- 「ぼろんこの名作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第9位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第9位]
- 俳優「ロバート・ヴォーン」の出演作品。
お馴染みの俳優、ロバート・ヴォーンが登場。
人の弱みに付け込むことは「命取り」
動機は自分の浮気相手から脅迫されたというもの。今回の犯人ダンジガー氏は、コロンボシリーズの犯人の中でも抜群の「セレブ度」ではない感じ。苦労して中古車販売会社を育ててきた印象です。だから、それを失うことをとても恐れたし、脅迫には屈しないという感情も出たのでしょう。人の弱みに付け込むことは「命取り」に なりかねませんね。18話「毒のある花」21話「意識の下の映像」でも、犯人を脅迫した人が、返り討ちにあってますね。
今回のテーマが「船旅での殺人事件」ということで、まぁ壮大なスケールの中で娯楽性もたっぷりの推理モノテレビ番組~みたいになりがちですが、そんなことそっちのけで「最高傑作クラス」の充実感がありました。コロンボ夫人はアカプルコまでの客船内で一度も登場しません。しかもコロンボ警部はいつも通りのレインコート姿。この設定は疑問を持たずに受け入れるべし…ですね。
濡れ衣工作はほとんどの場合、命取りになっちゃう
29作品目ということで、コロンボ警部の貫禄具合もちょうど良い感じです。医務室で「鳥のはね」を発見したことが、ダンジガーを容疑者として絞ることの決定的な理由ですが、その他にも犯人を被害者のバンドのメンバーロイドに見せかけたい「工作」が、すべてコロンボの「引っかかり」の対象になってしまうという皮肉。
コロンボ作品で犯人が「被害者の自殺にみせかける」「第三者に濡れ衣を着せる」という行動を起こすと、ほとんど「命取り」になります。この作品では顕著ですね。
どんどん手袋が減っちゃいますよね(笑)
事件解決の道筋は大疑問。ダンジガーはコロンボ警部から「犯人は医務室から使い捨てのゴム手袋を拝借して犯行に使った。それは数を数えたから確かだ。」と、説明されているのに、同じ場所から「決め手の証拠を作るための手袋」を、もう一回拝借して濡れ衣工作をした。
ダンジガー役の声優さん
ヘイドン・ダンジガーの声を演じたのは「西沢利明」さんで、刑事物や時代劇で活躍された俳優さんです。今回は少し声が「裏返りそう」になる場面があり、それも私は好きです。(笑)ロバート・ヴォーンの吹き替えは西沢さんの他、矢島正明さんも担われています。
ダンジガー夫人は手袋を忘れた…
鼻歌で犯人を追いつめる珍しいシーン。
ラストシーンでは、コロンボ警部の得意技「犯人の行動から『自分が犯人でございます』と本人に言わせる」という、最もスカっとする手法が見られます。しかも、警部は鼻歌で例の「THIS OLD MAN」を歌いながら、犯人ダンジガーを追いつめます。この時の表情が最高ですね。実際のピーターフォークの鼻歌では「ダンジガーさ~ん♪」は、確認できませんでした。
客船パーサーのワトキンズ
奥様は魔女の「ドクター・ボンベイ」
ギボンズ船長
スーザン・ダマンテ
ロイド・ハリントンはエリック・ワグナー(笑)
ロザンナ・ウエルズ
バンマスのアーティ
ダンジガーの非常階段のテーマ
監督:ベン・ギャザラ
脚本:ウィリアム・ドリスキル
ヘイドン・ダンジガー:ロバート・ヴォーン(声:西沢利明)
ロイド・ハリントン:ディーン・ストックウェル(声:上田忠好)
客船パーサーのワトキンズ:バーナード・フォックス(声:西田昭市)
看護婦メリッサ:スーザン・ダマンテ(声:沢田敏子)
医師フランク・ピアース:ロバート・ダグラス(声:塩見竜介)
ロザンナ・ウエルズ:プーピー・ボッカー(声:中村晃子)
アーティ・ポデル:ピーター・マローニー(声:肝付兼太)
シルビア・ダンジガー:ジェーン・グリア(声:寺島伸枝)
ギボンズ船長:パトリック・マクニー(声:柳生博)
ウエイター:マイク・ラリー
加筆:2022年8月13日
また通して見ました。
最高傑作クラスの評価に異論はなく、
枕の羽根から犯人に気づくところや、最後の罠など、素晴らしいの一言ですが、
私も年を取ったのか、アラにも気づくようになりました。
ダンジガーさん、アホすぎでしょこれ。
看護婦にチェックされる直前に帰ってきておいて、うとうとしていたとか、
脈拍も血圧も数値が跳ね上がるって、気づけよ普通に。
美人看護婦さん、あんたもだ。
私なら、トイレに飛び込んで、
漏らしそうなんで走ったから、計測は10分後にしてくれ、とか言うと思う。
亜硝酸アミルも、水溶性のカプセルに移し替えなきゃ。
薬局でそういうクスリを買って、中身を掻き出せば済む話。
計画殺人なんだから。
最後も、ゴム手袋の内側に指紋が残るって、何故気づかない?
