- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第10位]
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- 脇役俳優「フレッド・ドレイパー」の出演作品。
- ポール・ガレスコ「ロールス・ロイス・シルバー・クラウドIII」
- アルビン・ダシュラー「プリムス・ベルベディア」
傑作の一つ「逆転の構図」
殺意を抱き続ける夫、ポール・ガレスコ
まず、被害者にも非があること。計画的な殺害でありほぼ計画通りに実行できている。動機が十分である(と、思われる…。本当は殺してはいけません。)。状況証拠の揃え方も見事。コロンボ警部がしつこく犯人がいらだつ。結末が意外性を持っていて爽快。などなどです。
妻のフランシス
計画はほぼ思い通りに進みます。1点のみ、廃車置き場でトマス・ドーラン(ヴィトー・スコッティ)(浮浪者風の男)に殺害の様子を「聞かれた」こと以外でしょうか。それも決定的な証拠とはなりません。むしろ、計画通りに運んだのだが、数カ所の「落ち度」をコロンボ警部に見抜かれてしまうことが、命取りになります。
ガレスコ氏の緻密な殺害計画
コロンボ警部の捜査のポイントは見どころ満載です。まず容疑者のダシュラーが相当の「お馬鹿さん」で無い限り、真犯人ではないことに気付く点です。それにガレスコ夫人を誘拐したダシュラーが脅迫状に添えた写真になぜ「時計」が必要であったか?普通に考えれば必要の無いアイテムです。日めくりやテレビ番組など、日付を特定したいものであれば別ですが、時間を特定する必要は無いと思われます。この2点で、単なる誘拐殺人ではないことは明白となります。
徐々に表情が曇るガレスコ氏
その他は、芋づる式に状況証拠が揃います。要するに、初期捜査の着眼点が他の手がかりを引き出してゆくのです。メイドに誘拐をほのめかす際に「脅迫電話のメモ」を書いた矛盾は最大の失敗のひとつです。さらには誘拐犯からの呼び出し時間のズレを、後になって解説したこと。ダシュラーのモーテルの部屋で、彼が犯人であることを分かりやすく演出しすぎたこと。これらの「甘さ」がコロンボ警部を「逆転の構図」作戦の実行に駆り立てたと感じます。つまり犯人は100%の確率でガレスコ氏と断定でき、あとはガレスコ氏自身に「私がやりました」と言わせれば良いのです。
そのために、状況証拠をちびちびとガレスコ氏に見せ、彼を追い込んでゆきます。その手法が凄いです。自分が撮影した下手な写真を見せガレスコ氏のプロカメラマンとしての誇りを引き出し「犯人像とダブる」ことを伝える。助手のローナ(ジョアンナ・キャメロン)を「奇麗な方ですね~」と、二人の男女関係を疑う。ホテルの部屋の件は「メイドが掃除をさぼったことで嘘をついた」という、苦し紛れのガレスコの証言を「復唱しながらメモ」しています。さらには、刑務所の写真集からガレスコ氏と前科者のダシュラーの関係を突き止める。そして最後に「脅迫状作成を実演」です。
コロンボ警部の得意技「大芝居」
エンディングは圧巻。注目すべき点は、コロンボ警部が「ここが重要です。あたし自身が采配をとり、全て落ち度なくやった」と自慢気に喋る場面。「頭脳明晰で手強い刑事」から「お間抜けデカ」に印象が変わるように演じています。そこで生まれた一瞬のスキが「崖っぷちまで追い込まれた」状況から「大逆転」のチャンスと錯覚させ、証拠品のカメラにを手に出させるのです。
よ~く考えてください。「証拠写真を複写して引き延ばした。その際にミスで裏焼きした。オリジナル写真は紛失した。」のですが「複写したネガ」は存在するわけで、そのネガを調べれば「裏焼き」は明白。それに気付かれれば、全てがフイになる「賭け」のような作戦だったと思います。まんまと自分の罠にハマるガレスコ氏。コロンボ警部は、彼の捨て台詞に対し一言も解答せず、無言のラストを向かえます。
ホフマン刑事もびっくり
誰が見ても怪しい関係?
成功者に美人秘書あり
英雄は色を好む…ですか、コロンボシリーズで頻繁に見られるシチュエーション「成功者に美人秘書(今回は助手)あり」。もしも、ガレスコ氏がローナとフィリピンに逃避行しなければ、もっとスッキリ逮捕したかったのでしょうね、コロンボ警部~。
家政婦さんも良い感じ
可愛い!ジョイス・ヴァン・パタン
笑える場面が盛りだくさん、楽しい作品です
しかしこの作品は本題の完成度に加え楽しめる箇所も多いです。人間コロンボの魅力もいたる場面に盛り込まれています。警部がガレスコ宅で灰皿を見つけられず、ポケットにタバコの灰を捨てる仕草もかなり笑えました。一部始終を見ているガレスコ氏もあえて突っ込まないのがGOODでした。
名優「ヴィトー・スコッティ」
ハリー・ルイスにも注目!
