囲の人達はどんどん忘れていくという哀しみの演出でもありました。
ところが「刑事コロンボ」は主演のピーター・フォークが晩年に認知症を患い
自分がコロンボであった事すら忘れてしまうのに作品自体はデジタル&リマスター化が
進んで周囲の人達に全く忘れられず新規ファンすら獲得していく。
確かに晩年のピーター・フォークは肥満体型になっているように感じます。肥満は認知症のリスクを高めるようです。
グレースも、素人判断ですが、認知症を患っていたのでは。脳動脈瘤は、確かに当時の技術では手術不可能の不治の病になり得たようですが、病気の進行に伴って記憶力が低下する、と言った症状は出ないようです。
脳動脈瘤は遺伝で発症しやすい血管構造だった、それとは別に認知症を患っていた、と考えると、納得しやすい。
喫煙者である、とか、思ったような芸能活動が出来なかった、などによるストレス。このような状況も若年性の認知症を発症させた一因なのではないか、と考えています。
成程、脳動脈瘤の症状に記憶障害とか、あったかなぁ…と思っていましたが
認知症の併発という発想が当時のアメリカ医学界にまだ無かったのかも。
ちなみにピーター・フォークの認知症は記憶機能や感情表現等が全般的に
低下するアルツハイマー型と言われていますが、グレースが認知症なら
脳血管性で典型例では症状はまだら状で初期は物忘れに対する自覚もある、
人格は保たれるが感情が不安定になり易い等で描写が一致しています。
本作は前立腺癌への外科と内科のアプローチの違いや、
拳銃自殺により死体に残る症状等、医学方面の見識が脚本から窺える等
レベルの高いエピソードである事を再認識させられます。
この作品の質はネッドが高めていますね、良いですね、漢です。
記憶を失うという設定をもっと掘り下げればよりお涙頂戴に出来そうですがあまり弄りすぎるのも良くないのでしょう。
気になったのはコロンボが11分の空白の推理を4つ挙げていますが、第4のケースで最も単純かつありがちで納得も出来る解釈が抜けていることです、それはうとうと居眠りをしてしまった、です、お気に入りの映画だったら決して眠ったりはしない、なんてことはないですからね、人間は。
コロンボがダンススタジオで葉巻を吹かすのは感心しませんね、昔は今よりおおらかだったとは言え場所が場所ですからね。
「グレース・ウィラーは居眠りをしていた」、これをこれからネッド(とコロンボ)は主張していくのでしょう。
警察に追われる刑事コロンボ、は大目に見てやって下さい。
初カキコです。再放送1話から74歳の母と一緒に欠かさず見ています。母はピーターフォークのファンです。毎週水曜日の9時を楽しみにしています。コロンボを見終わった後、どんなラストシーンでもいつも幸せな気持ちになります。高齢の母親と一緒に見ることができる、今みても色あせないコロンボの世界観が大好きです。
親孝行できてよかったな!
これからも頑張れよ。
大関さん、ありがとう!
父はもう他界してしまったので、母親を大事にしています。
ピーター・フォークのファンで毎週コロンボの再放送を楽しみにいつも一緒に見ていた母が先月永眠しました。76歳でした。これからコロンボを目にする度、コロンボのオープニングテーマを耳にする度、母を思い出す事と思います。もう一度一緒に見たかった。思い出をありがとう、コロンボと母よ永遠に。
お悔やみ申し上げます。
年を取っても親と一緒に好きな番組を観られるって良いですね。離れて暮らしているので今はかないませんが、私も父親にルールを教えられらながら見た野球やアメフト、映画をまた一緒に見たくなりました。
お母様も二人で楽しく観ることができて、きっとお幸せだったことと思います。
母想いの横綱さん、そうでしたか。
刑事コロンボとお母さまの思い出、大切にされてください。
いい話ですね。私も母親と見たいのですが離れて暮らしているので叶いません。
ですが、放送していることはLINEでお知らせしました。
フラメンコダンサーさん、ありがとう!
コロンボは親子で共通の娯楽です。離れていても同じ放送を見ていられたら幸せな事と思います。
50代の私は、86歳の母と見ております。元気な母と大好きなコロンボを見られるのは幸せです。
同じように親子でコロンボ観賞嬉しく思います。末長くどうかお幸せに。
私も80半ばの父と、80手前の母とよく一緒に見ています。
いつも早寝の父が、コロンボの夜だけは頑張って夜更かししています。
ですが、複雑なラストのときなどは、見終わって「これ、分かった?」と聞かれることが多くなりました。(この辺りに親が年をとったことを感じます。。)
なので毎回スッキリとした解決であることを願っています!