手袋を二枚盗って、重ねれば済むと思う。
内側のを海に捨て、外側のみ隠す。
でもまあ、それがあっても傑作評価は変わらないすね。
ロザンナ・ウェルズが戻って来ないのを、楽団のバンマスがロイドに聞いた後のシーンで、楽団が「イパネマの娘」を演奏します。
最後の方でダンジガーさんと、2人で話をするシーンでは、「サマーサンバ」が流れます。
どちらもボサノバの有名曲ですが、毒のある花でライバルの化粧品会社の社長とヴェラ・マイルズが丁々発止やりとりするシーンでも「イパネマの娘」が流れてます。
いいですね。
些細なことですが・・・
クルーズ客船の船内と云う設定ですが、階段・通路等は実際の船内でも各キャビンの室内はセットのようですね。医務室も業務用通路は実写でも寝室や処置室はセットのようで。
ロイドやロザンナの使っているキャビンですが、通路に並んだ入り口は2部屋ごとに通路から一段引き込まれており、出入り口の直上に通路とは別に照明がある、些かスマートな造りになっています。近接した扉同士の間に本来は隔壁があるはずですが、室内からのカットでは舷窓側から見て扉の右はバストイレユニット、左側が壁になっていて見事に矛盾しています。
恐らく彼らの使っている部屋は本来、エコノミーとかスタンダードなどお値打ちクラスのキャビンで、扉を開けると室内の廊下、それに面してバスユニットの出入り口、奥にベッドルームと云うビジネスホテル的な配置のはずです。そうでなければ近接した扉と室内配置が合わないわけで。
昔々の船ですが、戦前の鉄道省の各鉄道連絡船の一般配置図では上級船員には狭いながらも個室が用意され士官船員用食堂があるのに対し、 一般船員、本来の意味のクルー、部員は二段ベッドの並んだ大部屋とそれに隣接する部員食堂が勤務場所、という構造になっていました。
観光ホテル・旅館だと添乗員や運転士・バスガイド用の寝室が通常の客室の隙間のようなフロアに用意されているのと似ているかも、です。
あと2つ気になりました。
①ダンジガーという名字、他の回で聞いたことがあるような気がします。
②脅迫して殺される歌手は、ソフィアローレンにも、似ていますが、構想の死角の雑貨店の店主にも、雰囲気似てると思いました。脅迫するのも一緒ですしね。
①ダンジガーという名字
40話「殺しの序曲」のシグマクラブ支部長のジェイスン・ダンジガーさんだと思います。
ぼろんこ様ありがとうございます。
スッキリしました。
よく見ると、この上の方のブログの中に書いてますね。
ダンジガーというのは、初めて聞く名字と思いましたが、いやいやでもなんかちょっと前に聞いたような感じもするしと、頭に引っかかっていたのです。
週末に一話ずつ観てお気に入りのランキング作りながらあーでもない、こーでもないと言いながらカミさんと楽しんでます。
今日ビデオで久しぶりにみたら、監督がベンギャザラと画面に出てました。たまたま前日に映画レマゲン鉄橋を見ていて、これに出ている米兵役もベンギャザラでした。同一人物か、どなたかご存知でしょうか。ベンギャザラのwikiを見てもコロンボで監督やったとは書いてませんでした。もし同一人物だとすると、映画レマゲン鉄橋にはドイツ軍役として、ロバート・ボーンが出ていますので、なんたることかという感じですね。
そうです、俳優のベン・ギャザラ(Ben Gazzara)同一人物で間違いありません。IMDbで調べると、「刑事コロンボ」で2エピソード監督していることが出てきます。日本語のWikipediaでは俳優としての作品歴しか出てきませんが、彼は他にも『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』などのTVシリーズもいくつか監督しています。
