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まさに二つの顔!
マーティン・ランドーと二つの大作戦
コロンボ的倒叙作品ではない
犯人が双子という設定を用いたお話で、殺害シーンを見せているにも関わらず、純粋な倒叙作品には仕上がっていません。見る側は「あらかじめ犯人を知っている」はずなのですが、二人が同じ顔なので真犯人が「弟デクスター」であるか「兄ノーマン」であるか、断定できないのです。
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では、クリフォード殺害の実行犯は兄弟どちらか?
2021年これの検証を試みました。
この「二つの顔」は「実行犯がどちらか?」分かりにくくしてあるのも、一つの特徴だと言えるでしょう。
ラストシーンでコロンボ警部が「デクスターは邸内に潜み(クリフォードを殺害)、車で出て行ったのはデクスターと同じ服を着たノーマンだった。」と解説するとデクスターは「冗談じゃない」ノーマンは「それは承服しかねますな」と二人が揃って否定しています。これは意味深ですね。
また双子を区別する方法として、ノーマンは渋目のグレー系+ネクタイ、デクスターは派手目の暖色系のファッションが多いですね。
仮説(2021年8月15日)
・感電の実験をしていたのはノーマン(黒)
・(警報装置OFF時)二人で来て、ノーマン(黒)は邸内に潜む。
・クリフォードに会ったのはデクスター(赤)
・車で出て行ったのもデクスター(赤)
・邸内に残ったノーマンは警報装置をOFFにし待機(黒)
・【黒に着替えた】デクスターは靴を持って再び侵入し地下に向かう(黒)
・ノーマン(実行犯)がクリフォードを殺害(黒)
です。
他にも仮説は立てられますが、私はこう思います。
・デクスターが黒衣装で感電の実験をする必要はないので、これはノーマンだとします。
・再び侵入した方は鞄(ミキサー)を持っていないのでおそらく「実行犯」ではありません。
・ポイントとなるのは「犯行時は二人とも黒」です。それは派手な赤い服では目立つからです。
☆デクスター=クリフォードに会う、車で帰る、黒に着替え再侵入し、地下室でヒューズを戻すなど
★ノーマン=感電の実験、邸内に潜み、警報装置OFF、クリフォードを殺害、警報装置ONに戻し立ち去る
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婚約者のリサの不可解?
宇宙大作戦(スタートレック)
双子犯人の不可解?
仲の悪い兄弟が手を結んで殺害を計画します。が、コロンボ警部の登場後、お互いに相棒が真犯人であるように見せかけることから「共犯」の疑いを持たれるリスクも増大しました。最終的に婚約者のリサが死亡しないと遺産が手に入らない状況になったことも致命的でした。ちょっと計画が甘かったかな~。
ペックさんが大暴れ
ティム・オコナー
これは知っておきたい!
超重要な豪邸なのです!
アンジェロドライブの豪邸
監督:ロバート・バトラー
脚本:スティーブン・ボチコ、ピーター・アラン・フィールズ
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
デクスター・パリス、ノーマン・パリス:マーティン・ランドー(声:滝田裕介)
ペック夫人:ジャネット・ノーラン(声:文野朋子)
マイケル・ハサウェイ:ティム・オコナー(声:保科三良)
リサ・チェンバース:ジュリー・ニューマー(声:清水良英)
クリフォード・パリス:ポール・スチュワート(声:杉田俊也)
マレー刑事:ダブニー・コールマン
テレビドラマの医師(ワーブル):スタンレー・ワックスマン
テレビドラマの医師(ロッチ):マーク・シンガー
テレビドラマの弁護士:グレゴリー・モートン
テレビドラマの新人弁護士:マイケル・リチャードソン
銀行員:マイク・ラリー
カジノ客:ミッキー・ゴールデン
カジノ客:レン・フェルバー
加筆:2024年8月29日
私の過去のコメント中で、現在最も重要だと感じているポイントを中心に、各回をリテイク・コメントしています。
視聴者の解釈が様々に異なること自体が、非常に面白い作品です。たとえば、ぼろんこ様は2021年8月12日のコメント欄で一度はデクスター実行犯説を推しておられた一方、その3日後に加筆されたブログ本文記事ではノーマンが実行犯説を有力視されています。他方、ぼろんこリンク集で紹介されている『弁護士が斬る刑事コロンボ』のサイトでは、海老名毅弁護士が、どちらが犯人かをはっきり記載しているノベライズ版を読んだうえで、デクスターが実行犯であるという前提で論理を組み立てておられます。
本作『二つの顔』は、視覚的な錯覚を用いた「二つの解釈を許容する物語」の典型的な例だと思います。双子の兄弟という設定を通じて、視聴者に犯人が誰であるかという問題に対する不確かさをもたらし、物語の終わりでもその謎が完全には解消しないというスタイルは非常に巧妙であり、第14話『偶像のレクイエム』とは異なる意味で、極めてトリックアート的な演出とも言えます。
