8話「死の方程式」

Short Fuse / 1972
ロディ・マクドウォールスタンフォード化学工業の御曹司ロジャー・スタンフォードが、叔父であり社長のバックナー氏を殺害。バックナー社長は素行に問題がある甥のロジャーを、会社役員の座から降ろし社外に追放しようと考えていて、それを阻止するために、犯行に及びました。その他にも、バックナーが父親の築いた会社を売却する意思があったことも動機となりますが、それ以前に自分が会社から追い出される危険があるので、第一の動機は前者と考えました。

爆死という壮絶な殺害手段

殺害方法は、自分の得意分野である「自家製爆弾」による爆死。バックナー社長が大雨の中で山道を移動する最中に起きたので、事故による二次的な爆発と思わせる作戦ですが、普通に考えれば路上での爆発と激突後の爆発では、その違いがわかるはずですよね。

犯人は「お馬鹿ちゃんキャラ」

動機や殺害状況など何れもロジャーを容疑者として、話が分かり易く進展しています。犯人が少々「お馬鹿ちゃんキャラ」な設定で、ちょっと騒がし過ぎかな~とも感じますが、時々見せるシリアスな表情が際立ちました。一説によるとお馬鹿な振りをしているだけなのかも…知れません。

その他のコロンボ作品にも出演する俳優を含め、豪華な顔ぶれ!

面白いので出演者を色々調べてみると…。

犯人役のロジャー・スタンフォード

ロディ・マクドウォール俳優:ロディ・マクドウォールは、映画「猿の惑星シリーズ」の猿役:コーネリアスやシーザーを演じている有名な俳優さんです。猿の惑星は私も大好きで、シリーズ全作品を見ています。俳優ロディ・マクドウォールは大好きです。「猿の惑星」研究記事もご覧ください。

被害者のバックナー社長

ジェームズ・グレゴリー俳優:ジェームズ・グレゴリーは12話「アリバイのダイヤル」のコーチ役で再登場します。また、映画「続 猿の惑星」のアーサス将軍役でも活躍。さらには宇宙大作戦(スタートレック)の「悪魔島から来た狂人」にも出演しています。とても好きな俳優さんです。

ロジャー・スタンフォードの秘書ビショップ

アン・フランシス女優:アン・フランシスはこの後、15話「溶ける糸」で犯行に気付いてメイフィールド医師に殺される、手術助手のシャロン役でも出演します。とても印象に残る素敵な女優さんです。

ロジャー・スタンフォードの叔母

アイダ・ルピノ女優:アイダ・ルピノは、24話「白鳥の歌」で犯人ジョニー・キャッシュに殺害される妻エドナ役。ちなみに日本語の吹き替えは「麻生美代子」さんでサザエさんの母さん「フネ」の声でもお馴染みの声優さん。

クビになりかけたローガン副社長

ウィリアム・ウィンダム俳優:ウィリアム・ウィンダムは、1話「殺人処方箋」に出演しています。病院で紹介される犯人レイ・フレミングの友人です。テレビ「スタートレック:宇宙大作戦」の第35話で「デッカー准将」を演じ、映画「新・猿の惑星」にも出演。本作「死の方程式」では何と言っても、ラストのロープウェイのシーンが印象に残ります。

 
という、ま~なんと奥の深いというか世間が狭いというかの豪華キャストでした~。

キム・ハンター6話「二枚のドガの絵」に映画「猿の惑星」シリーズの猿:ジーラを演じたキム・ハンターが出演していることからも、人気俳優は引っ張りだこだったということなのでしょうね。

スタンフォード化学工業のロケ地

このエピソードの舞台になるスタンフォード化学工業(旧ユニオンカーバイドの工場)やロープウェイ(エリアル・トラムウェイ:2022年現在も営業中)は、ロサンゼルスの東方約180kmに位置するパーム・スプリングス周辺だと思われます。ですので、ロス市警殺人課の出る幕じゃないですよね、誰も死んでいないし、管轄も違う(笑)しかし、バックナー夫人は署長(おそらくロス市警?)に「えり抜きの刑事さん」をお願いしたそう。

短い導火線

ブログへのコメントを頂きました。原題の「Short Fuse」は「短い導火線=短気」のようなニュアンスだとのこと。「死の方程式」も良く出来た邦題ですが、「短い導火線」は、まさに犯人像とぴったりですね!

ロディ・マクドウォールの吹き替え

ロディ・マクドウォールの日本語版の声優は野沢那智さん。アラン・ドロン、アル・パチーノなど数々の有名俳優の声を担当されました。新コロンボ作品の46話「汚れた超能力」でも犯人のエリオット・ブレイクを担当されています。
ちなみに猿の惑星の「コーネリアス」は宇宙戦艦ヤマトの古代進役「富山敬」さん、ルパン三世で有名な「山田康雄」さんなどが担当したようです。

バックナーの屋敷で「お晩です」

バックナーの屋敷の運転手クインシーの部屋の外でこそこそ工作をするロジャーに、コロンボが「お晩です」と声をかけたのが面白い。「お晩です」という言葉!

案内役の巡査

スティーブ・グラバーズバックナー社長の事故現場やロープウェイを案内してくれる警察官は、俳優スティーブ・グラバーズ。名札が少し読めそうで読めない。「T. DAWSON」かな?重要な役割を果たしますが、俳優としてはそれほど知られていません。

一歩間違ったら大事故!

スティーブ・グラバーズこの巡査と転落現場へ向かうシーンで、二人が乗ったジープ風の車両は、左の崖っぷちすれすれ!合成なのかな?線で強調した部分が、崖っぷちです。実写だったら、かなり際どい撮影シーンですよね…みなさんどう思います?実際のシーンを見てみてください。

社長の運転手クインシー

ローレンス・クック社長の運転手クインシーは俳優ローレンス・クック。独特の雰囲気をもった俳優さんなのに、2022年になってようやく記事にしました。背景から考察しますと、巻き添えで死に至ったというより、ロジャーは社長と彼の二人を殺害しようとした。ちなみに二人の乗った車(リンカーン・コンチネンタル・エグゼクティブ・リムジン)は「パインワイルド」の山荘に向かったそうです。

「ギル・メレ(Gil Mellé)」の音楽が効いている

ギル・メレはサックス奏者で作曲家。画家や彫刻家としてもも知られるマルチな芸術家です。ギル・メレの音楽は場面にスピード感や緊張感を与えてくれます。その他、4話「指輪の爪あと」5話「ホリスター将軍のコレクション」でも彼の音楽を堪能できます。

監督:エドワード・エイブラムス
脚本:ジャクソン・ギリス
音楽:ギル・メレ

ロジャー・スタンフォード:ロディ・マクドウォール(声:野沢那智
秘書ビショップ:アン・フランシス(声:翠準子
ドリス・バックナー:アイダ・ルピノ(声:麻生美代子
バックナー社長:ジェームズ・グレゴリー(声:大木民夫)
クインシー:ローレンス・クック
ローガン副社長:ウィリアム・ウィンダム(声:野村瀬正彦)
副社長秘書ナンシー:ロザリンド・マイルズ
ロープウェイの係員:マイク・ラリー
整備士ファーガソン:エディ・クィラン(声:たてかべ和也
ファレル刑事:ルー・ブラウン(声:加藤治)

加筆:2022年8月14日

“8話「死の方程式」” への116件の返信

  1.  私の過去のコメント中で、現在最も重要だと感じているポイントを中心に、各回をリテイク・コメントしています。

     今回の犯人であるロジャーは、その短気さと軽薄さが際立っており、こうした人物像は、いかにも後の新シリーズによく登場しそうでもあります。
     本作の舞台は巨大化学メーカーなので、ロジャーが化学の天才という設定であるならば、化学にまつわるより専門的で深掘りされたエピソードがもう少し加わっていれば、作品に一層の魅力を引き出せたのではないかとも感じています。それでも、このエピソードは、同じく犯人に対する同情を一切求めない勧善懲悪型の、傑作と誉れ高い第15話「溶ける糸」と比較しても、プロットに穴や無駄が少なく、ロープウェイの場面などの臨場感や、結末でのコロンボの巧妙な逆トリックなど見所も多く、私も最近は、とてもよい作品だと思えるようになりました。
     世のたいていの殺人犯は、基本的にはただ単に嫌なヤツです。その当り前な現実を説得力を持たせて当り前に描いてみせたのが、本作の魅力だと気付かされました。
     ところで、コロンボの高所恐怖症は、第2話「死者の身代金」の女性弁護士犯人レスリーに無理やり小型機の操縦桿を握らされたり、アクロバット飛行に付き合わされたりしたのがトラウマになったのか? それとももっと昔、朝鮮戦争出征時代に軍用機に搭乗したころからなのでしょうか?