解決編については疑問も残る
解決編があっさりしている(突然のクライマックスを向かえる)という解釈は少々違う気がしています。カメラ店でヒントを得た後、運転免許の試験官ウイークリー氏と会う場面で、すでに「逆転の構図」作戦を着々と実行していたわけです。ほぼ全ての場面で無駄の無い作り、それでいてユーモアもたっぷりです。
また、ポラロイドカメラの特性や裏焼きなどについて、不自然に感じたというご意見も多いのですが、私的には「証拠品を自分で選んでしまう」ことを狙ったことを評価しようと思います。
ラリー・ストーチ
サンプソン警部
不動産屋マグルーダー
モーテルのオヤジ
証拠写真を撮るカメラマン
解決シーンにも立ち会う署員
刑事コロンボと魔法瓶
映画「タワーリング・インフェルノ」
監督:アルフ・ケリン
脚本:ピーター・S・フィッシャー
ポール・ガレスコ:ディック・ヴァン・ダイク(声:新田昌玄)
ホフマン刑事:マイケル・ストロング(声:緑川稔)
アルビン・ダシュラー:ドン・ゴードン
フランシス・ガレスコ:アントワネット・バウアー(声:阿部寿美子)
ローナ・マクグラス:ジョアンナ・キャメロン
トマス・ドーラン:ヴィトー・スコッティ(声:近石真介)
シスター・マーシー:ジョイス・ヴァン・パタン(声:加藤道子)
ハリー・ルイス:ハーヴェイ・ゴールド(声:野本礼三)
家政婦:アリス・バックス
サンプソン警部:ビル・ザッカート
モーテル主人:トーム・カーニー
不動産屋マグルーダー:ジョン・アシュトン
鑑識カメラマン:フレッド・ドレイパー
ウイークリー:ラリー・ストーチ(声:筈見純)
写真展の客:ダイアン・ ターレイ・トラヴィス
写真展の客:エセルレッド・レオポルド
ロス市警署員:マイケル・エドワード・ラリー
加筆:2023年9月17日
ベスト20の時は録画機の不調で見逃してしまったので、久しぶりの視聴です。
やはり名作だと認識を新たにしましたが、今回は当サイトの情報から
ヴィトー・スコッティ氏に注目でした。本作にも出演していたんですね。
どんな役でも出来て、ユーモアが散りばめられているのですね。
マイケル・ラリー氏に続いてハマってしまいそう。
次の登場が楽しみです。
批判覚悟で書きます。
すみません、私自信、刑事コロンボは何度も見てきましたが、なぜこの回が評価が高いのか分からなくて。
・いくら田舎町(殺害された現場)とは言え、あんな高級車に乗って来れば、目撃者はいるだろうし。
・ダシュラーがガレスコの足を撃ったのであれば、弾は斜めに入るはず。
・ガレスコとダシュラーの朝10時の電話ですが、ガレスコは途中で電話を切っています。
かけた時間は調べられて、なぜ通話時間は調べないのか。
・ガレスコが刑務所でダシュラーを撮ったのなら、所員や他の受刑者も把握しているはず。
ガレスコとダシュラーが刑務所内で、何らかの話をしているはずだから。
・新聞の切れ端は、モーテルの清掃員うんぬんではなく、ガレスコの家の新聞を調べたほうが早い。
なんのためにメイドがいるのか。
・ラストのシーンで、色々な種類のカメラがあるにしても、ガレスコはプロカメラマンだから「この写真のタイプなら、このカメラだろ」と言えるはず。
私は刑事コロンボが大好きですが、この回に関しては、あまり評価は高くありません。
すみません。
車の目撃者、いました。ただ、ナンバーまで覚えている人は見つからなかったんです。似たような車なら結構あるんですよ。
足に当たった弾丸の角度。ダシュラーさんはもみ合いになった時撃たれたってんですから。これ以上は追求できませんよねえ。
通話時間は1分でした。1秒でも1分59秒でも記録上は1分になり得るんですよ。(ここは想像)
刑務所にも捜査しに行きました。ガレスコさんはいろんな人に取材してたみたいで、ダシュラーさんはそのうちの一人に過ぎませんでした。
ガレスコさんはモーテル近くの売店で新聞を購入したようです。目撃証人はいません。家宅捜索しても新聞の切り抜きはありませんでした。
ガレスコさんは写真家であって、写真屋じゃないから、一般のカメラに関してはあまりご存じないようでしたよ。たくさんあるカメラには、型が違うだけで写真の形は同じものも用意しときました。あと、仲間にはガレスコさんがカメラの中にネガが残っていることを事前に知っているかどうかを確認するようにも指示しときました。ダシュラーさんがネガを抜いているかも知れませんからねえ。あ、ここは言っちゃいけないんだった。
ずっと楽しみにしていた作品を再見しましたが、細かい伏線とか素敵なシスター、冗長な部分もなく、よく練られたシナリオだと思います。
ルガーの銃口を自分のズボンに押し付けて発砲している件をどのように言い逃れるかと期待(?)していたら、コロンボの追及からサラリと逃れて、ちょっとガッカリ。
ポラロイドのネガが残るフィルムを使っているところがマニアックだと思います。
ラスト付近で、コロンボ氏が鑑識に焼き増しを頼んだら逆焼のプリントになっていた????
冷静に考えればそんなはずは絶対ありません! 完全にプロの仕事ですね、ワクワクしました。ラストの爽快感、余韻ともに最高レベルだと思います。
ところで、ガレスコ氏はどうして奥様に頭が上がらないのでしょうね?
メリー・ポピンズの好青年役のディック·ヴァン·ダイクが犯人役?と思って、見てました。ついついひいき目に見てしまいます。
コロンボさん、ついにポケットに葉巻の灰を入れちゃいましたね。ダメでしょ。いつも危なっかしいと思ってました。高級な服とかも葉巻持ったままさわるし…
名優というより名脇役の競演というべきか。そこかしこで(笑)笑いを取ってドライな仕上がりになっている。
でも、このエピソードを観る最大の楽しみは大好きなシスター、幾星霜、年を経ても今回もやっぱり涙が出るほど笑えました。いつもの感想ですが、ああいう素晴らしい方ばかりですと世界はもっと良くなるのでしょうが。またコロンボが教会の救護施設に違和感のないことも笑える。そしてあの哲学者然とした?酔っ払い、運転免許検査官etc.。
犯人の用意周到さ、多くの関係者を巻き込む大胆不敵な芝居も今観てもタイトな演出でした。アナログ時代のトリックそのものは古臭いですがセピア色になった写真の味わい(笑)、クライマックスはこれまでのエピソードの不十分さを踏まえた?お膳立ても十分。
今見てる最中です。何度目かなんですが、助手の方がとても綺麗で見とれてしまいますね〜。
これは「歌声の消えた海」の看護婦さんといい勝負だなあ。
ローナさん、美人だけどサバけていて、どことなくおきゃんな下町娘て感じです。
私的には、木の実ナナさんのイメージです。
巣ごもり生活もどうも世相はなし崩し的に経済活動へと、大丈夫かなあと心配な今日この頃、皆さん大人しく「コロンボ」を味わいましょう(w)そう言えば裏のBSテレ東はかの「大脱走」やってんですねえ。
先日、タワーリング・インフェルノを観たのですが、スティーブ・マックイーンとちょこちょこ会話する消防士、なんか見たことあるなぁと思ったら、ダシュラーを演じるドン・ゴードンでした。
ダシュラーって自分の中では結構インパクトあることを再確認しました。
ドン・ゴードンさんは、ブリットとかパピヨンでもS.マックイーンと共演していますが、自分の中では大昔のTVドラマ「ジェットパイロット(ブルーエンジェルスを舞台にした航空ドラマ)」以来の好きな俳優さんです。S.マックイーンとはお友達だとか。
先日撮りだめしていたS.マックイーンの映画「大脱走」「荒野の七人」を観ました。どちらも男性ばかりで登場人物が非常に多いのですが、何故かいつも目がS.マックイーンばかり追っている自分に気がつきました(笑)
周りに人がいればいるほど、さらに輝く。本物のスターとはそういうことなんですねえ。
録画していたスティーヴ・マックィーンの「パピヨン」を観ました。
以前観たのが、中学生くらいだったのでほとんど初見に近かったのですが、今見ると新たな発見がありました。
ドン・ゴードンほか、下記のコロンボ出演俳優も出演しています。
・ドン・ゴードン 27話「逆転の構図」
ジュロ…パピヨンの囚人仲間。一人で脱出を試みるが失敗。
・アンソニー・ザーブ 46話「汚れた超能力」
トゥーサン…パピヨンの脱走の手助けをする。ハンセン病役の特殊メイクをしているため、始め全く気がつきませんでした。
・ヴァル・アヴェリー 5話「ホリスター将軍のコレクション」
12話「アリバイのダイヤル」25話「権力の墓穴」34話「仮面の男」
パスカル…パピヨンに使い物にならない船を与え、お金だけ巻き上げる。
ヴァル・アヴェリーもドン・ゴードンと並んで、マックィーン映画の常連だったようですね。他にも「荒野の七人」、「マンハッタン物語」、「ネバダ・スミス」に出演しているそうです。
私もBSでタワーリングインフェルノを実に久しぶりに楽しんだのですが、「ダシュラー」を発見しました。マックウィーンのそばで助手みたいに働いていました。セリフはあまりなかったのですが額の際ですぐにわかりました。しめしめと思って投稿しようと思ったのですが念のためこのサイトを確認したらやはりすでに書き込まれていました。恐るべきサイトですね(笑い)
フェイダナウェイも若かった!