むじなさん、ありがとうございました
IMDbって、知りませんでした。
教えて頂き、ありがとうございます
吹き替えで「ダイジンガーさん」と言った箇所がありましたね。
コロンボが医務室で脈と血圧を測定してもらうシーンです。
ダンジガーさん〜♪
ダンジガーさん〜♪
この作品は、被害者の女優の声量に感心したことを覚えています。
少し嫌らしい言い方ですが、
俳優の演技が拙いと、私はその後数年何も見る気が起こらなくなります。
でも、この作品は、単なる船旅の歌うたいがとんでもない声量。
歌った直後に殺されて退場するわけですが。
さすがハリウッドスターだな、としか言いようがありません。
原題 Troubled Waters
直訳すれば「難局、特に意見の相違や問題が多い場合」「荒れた海(通常はwater)」。
犯人が直面していた状況と船旅が舞台になっていることをかけているのですね。
コロンボと全く関係ないが
Troubled Watersと聞くと
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」(原題:Bridge over Troubled Water)を思い出す
本作は、番外編のひとつに分類されるのでしょうが、深く考えず、お正月にでも気楽に観たい娯楽作として、とても上質で大好きな作品です。
ところで、
らいだー(様)2010年1月25日 12:05 PM
《「歌声の消えた海」の看護婦メリッサ役はスーザン・ショウという女優さんだったんですね。きれいな人だなーと気になっていました。判ってすっきりしました。
「美食の報酬」の秘書のイヴ役のシーラ・ダニーズがとてもきれいだと思ってこちらも気になっていた(笑)のですが彼女はピーターの奥さんになったらしいですね。
楽しいお話しありがとうございました。》
ハーブパパ(様)2010年1月25日 1:56 PM
《らいだーさん、コメントを頂きありがとうございました。
誰に読んで頂きたいわけでもなく、好き勝手にコロンボ論を書き綴っておりまして、コメントを頂いたのは始めてです。ありがたいことだと思っております~。
メリッサは、とても優しい看護婦に描かれていました。煙草を吸うという「イメージと合致しない」仕草は、時代性を反映しているものなのでしょうね~。
「美食の報酬」の秘書のイヴ役のシーラ・ダニーズは「若い!」の印象でした。日本語版の吹き替えの声も、若い女性風でしたね。刑事コロンボシリーズ、新・刑事コロンボシリーズを通じで、最も多く作品に出ているのが彼女ではないでしょうか。》
う~む、ということは、ぼろんこ様による本ブログへの初投稿者は、本頁の「らいだー」様で、「ハーブパパ」様こそ、最初期の「ぼろんこ様」だったということなのでしょうか?
お二人のひと昔前のご感想に、同感です!!(笑)
この作品、やっぱり好きです!船、海、音楽、楽しいです。
ロバート・ヴォーンに関しては。こちらの役の方が好きだ、というようなことを確かぼろんこ様が書いてらしたような。
さらば提督の方は、なんだか中途半端という感じがしました。
ただ、わたしにはそれがかえって人間的にも映りました。
ところで、ロバート・ヴォーンが出ているという、ナポレオンソロについて、どなたかご存じのかたがいらっしゃいましたら是非教えてください。
ナポレオンソロ、と、ナポレオンソロ2、がDVDで出ていますが、1は白黒なのでしょうか?また、2は、1を観ていないと楽しめないでしょうか?