  2. みなさま「死の方程式」へのコメントありがとうございます。全てに対しお返事していませんが、楽しく読んでいたした。
    改めて本作に対するみなさまの愛を感じています〜。
    2022年あたりからのコメントに対し、人気投票に3票追加いたします。

    1. この作品は1972年ですよね。

      どうにももやもやしていまして、
      この時代はやはりまだアメリカあたりより日本は物質的に裕福ではなかったのだろうな?、とは感じるのですが、
      (この時期の)日本の小説本なんかを読むと、東京の中心部あたりはすでに”進んでる”感じなのですよね。
      私は北のS生まれですが物心ついた80年あたりでもですね、Sがまだそんな「繁栄」してた記憶はないのですね。
      これは私が子どもだったからなのかそれともやはり大都会とそうでない場所の格差だったのか…

      けれどもいつの時代も人は金銭のために人を●しておりますね。

      1.  8話「死の方程式」は化学メーカーが舞台の話なので、別角度から少しそれに絡めて雑感を述べてみましょうか。
         1965年ごろから1974年くらいまで(私はガキでしたが)、日本は高度経済成長を続け、エネルギー需要が大幅に増加しましたが、それに伴い大気汚染や水質汚濁、騒音などの公害問題も深刻化しました。特に、イタイイタイ病や水俣病などの健康被害が産業活動による公害であることが明らかになりました。国民の間で公害への反発が強まり、公害対策が進められるようになりました。1972年には四日市公害裁判で被害者側が勝訴し、1973年には公害健康被害期補償法が制定されました。
         子供ながらに、高度経済成長期終盤の危機感があったことと、公害が大きな社会問題だった、そういった空気感をよく憶えております。『ノストラダムスの大予言』なんていう本が当時大ベストセラーになったのも、そんな世相だったからかもしれません。
         おっしゃるとおり、当時も大都会とそうでない場所の格差は大きく、だからこそ、田中角栄が地方に夢のある『日本列島改造論』を発表し、それがもてはやされたのも1972年の出来事でした。

        1. 仁科雅之様
          >それに伴い大気汚染や水質汚濁、騒音などの公害問題も深刻化しました。
          それ忘れてました!私が育ったS市ではスパイクタイヤのせいとかで、毎年雪が真っ黒で、はたまたこれのせいかわかりませんが私を含め多くの子供がせきくしゃみばかりしていました。でも小さい頃はまだ砂利道も多くて、タンポポなどもたくさん咲いていました。私はビンボーっだった故郷が懐かしいです。
          私の同世代の、宅配の方たちがですね、職場の年配者は昭和の無理な働き方を若者に強要し、若者は根性なしで逃げてしまう。とぼやいていますが、あんなに自然を奪ってしまったのではそりゃ体力は無くなって宅配とかやらなくなるんじゃない?とはうがった見方でしょうか。コロンボでも世代対立のようなコメントは見受けられますが…
          それに暑すぎますよね。なくなってもいないのにコメは買い占められてるし、仁科様がおっしゃるように「美食の報酬」のようなごちそうが味わえなくなる日がほんとに来たら嫌だなあ…

          追伸情報ありがとうございます!ベルギー版?も観てみたい気がします。

          1. YUKIゆき(アイス)様
             YUKIゆき(アイス)様が育ったS市での思い出、特にスパイクタイヤによる影響や雪が真っ黒になっていたこと、そしてその時代の生活環境が懐かしいという感情は、自然環境と都市化がもたらす変化をよく表していますね。スパイクタイヤによる粉塵問題や、環境汚染が健康に影響を与えたのかもしれませんね。せきやくしゃみといった症状を経験されたことは、その影響を感じさせる部分ですね。一方で、小さい頃の砂利道やタンポポが咲く光景との対比が、よりその時代の豊かな自然を思い出させます。
             また、YUKIゆき(アイス)様が指摘される、若者の体力や、昭和の時代の働き方に対する世代間のギャップについても興味深いです。現代の宅配業の方の労働環境についても、過去の世代の「無理な働き方」が影響しているのではないかという見方は、決してうがった見方ではなく、実際に多くの人が抱いている問題かもしれません。現代の若者が体力を失い、体を使う仕事から離れるのは、環境や社会構造の変化によるものだと考えるのは自然です。
             『刑事コロンボ』でも、世代間の対立や価値観の違いはしばしば描かれていますよね。コロンボ自身は古い価値観や方法を大事にしつつも、たとえば69話「虚飾のオープニング・ナイト」のように、時には若者たちの視点を理解しようとするシーンもあります。この世代間の違いは、社会の変化や技術の進歩によって生じるものなのでしょうが、YUKIゆき(アイス)様の思い出や感覚は、まさにこのような変化を実感するものでしょう。

            1. 仁科雅之様
              >コロンボ自身は古い価値観や方法を大事にしつつも、たとえば69話「虚飾のオープニング・ナイト」のように、時には若者たちの視点を理解しようとするシーンもあります。

              そうですよね。この回については私はつい熱くなって犯人たちをかばってしまい後で反省しましたが、何と言うかうまく言えませんが、よく考えたらコロンボの態度の方がこの若者たちより進歩的だと思ったりもします。

              ところで…最近は仁科様になり〇ますコメントの投稿はされているのでしょうか?

              あえてマニアック?な話題をお許しください。ついにR・SnのMo●gen
              pi●no
              soloを見つけました。
              R・Sは、ピーターフォークのおじいさん世代でしょうか。R・Sがゲッベルスと写っている写真もあり、戦後は批判されたようですが、私は「魔術師の幻想」を思い出しました。
              やはり個人を責めるのは酷かなあと思ってしまいます。   

              1. YUKIゆき(アイス)様
                 コロンボは、エリート層や社会的に影響力を持つ人々に対しても、丁寧で一見無害に接しますが、決して彼らの権威や地位に屈しませんよね。どれほど裕福で権力を持つ人々であっても、法の前では平等に扱うという信念を貫きます。また、人々を見た目や背景で判断せず、細部や証拠に基づいて公平な結論を導く姿勢も、性別や人種、社会的地位に関わらず、すべての人を同等に扱うという平等主義的な考えに通じるものがありますよね。
                 ただ、30年前くらいまでの私なら、彼のそうしたところが「進歩的」と何の疑念も持たずに言えたのですが、昨今、人類の「進歩」は、おかしな方向に向かってはいませんでしょうか?
                 「進歩」とは果たして何なんだろう?と、自問自答してしまう自分がいるのが、正直なところです(そういうことを教えてくれる万博があれば、ぜひ行ってみたいです・・・笑)。
                >R・SのMo●gen pi●no solo
                 伏字にされる意味が私にはわかりませんが(笑)、ピアノ・ソロ版の楽譜は、R・S自身による編曲なのでしょうか?
                >やはり個人を責めるのは酷かなあと思ってしまいます。 
                 同感です。 
                 そして今、ユダヤ人自身、一人一人の人間的真価が、イ●●エル国民を中心として、問われていますよね。
                >最近は仁科様になり〇ましコメントの投稿はされているのでしょうか?
                 仁科雅之(YC-30)にして以降は皆無です。

                1. 仁科雅之様
                  コロンボについての洞察、なるほどと思いました。勉強になります。
                  そして、進歩について、
                  私を含む多くの人が時々なんだかおかしくない?と感じます(笑)
                  私も時々一方的な記事や動画を信じて熱くなりかけるときがあります。もし仁科様がおっしゃることがそういうことであれば、ですが…
                  >仁科雅之(YC-30)にして以降は皆無です。
                  あー、そうだったのですね!少し前に、「私は意地がわるいので、(中略)わざと不穏な空気を醸し出してみたところ、(中略)結果は予想通りでした。」とお返事を下さったことがあったじゃないですか。(細かい文章は違っているかもしれません。)これを私は、仁科雅之様ご本人じゃない方からの返信が含まれていた、と解釈してしまったのです。
                  なのでちょっとナーバスになり、わざと文字を隠して音楽の話題なども混ぜてみました。が、杞憂でしたね。安心しました。
                  (モルゲンのピアノ編曲はマックスレーガーによるものです。)
                  個人を責める~で思い出しましたが、先日、映像の世紀で、90歳の時のレ二・リーフェンシュタールが、「私に何の罪が?!原爆を落としたわけでもない」と言っておりました。これについては何とも賛否が分かれるところでしょうか。彼女は1902年生まれで私のひいおじいさんと同じ年くらいですが、私がおばあちゃんらから聞いた話で、日本で戦争が始まった当時、ひいおじいさんやおばあちゃん含む大人の何人かが実は戦争に内心反対していて負けることも見越していたが、子供たちがそれにたいへん怒り、「お父さん(おじいさん)は非国民です!」と言ったということがいくつもあったと聞きました。若いほど学校で教育もされるし影響を受けやすいのでしょうかね。アメリカ、コロンボの世代はどうだったのでしょうか。