ジョニー・キャシュのライブCDは「アット・フォルサム・プリズン」
サンクエンティンではなく、フォルサム刑務所です。
歌は「白鳥の歌」の様なゴスペルではなく、刑務所ブルース・犯罪ブルースといった感じです。
「コカイン決めて~」とか「あと25分で死刑」とか、受刑者の前でこんな歌、歌うの!?と驚かされます。
ローリング・ストーン誌の歴代トップ100に入る、ちょっとスゴイCDです。
ぼろんこ様
こちらのコメントは返信ミスですので、削除願えますでしょうか
少し脱線ネタになりますが、さきほどダーティーハリー2を観ておりましたら台詞の中に「サンクエンティ刑務所」の名前が出てきました。どうやら、この刑務所は実在するカリフォルニア州最古の刑務所らしく死刑の設備もあるようです。日本のドラマならば、さしづめ網走刑務所や府中刑務所といったところかもしれませんね。
(服役していたダシュラーが「札つきのワル」とみなされたのも納得です。)
そして一番の発見は、なんと「#24白鳥の歌」のジョニー・キャシュがここで刑務所ライブをやっており、CDやDVDも出ておりました。いずれそちらの作品にもコメントを寄せたいと思いました。
ジョニー・キャシュのライブCDは「アット・フォルサム・プリズン」
サンクエンティンではなく、フォルサム刑務所です。
歌は「白鳥の歌」の様なゴスペルではなく、刑務所ブルース・犯罪ブルースといった感じです。
「コカイン決めて~」とか「あと25分で死刑」とか、受刑者の前でこんな歌、歌うの!?と驚かされます。
ローリング・ストーン誌の歴代トップ100に入る、ちょっとスゴイCDです。
とりがみの兄貴さま
返信コメントありがとうございます。
(ぼろんこさん、場外乱闘の様子を呈し申し訳ありません。)
敢えて経緯を申し上げますと、南米通販=Ama○○○では、
*アット・サン・クエンティン(ザ・コンプリート 1969年コンサート)
*At San Quentin & At Folsom Prisonのタイトルもあったので「ここでやったことは間違いないだろう」と判断してコメントした次第です。
ジョン・デンバーくらいしか知らず、ジョニー・キャッシュの風貌からは役者の田中浩さん(丸大ハム:たくましく育ってほしい)や内田良平さんを連想してしまう、まさに身の程知らずでした。現実の彼をご存知の方には敬服します。
我が愚かなる妹(チカラ関係は”さくら/寅次郎”ですが)がCA在住なので何か面白いネタがないかさぐってみます。
あさちゃん様
こちらこそ、大変失礼いたしました。
サンクエンティンでのライブ音源が発掘されてたんですね。
知りませんでした。お許しください。
1969年なら、シャロン・テート事件のチャールズ・マンソンの前で歌った可能性もあるという事ですね。
それ考えると、ゾクゾクします。
とりがみの兄貴さま
たいへん丁寧な返信をいただき感謝しております。また、引き出しの多さにも驚きを禁じ得ませんでした。(我が愚かなる妹は、やはり「それって、なあに?」のレベルでした。)
私にとってシャロン・テート事件はリアルタイムではなかったのでその当時の世相や空気感がイマイチ飲み込めていないのですが、コロンボシリーズも時代の流れを読み解きながら見るともっと深い味わいが得られそうです。
シャロン・テート事件>ロマン・ポランスキー監督>「ローズ・マリーの赤ちゃん」>そして、助演女優賞は#42「死者のメッセージ」のルース・ゴードンに行き着きました。
刑事も『因果な商売』ですが、投稿者も『因果な商売』ですね。
それでは、おアトがよろしいようで・・・・
コメントの追記です。
本作の最後ではコロンボがうなだれた様子で終わっています。これは犯人逮捕をやるせなく思っての仕草と感じました。
しかし、それを裏付けるようなコロンボとの機微やガレスコを同情するシーンを映像から見出すことができませんでした。
彼はウクライナで撮影したり、刑務所を写真集にすることやフィリッピンへの旅行(私はバカンスではなく当時政情不安定な当国への取材と推察している)ことから鎖に繋がれていた3年間とはポートレートスタジオを始めた時期とダブります。おそらく彼は『社会派カメラマン』だったと思います。ここまでで私の想像も行き止まりになりました。
バーディさんの
2015年5月23日 1:53 AM のコメントのように
ノベライズでは上手くストーリーを纏めてありました(ロバート・キャパにヒントを得たようなところもあり、なかなかの展開でした)
最後のシーン対する私の結論としては
“元々のストーリーやカットがあったが放送時間の関係で取捨選択したときにちょっとちぐはぐになった”のではないかと邪推しています。
余談ですが、コロンボの犬がコッカースパニエルに惚れちゃうというのも犬種として面白かったです。まるでブロンドヘアに憧れる日本男子のようでニンマリしました。
楽しく拝読しました。
私もキャパは好きです。
ラストシーンは、罪の意識を感じます。
だましたようなものだから。
皆さんがコメントされているように教会の救済所でのシークエンスは楽しいですね。
付け加えると、コロンボから救済所の道を尋ねられた路上の年配男性が「遠慮はいらねぇよ」という台詞は街の雰囲気をうまく醸し出していました。
私は仕事半分、趣味半分でカメラをさわっておりますが
ガレスコのスタジオの機材を見てコロンボが
「たかが写真を撮るだけなのに大掛かりなもんですねぇ」という一言は相手を怒らせる上でもシリーズ最大の揶揄だと思います。(私がガレスコならば掴みかかっていたでしょう)
ひとつだけ残念に感じたのは
ガレスコは用意周到であったにもかかわらず、妻のフランシスの縛り方がなんともお粗末だった事です。
ヴァン・パタン演じるシスターが、最高に可愛いですね。ご本人も楽しく演技されているのがわかりますね。
今観賞しているのですが、冒頭ガレスコが暗室から出てきてから、奥さんのフランシスと農場の見学について口論になるシーンで、主演クリント・イーストウッドと監督ドン・シーゲルが、後に「ダーティハリー」でコンビを組むきっかけとなった1970年公開の西部劇、「真昼の死闘」のテーマがわずかに流れているのに気づきました。
音量を上げないと音像が捉えられないくらいわずかに聴こえる程度なのですが、1時間以上暗室に篭りっきりのガレスコに待ちくたびれて、フランシスがテレビの再放送でも観ていたのでしょうか。
ちなみにこのテーマを作曲したのは、西部劇好きにはお馴染みの名匠エンリオ・モリコーネで、2012年公開のクエンティン・タランティーノ監督作である「ジャンゴ 繋がれざる者」でも使われています。
細かいネタ!ありがとうございます。とても楽しい発見です。
この話は好きですが、後になって最後のトリックに無理があるのがわかりました。
フィルムは撮影したら光の入らない状態でカメラから取出していったん現像しないとネガになりませんからネガがカメラの中に入っていることはありえません。
写真家のポールがそんなこと知らないわけがありませんから、撮影に使われたカメラを手にとって蓋を開けるという行動自体がありえないですね。
そうですよね〜。
数十年ぶりに観ました。使われているカメラはポラロイドカメラかと思いますが、ネガと写真が同時に出来るカメラで、蓋を開けてもネガがそれ以上感光する物ではないかもしれません。
ポラロイドカメラですね。
奉仕活動のシスター(ジョイス・ヴァン・パタン)最高!