教えていただければ嬉しいです。
『0011ナポレオン・ソロ』は、TVシリーズ(1964~1968)の再編集版映画が確か8本制作されており、初期作品はモノクロで、現在TVシリーズ含め、日本語吹き替えや日本語字幕で観る方法は無く、『0011ナポレオン・ソロ2 帰ってきたナポレオン・ソロ』(1983)というTV特番ドラマのDVDだけは日本国内版で発売されていて、そのソフトだけ、ソロの声は矢島正明さん、イリヤの声は野沢那智さんという往年の名コンビの吹き替えで楽しめますが、正直、TVシリーズを楽しんだ経験がある人でないと、映画版や後年のTV特番版だけでは、それほど楽しめないと私は想像します。私も昔TVで観た記憶も薄れあまり詳しくもありませんので、この程度しか語れません。より詳しい方からの情報を知りたいものです。
私は「0011ナポレオン・ソロ」については詳しくありませんが、子どもの時にテレビの放送を見て(当時家にあったのは白黒テレビだったので、モノクロのシーズンだったのか後のカラー版だったのかは不明ですが)、矢島正明氏のソロと野沢那智氏のイリヤ・クリヤキンが交わす軽妙でユニセックス的な言葉づかいのやりとりがあまりにおもしろく、友だちの間でも大きな話題になったことを今でも強烈に覚えています。ソロとイリヤは今でいう”バディもの”、”相棒”のはしりだったのかもしれませんね。
当時はもちろん声優が誰かという情報も意識もなかったので、のちに「宇宙大作戦(スター・トレック)」のカーク船長があのナポレオン・ソロだったと知って、声優ってすごいなと思ったものでした。ちなみに「宇宙大作戦」を見た頃にはわが家もカラーテレビになっていました。
同じように声優で衝撃を受けたのが、「謎の円盤UFO」のストレイカー司令官と「ムーミン」のスノークをあてたのが同じ広川太一郎氏だと知った時で、とても同一人物とは思えませんでした。
そしてその次に驚いたのがわれらがコロンボ。キャラクターにぴったりとしか思えなかった小池朝雄氏のコロンボと”本家”ピーター・フォークの声は似ても似つかいないことを知った時でした。でもおもしろいことに?どちらの声もコロンボにぴったり!
いまでは「小池朝雄の日本語版もいいけど、やっぱり作品そのものを知るには原語(+字幕)で見なくちゃ」などとほざくようになった私ですが、ある意味オリジナルより2人のやりとりがおもしろいのかもしれない「ナポレオン・ソロ」の日本語版を製作することができ、そして見る方も素直にそれを楽しんでいた当時は、本当に日本でのテレビの古き良き時代といえるのだろうな、と考えたりします。
「歌声の消えた海」にからめた追記ですが、ダンジガーさんが拳銃を撃った時、いきなりナポレオン・ソロに変身してしまったようで、初回放送を見た時に何だか笑いたくなったのを覚えています(事前予告か何かで読んだのか、演じたロバート・ヴォーンがあのナポレオン・ソロだということは知ったうえで見たはずです)。
この”ガンさばき”については、宝島社のコロンボ「完全捜査」本でもイラストつきで触れられていて、これまた最初に目にした時に笑ってしまいました。
あの「完全捜査」本でもイラストは、力作ですよねえ(笑)。今だったら、出版社はあれほど執筆関係者に全力投入させないでしょうね(笑)。
あの本で個人的に一番大笑いしてしまったのは、『刑事コロンボ』では脇役の吹き替えで、ちょこちょこ『天才バカボン』のパパ役で有名だった雨森雅司さんが起用されているのですが、26話「自縛の紐」の被害者スタッフォードの声も彼で、「お前はドロボウなのだ」と言っている絵がありまして、以後何回吹き替えであの回を観ても、被害者がバカボンのパパにしか見えなくなってしまいました(苦笑)。
『0011ナポレオン・ソロ』で、TVシリーズ(1964~1968)の日本語吹き替え版がソフト化されないのは、音声テープが紛失しているか、何らかの権利問題で世に出せないのか、今では不適切となったシーンや台詞が多く、その対応策が解決していないかの、いずれかでしょうね。
ところで、また余談ですが、お盆休みに録画をおススメしたいNHK-BSで放送される映画を二本ご紹介します。
一本目は、ウクライナの広大な美しいヒマワリ畑の映像と、ヘンリー・マンシーニの哀切な音楽が胸を打つ、「歌声の消えた海」での被害者役、プーピー・ボッカーに少し雰囲気が似たところがある、往年の名女優ソフィア・ローレン主演のイタリア映画『ひまわり』(1970)。これは今だからこそもう一度観たい映画の筆頭です(8月11日 13:00~14:49放送予定)。
もう一本は、『ヒトラー 〜最期の12日間〜』(ドイツ、イタリア、オーストリア合作 2004)。ヒトラー役のブルーノ・ガンツは、ピーター・フォークがコロンボをやっていなかった新・旧シリーズ谷間の時期の代表作の映画のひとつ『ベルリン・天使の詩』(1987 西ドイツ、フランス合作)で主役・天使ダミエル役を演じフォークと共演しており、両作品を併せて鑑賞すると、いろいろと興味深い発見が有ります(8月10日 13:00~15:36放送予定)。
YC-30様
興味深い情報をありがとうございます!