                  1. YUKIゆき(アイス)様
                    >「私は意地がわるいので、(中略)わざと不穏な空気を醸し出してみたところ、(中略)結果は予想通りでした。」
                     あれは、ハンドル・ネームを使い分けされている方を意識したコメントだったのですが、改めて、気を悪くさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
                    >モルゲンのピアノ編曲はマックスレーガーによるものです。
                     その存在は知りませんでした。私こそ学ばせていただき、ありがとうございます。
                    >「私に何の罪が?!原爆を落としたわけでもない」と言っておりました。これについては何とも賛否が分かれるところでしょうか。
                     これは、他人事として考えてはいけないと、私は思います。
                     戦争ではなく、ちょっと、私たちに身近なたとえ話をしてみましょうか。
                     いわゆる「いじめ」において、傍観者が何も行動を起こさないことは、いじめを助長し、加害者を間接的に支援することになります。傍観者の無関与は、加害者に行動が容認されているとのメッセージを送り、被害者の孤立感を深めます。傍観者は声を上げたり、被害者をサポートしたり、適切な機関に報告することでいじめを止める責任があります。
                     時には、傍観者自身も「自分が介入することで報復を受けるのではないか」「自分には関係ないことだから」という心理的な理由で行動を避けることがあります。いじめの問題は、複雑な力関係や職場の文化によっても影響を受けるため、傍観者が行動を起こすことに対する大きなリスクがある場合も多いでしょう。しかし、その一方で、いじめが続く限り、被害者の苦しみは増大していくため、傍観者にも状況を改善する義務があると言えますよね。
                     そうやって考えていくと、
                     >日本で戦争が始まった当時、ひいおじいさんやおばあちゃん含む大人の何人かが実は戦争に内心反対していて負けることも見越していたが、子供たちがそれにたいへん怒り、「お父さん(おじいさん)は非国民です!」
                     に対して、過去、周囲のいじめ現場で、声を上げたり適切な機関に告発する勇気がなく悔いることが多かった私などは、自らの行いを胸に手を当てて考えると、「お父さん(おじいさん)は非国民です!」などと非難する気には、とてもなれません。

                    1. 仁科雅之様
                      いえいえ、私もあの時深く考えずにお返事してしまっただけですので、お気になさらないでください!
                      いじめの件、感じ入るものがあります。
                      私は職場と言うものの経験があまりないので、学校の頃を思い出してしまうのですが、自分も含めて、なぜあんなに同級生同士と言うものが互いに憎み合い、嫌い合い、陰口を言い合っていたのか、いじめが常にあったのかと、暗ーく思い出します。
                      私なりに考えて最近ようやく思い至ったのは、もしや人間長い間一つの空間に押し込められて?いるとろくなことにならないんじゃあないかということなのですが、たぶんこれは正しくないような気もします。

                      またNHKの話ですが、この間はジョニーデップ裁判を取り上げていました。ジョニーデップが悪いんじゃないか的な番組でしたが、もう私には何が一体真実なのかわかりません(笑)。ですので最近は軽めのものを観たり読んだりしています。そうするとどうしても食べ物系のことになってしまいコロンボも美食の報酬ばかり観たりするかもしれません。(笑)

                    2. YUKIゆき(アイス)様
                      >私なりに考えて最近ようやく思い至ったのは、もしや人間長い間一つの空間に押し込められて?いるとろくなことにならないんじゃあないかということなのですが、たぶんこれは正しくないような気もします。
                       全然間違ってないと思いますよ。
                       人間が長期間狭い空間に押し込められると、心理的・社会的な問題が生じやすく、これは、たとえばマウスが狭いゲージに多く飼われた際のストレスや攻撃性の増加と類似しています。プライバシーの欠如や行動の自由の制限、限られた空間での食料、休息場所、個人のスペースなどのリソースを巡る競争がストレスの原因となり、人間や動物の両方で摩擦や攻撃行動が見られる原因になります。
                       それと、もうひとつだけ追記しておきたいことがありました。
                       作家の金原ひとみさんがどこかに次のような興味深いことを指摘しておられたのが記憶に残っていますが、たとえば戦時中の日本では、兵力と労働力確保のため「産めよ殖やせよ」というスローガンが打ち出され、国からの圧力により出生率が高まり、それは、当時は国と個人が簡単には切り離せない時代だったということ。
                       今もどこかの国では似たような現実があるのでしょうが、こういう集団の中にいたら、そりゃ、私なんかも物凄いストレスでしょうね。
                      >そうするとどうしても食べ物系のことになってしまいコロンボも美食の報酬ばかり観たりするかもしれません。(笑)
                       そういえば、昔、米価が高騰していたときに、国が、
                      「貧乏人は麦を食え」と言っていた時代があったそうですよ。今じゃその麦も高いですけどね。(笑)

                    3. 仁科雅之様
                      メシャンとやらについて、自分で調べもせず仁科様に丸投げしてしまったら、こんなに詳しく調べて教えて下さり、恐縮です!ありがとうございます。私も彼の曲を聴いてみましたがやはりフランスっぽくまあまあ私は好きでした。
                      何か、フランスものって弾くとすごい開放感(解放感)を感じるのですがなんででしょう?確かに仁科様がおっしゃるように、ドイツものって理屈っぽい。(音大の受験の曲は今でもほとんどドイツ物だと思います)コロンボに使われているチャイコフスキーはロシアですけど、ロシアの方がドイツ物、下手をすればガーシュインなどのアメリカのものよりも明るさと解放感を(私は)感じるのが意外です。
                      >傍観者にも状況を改善する義務があると言えますよね。
                      千住明先生が、{いじめている君へ}という新聞特集で、子供たちに呼びかけているのが印象的でした。「これを読んでくれてる君は本当のいじめっ子ではありません。本当のいじめっ子はとても鈍感でこんな記事など目にとめるはずがありません。僕はいじめに加担してしまったことがあります。当時いじめられた子たちはとても個性的で(クラス会で会うことがあると)自由で創造的な人生を送っています。話しかけたいと思うけど僕には話しかける勇気がありません。いじめてしまった経験もいじめられた経験もあるから知っているのです、いじめられた人間は、決して忘れないということを。」と書いてらっしゃいました。
                      自分事としてとらえてらっしゃり、さすがだなと思いました。もしコロンボがいじめに加担するような人間だったらここまで人気シリーズになったかどうか…とも思います。
                      >作家の金原ひとみさんがどこかに次のような興味深いことを指摘しておられたのが記憶に残っていますが、たとえば戦時中の日本では、兵力と労働力確保のため「産めよ殖やせよ」というスローガンが打ち出され、国からの圧力により出生率が高まり、それは、当時は国と個人が簡単には切り離せない時代だったということ。
                      >そういえば、昔、米価が高騰していたときに、国が、
                      「貧乏人は麦を食え」と言っていた時代があったそうですよ。今じゃその麦も高いですけどね。(笑)
                      戦争時代、想像しただけで嫌ですけど、今も嫌です。(笑)
                      れいわの米騒動…なんとなくお餅を買いだめしましたけど、
                      ずいぶん食べ物事情も様変わりしてしまいましたよね。

                      オペラについてのコメント、ありがとうございます!私はこれらに鋭く?返信できるほど理解していないので、読ませていただきながら観劇し、再度コメントさせていただきますね!

              2.  それと、R.シュトラウス(伏字にしなくてもいいでしょ?)とコロンボの共通点として、家族や親戚の話をするのが大好きという点がありましたね。
                 ご紹介の『 Morgen!』も、新婚時代に奥さんのために書いた曲らしいですが、『家庭交響曲』なんて、カミさんのこと、我が子のこと、叔母と叔父のことなんかを、ほのめかしまくっているコロンボを髣髴とさせる曲ですし、交響詩『英雄の生涯』の中の「英雄の伴侶」も、彼の奥さんの自慢話にも聞こえます。
                 マーラー夫人、アルマなどによって描かれたシュトラウス夫妻の生活は漫画的なほど女性上位で、『英雄の生涯』で描かれているような、勇敢な英雄と貞淑な妻という男の側からの願望からは、ほど遠かったようですが、妻に関係する彼の残された作品を聴くと、夫は心の底から妻を愛していたようですね。
                 コロンボも、R.シュトラウスに負けず劣らず恐妻家だったのかもしれませんね(笑)。

                1. YUKIゆき(アイス)様
                   すみません。上のコメントは、約20分前のYUKIゆき(アイス)様のコメントを知らずに投稿したものです。
                   こういうことってあるんですね(笑)。
                   改めて後ほど返信コメントします!

                2. 仁科雅之様
                   >それと、R.シュトラウス(伏字にしなくてもいいでしょ?)とコロンボの共通点として、家族や親戚の話をするのが大好きという点がありましたね。
                  そうなのですね!
                  アルマが書いたと言われる逸話は私も面白く読みました!
                  英雄の生涯とか大して考えもせず聴いていましたが、意識して聞いてみます。
                  最近は薔薇の騎士を何度もかけたり映像付きという条件で聴いたり(笑)悲愴ソナタの2楽章を久々に好んで弾いたり、ドイツ物に触れる機会が少し増えました。私にとってドイツのピアノ曲=受験時代の悪夢、でしたので避けることが多かったのですが、時がたちようやく。今ピアノの生徒を叩いたりへたくそめ死●などどいう先生がいたら逮捕でしょうか。そう考えると良くなっていることもたくさんあるのかな?とも思います。
                  追伸ところで1927年生まれの作曲家でジャックブノワめしゃんという人物がいるらしいですが、仁科様はご存じですか?