コロンボや犯人役以外では、シリーズを通して一番好きなキャラクター。
そうですね!
ただし、あんなシスターには中々お目にかかれないのも、五十有余年、信者やっていての実感。
幼児洗礼なので、50数年来のカトリック信者ですが、ジョイス・ヴァン・パタンみたいなシスターにお目にかかった経験は、残念ながら。
まあ、支援施設を運営しているような在俗修道会に属しているシスター方は、外見は別として(ヲヰ)、一生懸命な方々ばかりです。
実際のシスター方には、やんちゃ小僧だった私としては、絶対頭が上がりません。
メリー・ポピンズ出演で知られるディック・ヴァン・ダイク(現93歳)演じる犯人ポールがよく練られた難しい殺人計画をうまく実行しますが、コロンボが一つ一つ解き明かし、印象的な結末で終わる一級品。コロンボが愛車を廃車しに来たと間違われたり、愛すべき修道女から食事やコートを提供されたりと笑えるシーンもしっかりあります。よくわからなかったのは、なぜコロンボは自分が葬式で撮った写真をポールに見せた時に、ポールが現場で撮った妻の写真を混ぜて見せたのでしょうか?もしポールが、その写真とコロンボが引き伸ばした写真との違いに対して、冷静に「この間の写真を覚えているかね。姑息な手で私をだまそうとしてもその手には乗らない。これは左右逆転だよ」とでも突き放したら、コロンボの罠は失敗に終わったのでは。ポールが愛人とフィリピンに旅行に行こうとしていたので、それまでに決着をつけるために止むを得ずリスクの高い罠を仕掛けたのでしょうか。ぐったりした様子のコロンボを後ろからとらえたラストシーンが何か物語っているような気がしました。
犯人が写真に関しプロ並みの目を持った人物であることを、ほのめかした印象的なシーンですよね。
また、最後のシーンで、この写真のことを持ち出されるリスクは少ない気がします。ガレスコはホフマン刑事から権利を読まれそうになり、いまその場にある証拠品で窮地を脱したいからです。
オチがいまいちだな
ちょっと犯人がアホすぎるw
この逆転の構図が私が刑事コロンボを見る切っ掛け成った作品です。何と言っても最後に犯人を追い詰める際の台詞、君今の見たね、君今の見たね、君も見たよね。このコロンボの格好よさにしびれました(笑)それ以来コロンボを見ております。当時水曜ロードショーでしたか映画解説されていた水野晴雄さんでしたかねコロンボさんの最後の犯人の追い詰め方だと裁判の時に不利になると言ったいたのを覚えてます。ですがそれはコロンボさんの作品全体に言える事じゃんって突っ込んだの覚えてます(笑)
最後の犯人の追い詰め方だと裁判の時に不利になる>なるほどね〜
ディック・ヴァン・ダイクは「メアリーポピンズリターンズ」に出演していますよ。
御年93歳!
いつも楽しく読ませてもらってます。
この作品、最後のところが、ちょっと弱いななぁと思いつつ、もう
5回以上は見ています。運転免許試験場の試験官とのやり取りが面
白くて。
今回の気づきは、ガレスコ氏がダシュラーに廃車置き場で脅迫文を
見せるシーン、ダシュラーが受け取っても、ガレスコ氏はすぐに手
離さないので、ダシュラーが強く引っ張るようにしますね。
あれで、指紋をきっくりと残すようにしたのでしょうか。
ダシュラーが脅迫状を強く引っ張る>ほんとうですね!
BSスペシャル投票第10位。ガキの頃から何度も観るのはただ一点。あのシスターとコロンボのやり取りです。過去にもこちらに書き込んでますが、ガキの頃から何度見ても笑える場面で再放映の度「今度も笑えるかな」と(笑)。メインのカメラトリックはすっかり古臭くなりましたが、あのシスターは今回も笑えました。シスターは色あせない(笑)。コロンボが本物と現職刑事と分かっても全くめげない。素晴らしい方だ、特に今回は「あるいはかのマザーテレサは若き日はああいう勝気なシスターだったのではないか、いやひょっとしてモデルではないか」と馬鹿なことを考えております(笑)。あの酔っ払い役といい、シスターといい、皆いい役者だからでしょうね。
いやあ過去の私の書き方、やっぱり同じこと書いてますな(苦笑)。ほかの方のコメント見ると、ラストの追い詰め方。あれで引っかかるのは無理だ。不自然だという突っ込みが結構ありましたので、座興に一席、夏の暑さでドラマの中の皆さん、朝を拭き拭きイライラしてますね。ストレスが重なっている様を私達は笑いながら視聴してますがこれもコロンボの仕掛けに引っかかる要因の伏線だったかも、いや、こじつけでうがち過ぎですね(苦笑)
エラー、「朝」⇒「汗」です。
書き込みありがとうございます。シスター=ジョイス・ヴァン・パタン、酔っ払い=ヴィトー・スコッティという、豪華な脇役さんたちに乾杯!