イリヤ・クリヤキン役の人が好みなので観てみたいていうミーハーな理由で質問したのですが( ´艸`)、YC-30様もtempus fugit様も当時のお話や声優の情報までかいてくださり感謝です!
TVシリーズがDVDになればいいなあ…
Wikipediaを読むと、”日本では“ビートルズか、ナポレオン・ソロか”と言われるほどの大人気番組となり、特にイリヤ役のデヴィッド・マッカラムは若い女性から熱烈な支持を得て来日の際は大歓迎を受けた。”と書いてありまして、へー!と思いました。わたしも見たかったです(笑)
『ヒトラー 〜最期の12日間〜』良いですよね。録画します。情報ありがとうございます。
わたしナチスと第二次世界大戦に興味があって、『アイヒマンを追え!』も面白かったです。
YC-30様、アイス様、情報やご感想ありがとうございました。
「歌声の消えた海」がらみでもうひとつ、「ダンジガーさんがナポレオン・ソロになった」のは放送時に笑った話ですが、この作品で容疑をかけられる線の細そうなピアニストが、「アリバイのダイヤル」で殺されるボンボンと同じ俳優だと知ったときは驚きました。そういえば、「白鳥の歌」で、いかにも業界人という感じのプロデューサーが、「殺しの序曲」では被害者の天才さんだったというのも驚きです。声優も俳優も、演技者って本当にすごいですね。
tempus fugit様
こちらこそ貴重な情報をありがとうございました!
>この作品で容疑をかけられる線の細そうなピアニストが、「アリバイのダイヤル」で殺されるボンボンと同じ俳優だと知ったときは驚きました。
わたしもこれにはびっくりしました。わたしはここでのピアニストの役は良い人だと思います。でもさんざんですよね。
後、別れのワインのプレゼンス?でしたか、が、大脱走ではすごくあたたかいおじさんを演じていてやはりすごいなと思いました。
そういえばイリヤクリヤキン役のひとも大脱走に出ていますね!
YC-30様に教えていただいた「めまい」のtempus fugit様からのお話も楽しみにしています!
ハーブパパは、確かに私(ぼろんこ)です。ぼろんこのブログの前身として、書いていたブログのハンドルネームでした。
ぼろんこ 様
いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
>ハーブパパは、確かに私(ぼろんこ)です。
やはりそうでしたか!!
「らいだー」様(2010年1月25日 12:05 PM)の、ぼろんこ様のブログ内で最も古いコメントと、ぼろんこ様の返信コメントを見つけ、大変な貴重な宝物を発見したように嬉しくなりました(笑)。
プーピーボッカーさんが演じるロザンナウェルズさんはロバートボーンさん演じる中古車会社の社長さんが好きだったんでしょう。脅迫はいけないです。私はロザンナウェルズさんは悪いとは思わない。
私事ながら、リットン博物館のテーマなどを時折ピアノで弾いて楽しんでいますが、
ふと思いついて、劇中でロザンナさんが歌う名曲ヴォラーレもピアノで弾いてみました。やはりこの曲は歌がないと華やかさに欠けますね。
殺人事件のテーマ曲でないですものね。
歌とピアノとオケの掛け合いで盛り上がる明るい曲を歌った後に殺されるロザンナ。ロザンナの死がこの歌の後なので当然ですが、この歌の前後では船の雰囲気がまるで変ったような感じです。
ロザンナに振られた挙句濡れ衣まで着せられたロイドは、まるでライトの当たらない隅っこのピアノを、それでも楽しそうに弾いていましたね。
ロザンナは気の毒ですが、正直で気の良いロイドにしておけばよかったのに、
そうしたら、楽しくまたヴォラーレを歌って、自分も楽しくて皆も楽しませることができたのになあ・・・と感じ入ってしまいました。
黒のエチュードでも、トランペット奏者が降られた挙句濡れ衣を着せられそうになっていましたね。
薄給ミュージシャンの男性諸君、富や名声を振りかざすおんなたらし男に負けるな!