                  1. 仁科雅之様
                    ✖を映像付きの条件で聴いたり
                    〇ワーグナーを映像付きの条件で聴いたり、と書いたつもりでした。

                    今シェーンブルンでのコンサートでのワーグナーを聞いていますが素敵です。コロンボにはたしかロンドン以外のヨーロッパは出てきたことがないのではないでしょうか。新シリーズにはあるのでしょうか?あればぜひ観たいです。

                    1. YUKIゆき(アイス) 様
                       返信すべき内容がいろいろありますねえ(笑)。
                      順不同ですが、まず、

                      >1927年生まれの作曲家でジャックブノワめしゃんという人物
                       よく知りませんでしたし、彼の作品を聴いたこともありません。
                       たしかに、NAXOSのサイトには、ジャック・ブノワ=メシャン – Jacques Benoist-Méchin (1923-1927)とありますが、 (1923-1927)は、彼が作曲家として活動していた一時期ではないでしょうか?
                       彼の経歴を複数の英文のサイトを調べてまとめますと、下のようになります。
                       ジャック・ブノワ=メシャン (Jacques Benoist-Méchin, 1901-1983) は、ジャーナリスト、翻訳家、歴史家、そして右派の政治家として知られていますが、彼の若い頃には音楽にも深く関わっていました。彼はヴィンセント・ダンディ (Vincent d’Indy) に師事し、パリのSchola Cantorum で音楽を学んでいます。この学校はエリック・サティのような音楽家とも縁が深く、厳格な音楽理論と作曲を教えていました。
                       彼は作曲家としての活動も行い、1935年まで作品を作り続けていましたが、その後、音楽からは遠ざかり、政治的な活動や著述、歴史研究に軸足を移しています。
                       彼の音楽活動はその後の政治家や思想家としてのキャリアと比較するとあまり知られていないため、音楽家としての側面はやや影が薄いものとなっているらしいですが、彼は確かに若い頃に作曲家としても活動しています。せっかくご紹介いただきましたので、NAXOSのサイトの、Équateur (version for piano)という作品を聴いてみます。

                      >コロンボにはたしかロンドン以外のヨーロッパは出てきたことがないのではないでしょうか。新シリーズにはあるのでしょうか?
                       残念ながら、コロンボが英国以外のヨーロッパに行った回はないと思います。メキシコでの話なら、35話「闘牛士の栄光」がありますが・・・。
                      (返信、続きます)

                    2.  ところで、R.シュトラウスやワーグナーのオペラ(楽劇含む)の鑑賞は、楽しくて贅沢な時間ですよね!
                       私はR.シュトラウスのオペラでは、『ばらの騎士』と『サロメ』、ワーグナーでは『トリスタンとイゾルデ』が圧倒的に好きです。
                       それにしても、ドイツ語の芸術ってやつは理屈っぽく感じますよね(笑)。
                       ということで、ワーグナーやR.シュトラウスのオペラで、ミステリー的要素がある作品は何だろうと考え、相当、屁理屈っぽくこじつけて遊んでみます(笑)。
                       ワーグナーの作品
                      1. 《パルジファル》
                      ・ミステリー的要素: このオペラでは、パルジファルが聖杯の騎士団に関連する謎を解き明かしていく過程が描かれています。特に、聖杯の騎士アンフォルタスの傷の原因や、それを癒すための予言がミステリーの核となっています。騎士団の運命や聖杯の力に関する謎解きが、劇中で徐々に明かされます。パルジファルが「愚か者」として始まり、最終的には聖杯を救う運命の人物であることがわかるという展開が、ある種のミステリーを感じさせます。
                      2. 《ニーベルングの指環》
                      ・ミステリー的要素: 特に4作目の《神々の黄昏》では、複雑な策略や隠された目的が次々と明らかになっていきます。ジークフリートの死や指輪の運命にまつわる謎が、最終的に解明されるまでの過程がミステリー的です。また、ヴォータンや他の神々の行動の裏に隠された動機が少しずつ浮き彫りにされるため、観客も次第に物語の全体像を把握していく構造です。
                      R.シュトラウスの作品
                      1. 《エレクトラ》
                      ・ミステリー的要素: ギリシャ悲劇を元にしたこのオペラは、エレクトラが父親アガメムノンの死の真相を明らかにし、母親クリュテムネストラへの復讐を果たそうとする物語です。エレクトラの執拗な追求と、家族内の暗い秘密が暴かれていくプロセスが、ミステリー的な緊張感を持っています。復讐劇ではありますが、真実を探りながら隠された事実が徐々に明らかになるため、サスペンスとミステリーが交錯します。
                      2. 《影のない女》
                      ・ミステリー的要素: このオペラは、幻想的な要素が強いものの、物語の中に複雑な人間関係や隠された秘密が多く含まれています。特に「影を持たない」という設定や、登場人物たちが互いに隠し持っている真実や思惑が、劇中で徐々に明かされる点がミステリーの要素を帯びています。最後まで、誰が何を意図して行動しているのかが明かされない部分があり、観客はそれを解き明かす楽しみを感じることができます。
                       まとめますと、
                       ワーグナーやR.シュトラウスのオペラは、神話や象徴、心理的な葛藤を中心に展開される作品が多いため、典型的なミステリー小説のような「犯人探し」や「推理」とは異なります。しかし、隠された動機や秘密、真実が徐々に解明されていくプロセスは、ミステリー的な魅力を持っています。作品全体が謎に満ちていて、観客も登場人物と共に真実を追い求めるような構造が、これらのオペラにミステリー的な側面を与えているのではないでしょうか。

                3. 仁科雅之様
                  >人間が長期間狭い空間に押し込められると、心理的・社会的な問題が生じやすく、これは、たとえばマウスが狭いゲージに多く飼われた際のストレスや攻撃性の増加と類似しています。
                  なるほど…
                  現代ではネット上での攻撃・誹謗中傷も目立ちますが、
                  あれも結局自分だけのスペースにいるはずなのに
                  一人でいるはずの空間が狭いのでしょうかね。
                  今読んでる本にありましたが、現代では、右派も左派も、自分と意見が違うものを徹底的に攻撃し、侮辱し、傷つけあう。とありました。
                  この本にはDe Welle(The wave)というドイツ映画も紹介されていて、ポーランドの友達に話したところ、彼女は授業で観てお母様とも観た(お母様は、Stupid Germany!)と叫んでいた世代)とのことで、身近な話題のようです。独裁者を決めてクラス内でWAVEという組織を作ったら見事にナチスのように他者を排斥する集団になってしまった…
                  またまた暗くなりそうで私は観ていません(笑)
                  仁科様が触れてらした孤独のグルメでも観ることにいたします!

  3. 犯人役のロディ·マクドウォールを見た時
    秒読みの殺人の被害者ローレンス·ラッキンビルかと思いました
    似てませんかね

  4. 小学生の頃、最初に見たのが「二枚のドガの絵」。ストーリーなどわからないくせにラストの「手袋してたから指紋がつかない」だけ理解してなにかわかったような気になり、「面白そう、次も見てみよう!」となり、二作目がこれでした。
    やはりなんだかわからないままに話は進み、結局わからないまま大峡谷をバックに不気味な「あ~は~は~は~は~」のラストで虚脱してあえなく落伍してしまいました。やっぱり大人の作品でしたね。
    それから40年ほどたってBSで初めて全作品楽しませていただきましたが、これが一番好きです。重厚な犯人群にあってはロジャーのキャラは異彩を放っているし、それにマッチした那智さんの吹き替えも実に楽しい。英語の音声でも見てみましたが、冒頭「ジュニア」がオフィスで暴れるところなど日本語音声とほぼ同じ感じで思わず吹き出しました。
    いい味出してるクインシーの声は今年お亡くなりになった飯塚昭三さんですね。
    犯人役はやっていないようですが、のちの「幾度も地球を窮地に陥れた男」だけに特に悪どい犯人役をやっていただきたかった。R.I.P

  5.  犯人を演じたロディ・マクドウォールさん、この間、アガサ・クリスティ原作の映画「地中海殺人事件」を見たら、同じような軽薄な役で出演されていました。
     ミステリ好きとしては、とても嬉しく思いました。
     地中海殺人事件が1982年。本作が1972年なので、約10年後ですね。
     軽薄さはあまり変わっていなかったと思います 笑

  6. このエピソード、自分はコロンボシリーズでトップレベルの作品だと思ってます。
    まず、ロジャーの演技が凄くて、見た人はみな彼の演じる酷薄な犯人を本気で嫌うため、逆に作品の不人気の原因になってしまっていること。
    また、犯人としてのロジャーも、その軽薄な人格とは裏腹に非常に緻密な犯行で、自分の犯行計画通りに進めるためにコロンボを利用(副社長の葉巻箱や運転手のアジトなど)すらし、かつ、コロンボに何ら物証も、状況証拠もほとんど与えず、ラストの偽葉巻箱作戦に出ざるを得なくするところまで追いつめていること(個人的には、葉巻箱が臭いとにらんでいて、コートの葉巻入れすら用心していたコロンボが、中身をいきなり確認するわけがないことをロジャーが思い至って例の軽薄な態度であしらっていたら…コロンボとしても一か八かの賭けだったのか?)。
    音楽も場面と合っていて、短期間で制作されたことで、結果として無駄のない緊張感のある作品になったのかなと。
    あと、とても気になっているのが、電話の録音音声を聴くシーンの終わり、コロンボがロジャーの両親について聞くと、「高校生の時、工場の爆発事故で2人とも死んだ」と軽く固定るところ。…まさかこいつ両親まで…と思ってしまいます。