リアルタイムで視聴できた第4シーズンは、格別に印象深いです。日本での放送は「逆転の構図」→「自縛の紐」の順であったと記憶しています。
私のベスト10は
①別れのワイン
②逆転の構図
③祝砲の挽歌
④歌声の消えた海
⑤二枚のドガの絵
⑥意識の下の映像
⑦自縛の紐
⑧ロンドンの傘
⑨5時30分の目撃者
⑩第三の終章
※やはり、第4シーズンが半数を占めています!
独自のランキングありがとうございます。本ブログのランキングに加味します。
声優途中で変わってますよねぇ
おおむかしNHKは尺を短くして放送しましたから、カットされたシーンは誰も吹き替えていなかったのです。カットされたシーンをあとから継ぎ足して銀河万丈などが吹き替えたのでああなっちゃったんです。
もしかして有名なポカかもしれませんが…. コロンボ登場シーンの画面左下隅に、撮影用のコード(?)がちらり、で慌てて引っ込めるクルーの手(?)が映りこんでませんか…?
この作品後半、コロンボがガレスコがサンクワンティン刑務所写真集の話を向け、その本をほめちぎりながら「あの暗さを」と言う時の表情が好きです。そしてその後滔々と自作自慢するガレスコに、話は逸らさせないぞという切り込みっぷり「7週間いらしたんでしょ」とギュッと突っ込むところがカッコいいと思います。(いつもは自分が話を逸らせるだけそらすくせに!)
た、確かにね!警察官から「バックして」と止められる時、左下にスタッフが映っていますね。面白い。
何回みてもどこに映りこんでるのかわからない・・・
よく出来た名作だと、皆さんが認めるのはもっともです。今回の放送を見直して、気づいた点をすこし。
ダシュラーが何の罪で服役したか分かりませんが、ガレスコに心を許し過ぎです。たぶんケチな前科なんでしょうが、有名な写真家が善意で支援してくれると信じてしまうところが… 終盤警部が「ダシュラーさん」と、丁寧に言ってくれるのが救い。
試験官のウイークリー氏の憔悴ぶりから、当時のロスの路上試験無法状態がうかがえます(笑)。聞く耳もたぬ彼を、荒い運転でむりやり写真に向かわせる場面は、確かにコミカル。あのオンボロ車、こんな役立ち方をするとは(絶対乗りたくない)。
吹き替えで最後にガレスコ氏のことをダシュラーと呼んでしまうんですよね
「空っぽのお腹は悪魔の遊び場ですわ」は私も大好きです。ネットで検索してみますと、やはりこの「逆転の構図」のシスターの台詞として、様々な方が語っております。面白いですね。
初めまして、ケーブルTVにて正月連続企画でコロンボを観ております。
この回は皆さんが書かれているように、やはりラストシーンは印象的で、これには完敗だ!と感じました。こんなに想定している通りに相手が自分の手の内に引っかかるとどんなにかスカっと気持ちいいでしょうね。
シスターのセリフで、空っぽのお腹は悪魔の遊び場ですわ、というのにとてもハマりました。このような表現は初めて聞き、日本人はこんな表現しないのでとても興味が湧き、セリフを英語で調べてみると、どうやら何処かの国(ハンガリー?)の諺のようです。
あと2日間は、TV放映をみながら、ぼろんこさんのサイトを見て、コロンボを2倍楽しみたいと思います!
みなさん、楽しいコメント、いつも拝読しております。「ジョン・アシュトン(John Ashton)」の情報、ありがとうございます。
初めまして。
2度目(1度目:第3話)の書き込みをさせて頂きます。
前科者のダシュラーに不動産を紹介していた人物(ちょい役)
映画「ビバリーヒルズ・コップ」でエディ・マーフィ演じる
アクセル刑事と共に行動していた中年刑事ジョン・タガート巡査部長を
演じていたジョン・アシュトン(John Ashton)です。
ジョンの英語のウィキペディアでは出てたよと記載されています。
↑いやだから、正にそれに引っかかっちゃったわけ。
ケプル博士は、車の運転ワナに引っかかっらなかった。コロンボはそういう引っ掛けが好きなので、注意して下さい。
最後がイマイチよくわからんかった
ここにもネガフィルムがあるよって
ちとアホすぎやしないかコレ
拳銃でいえば凶器はこの拳銃だぞって選び出すのと同じことだろ?
まちがってたらゴメンなさい
子供の頃に毎週家族で見ておりました。
この「逆転の構図」は、特に印象に残っています。
ワタクシは、これがコロンボシリーズの最高傑作だと思っています。
ただ、カメラのネガフィルムについては気になっていました。
というのは、この事件のカメラはポラロイド(インスタント)カメラなんです。
インスタントカメラにネガフィルムがあるのかな…と思いつつ、その辺を確認することはありませんでした。
最近、このブログの書き込みを見て確認する気になりウィキペディアを調べたところ、ポラロイドカメラは、カメラの中にネガフィルムが残っているそうです。
プロのカメラマンが引っかかるんですから、そうでないと視聴者からすぐに突込みが入ったはずですよね。
ということで、間違いなく最高傑作だと再認識しました。
私はS38、兄がS36です。よく2歳年上の兄と一緒にコロンボを見たものです。
「私のトップ5」人気投票に加えますね!
PS私も福岡に住んでいます。
はじめまして。福岡のコロンボファンです。
子供時代にオリジナルを見た世代です(S36生)。数年前からの再放送で、あらためて、コロンボの魅力に引き込まれた次第です。
毎作品を見終わるごとに、このサイトで、学習しています。新しい発見や、皆様の感想を目にするのがとても楽しいです。
作品は、やはり初期がいいですね。皆さんも述べられていますが、私も、コロンボの犯人への追及ぶり、コロンボの個性、最後のどんでん返しが好きです。
この作品は、その点を網羅した、よくできた作品と思います。
ちなみに、私のトップ5です。
①逆転の構図
②二枚のドガの絵
③パイルD-3の壁
④自縛の紐
⑤溶ける糸
昔から好きだったドラマを、このように、ファン同士で共有できて、うれしく思っています。
ぼろんこさんに感謝です。
溶ける糸、懐かしい!