量子力学では、不確定性原理に基づき、粒子の位置や運動量を同時に正確に測定できないことが示されています。これは、観測が行われるまで粒子の状態が確定しないことを意味しており、「観測することによって初めて状態が収束する」という特徴があります。しかし、ある状況では観測が不可能または意図的に行われない場合もあります。このような場合、物理的な状態は「重ね合わせ」のままであり、最終的な解釈や結末も「確定しない」ままであると言えます。
物語において、最終的に「観測」や「収束」によって解釈が確定しない場合、その物語は意図的に不確定性や曖昧さを残し、観客や読者に開かれた結末を提供することになります。このような物語は、量子力学的な観点で言うと、「観測が行われない」または「収束しない」状態に似ています。つまり、物語の解釈や結末が意図的に不確定なまま放置される形です。
物語が観察(または理解)されることを拒む場合、観客は複数の解釈を抱えたまま物語が終わることになります。このアプローチは、量子力学における「観測できない」または「解決されない」状態と非常に類似しているのです。
本作はその典型例ですが、『刑事コロンボ』の一部の回では、あえて物語の根幹部分を曖昧にすることで、視聴者に自由な解釈を促す場合があります。こうした作品では、解釈を観客に委ねることで、観客自身が自分なりの結論を導き出すことができます。
マーティン・ランドー、若かりし頃のアイルトン・セナに似てる感じがします
料理のシーン、これは原語で観た方がデクスターのテンションの高さなどがわかりやすい!
吹き替えはちょっと低いんですよね
見返しましたが、私の推理は実行犯ノーマンです。
理由は、殺害時に身元を偽る必要がないことと、陽キャが陰キャを演じるのは劇中でもやっていますが、その逆は難しいのでは?ということ。ぼろんこ様の推理を手直させてもらうと。
・感電の実験をしていたのはノーマン(黒)→(実行犯)
・(警報装置OFF時)二人で来て、ノーマン(黒)は邸内に潜む。→そのまま
・クリフォードに会ったのはデクスター(赤)→そのまま。お菓子作ってるし。
・車で出て行ったのもデクスター(赤)→そのまま。逮捕間際にペックさんに「車に乗って手を振って出ていくのをちゃんと見ましたよね」と言えるのは本人しかいないでしょう。
・邸内に残ったノーマンは警報装置をOFFにし待機(黒)→そのまま(顔を見せない)
・【黒に着替えた】デクスターは靴を持って再び侵入し地下に向かう(黒)→靴を持って侵入はデクスター(顔を見せる)。ミキサーをデクスターに渡し、地下に向かうのはノーマン(描写なし)。
・ノーマン(実行犯)がクリフォードを殺害(黒)→ここがデクスター。「また来ましたよ」はなかなか替え玉では言えないし、偽装する必要もない。
こうすることで、メタ的にはノーマンが出てくるまで、「顔を見せていたのはデクスター、顔が出ていないのはノーマン」にもなります。殺害後の出ていくのはどっちでもいいいし。
実行犯はどちらか、というのはまだ考えまとまっていませんが。
リサの死は不思議ですね。弁護士のハサウェイが訪ねたときに遺言状がテーブルの上に出たままになってます。リサがハサウェイに渡すために出していたのでしょうが、二人のうちどちらが犯人でも持ち去るはずですが。動機としてハサウェイの推測通り、これから双子にとって煩わしい存在になるであろうハサウェイを嵌めるため、というのはあり得ます。この場合は、「リサには結婚前から財産を相続できた(だからリサとハサウェイが犯人で、揉めてハサウェイがリサを殺した)」ということを示すために、遺言状をそのままにしていたのかもしれません。それにしてはこのことについてのデクスターの発言がいかにもその場で思いついたかのようで不自然。そもそも高層マンションといえ、白昼堂々すぎる。悲鳴でも上げられたら終わり。
ということで、私の推理は、「ハサウェイの訪問に備えて遺言状を出したが、あらためて遺言状を読んでいるうちに、世の中が嫌になり、室内を荒らしたあげく自殺」です。証拠がまったくないのがつらい。
映画「ブレードランナー」(1982)は、最初に映画館で上映された時には観客からほとんど理解されず、結果ヒットもしなかったのですが、ビデオで販売され、視聴者が何回も何回も同じ場面の細部を検証することが可能になってから、カルト映画的人気を博するようになり、今や神格化されているSF映画の金字塔となっています。
かつて、脚本家の向田邦子は、「テレビドラマは、五百本書いても千本書いてもその場で綿菓子のように消えてしまう」と語っていたそうですが、あれは主にビデオ収録のドラマを想定した話。「刑事コロンボ」旧シリーズのように、まだ家庭でのビデオ録画が一般的ではない時代にフィルム収録されたドラマについて、制作スタッフはどの程度将来の複数回視聴を見越していたのだろうと、不思議に思うことがよくあります。