横綱さんもみなさんも、いつまでも家族で楽しくコロンボを見られるといいですね。
Bloomさん素敵なお話ありがとうございます。親子で同じ放送を見ている、コロンボを観賞している事がどれだけ幸せな事か、自分も中年になりそれがよく解ります。ささやかな幸せかもしれませんが、これからもそういう時間を大事にしたいと思います。
際だっていい作品です!何度か見ましたが刑事物にしてはなんとも深みがあります。
劇中のミュージカル映画、”Walking My Baby Back Home”もぜひ見てみたいですね。歌もいい!
ところで、亡き夫が妻グレース・ウィラーを別名にしての診断書。その名前が「「ロージー」でしたね。Jannet Leighの出演した別のミュージカル映画”Bye Bye Birdie” (1963)では、彼女の役名がこの「ロージー」です。もしかしたらこんなところにも、洒落があったのかも知れません。心に残るいい作品です。
こんにちは。
劇中の曲”Walking My Baby Back Home”はいまやアメリカンスタンダード曲ですね。
原曲はもはや古色蒼然としていますが、すぐれたカバーがいくつもあります。
私の好きなのはジェームズテーラー(Hourglass)。しっとりとした味わい深い歌声です。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
細かな点からグレースの病状に気が付くなど、観るたびに発見があります。
コロンボ警部の人間味ある対応、人気作であるのも納得です。
正装のコロンボ警部、ポケットに葉巻を差していましたが、この葉巻は本作以前の作品で、どなたからの頂き物….のような気がしましたが、勘違いですよね。
(31作まで再度観て観ます)
ちなみに本を折り込むことを英語でdog ear と言うのが何度も繰り返されていて、ワンちゃんとかぶって微笑ましかったです。
これは最後にグレースの顔が映画上映の光線に照らされるところ、さらにラストの恍惚の表情が当時から印象的で記憶に残り続けている名作ですね。
ネッドが今日はショーンコネリークラスに見えました。そして製作側の映画愛、華やかに見える芸能界やスターの陰を描きながらも、なお愛で包んでいることが伝わります。
今回も相棒ドッグ登場w。自分が年を取るほどに沁みる、哀愁に満ちた一篇。役者さん達がみんな人生酸いも甘いもかみ分けた、味わいのある顔してますねえ。そしてコロンボの正装w。
他のエピソードの所にも書いたかもしれませんが第五シーズンは「自供せざるを得ない状況」を工夫したのだと思っています。このブログでもよく証拠不十分、確証を得るに過ぎない、と指摘されますが多分本国でもそうだったんでしょうね。そこで逆に「ここで自供しないともっと辛い、屈辱的、恐ろしい目に遭う」から殺人罪で逮捕された方がシャバで生き恥をさらすよりましだ、とか命だけは保障される、という状況設定に追い詰められる展開を凝らしたのではないでしょうか?
このエピソードはジョン・ペインがいなかったらこれほど感動的な作品にはならなかったと思います。グレースを見る目がとにかく素晴らしいです。それから脇役の執事とメイドの雰囲気も抜群で作品に華を添えています。
コロンボシリーズで「一番格好いい漢」を選んだら、多分、トップじゃないでしょうか。
本作は、公開年度からもThat’s Entertainmentの影響大ですよね。ミュージカル映画のリバイバル、からすでに50年近く経っている訳ですが・・・私も大好きな作品でアメリカのノスタルジーを感じる点からも、No.1に一票です。
本題とは関係ないのですが、ジャネット・リーと言えば、私はヒッチコックの「サイコ」のシャワー・シーンが頭に浮かびます。
この映画でジャネットの妹役をしていたのが、ヴェラ・マイルズ。そう、第18話 毒のある花 の主役です。
どちらも華のある女優さんですね。
この夏のAXNミステリーで連続でコロンボ全シリーズを録画し、少しずつ見ているうちに、このブログに出会いました。
どのシリーズもぼろんこさんの解説を読みながら、楽しませて頂いてます。
この「忘れられたスター」の「忘れられた」は
、初め「世間に忘れられた」という意味だと思ってましたが、最後の泣きながらも自分の過去の映画をキラキラした笑顔で見ているグレースを見て、旦那を殺してしまったという事実を「忘れることができた」という意味にも捉えることができると思いました。
勝手な解釈かもですが、そう考えると秀逸な邦題だなと思いました。
そうですね。とっても深いですね。だから、こんなに愛される作品なのでしょうね。
財産を好きにつかうために、長年連れ添った夫を射殺するとは許せない犯罪です。だが皆さん仰っているように、病の進行で善悪の判断力も衰えていたと思うと哀れです。夫の思いやり、ダイヤモンド氏の自己犠牲、そしてコロンボの人間味ある対応など何度観てもいいですね。