なるほど!その通り。
オリジナル写真が無くなってしまったと言われてガレスコ氏が思わず証拠品のカメラを手に取ってしまうというところがこの回の最大の山場なのでしょうが、写真を現像した際にネガはカメラから取り出されています。普通、一旦取り出したネガは別に保管して、カメラの中に戻したりはしません。次の撮影に備えて新しいフイルムを入れることはあっても、現像済みのネガをカメラに戻す人はいません。いかに心理的に追い込まれていたといえ、プロのカメラマンがその点を分かっていない筈はなく、思わずカメラに手が出るというのは、不自然です。
皆さん仰っているように、確かに最高傑作の一つと言っていいような場面が多々ある回なのですが、一番肝心のところが納得のいかないものだったので、その点が少々残念でした。
ポールからローナへの電話で、フィリピン旅行の「旅券を取っておきなさい」
と言いましたが、旅券ってパスポートのことですよ。航空券の間違いでしょう。
殺害動機が分かりません。
結婚して15年。この3年間繋がれていた。まるでサル回しのサルのように。
口うるさい支配欲だけの女。それが動機?。だったら、別れるという選択肢
もあるでしょ。日々のひどい仕打ちや生活内容など記録し証明すれば、
ヘタすると慰謝料も逆に獲れるのでは?。
それに腕力はポールの方が遥かに上です。ロープで羽交い締めにできたから。
なので、支配欲や仕打ちに見合うだけの腕力で対抗して静かにさせれば・・・。
弁護士と相談して、不利にならないような離婚戦略で臨めば良かった。
日本においてはシートベルトの義務化は1992年だった。
約20年遅れている。
新聞の切り抜きで多くの紙くずが出るが・・・という矛盾。
これは、別にガレスコ犯行を裏付けるものは何もない。
またまた、コロンボのでっち上げの証拠によって犯人は翻弄され
自白に追い込まれてしまいます。まったく、コロンボは汚い。
写真が裏焼きだったのは、写真に映ったレンガの具合でスグに分かるよ。
左右対称ではないですからね。つまり、この写真から明確なのは、
・この写真が裏焼きであること
・時計は14時を示していること
また、ガレスコが多くの中から一つのカメラを選んだとしても、
それには札が付けられていて、そこに証拠品の区別でも書かれていた
のではなかろうか?。適当にその場で言い訳しないと負けですね。
すぴっつさん、共感しました。私も特別に好きな作品です。1票加えます。「動機の説明」については、もっと説明して欲しい願望もありますが「うるさい!」の一言が、強烈な印象として残りました。
刑事コロンボのみならず、映像ミステリーすべての中でトップクラスの傑作と信じてやみません。もう何回観なおしたかわからないほどです。
天才写真家が犯人であることをフルに活かしたシナリオであり、犯行、手がかり、逆トリックのすべてにカメラを絡ませているのが実にすばらしいです。こうした犯人像(あるいは舞台)がストーリーと親和性を持ったエピソードに個人的なお気に入りが多いです。
もっとも凝った犯行トリック(無関係な男を誘拐犯に仕立て上げて射殺!)を使ったエピソードでもあって、その犯罪が、コロンボの推理の積み重ねによって少しずつ瓦解していく過程が面白くミステリー・マニア好み。さらに映像的にも派手で、まさに一番完璧に近いエピソードと思います。倒叙型のミステリーは本来作るのが非常に難しいのですが、本作はその難しいフォーマットに挑み続けたシリーズの、ひとつの到達点だと思います。
唯一惜しいと思うのはやっぱり動機の説明が欠けていたところでしょうか。シナリオにはちゃんと書かれていたのをあえて省いたそうですが、これだけ周到な計画を立てた殺人なのだからしっかり描いてほしったですね。
トレモニさん>自白しちゃうのが、人情ですね。私も自白するタイプ。
小笠原さん>ジョイス・ヴァン・パタンの表情がとっても良いですね!1票加算します。
ぼろんこさん、楽しく拝見しております。ファンとしてこのようなコミュニティは嬉しい限りです。ありがとうございます。刑事コロンボの作品は時系列でモノや人の行動と言動を観察するという点では非常に勉強になります。特にこの逆転の構図はすべてが詰まった名作ですね。家庭にビデオデッキが普及していない当時、小学生の私には少し難かった作品のひとつですが、繰り返して観ていくうちに疑問に思うことが1つあります。それはラストで仕組まれた写真の裏焼によって現れた時計の時刻です。ガレスコはこれに憤慨し裏焼きを指摘するのですが、そもそも元の写真に映った時計の時刻はガレスコが仕掛けた単純なアリバイアイテムのひとつだから捜査段階でコロンボがそれを知らないはずは無いということになります。しかも犯行に使われた写真をお互いに確認する場面でも時計の時刻には触れてはいない。もし捜査段階でどちらかが時計と実際の時刻について触れていたとなるとラストの構成はどうなっていたのかな?なんて考えてしまいました。
何度観ても色あせないのは、シリーズ屈指のお笑いシーン。コロンボ、酔っ払い、そしてシスターのトリオ・コント。この掛け合いは時代を越えて大笑い。皆名優だからでしょうね。このシスター、ガキの頃から今も大好きです。聖母、慈悲深い天使、といった形容に相応しいノーベル平和賞をもらってもいい位(本気です)本当に立派なシスターの理想像ですねw。
切れ味が良くないね。
最後、自白しなければ裁判で勝てていたかも知れません。
カメラを選んだなんて、どうでも言訳が出来そうなのに。
ドラッツェさん、この作品がコロンボデビューとは何ともラッキーデすね。1票追加します。
バーディさん、執事のレイモンドのお話はたいへん興味深いです。いつか私も読んでみます!
「今の出来事を目撃したね?」
でしたっけ。私のコロンボ初体験はこれでした。このスカッとしたカタルシスと、ピーターフォークの名演技。それからは金曜ロードショーと小説を貪る様に楽しんでおりました。
BS再放送を途中から知り悔しい思いでした。今更ながら、BDBOXを買おうかと彼方此方見ていたら辿り着いた次第です。
この話は、ユーモアもあり、美人もあり、苦悩もあり、そしてラストの一幕。まさに傑作といえると思っています。
もう新作が見れなくなるのは残念ですが、別の俳優でリメイク、なんてのはご免です。ピーターフォークのコロンボ刑事、これが唯一無二なのです!
お返事ありがとうございます。コロンボは大好きで、暇があれば見ています。
二見からノベライズ版が出ていますが、犯人の心の動きなども描写されており、それが執筆者の創作としてもずいぶん面白いです。
「忘れられたスター」では執事のレイモンドが映像版とはずいぶん感じが違う取扱いになってます。もともとはグレースのボディガードで、スターにたかってくる有象無象を相手にずいぶん腕力にモノを言わせたようになっており、グレースを娘のように思い愛しているような描写でした。
バーディさん、はじめまして。ひえー「ピューリッツァー賞」の裏話…。ラストシーンもぜんぜん違いますね(汗)でも、ノベライズ版も魅力がありそうです!
いつも楽しく拝見させております。
私もこの作品は大好きです!
つまらない事ですが・・・・「濡れ衣」を着せられるアルヴィン・ダシュラー役のドン・ゴードン氏が大ヒット映画「タワーリング・インフェルノ」で消防士役で出演されております。
役柄的に、妙に真面目な顔つきだったのが印象的でした。
彼以外にも刑事コロンボで見覚えのある俳優さんが出てたような気がします・・・・。
「歌声の消えた海」でお馴染みのロバート・ヴォーン氏も出演されております。
俳優さんの所属エージェントが同一だったのかも知れませんね?