  7. ぼろんこさん、みなさま、いつもありがとうございます。
    ロディ・マクドウォールは私も大好きです。30年以上前の話ですが、ロディ・マクドウォールのファンクラブに入っていたことがありました。
    日本のファンが自主的に集まったような、小規模だけどすごくあたたかで居心地の良い集まりでした。中心的なメンバーの皆さんが、手作りの会報誌を作ってくださり、今でいうオフ会みたいなものをときどき開いていました。
    「ロディ・マクドウォール ファンクラブ」でググったら、当時のファンクラブの会報誌の表紙の画像を見ることができ、懐かしく思い出しました。

  8. 先日ネットでNIGHT GALLERY(UNIVERSAL作品)のパイロットエピソードを偶然見つけました。こちらで犯人役のロニー・マクドウォールが叔父の遺産を狙って間接的に殺人を犯すのですが、キャラクターがロジャーと全く同じです。アメリカでの放映はコロンボエピソードより三年くらい前なのですが、全く同じブルーのシャツを着ているのも面白いです。UNIVERSAL映画では撮影用衣装は誰でも着るのではなく俳優さんごとに保管していたのでしょうね。古いテレビシリーズを見ていて色々発見があると楽しいです。

  9. かなり昔に観ましたがわかりやすいストーリーと印象的なエンディングで記憶によく残っています。ロディ・マクドウォール、どこかで見たなと思ったらフライトナイトシリーズのバンパイアハンターの人ですね!歳はとっていますが面影があります

  10. 「もう一つの鍵」の犯人と同じ車に乗る犯人。
    兄を撃ち殺した後に妹が乗る車。今回の犯人が最初から乗っている車。色違いですがいずれもフェラーリデイトナですね。もうひとひねり工夫が欲しかったかな。

    1. 当時でも一般人は買えない高級車だったかと思います。今や博物館でしかお目にかかれない程になりましたね。

  11.  今回の犯人、ロジャーは短気だけど軽い男ですね(笑)。51話「だまされたコロンボ」の犯人、ブラントリーに通じるような、新シリーズが似合いそうなキャラクターです。でも、新シリーズだったら、子供と観たくない、秘書ビショップとの露骨なラブシーンとかが入りかねないので、やはり旧シリーズで良かったです(笑)。
     巨大化学メーカーが舞台で、犯人が化学の天才であれば、化粧品メーカーの話18話「毒のある花」並みの化学にまつわるマニアックなエピソードが、個人的にはもう少し欲しかったところですが、でも、重たい犯罪の割には肩がこらない作品なので、シリーズを連続して観る場合には、一休み出来て助かります。ロープウェイのシーンもいいですね。最後、コロンボの逆トリックも、とても印象に残りました。
     コロンボの高所恐怖症は、2話「死者の身代金」の女性弁護士犯人レスリーに無理やり小型機の操縦桿を握らされたり、アクロバット飛行に付き合わされたりしたのが、トラウマになったのか? それとも、もっと昔、朝鮮戦争出征時代に軍用機に搭乗したころからなのでしょうか?
     以上、私も今回は犯人のキャラの長所を見習い? 軽めのコメントにしました。

    1.  昨夜、海外の、ある熱烈なコロンボ・ファンのブログを読んでいたら、本作に否定的なコメントが比較的多い中に、こんな感想が寄せられているのを見付けました。
      「このエピソードも好きです。コロンボと犯人の間に毎回化学反応が起こる必要はないと思うんです。現実にはあり得ないことです。この手の殺人犯の中には、ただ単に嫌なヤツもいます。天才的な才能を持ちながら、王様のような愚か者の振る舞いをすることに矛盾はありません。彼らは何らかのはけ口を必要としており、必ずしも最も社会的意識の高い人間とは限りません。そもそもコロンボは、犯人が馬鹿なことをしなければ、どうやって犯人を捕まえるのでしょう?」
       この、大変真正直なコメントに、何故かとても救われる気持ちになりました(笑)。

  12. 私のコロンボデビュー作品。解りやすくすぐにファンに。今でもベスト10には入れています。

  13. 死の方程式はいかにもな題名ですが、最後のシーンで、数学とか方程式とは言っていませんだした。どこからこの題名がきたのかしら。ところで主人公は生きているルパン三世のように見えてきて途中から集中できなくなりました。苦笑

    1. あと、21で化学のPhDを取り(不可能ではない)、その後MBAをとって今は弁護士というなんでもあり的な経歴も当時はみんな驚いたのかしら。

  14. 「刑事コロンボ」やっぱり一度見ているんですね。印象的なシーンが現われると突然大昔の記憶(50年前)が蘇ります。 前回では玄関上の電灯を付け替えるところでフラッシュバック、今回はロープウエー上のクライマックスで「ああ、この場面知っている」となりました。
      この作品は駄作です。人気ランキングで何位なんでしょうか?犯人を追い詰める醍醐味はなくクインシーに絡む謎解きも何だか希薄でしたね。秘書との情事も本筋とは余り関係が無い。決定的な証拠もないし最後に葉巻箱を見せて自白的行動を取らせるという「ひっかけ」パターン。コロンボの録画を見ていて途中で寝てしまったのは今回が初めてです。
      そうそう、受け付けなかった一番の理由は犯人がチャラ男でインテリじゃなかったからですね。コロンボの相方はやはりエリートで社会的地位のある人物でなければ相応しくありません。今後大学教授や医者、政治家などが登場するでしょう。 楽しみです。

    1. 横から失礼します。
      実は私も録画したものを見ながら初めて寝入ってしまいました。犯人がチャラ男で、という理由、納得です。コロンボとの会話がちっとも面白くありませんでした。

      でも、最後のロープウェイでのシーンは、軽薄な男らしくて感動です。まずこのシーンありきて、他を肉付けしてできた作品かもしれませんね。

      1. どうもコロンボシリーズには室内がメインの演劇物と大自然を見せるスペクタクル物とがあるようです。 第2話の飛行機操縦場面ではカリフォルニアの丘や山を縫って飛ぶシーンでジェットコースターに乗るような爽快感を覚えました。
         今回はロープウエイ上のアクションがメインだったんですね。開いた扉から役者が転落しないかハラハラしました。あの場面はスタントや合成ではなく役者が本当に箱に乗ってますよね?  ピーターフォーク以下に高所恐怖症の役者が居たらあの場面は撮れなかったでしょう。
         

        1. ところで、ロディ・マクドウォール氏が「わが谷は緑なりき」の末っ子役だったこと、私は先月初めて知ったのですが、皆さんはご存知でしたか?
          野沢那智氏といえば、「スペースコブラ」とか「ダイ・ハード」とか、どんな窮地にも怯まない頼れる男を好演し続けた人物ですが、顔といい軽妙さといい、私もロジャーにルパン三世ぽさを感じた視聴者です。山田康雄氏が演じてたらどうなっていたか? 否、山田氏じゃなく野沢氏が演じたことで、ルパンが対戦する悪役っぽくなったかも知れない。最後に陰謀を暴かれて失脚するんだし。
          クライマックスのロープウェイ上こそが最大の見せ場、というご意見には同感です。古い映画は概して落ち着いた長回しが多く、カメラをパチパチ切り替えるのはカーチェイスとか空中戦とかアクションシーンに限られますが、本作はあのクライマックスだけカメラワークが急に目まぐるしくなる。それが全くウザくない、つまり完全に編集が成功しているということです。最近の映画は無意味な短カットが多く、私はうんざりしているのですが、本作は「編集とはこうやるべきなんだよ」ということを教えてくれるように思います。
          なお、叔母が「署長に頼んで一番の腕利きを呼んだ」というセリフ、英語で聴いたら「chief」じゃなく「commissioner」と言ってましたよ。コロンボは市警本部長どころか公安委員長にも信頼される精鋭だった? じゃあなんでハルプリン氏はあんなに油断してたんでしょう? 最近就任したばかりで市警の内情に無知だったと考えるべきでしょうかねえ。
          もちろん善人悪人でいえばロジャーは悪人に決まってますが、冷酷非道というほどひどい感じがしないのは、多才な趣味人ぶりを披露してるからでしょう。あと野沢氏の好演。メイフィールド医師は確かにその道の一流だが冷たすぎた。ハルプリン次長は地位があるだけで能力は一流っぽくなかった。
          私は、ロジャーは名犯人の一人と言っていいと思います。専門知識を駆使したトリックの数々を評価します。