ただし1つだけ皆さんが指摘されない疑問があります。寝台で読書中の主人に執事のレイモンドがミルクの入ったコップと睡眠薬1錠がのった小皿をお盆に乗せて持って行きます。
ところが私の見間違いでなければ、ご主人のサイドテーブルには既にミルク入りのコップがのっています。
これはフィルム編成のミスかと思っていますが、ストーリー上の必然でしょうか。どなたか謎解きをお願いします。
確かに!本当ですね。
くすっと笑えます、ありがとうございます。
アイスまみれのワンちゃんの顔が次のカットではきれいになっていて、また出てくるとアイスがついていたような気もしました
前置きが長くなってしまいますが、ひょんなきっかけ(「殺人処方箋」で妻のキャロルの衣装を着たジョーン・ハドソンがアップになるシーンでソフトフォーカスというカメラ技法を使っていました。あやちゃんさんも同作へのコメントとして「女優さんがすごく綺麗で、アップになるとベールがかかっているようで?一段と綺麗でした。」と残されていました。)
ならば、ジャネット・リー主演の本作品ではどうだろうかと気になり見直したところ、やはり随所で使われていました。これって、キャメラマンの女優さんへの敬愛の念なのかもしれませんね。
付け加えますと、映写機の光の中でのコロンボの洞察についてもなかなか見応えを感じました。
ただ、今回見終わって一番強く感じたことは映像表現もさることながら皆さん同様コロンボの刑事としての姿勢、ネッドの侠(オトコ)気、ヘンリーの慈愛、どれもがとても際立っており、棚から牡丹餅と言いましょうか今まで見えなかったものが見えた気がしました。
お返事が遅くなりました。
この作日も、独特な雰囲気を持っています。
ミュージカル女優だということで、音楽もマッチしていますしね。
私はウィラー邸の部屋の壁紙も素敵だと思いました。
こんど見てみてください。
CSで久しぶりに視聴してました。このエピソードの、ファンである往年の大スターが犯人と確信し、しかしその犯人が自分の罪すら自覚できないでいるという状況におかれて、それでも「刑事」であることから逃げまいとするコロンボは、なかなか「ハードボイルド」に見えました。
そういえば、射撃テスト受けろと最初に通告に来た婦人警官が「写真と印象が違う」と言ってましたが、その写真ってひょっとして「殺人処方箋」時代のものなんじゃないでしょうか。そうだとしたら、そりゃ戸惑いますよね。
10年前だとすると、もっと昔かもしれません。
殺人処方箋は、7年前くらいか(笑)
銃社会のアメリカで殺人課の刑事が射撃の定期訓練から10年も
逃げ回っているのって、向こうの人にはどんな風に映っているのやら。
ちなみに「忘れられたスター」が日本初放映された同年の時代劇
「新必殺仕置人」では主人公の中村主水が裏稼業と奉行所の剣術定期訓練が
重なってクビになりそうになるエピソードがありますが「コロンボ」を意識?
愛妻家、恐妻家の違いはありますがコロンボと中村主水は
最初は主役で無かったのが風体の上がらないオッサンが実は凄腕というキャラ
が人気を獲得して息の長いシリーズの主役になった点が共通しています。
事情があって在宅していたので、久々に見ました。いやあ、やっぱりこの作品は名作ですね。
内容の素晴らしさはみなさんお書きになっているので書きませんが、とにかくコロンボが犯人を逮捕しない唯一の作品であることがこのドラマを感動的傑作たるものとしているのですね。
ジャネット・リーが当時48歳…老けて見えました。昔はあんなものだったのかなあ?妻が「若草物語」を知っていて感慨深そうでした。
一方、ダイアモンド役のジョン・ペイン氏は63歳で、この作品を最後に俳優を引退したのですね。早いなあ。これも昔はそんなものだったのかな?
最近の女優さんは、アンチエイジングに熱心ですので、
このような昔の女優さんより、若作りなのでしょう。
へえ! 48歳ですか。
という事は、「サイコ」の時は33歳。こちらは逆に若く見えますね。
ヒッチコックの演出かな?
ぼろんこさん
初めまして。
突然失礼します。
とっても素敵なブログです。
子供の頃刑事コロンボにハマり今も好きです。
事情により暫く日本を離れ最近やっとDVDを手に入れ10年ぶりに32話「忘れられたスター」を見ました。
唯一コロンボが犯人を捕らえない作品という記憶でした。ノベライズ版の記憶と映像の記憶がごっちゃになっていました。がラストはやっぱり涙しました。
大人になってみる観るとジャネト・リーが素敵で、ジョンペインが渋い役者さんだと言うことがわかりました。
劇中映画は、ジャネト・リー自身の出演作品で、ちょっと調べたら、音楽がヘンリーマッシーニ!
あっすみません、そんなことは、こぼろんこさん始めここに書き込まれる方々既にご存知ですね。
コメントありがとうございます。
昔みて、今また、ハマっている〜
という方が多いですね。
私もそのひとりです。