ではまた宜しくです!
はじめまして。
殺された妻がガレスコを抑え込んでいた理由ですが、ノベライズ版ではその背景が描かれてました。
ベトナム戦争を題材とした写真集を発行した時締切に追われフランシスの弟が撮影した写真をいくつか使ったところピューリッツア賞を受賞してしまい、他人の写真を使っていることを言えないままそれをネタにされていたという設定でした。
ノベライズ版ではコロンボ自身がガレスコへのシンパシーを感じており、事件解決後フランシスの弟から「盗作が露見することを恐れたガレスコが姉を殺した」と電話がかかってきたところを「あんたたちが素晴らしい写真家を破滅に追い込んだんだ」と怒鳴りつけるシーンで終わってました。
タップおばさん>明るい役柄:そうなんですよね。だからコロンボだけ見ている人は、役者:ディック・ヴァン・ダイクの印象が違ってしまいますね。
ピーター・フォークが死去した後ハリウッド殿堂入りとなった式典に、ディック・ヴァン・ダイク氏が友人の一人として出席していることも興味深いところです。
ダイク氏といえば、底抜けに明るい役柄がトレードマークの役者さんだそうで、今作のような役柄は珍しいんだとか。
確かに何の恨みも然したる縁もない男をあっさり射殺するなんて、かなり冷徹な役ですね。
ヤスさん、コメントありがとうございます。冷めている人、熱い人、楽しいキャラクターが満載ですよね。1票追加しときます。
ボロンコさん、こんばんは。
先夜、何度目かの再見をしましたが、面白いですね。
これはコロンボに限らずでしょうが、脇役の出来が良いと、話が締まるんですよね。
アル中のドーランさんや、シスター、免許試験官にホフマン刑事まで、脇の配役、セリフに穴がなくて、とても楽しめます。
刑事ものなのに何度でも楽しめるのは、このあたりにもあるんでしょうね。
とっしーーさんいつもコメントありがとうございます。「脅迫電話のメモの矛盾」は面白いですよね。コロンボが気にすることは「普通ならこうするはずだ」という見方です。犯人は証拠をでっち上げたい一心で、そこから外れてしまうようですね。
今回が2度目の視聴なんですが、いや~~ここ数作品は特に面白く感じますね(´ー`*)
古き良きアメリカ時代・・日本も好きだけど、第二の故郷にしたいな~と思ってしまった程でした(笑)
さて、脅迫電話のメモの矛盾とはどういう事でしょうか?他の作戦と同じで、完璧に演出し過ぎてしまったという感じかな?
確かに誘拐写真の時計は、冷静に考えてみれば不要なアイテムですね(苦笑)
自然すぎて気がつきませんでした・・さすがダレスコ!!
しかし、奥さんの口うるさ度には参りますね(笑
あれは誰でも嫌気が指しますわ(汗)
美人助手のローラ、美人ですな~~^^
スタイルが抜群とまでは言えませんが、ボンキュッボンの上のボンが、どちらかと言うと大きい方が好きな僕も、なんかイイナと思ってしまいました(笑)
けど、
美脚具合でいうと、カメラ屋さんのお客さんの方が、膝下が長く脚のバランスが綺麗だと思います♪
美脚に見える黄金バランスがある様で、膝下・膝上が「5:3」だと良いらしいですよ(✧≖‿ゝ≖)
アメリカ人は膝下が長いので、美脚が多そうですね(僕も膝下が長い方です笑)
シスターとコロンボのやり取りも笑えますね!!
身なりをツッコまれる事が多いコロンボですが
今回のシスター発言は、強烈でした・・(笑)
清楚な口調で辛辣な感じの事を言われて
さすがのコロンボもタジタジでしたね(笑)
最後のカメラを選んでしまったシーン
これは圧巻でした!!
犯人はとても頭が良く、緻密な作戦を企てますが、悪い事は出来ませんね。。
完璧な事件なんて無い・・必ずミスをする
そんな印象を受けました。
あの時、もしダレスコが違うカメラを選んでいたら・・まあ状況証拠がダレスコを犯人と言っている様なものなので、捕まっていたのかな・・?
PPMさん、個別のお返事が遅くなりました、すみません。
(1)ダシュラー殺害現場に酔っ払いが居合わせる
確かに…「想定外のことは起こってほしくない」ですね。「ホリスター将軍のコレクション」や「5時30分の目撃者」など、テーマに沿った場合は別として。
(2)モーテルのメイドによる掃除の件
これは面白い着眼点だと思います。コロンボの捜査の特徴として「誰かを犯人に仕立て上げる」発想をすると、過剰なアピールとなる。というものです。間抜けな捜査官が担当するかもしれない…と、ガレスコは分かり易く工作し過ぎました。
(3)核心!逆転の構図の写真そのもの
なるほど…頷けますね。「左右非対称」の発想!
私の考えでは、当時は録画して繰り返し見る…前提ではなく、分かり易くする必要もあったのでは?(これを言ってはお終いですが:笑)視聴率への配慮も伺えます。
それは別として(笑)心理作戦として…「コロンボを間抜けだと錯覚させる」ことが大きく影響しています。明らかに逆版だと分った方が滑稽に見える…と感じました。
ホフマン刑事に、さらっと「権利」を説明させることで、あとは事務的に犯人として扱われる印象を与えている…なども加味したいですね。
みなさん、コメントありがとうございます。この「逆転の構図」という作品は、本当に素敵です。実際には、決め手となる証拠はでっち上げですが、犯人が刑事立会の場で、負けを認めざるを得ない状況を作っていることがとても重要です。
また、この作品の雰囲気を高めている理由に「ホフマン刑事」の存在を挙げたいですね。彼の淡々とした職務態度が、作品を心地よくしています。
こうして皆さんとコロンボについて語れることは、とても楽しいです。
確かに最高傑作と言われるいくつかの中のひとつですよね!
2009年のBSでのシリーズ放映はまだVHS録画していたので今はHDDとBDに保存し直すと言う念の入れようです。
私は全ての作品を何度か見ているかなりのコロンボおたくです。
シスターに浮浪者に間違われるシーンはほんとに爆笑もんです。
コロンボも苦笑いしてますが地で笑っちゃってるようにも見えてとっておきの一場面です。
なんと言っても最後の犯人を落とすところ、これは凄いです!
おとぼけて犯人に油断させたからこそできた技でしょうね。
そういうところも凄い。
よーく考えると矛盾してるから犯人はひっかからないと言う見方はいかがなものでしょう?