  15. 今回、インパクトがあったのは意外にもあのロープウェイ。私も二十代の頃は宙返りコースターも目を開けたまま乗って平気だったのですが、今はもう足が地につかないとロープウェイでもダメ。二度とロープウェイに乗ることはない、と誓っております(笑)。

  16. 結局、証拠としては
    「モノレール内で、爆発すると言いながら葉巻箱を捨てようとした」
    だけですよね。
    これは決定的犯罪証明と言えます?
    仮に窓ガラスを割って外に投げ捨てたとしても、
    「刑事がずっと葉巻箱が爆弾だと言っていたことが頭に染み込んでしまって、見た途端にパニック行動を取ってしまった」
    「事件以来ほとんど寝ておらず多量の精神薬に高所恐怖症と閉所恐怖症が相まって、興奮状態で自分が何をしているか分からなくなってしまった」
    などいくらでも言い訳はできるのではないか?
    最低ひとつは犯行に直接結びつく物証がないのが不満です。
    彼がパチパチ撮りまくっていた写真の中に決定的な物が写っていたとか、爆発物の材料を購入していたとか、埋めて隠していたとか、必要試薬だけをつい最近使った跡があるとか…

    1. モノレールであのシーンは日常的すぎて成立しませんね
      千葉市民ですが楽しんでいただくような景色もございません あ〜は〜は〜は〜

  17. ロープウェイから山に響き渡る野沢那智さんの、最後のシーンの高笑い!
    中学生の時にたまたま鑑賞した際、その笑い声の尋常なさが半端なかった。そんな記憶が中高年の今になっても残っております。
    そして、私にとっての初コロンボでした。そして40年経った今、ぼろんこさんのこのサイトを楽しんでいるオッチャンです。

    1. 私なんかは「ちょっとウルサい」とも感じてしまいましたが、それも本作の味でしょう。

  18. 初めまして。どうやって貴ブログを見つけたのかな忘れてしまいましたが、楽しく拝読しています。今年になってからです。こんな解説が書けるなんてすごい❗️素晴らしい❗️作品を見る前に読んでいます。すると楽しさ倍増です。猿の惑星、私も大好きで、前作見ています。声優さんの話題も出て、私が好きな声優さんなので、うれしく読んでいます。コロンボ会というものがあるのですね。いいなぁ。

    1. みいぼうさん、ありがとうございます、。「コロンボ」「宇宙大作戦(スター・トレック)」「サンダーバード」「猿の惑星(映画。テレビドラマは嫌い)」この4シリーズは、どれも大好きでした。

  19. ボロンコさんはじめまして。
    とても素敵なブログですね。今回のコロンボの再放送が始まってからちょくちょく訪問させて頂いています。

    「お晩です」ですが、主に北海道で使われる方言です。
    昨夜録画を見たのですが、なるほど道産子の私には違和感がないため使われていることに気が付きませんでした。後で見返してみようと思います。

    1. 「お晩です」は、この1回きりじゃないかな。そんな遊び心がある面も、コロンボの魅力ですね。

    2. 「お晩です」は亡父も使ってました。実家との電話は「もしもし」の替わりにこの言葉からスタート。岩手県も使用エリアですね。

  20. ロジャーのカメラはどこの型なんだろう、と調べまくって、ついにニコンFであることを特定できました。
    1971年ごろというと、自動車はまだまだですがカメラは世界の一流品と認められていたわけでしょうか。もしかしたら、演じるマクドウォール氏の私物かも知れません。
    http://camaracoleccion.es/Fotos_Colombo_espoleta_english.html
    「ロジャー」という役の名前も、もしかしたら「ロディ」氏から来てるんでしょうかね。「バート・ケプル」博士ほど露骨じゃありませんが。カメラに強いという設定も、マクドウォール氏を起用すると決めた上でのものでしょうか。その腕を悪用するという筋でも、氏は楽しかったのかな。
    「大胆不敵なダンディ野郎」という犯人像ですが、どうも私がそれほど好きになれないのは、よく考えたらすごく素行が悪くて、不誠実で、誇り高いところが見当たらないからでしょうね。どうも小物感がするから。作品の質としては何も問題ない、むしろ救いようのない悪党にしたほうがざまあみろ感がありますが、もしも動機が「両親の復讐・両親の築いた会社を守りたい」という切実なものだったら、もっと良かったと皆さん思いますか?

    1. 私はこのような突出したキャラが一人くらいいて良かった気がします。
      同情の余地なしって感じで、逆の意味で、見ててスカッとします(笑)

  21.  ロジャーが社長室に収まってご満悦。
    椅子にふんぞり返ってます。
     最近何かのセリフで「机に脚を投げ出していたからアメリカ人とわかった」というのを見ましたが、その通りのポーズですね。これって一体いつ誰が始めたポーズなんだろう。

    1. ご質問の趣旨から外れますが、アメリカ人は道路や芝生などが汚いとは思っていないみたいで、したがって靴底も汚れていないから、平気でデスクに足を乗せてしまうのでしょう。逆に裸足や靴下の方が汚いと考えているらしい。このコロナ禍で認識が変わったかもしれませんけれど。

  22. 【原題解釈】
    Short Fuse
    直訳すると、「短気」。
    管理人様のお書きになっている通りで、葉巻に仕掛けられた「短い導火線」との引っ掛けです。ロープウェイの中でイライラしているロジャーを表しているのでしょう。でも、それ以外の場面では「短気」ですかね。コロンボにつきまとわれれば、ロジャーでなくたってあのくらいはイラつきますよ。

    1. はじめまして。
      この回では、例の「ああ、もう一つだけ」を一度もやってないんですよ。
      やる必要が無いほどロジャーは短気って事ですかね。

      ああ、もう一つだけ(笑)
      ロジャーがカートに乗ってコロンボを見送るシーン。
      後ろからトラックに煽られますが、そのトラックが「激突!」のタンクローリーそっくり!
      スピルバーグへの洒落だったんでしょうか?

      1. なるほど、それは気付きませんでした。改めて手持ちの『激突!』(1971年)を観てみましたが、確かに似てますね。車種は違うような気がしますが、大型のタンクローリーがクラクションを鳴らして、加速しながら抜いていく様は、オマージュと言ってもいいかも知れません。(自分の日記でも写真を並べて比較してみました)

  23. バックナー社長の秘書で、ロジャー・スタンフォードの恋人でもあるビショップ嬢がしきりに気にしていた、ロジャーが自分を撮った写真。結局は社長との濡れ場写真に作り変えられてしまったようですので、かなりキワドイ写真だったのでしょう。
    あらためて見ると、ロジャーって相当のワルですね。

    1. ロジャーはワルです。これまで所行をクインシーに読み上げられていますよね。

  24. こんばんは。
    本作、ロジャーがクインシーの隠れ家でわざと捕まる前後、ほんの数コマ白い小型セダンが停車しているのが見えたのですが、ボクには510型ブルーバードに見えました(ちがうかしら??)。
    コロンボではたまに510型が走っているシーンがあり、懐かしい限り!
    ストーリーには何ンの関係もありませんが登場するクルマを見るのはコロンボの楽しみのひとつであります。

  25. ボロンコさんお早うございます
    「刑事コロンボ」の大ファンです。
    こちらのブログを相当前に知っていましたが放送を終了されても時々訪問させて頂いていました。最近又放送が復活してボロンコさんのこの素晴らしいブログは私にとって参考書となり何度見ていても予習、復習の場となっています。
    昨日放送された「死の方程式」の再放送だったか再々放送だったか、とある建物が爆弾を仕掛けられ多くのけが人が出たというニュースがありその時このシリーズが放送される予定が別のシリーズに変わったことがありました。
    ただただ「刑事コロンボ」を見るだけで無くて以前放送されていた頃の世の中の事、自分の周りのことも想い出されてとても嬉しいです。

    1. コメントありがとうございます。
      コロンボファンのみなさんに喜んでいただけると、
      それが私の喜びであります。

  26. コロンボが広大なプラントを観て回るシーンで「資本の力ってのは大したもんですな~」
    小学生の私には意味が分からず、そのためか、ずっと記憶に残ってました。
    (今でもよく分かってませんが)
    2作続けて、フェラーリ・デイトナ登場。
    しかし、金持ちの道楽息子とフェラーリって、似合うなあ(笑)

  27. 今回改めて発見したのですが、
    1970年代はじめにに自動車電話があって、実用化されていたのですね。

    今さらながらアメリカはすごい国だったのですね。

  28. 人生で最初に観たコロンボのエピソード、リアタイでまた視聴できた記念に書き込ませていただきます。

    タバコは特に興味ないのですが、劇中のキャラクターが高級葉巻を吸うシーンはとても美味しそうに映りました。これは演技力のなせる技か、はたまた役者が素で美味しいと感じてるからなのか……

    飄々として憎めない性格のロジャーですが、時折見せる狡猾な面やクライマックスでのうろたえっぷりは、俳優と野沢那智さんどちらの演技も素晴らしく、やはり非常に印象に残る回でした。