・・・と強く思いました。
刑事コロンボプーピーボッカーの情報が気になります。他は何に出ていたのかな経歴がわからない女優さんです。
プーピー・ボッカーについて、複数の英語サイトによりますと(抜粋)、
・・・・・・1940年8月15日、米国カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。
《TVシリーズ》
刑事コロンボ (1971)
ゲット・スマート (Get Smart 1965)
《映画》
ラスト・ムービー (The Last Movie 1971)
などの出演で知られるイタリア系女優。
生年月日:1940年8月15日 米国カリフォルニア州サンディエゴ
本名 Anna Graziella Boccaccio ・・・・・・
ちなみに、映画「ラスト・ムービー(1971)」は、アメリカン・ニューシネマの傑作「イージー・ライダー(1969)」の後にデニス・ホッパーが再び監督・主演した映画。デニス・ホッパーが配給を巡りユニヴァーサルと衝突、ハリウッドを追放されたことになった、いわくつき作品としても知られています。この映画でもプーピー・ボッカーはナイト・クラブの歌手役で出演していますので、当時、歌唱力は高く評価されていたのでしょうね。
私が、名女優ソフィア・ローレンに似たところがあるなと感じたのは、同じイタリア系女優の顔立ちだからでもありそうです。
ありがとうございます。刑事コロンボの俳優で好きなのがプーピーボッカーさんです。他にも好きな俳優さんは沢山います。
>実際のピーターフォークの鼻歌では「ダンジガーさ~ん♪」は、確認できませんでした。
私も以前気になってオリジナル確認しましたが、「ミスタ~ ダンジガ~ ♪」と歌の続きのように拍子をつけて言って(歌って?)いました。
日本語吹き替えもそれに倣って言い回したんだなー、と思った記憶があります。
病院には羽毛枕はないというのが好きなところです。一言で言うとあれで全部わかってしまいました。
今回改めて観て思ったのは、夏のバカンス、の筈なのになぜコロンボは、いつもの格好をしているの?。冒頭、船に駆け込む際には、わざわざ、暑苦しくも、いつものトレントコートまで着込んでいます。船上ではさすがにコートは来ていませんが、汗が染みるスーツ姿でだらしなく、最初からアロハ来ていればいいじゃないですか(笑)。
歌声の消えた海…久しぶりに見ました。
最後ゴム手袋の内側の指紋検出のシーンのセリフ
今回「ほうらあった」
かなり前「こういうのを証拠っていうんですよ」
だったと記憶してます。
「証拠ってのは、こういうのを言うんです」私も何かの回で聞き覚えが…
思いだしました。「美食の報酬」で、最期にコロンボの毒殺を目論む犯人が入れた毒入りのワイン(炭酸ガスを注入するオープナーにフグ毒を入れるというトリック)コロンボはそれを見越し自分と犯人のワイングラスを入れ替えて「毒入り」のワインが動かぬ「証拠」になってしまうという、「犯人の偽装工作が墓穴を掘る」コロンボあるある(コロンボの殺害を企てるまでの輩はそう多くない。『攻撃命令』とか。)の顛末のとき、でした。
実際に犯行時に使った手袋はどこいった?海に投げた拳銃はなんなん?投げたのは拳銃じゃなかった?それが手袋?結局のところよくわからん。音を小さくして字幕で見ると、全体が見えてないのでたくさん見逃していかんなぁ。
海に投げたのは、手袋です。拳銃は洗濯部屋の中から見つかっていますね。
鍵を作る機械も投げました。しかしプーピーボッカーの情報は全く出てきません。
偽装の手袋を消火栓ホースに隠す時しっかり素手で触ってるのは不注意過ぎるのでは?また犯行時といい偽装手袋入手的といい病室の出入りリスク大なのに運に頼り過ぎの気がします。マジシャンの銃の管理もずさんすぎる。
ダイイングメッセージと消えた手袋は、アガサクリスティのナイルに死すのオマージュでしょうかな?。
最近は録画を何度も見返し原語にもすぐ切り替えられてまた見直す、なんて芸当がすぐできてうれしいです(何度も言ってますが。)
この回、冒頭でカミさんとはぐれたコロンボがパーサーと船長(声は柳生博さんだな…)と会話し自分のことを「正確にはコロンボ警部でして(Actually,Lieutenant COLUMBO.) 」と言い、ギボンズ船長はすかさず「内密の捜査で?」と訊き返しますがここは”Navy man?”と言ってます。ご賢察の通りLieutenantが(アメリカ)海軍大尉を指す場合があるからです。ノベライズ版はちゃんとコロンボのセリフ「警部」に「ルテナン」とこの場合だけフリガナをつけ、カッコとじで「海軍大尉も意味する」と注釈しています。さすがに日本語吹き替えではセリフのみのやりとりでコレは無理(笑)でも「内密の捜査で?」はウマイかわし方(?)だと感心しました。
自分で補足します。
よくLieutenantを「中尉」と訳しているのを見聞きしますが
(名作:『陽気な中尉さん』でも 原題 “The Smiling Lieutenant” )