どんな頭脳明晰な人も必ずミスを犯すのが人間のサガである‥それが刑事コロンボの根底のテーマでもあります。
だからそんな針穴を広げて必ず犯人を射止めることができるわけです。
完全犯罪は存在しないと、世の中に提唱しているドラマでもあります。
もう何十年もコロンボに浸かっているせいか
疑い深い性格になっちゃってる自分にも気づいている昨今です。
刑事コロンボ、不滅の名作ですね。
今は亡き荻昌弘さんが「逮捕のために策略を使ったことは、このあとの裁判で不利になると思われます」というコメントをしたことを思い出します。
二度目のコメントです。
先週末にBSで再放映された録画を再見。確か3回目ですが、やはりいい作品だなあと大いに楽しみながら見ました。
本筋もさることながら、廃車置き場に乗り付けたプジョー403を警官にそうと勘違いされるシーンや、ヨレヨレの服装から救済所のシスターにそうと勘違いされた上、変装とまでダメ押しされるいつもの自虐ネタの連発(プジョーのドアが開かないシーンなどいつもより多め?w)にも笑わせられました。
ラストシーンも鮮やかです。取調室内にいた捜査員ひとりひとりに「今の彼の行動見たな?」という畳み掛けていくときの緊張感と一度は逆転したと思い込んでいて再逆転されていく犯人の動揺。。。
やはりシリーズの中でも大好きな作品ですね。
なのですが、いくつか引っかかる、というか残念な点も。。
(1)ダシュラー殺害現場に酔っ払いが居合わせる
全作品についていえるのですが、犯行実行に当たっては犯人にとって想定外のことは起こってほしくないですね。。緻密に計画された犯行が予定通り完璧に行われたはずなのにコロンボの観察眼と知力で少しずつこの完璧性が崩されていく点にこそ本シリーズの醍醐味があると思っているので。。
(2)モーテルのメイドによる掃除の件
この手の後だしジャンケン的な展開もできれば避けてほしいもののひとつです。なんか犯人が可哀そうになりますw
(3)核心!逆転の構図の写真そのもの
コロンボが逆版にして犯人に墓穴を掘らせる決定的なアイテムの写真ですが、よく見ると構図は左右非対称です。すでに奥さんが監禁・殺害された部屋は捜査で判明している以上、オリジナルの写真がなくても現地の暖炉や家具の配置を見れば「証拠」にしようとしているこの写真が逆版であることはすぐに証明されてしまう。これだと犯人を最後のあの行動に飛びつかせるには、もう一歩追い込み方が弱いような気がするのです。
これがもし、あの写真が暖炉や縛られた奥さんを中心に据えた完全にシンメトリーな写真ならば、逆版かどうかはすぐには証明できない。しかもオリジナルは消失している。ここまでやってこそ、犯人はすがる思いでカメラに手を伸ばすのではないか。。。?
なんだか揚げ足取りみたいになってしまいましたが、大好きな作品ゆえに目についてしまう瑕疵のようなものでしょうか。。
刑事コロン夫(ころんぶ?)さん、コメントありがとうございます。(笑)「不利なリアクション」という意味もあるのですね~。勉強になります。ストーリーもキャストも、すべてが素晴らしい作品ですよね。人気投票に1票加えておきます。
「逆転の構図」は私も最も好きな作品です。また、原題の「Negative Reaction」も本当に意味が深いです。「写真のネガ」「さかさまな」「不利な」反応という意味があります。
あっ、そうです~。【美食の報酬】ってタイトルでしたよねっ!
やっとスッキリしました。ありがとうございます。
初めてコロンボを観たのが小学生の頃だったと思うのですが、
それから何度か再放送を観てるはずなのに、忘れちゃってるのが多いんです。
ハーブパパさんの論評はそんな私の救世主になっています。
まだアップされてない作品もぜひぜひお願いしますね♪
きょんちゃんさん、メッセージありがとうございます。
「コロンボウイーク」なのですが、それはBS2でコロンボ作品中の人気の高いものを集中的に放送していることでして、実際には2009年の1月よりBS Hiで、同10月よりBS2で、それぞれ毎週のように刑事コロンボを放送していますよ~。もう、随分放送済みですが、まだまだこれからでも充分楽しい作品が見られると思います。
自分はHDで録画して事務所と家で、同じ作品を何回も見直して楽しんでいますが、ゆくゆくはやはり完全版DVDを購入すると思います。
「犯人にラストで毒」は『美食の報酬』です。ちょうど2月18日にBS2で再放送するようです!
▼参考URLです
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/
コメレスありがとうございます。
とても嬉しいです♪
『コロンボ ウィーク』なんですね。じゃあ今週で終わっちゃうんでしょうか?
ちょっと淋しい感じがします~。この際DVDを集めてみようかな、なんて思ったりしてます。
ところでハーブパパさんにお聞きしたいのですが、
コロンボが犯人にラストで毒(ワインとかシャンパンみたいな飲み物だったような?)を飲まされて殺害されようとするお話がなかったでしょうか。
たしかコロンボがグラスを犯人のものと入れ替えたような記憶があるのですが。違ったかしら?
昨夜コロンボを観ながらふっと過ぎったのですが、タイトルが思い出せなくて・・・。
今もお仕事しながら頭の中でグルグル回ってます(笑)。
もしもご存知でしたら教えてくださいね。
きょんちゃんさん、コメントありがとうございます!
コロンボウイーク~、ですよね。毎夜楽しみにしています。「別れのワイン」「逆転の構図」「二枚のドガの絵」、どれも最高級の作品ばかりですよね!
「俳優さんに全然詳しくない」のは自分も同じです。実は、刑事コロンボは大好きなんですけど、その他のアメリカのテレビドラマや映画の知識が豊富ということではなく、「にわか勉強」しているだけなのです(笑)
しかし、こうして「きょんちゃんさん」のような方からコメントを頂けることは、本当に嬉しいことです。ありがとうございます!
ハーブパパさん、初めまして。
突然のコメント失礼します。
最近BSで【刑事コロンボ】の再放送をしていて毎夜楽しみに観ています。
一昨夜は「別れのワイン」、昨夜は「逆転の構図」と私の好きだったお話が続いています。
ハーブパパさんも書いてらっしゃるように、エンディングで犯人が証拠品のカメラを手にするあたりが私も大好きです。
今夜は「二枚のドガの絵」が放送されるみたいでこれもまた楽しみです♪
私はハーブパパさんみたいに俳優さんに全然詳しくない・・というか無知に近いので
生意気にコメントなんかして申し訳ないのですが(汗)、
ただコロンボと犯人の頭脳戦や、追い詰めていくあたりにこのドラマの魅力を感じています。
タイトルだけ見ても“どんな内容だったっけ?”って忘れちゃってるのも多々あるので、
こうしてハーブパパさんの文章を読んで、思い出させてもらえて嬉しいです。
ご迷惑でなければまたお邪魔させてくださいね。