  29. ロディ・マクドウォールって、とてもチャーミングな俳優さんですね。このクレイジーな犯人役にぴったりだと思いました。
    吹き替えを山田康雄さんがやったら、ルパン三世みたいかも。

    1. 小学生の頃に初めて観て以来、最近までずっと山田さんのイメージでした(笑)
      野沢さんもドロンを演る時とは、全然違いますもんね。流石、薔薇座。

      1. 山田康雄さんと野沢那智さんの意外な共通項を見つけた感じですよね。山田康雄さんのアラン・ドロンは想像が出来ないですが(笑)
        しかし声優さんの芸の広さには、脱帽です。

        1. スンマセン、「匿名」って名前記入漏れでした。

          当時の声優さんは皆、小池さんにしてもちゃんとした俳優さんですからね。
          ルパンの1stシリーズ、特に1~6話の大隅演出作品は、かなり「フィルム・ノワール」ですから、山田さんのドロンも結構イケたかも?
          話をコロンボに戻しますと、エンドロールで、あのジャイアンのたてかべさんのクレジットが良く出てきて。
          え!出てたの!誰役!?って見返したりしてます(笑)

          1. ジャイアンのたてかべさん、Wikipediaによると「刑事コロンボ」では

            指輪の爪あと(ウィルコクス探偵)※完全版追加収録部分
            二枚のドガの絵(植木屋)
            もう一つの鍵(チャールズ)
            死の方程式(ファーガソン整備士)
            悪の温室(金属探知機を使う刑事)※NHK版
            ロンドンの傘(記者)
            偶像のレクイエム(守衛)
            二つの顔(カジノのディーラー)
            別れのワイン(酔客、ソムリエ)
            白鳥の歌(ジェフ飛行機整備士)
            殺しの序曲(バーク刑事、クライン刑事)

            で吹き替えされていたそうです。全然知りませんでした。これから注意して観てみます!

            1. うひょー!ありがとうございます。
              こんなに出演してるんですね。
              役になり切って、誰だか気付かせない辺りもある意味プロの凄味ですね。
              しかし、皆、気の良いオジサンばかり。
              「別れのワイン」の酔っ払いなんて、好きだなあ。
              「ちょっと黙って!」と、コロンボに怒らるんですよね。

  30. 今夜もリアタイ視聴です。ていうか今観ると冗談抜きで化学工場構内で葉巻スパスパなんて自殺行為どころか今なら企業の安全保障責任etc.問題山積(笑)。重厚長大産業の全盛期ですかね。以前の感想でも書いていますが、トリックや構成、ストーリーは古びてもロディ・マクドウォールの元気いっぱいの過剰なまでの動き(笑)と歴史に残る声優、野沢那智さんの演技は時代を経ても色あせない。

  31. ピーター・フォーク
    アン・フランシス
    ロディ・マクドウォール
    名優・三方とも亡くなっています。
    「死の方程式」
    1971年から半世紀近くたっていますから。
    この作品は、台本が分かりやすく、演技力で勝負する作品だと思う。
    私はとても気に入っています。

  32. ぼろんこ さま
    連休に「ミステリーチャンネル」で、刑事コロンボを連続放送中で、昨日途中から録画した死の方程式を見ながら、どうしてもロジャー役の俳優の名前が思い出せず、ネットで検索掛けて、はじめてこのブログサイトにいきあたりました。出演者についてのコメント、なるほどと読ませていただきました。ロディは、撮影時40歳を超えていましたが、細身で、当時流行ったパンタロン姿で、若々しいですね。ローガン役のウィリアム・ウィンダムは、80年代の「ジェシカおばさんの事件簿」にレギュラー出演して、ジェシカの友人の医者、セス・ハズリット役を務めた俳優さんで、私はとっても好きでした。死の方程式は、私にとってはベストのコロンボではありませんが、やはり最後のロープウェイのシーンは、風景も、3人のやりとりも、とっても印象的です。それから、音楽も、私の好きな、ギル・メレさんのメロディーで、これは、初期の数エピソードでしか使われていないのが残念です。アン・フランシスもとっても綺麗。なので、やはり見て楽しいエピソードです。それにしても、コロンボファンが、結構いることが分かり、嬉しいです。

    1. CATさん、ありがとうございます。「それにしても、コロンボファンが、結構いる」のですね。

  33. 芝居がかっていますが(それは芝居ですが)、印象的なエンディングでした。ローガン氏が一緒に居て、客観性が増すのは、逮捕や裁判に役立つのでしょうね。最初にロープウェーに乗った時は高所恐怖症で、青ざめていたコロンボが、ラストではロープウェーのドアが開いているにもかかわらず、冷静沈着なのは好対照です。当時としてはハイテクの留守電が、威力を発揮して、ロジャーの計画がややあやしくなるのは前半の面白いシーンですが、爆発する前に電話を切ったのはロジャーにはとりあえず幸いでした。ロジャーが運転手宅に忍び込んでわざとつかまったり、合成写真を作ったりと、いろいろやりすぎなのは、犯人にありがちですが、どうしても墓穴を掘ります。

  34. このロープウェイどこかで見たことあるとおもったら、スパイ大作戦「死のロープウェイ」に出てくる場所(=銃撃戦シーン)そのモノじゃないですか。なんかの機会にロスにいったら、是非聖地巡礼したいものです。

  35. さて久し振りのコロンボは、ベスト20投票。第20位。70年代アメリカドラマ観る度に配偶者と共にいつも思うんですけど、水を飲むように昼間から酒飲むし、所構わず煙草の灰を落とすしw。逆に今観てインパクトあるのはあのロープウェイw。年を取った今の私はテレビ観てるだけでくらくらして目が回りそうw。

    1. BSプレミアム
      人気投票ベスト20位
      おめでとうございます

      私も改めて観ました
      コマーシャルがないのがまずいいです

      この作品は
      野沢那智さんの高笑い のイメージがものすごく強いです(笑)耳に残ります

      あと
      葉巻の爆薬が葉巻のケース開けて60秒ちょっと開いたままじゃないと爆発しないのかな?
      そこだけちょっと気になりました
      一本とって閉めたら爆発しないと思うので そしたら 計画失敗だと思うのですが

      それと
      チップが葉巻ってのも凄いなー
      とっても高価な葉巻なんでしょうね 庶民には買えない値段なんだろう
      幾らするんだろ(((^_^;)

      1. これもそうでしたが、「殺意の斬れ味」でクリフォード・カルバートが吸っていたのもキューバからの密輸品でしたね。今の感覚でも1本当たり数千円から1万円くらいはしたのではないでしょうか。それをポケットに入れようとしたコロンボも問題行為ですな。未遂でよかった。

  36. 初めてまして。
    私もコロンボシリーズは子供の頃から見ておりました。
    今改めて見ますと時代の流れを感じ懐かしいです。
    この死の方程式に登場する電気自動車が
    心に残ってます。3輪で70年代でなかなか進んでますよね。日本にはなかったです。

    1. みなさん、時代の流れを感じますね。というか科学の進歩。それに比べると人間の姿形は、変わりませんね〜。

  37. 初めまして。
    ところでロジャーはなぜ爆発物を時限式にしたんでしょうかね?
    蓋が開いてすぐ爆発するようにすれば電話の録音でも怪しまれなかったのに、と思いました。でもそれではラストの場面があまり盛り上がりませんね。
    万が一、自分がいる場面で開けられたときに逃げる時間を確保するためかな、などと想像しています。

  38. この作品、わからないところがあります。教えてくだされば嬉しいです。
    クインシーの部屋にあったあの写真はクインシーと誰か黒人女性ですよね? 
    だとすれば、ドリーおばさまが愕然とした「デビッドと秘書のビショップ…」の写真って、どこにあるのでしょうか。最初の方でビショップが何度もロジャーに言ってた「私たちの写真」は、ロジャーとビショップの写真だと感じましたが…それともビショップとデビッドの写真だったのですか?あるいは自分とビショップの写真を、ロジャーが合成したということですか?