(米)海軍の場合、
中尉:Lieutenant Junior Grade 略称 LTJG
大尉:Lieutenant 略称 LT
少佐 : Lieutenant Commander 略称 LCDR
となります。米陸軍、海兵隊、空軍での中尉はすべて First Lieutenant(1LT)となっており、紛らわしいですがこのあたりで誤用とまではいかないですが中尉=Lieutenant、が通用する遠因であるような気がします。日本は尉官佐官将官すべて大中少で誰もが一瞬で上下が判るように「訳した」のは、ある意味上出来だったかもしれません。
近年、BSNHKで夜9時台や今4時台の番組にハマってます。
昔は面白いと思わず見てませんでした。 今は、とにかくストーリー、時代背景、音楽、服装、飲み物、俳優に興味が湧き一週間が待ち遠しいです。 ブログを拝見すると、かなりの見方、素直なご意見に感服しております。 読んでて思わずわらってしまいますと共に成程なぁ~と感動します。 ナポレオン・ソロのロバート・ボーンさんとプリズナー№6のパトリック・バクグーハンさんが子供の頃の好きな俳優さんです。 本当にカッコいいですよね。
コロンボ警部はいつも通りのレインコート姿と書かれていましたが、いつも着ているスーツ姿でレインコートは着ていないのではないでしょうか?
まず、純粋に娯楽作品としては、当時のクルーズ船旅行の世相風俗を知る上で、とても勉強になり楽しめました。
被害者ロザンナ・ウエルズ役の女優プーピー・ボッカーは、数日前に、ウクライナのひまわり畑がロケ地だった映画「ひまわり」を鑑賞したせいもあり、どことなく名女優ソフィア・ローレンに似ていると思いました。
しかし、犯人が犯行のために乗務員用階段を使って医務室から抜け出すのはリスクが多過ぎて実行するには相当無謀な計画ですよね。何故、そんなに面倒臭い手段を選んだのでしょうか?
もしも、犯行中に奥さんが心配して見舞いに医務室を訪れたらどうなるのか? 乗務員用階段で誰かと出くわす危険はないのか?・・・ 私なら怖すぎて到底無理な計画です。
そもそも犯罪者心理として、不倫相手をわざわざ目立ちすぎる豪華客船内(しかも犯人は常連客)で殺すでしょうか?
それから、人間が背中を撃たれて、あの程度の出血で済むはずがありませんが、これもいつものお約束でしたね。・・・・・・・このところ、現在進行形で続く残虐な大量殺戮の前に、子供騙し的で絵空事な架空の殺人事件を語るのが段々空しくなってきている自分がいます。大好きな「刑事コロンボ」で、特にそう感じるのが悲しいです。
ところで、「看護婦」という言葉、ぼろんこ様の記事本文でもコメント欄でも皆さん当り前のように使われていますが、ポリコレ上の理由により、今は本当は「看護師」と呼ばなきゃいけないんですよね。ブルーレイの日本語字幕も確か「看護師」になっていました。国内外ともに様々な分野で格差は拡大する一方なのに、窮屈で変な世の中になったものです。
かつては「女の腐ったようなヤツ」という男性への蔑称表現があったのだが、いつのまにかこれはジェンダーバイアスとかなんとかでダメだということになり、なぜか「腐女子」という表現は許容されている。おっちゃん知らんことばっかりやわ。
こんな場所があったなんて嬉しいかぎりです。当方も何度も見返し不思議な点や気になった事を調べるのですが。ココに辿り着きました。
疑問な事は、コロンボが最後アロハに着替えてダンディガーを探している時、BGMで流れてる音楽が気になって、以前どこかで聞いた様な気がするのですが、ご存じの方教えていただけないでしょうか。
初めまして。
私はこの話、水曜だか金曜だかロードショーで見たのですが、
水野晴郎氏が終わった後の解説で
「詳しい人に聞きましたら、ゴム手袋の中に指紋は付くのだけど、
手袋を脱ぐときにズレてしまい、詳しいことは解らなくなるそうです」
と言ってまして、コロンボのハッタリだとしたら、
あんなに堂々とやるからには語られてない他の事件でも使っているのかな、と想像します。
自己レスです。
銃の名称と弾を誤って書いていました。正しくはエンフィールドNo.2 Mk.I*でした。
口径は.38口径で、使用弾薬は.380エンフィールド弾または.38S&W弾。
画面で見るとハンマーの指掛け部分のないデホーンドハンマーを装備しているので、後期型の*(スター)型と思われます。
コロンボの作品を鑑賞するたびにこのブログで楽しく振り返らさせていただいています。
久しぶりに見て思ったのですが、犯行前にダンジガ―が階段を駆け下りていくシーン、歌を挟んで二回あるのですが全く同じカットに見えます(一回撮った分の使い回し?)。
どうにも細かいことが気になる質ですので確認して見たくて……(笑)
リーフムーン さん>確認しました、同じですね笑。踊り場の全く同じ場所にワゴンが置いてありました。犯行後に昇っていくシーンは、2回別のようです。腕の位置が違いました。
殺人前からコロンボが出てくる作品でしたね。他にもこのパターンはあるのでしょうか?