明らかに一期一会の視聴を前提に雑に作っていると感じる回もあれば、本作のように、双子のどちらが犯人か、何回も観て検証したくなる回は、一回限りの視聴向きではありません。37話「さらば提督」でも、初めに画面に登場するのが、クレジット順どん尻の犯人だなんて、そんなスタッフのお遊びなど、一回観ただけでは絶対にわかりませんからね。映画「ブレードランナー」的マニアックな検証作業が要求されます。
本作の脚本家、ボチコは3話「構想の死角」で、犯人のケンに、「・・・これだけは覚えておいて損はないだろうね。ミステリーで双子の兄弟が出て来た時には、推理を複雑にするためのカモフラージュで、犯人は大抵、別な人間なんだ・・・」と言わせており、私は大好きな脚本家ボチコを信じきっていますので、だからこそ、本当の犯人は双子の兄弟などでは無く、黒幕の何者かが二人に似せて製造させたレプリカント(Replicant = 様々な能力を持った合成人間、人工的に生成された有機体)に違いないという、世界に一人だけの狂信的カルト説を、バージョンアップしながら唱え続けているのです(笑)。
YC-30さま、文字修正いたしました。いつもありがとうございます。
レビューで別作品のネタバレは、やめて頂きたかったです。
hiro.z様
大変申し訳ありませんでした。
今後は注意いたします。
過去のコメントにつき、明らかに問題がある可能性があるものについては、ご多忙な、ぼろんこ様に大変なご無理を言い、ご判断により随時削除をお願いしているところです。
なお、最近実名コメントに切り替えましたのは、自分の発言の責任の所在を明確化するためでもあります。それに伴い、コメント投稿内容の方針も、自分の中で変更しております。
反論や異論につきましては、自分では気付いていない側面を見知らぬ他人様から教えていただけますので、以前から変わらず大歓迎です。
原題 Double Shock 解題
そのまま訳すと「双子の衝撃」Schockは電撃ショックとじつは犯人は二人だったという衝撃を指しています。ジャン・クロード・バンダムが双子を演じた映画「ダブル・インパクト」というのもありましたね。
この回は、コロンボも含めてなんか嫌な人間ばかりです。
死んだ人やペックさんがかわいそう。
今回改めて観て思うことはやはり「ペック夫人、あなたの怒りはごもっとも。コロンボ、あんたが悪い(笑)」但しペック夫人の観るテレビドラマのシュミは良くないなあ(笑)とは思いますが。
初めまして。
もともと家人がコロンボファンでその影響を受けて見始めましたが、すっかりファンになってこのブログも楽しんでいます。
私はスパイ大作戦に夢中になったテレビ世代なので、今回はローラン役のマーティン・ランドーが出るということで楽しみでした。毎回そうなんですが、「二つの顔」も一回観ただけでは消化不良状態。数回録画を見ての私なりの仮説を書かせてもらいます。
スパイ大作戦のローランは目的のために緻密な計画を練り、沈着冷静に実行し成功させていくタイプで、殺人とは無縁です。そのローランのイメージを強く反映しているのはクールな服装に身を包んだ兄のノーマンだと思いました。ノーマンの悪の分身と私には見えたデクスターが人殺しの実行犯です。派手な色合いを好むデクスターは動作が派手で、表情も豊かでローランのイメージからは遠いです。黒衣は視聴者にどっちかなと思わせるためだと思います。
ここから仮説です。
・感電の実験をしていたのはデクスター(黒衣) 小型のミキサーの扱いに慣れている。
・二人で警報装置OFF時に来て、ノーマン(黒衣)は邸内に潜む。
・クリフォードに会ったのはデクスター
・車で出て行ったのもデクスターで黒衣に着替えてミキサーを入れる鞄を持参するため。
・邸内に残ったノーマン(黒衣)は警報装置を解除し地下に潜む。クールな配色のスーツも持参している。
・黒衣に着替えたデクスターは再び侵入し、クリフォードを感電死させ、邸内に潜んでいたノーマンと死体を運んだ。このとき二人はどちらも黒衣。
・デクスターは邸内を出て、ノーマンは警報装置をonにして邸内に潜む。さらに持参したスーツに着替える。
・事件が発覚しコロンボたちが邸内にいるとき、デクスターは連絡を受けたといって派手な服を着て登場。続いてスーツ姿のノーマンが初登場。連絡を受けたとも何も言わなかったのが印象に残ってます。この時のノーマンの姿はスパイ大作戦のローランとピッタリ重なりました。
・続いてリサも殺されますが、細かい計画を立てたのはノーマンで実行犯はやはりデクスター。
コロンボの推理に対してノーマンが承伏しかねると言ってますが、事実は事実として受け入れています。あくまでも実行犯は全てデクスター。
捉え違いもあるかもしれませんが、ここまで考えさせてくれた今回の作品の脚本とマーティン・ランドーの演技に感服しています。
バードさん、コメントありがとうございます。
デクスター VS ノーマン仮説、拝読いたしました。さらに何回も見ないとお答えできませんが、永遠のテーマかもしれません!