    1. 写真に詳しいロジャーが、ビショップとデビッドの写真を合成したのでしょうね。ローガン氏がありもしないデビッドの秘め事をクインシーに調査させていたとする筋書きをロジャーがでっちあげたのではないでしょうか。そうすることで、ローガン氏を失脚させようとする(おばさんがクビにする)魂胆かと思いました。

      1. 初めまして
        先日、NHK-BS再放送を見ておりまして
        最後のロープウェイの中で「ロジャーさんなら、爆弾は作れるし、写真の合成もできる…」とコロンボが言ってます。秘書のビショップとの写真を作って、おばさまが見られるように細工したのでしょうね。その写真自体は、映像には出てきませんが。

        1. この写真を画面に出さないでも、うふふな写真なんだなと視聴者にわからせるところが刑事コロンボのお上品さ。
          それにしても、半世紀前だから合成写真作りもさぞかし大変だっただろうに。ロジャーはオタクだから。

  39.  猿メイクの役者近影が3枚も…好きですこのページ。
     葉巻=爆弾というと『ルパン三世/バビロンの黄金伝説』を思い出すのは私だけでしょうか。
     他の回で被害者役をした事あるレスリー・ニールセンが主演の『裸の銃(ガン)を持つ男』という映画を観ていると、主人公の刑事が追い掛ける殺人犯が何故か陸軍のミサイルに跨って花火工場に突っ込み…
     ちゅどーん!!となるワケですが、この爆発シーンは当話の車爆弾の爆発と背景が黒いところも含め全く同じでした。ユニヴァーサル映画所蔵の映像素材で、効果音と同じように不特定多数の映像作品で使ってよしだったワケです。
     この回二度と正視出来ないだろうなあ爆死か笑死か知らんけど。

  40. 書き込みありがとうございます。「これが一番好き」というファンはいるのです!確かに。

  41. コロンボは、化学工場の階段で、葉巻の包み紙を捨てていました。
    ちゃんと、ごみ箱に捨てて欲しいですね。

  42. これが一番好き、という人も少なくないんですよね。ただ、ぼく個人の基準で言うとちょっと微妙なエピソードです。
    ロジャーの軽い犯人像、葉巻に爆弾を仕込むという犯行方法は共にユニークですがそれが今ひとつシナリオに活かされてない印象です。
    逆トリックとそれに対するロジャーのヒステリックな反応はインパクト大ですが、言い換えればそれ以外に記憶に残りませんでした。
    悪い評価ばかり書きましたが、ほぼすべてのエピソードにファンがいるコロンボシリーズは非常に観る人の層が厚いともいえると思います。

  43. ロープウェイ車内から見える風景も奇麗で、かなり記憶に残ったラストシーンでした。

  44. 最高というか、最低に愚かな終わり方ですね。
    犯人の弱みに付け入って、そこから愚かしい行動を引き出させて
    動かぬ証拠をつかみ取る、コロンボ一流の落とし方でした。

  45. 黄色いお花は確認できました。とても奇麗なお花。アメリカ・アナベルという黄緑の紫陽花もあるようです。「麻生さんがフネを降板」ですか…残念です。

  46. 冒頭でロジャーがいたずらスプレーをオフィスで吹きまくりますが、あれ、後になって日本にも入ってきて「ハンズ」とかでパーティグッズとして定着したんですねえ。放映当時は何か分からなかったけれど実物を知ると、なるほど簡単にかたずけられる新しい合成化学製品でした。
    このロジャー・スタンフォード、とにかく動く動く、ハッキリ言ってやり過ぎw、吹替の野沢那智さんもエキセントリックな声優演技でこれに対抗(?)。
    うちのカミさん(笑)が叔母さんの家の最初のシーンで玄関脇の花瓶に飾られている黄色い花はなんだろう?黄色いアジサイ?と疑問を呈してます(笑)。
    この叔母さんの吹き替え、麻生さんが先月フネを降板。時代は変わりますねえ。

  47. なるほどー、おっしゃる通りですね。楽しい殺人…なんて、もちろん現実には許されませんが、コロンボの世界ではそれが魅力になっているのです。

  48. ウィキペディアでロディ・マクドウォールについて見てみると、
    この出演に対するコメントをしていたらしく、
    「悪役というものを楽しんで演じた」
    とのことです。
    それを踏まえて見てみると、ロジャーという役が確かにイキイキしているように見えます。
    またそれ以上に野沢さんの吹き替えもイキイキしているような気がする作品です。

  49. siriさん、温かいお言葉ありがとうございます。
    「深読み」については、気づきませんでした…。その可能性も否定できませんが、ロジャーの軽率な言動の裏に…そのような背景があったのかもしれませんね。
    もっと賢明な作戦であれば、しっかり者を演じた上で爆殺したら、成功したかな?(笑)
    ギル・メレのBGMも凄いですね!スリリングな感じです!
    それはそうと…こうしてsiriさんと、このようにコロンボについてお話できることが、とても素敵ですね!また、ぜひコメントをお寄せください。
     

  50. 数年前から、折にふれて拝見しています。
    とても楽しいサイトで、コメントを寄せておられる皆さんがコロンボを心底愛しているのを感じ、ニコニコしてしまいます。
    これもぼろんこさんの(文章からにじみ出る)お人柄ですね。
    初コメですが、じつはこの作品(初見は最初のNHK再放送にあたる中学時代だったと思います)で、以前から気になっていたのが、動機の問題です。
    直近で見返しておらず、大変恐縮なのですが、ロジャーが昔語りをするなかに、彼の両親が実験中
    の事故で死亡したというくだりがあったと思います。
    で、大変深読みなのですが、私はそれが会社乗っ取りをねらった社長の義弟バックナー氏の謀殺だったのではないか……と。
    法律で最高の学位をもち、ケミカルの知識もあるロジャーだけに、それを(決定的な証拠はつかめないにしろ)薄々感じとり、いつかは復讐を、と考えていたのではないかと思っていたりするのです。
    その意味で、麻薬の問題やお馬鹿キャラも、ターゲットであるバックナーを油断させる方法だったのではないかと思ってみたり、少々奇異にみえる爆殺という方法も「目には目を」という気持ちがあったのでは、という気がしてなりません。
    そのあたり、もしかすると脚本の基本設定として、スタッフ間にはあったのかな~なんて、考えてしまうのが、やっぱり年月を経ても変わらないコロンボの魅力なんでしょうね。
    あと、他の方も書いておられますが、コロンボ作品でいくつかある、ギル・メレの劇伴は秀逸だと思います。
    もともと西海岸のジャズ畑でオーケストラを率いていた作・編曲家ですが、残された音源を聴くと木管系やホルンも使ったハーモニーが巧みなうえ、マイナー系(ブルースまではいかないのですが)な旋律が得意で、それがまたロジャーによる復讐劇と、その悲しくも哀れな結末を暗示しているように思え、やはり大好きな作品ですね。

    1. siriさんの深読み、私も面白いと感じました。
      ロジャーの両親は実験中の事故で死亡したが、実は会社乗っ取りをねらった社長の義弟バックナー氏の謀殺だった、そしてロジャーはいつかは復讐をと考えつつお馬鹿キャラを演じていたなんて!
      そう考えるとロジャーという人物の印象が180度変わりますね。

  51. エースさんコメントありがとうございます。そうですね!「もし自分だったら…」と想像力を働かせると楽しめます。このシーン、もし自分だったら、爆発する…飛び降りたら…どうなる…など、まさに生命の崖っぷちを感じたでしょうね。

  52. 原題の“Short Fuse”の意味は“癇癪持ち”直訳すると“短い導火線”
    “短い導火線”は殺害方法を示し、“癇癪持ち”はラストシーンで発狂したロジャーの性格を表しているのでしょう
    しかし改めて見てみると、あのロープウェイのような状況に追い込まれれば短気な人間でなくとも発狂しておかしくなるような気もします
    軟体動物のようにつかみどころのないロジャーが追い込まれて壊れてしまい、笑いながらコロンボの首にメダルをかけるシーンは何とも哀れです
    シナリオ全体は大味な印象を受けますが、最後のロープウェイのシーンは良くも悪くもインパクト大です

  53. みなさん、書き込みありがとうございます。
    Gesundheitさん>ギル・メレですか!この作品は音楽が凄いな~と思っていました。バックナー氏の車が走るシーンなども。
    Hさん>温かいメッセージをありがとうございます!これからも続けて行く励ましとなります~。
    ピンキーさん>本編の記事では、私は、あまり好きでない…と書いちゃっていますが、実は野沢那智さんが大好きです。後日、追記いたします~。
    yasさん>ロープウェイのドアですね~、私も気づいていました。小学生の頃にこの作品を見た時には「かなりスカっとした」エンディングに感じましたね~。大人になってもう一度みたら、少し騒がしい感じがしました。でも、素晴らしい作品ですね~。
    この作品に2票追加しておきます。

  54. 重箱の隅なのですが、ラストのロープウェイのシーンで、全開になったはずのドアが、カットによっては閉まってたり、また開いてたり、気になってしかたありません(笑)
    野沢那智さん、いいですね。ただボロンコさんおっしゃる通り、追いつめ甲斐が無い犯人というか、初期作品としてはもうちょっとと思います。

    1. こんばんは
      最後のロープウェイシーン

      あるときから
      下から上を見上げるカットの時は 右側の出入口のドアがオープン
      (((((゜゜;)

      上から下を見下ろすカットの時は 出入口のドアはクローズ

      日射しで影があったりなかったり

      私もここのシーンは気になって仕方ありません(笑)

      でも好きな作品ですよ

  55. 野沢那智さんがさすがだなーと改めて思いながら見ました。
    高いところがコワイ・・・というコロンボも
    かわいくて好きです。

  56. BSでコロンボを観たあと、このサイトを読むのを楽しみにしています。俳優のエピソードや、あらすじの紹介、感想を読んで、ああーそういうことだったのか、そうだよな、と教えられたり共感することがよくあります。ありがとうございます。

  57. 個人的な思い込みかもしれませんが、この作品はオープニングシーンが秀逸だと思っています。あのJazz(音楽 ギル・メレ!)と工場内をカートで走るシーン。。。私の中では最強のオープニングでした。

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