鉛筆の芯削って指紋採取しているシーンは子供の頃のテレビ放映でみたなあ。
何気に、コロンボ観てると
見た事ないのに懐かしさ、や
雰囲気が楽しいんですよね。
ワイン飲みながら観たりすると。
最後に犯人がマジック用の拳銃を借用して、証拠の手袋をでっち上げようとして墓穴を掘るのですが、マジックで使う拳銃に実弾が入っていたとは・・・
いくら巧妙なトリックを使ったとしても、あの近距離で実弾が発射されれば、マジシャンは即死なのでは?(笑)
それとも、実際のマジックでは空砲を使っていて、実弾が入っていたのは、本編とは別のマジシャン殺人事件の為の細工だった?
コロンボによる新たな捜査が始まる?(笑)
楽しく鑑賞いたしました。
憧れの船旅ですが、うちのカミさんが酔いやすい体質なので実現は難しいのが残念。
劇中のVolareとかイパネマの娘等々、誰でも知ってるような選曲が設定にピッタリだったし、新しいお友達がすぐに沢山出来ることでしょう。
でも、食べて飲んで、プールでシェイプアップして、また食べて飲んで、合間にバカラかスロットやって、そんな生活してみたい。
ところで刑事コロンボは時々、妙にマニアックなところがあって不思議に思うことがあります。
今回、犯行に使用された凶器の弾丸が.38口径らしいということでしたが、発見された拳銃はクラシックなウェブリー・リボルバーです。
そこで、あれれ?ウェブリーの口径は.455の特殊なモノだったのでは?と思って調べてみると、.38口径のモデルも存在しておりました。
※ドラマではウェザビーと言ってますが、何か差しさわりでもあるのでしょうかね?
ロバート・ボーンの吹き替えが矢島さんだったらなお良かったけど、西沢さんの声も素敵です。コロンボ氏が孤軍奮闘の本作、人気ランキングが上位なのに納得しました(^^)
ところでついでにもう一つだけ、
エンディングで、も一回、アホの坂田を流すってのはダメかしら?
えっ???アホの坂田を流す?すみません・・・
意味がわからない
『ルート66』『サンセット77』
懐かしい~
刑事コロンボは一杯やりながら鑑賞することが多いのですが、当方の書き込みを不快に思われた方にはお詫びいたします。
ラテン音楽で”Jarabe Tapatio”というものがありまして、これに着想を得て作られたのが、坂田さんの行進曲だと言われております。
以後、注意いたします。
[ハラベ‥タパティーオ🎶]✌️🆗⤴️
凶器のリボルバーですが、あれは19世紀のウェブリーではなくて、20世紀になってからウェブリーを元に小型化したエンフィールドNo.2*ですね。口径は380ブリテッシュ(.38口径)ですから間違いないと思います。
これは想像ですが、19世紀の古典的ミステリーを思わせる客船での殺人事件のイメージを出すため、英国製の古い銃であるウェブリーを使いたかったけど、入手できなかったので比較的入手しやすいエンフィールドを使ったのかも知れません。作中でウェザビー(ウーズリー、とも聞き取れます)と呼んでいるのは商標の関係で、似た語感の名称をでっち上げたのかも。