スパイ大作戦についても、いつか特集記事を立てたいと思っておりました。レナード・ニモイや、レスリー・アン・ウォーレンなんかも出てますよね。
現実味があまり無い作品なのが、純粋な娯楽作品として余りシリアスで無くて好ましかったです。
浴槽の上部から高さ30㎝程の高さに設置された電源用コンセントなど有り得ませんので、もう、この時点から、理詰で観ることは放棄しました。
浴室にコンセントがあるのは、ホテルなどでもよく見かけますが、今回の場合コンセントがあるのは、浴槽の縁から直に立ち上がったタイル壁で、しかも浴槽にお湯や水を入れるための蛇口もすぐ真下にありましたから、明らかに位置関係は変ですなあ。コンセントの設置場所が危険過ぎますね。
前三作品などとは異なり、あまり思い入れも無い代わりに、肩の力を抜き楽しく気軽に楽しく観ることが出来る回でした。
皆さん、既に説得力ある素晴らしいコメントを数多く残されていらっしゃいますので、新参者の私は、またもや珍説をご披露してみたくなりました。しかも、『スペース1999』のマーティン・ランドーや『スタートレック』のレナード・ニモイが犯人の回などでは、どうしてもSFチックに話を進めたくなります(笑)。
そこで今回の犯人についてですが、まず、そもそも一卵性双生児のお二人の顔が完全に同じということは現実には絶対に有りません。例えばWindows10の顔認証ログインでも、ほぼ100%一卵性双生児のお二人の顔の違いを識別することが可能だといわれています。
従って私は、この回で登場したノーマンとデクスターの二人は、おそらく遺伝子工学技術を応用して製造された「レプリカント」(人造人間)であったとのではないかと疑っています(二人がレプリカントである以上、どちらがクリフォードを殺したかについては、あまり意味を持ちません)。
ということは、犯人の双子の兄弟をこっそりレプリカントにすり替え、この一連の殺人事件を起こさせた結果、レプリカントの二人が逮捕された後に遺産の相続権を引き継ぐことになる、ドラマには描かれていない第三の黒幕の人物が、本当の真犯人もしくはどこかに隠れている本物の双子兄弟との共犯者という結論になります。
しかし、心配はご無用です。きっとロス市警は密かにその事実を知り、背後でコロンボと連携して、ブレードランナー班が捜査を進めており、本編後、本物とは違って射撃の名手であった、コロンボそっくりな「偽コロンボ」(コロンボ型ブレードランナー)が、事件を解決してくれたことでしょう。
年始NHKBSプレミアムの放送を録画しておいた、『ブレードランナー2049』を、昨夜やっと観終わったところです。
一卵性双生児の顔認証の話題でふと思ったのですが、テレビドラマ「大草原の小さな家」では、インガルス家の三女キャリー役を、双子の姉妹、リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュが二人一役で長きにわたり交互に演じていたことがよく知られていますが(子役一人あたりの負担を軽減させるための措置)、あの二人、テレビドラマの画像からAIの顔認証で別人であることを識別することは可能なのでしょうかね。
初めまして。
わたしもコロンボブログを書いているので、いつも参考に読ませていただいています。
結局、クリフォードを感電死させたのは双子のうちどちらだと思われますか?
わたしは兄のノーマンだと思ったんです。
事前にミキサーを入れた黒いかばんを持って、お庭からペック夫人の部屋をのぞくシーンがあったから。
それにクリフォード殺害直前にお風呂で話す語り口もシリアスでノーマンっぽい…。
でもあるサイトでは、ミキサーを使って感電死させたのは弟のデクスターとあります。
どちらが殺害したか分からないとブログが書けません!
これ、どちらが殺したかで、二人の罪の重さが全然変わってきますよね。
この「二つの顔」は「実行犯がどちらか?」分かりにくくしてあるのも、一つの特徴だと言えるでしょう。
ラストシーンでコロンボ警部が「デクスターは邸内に潜み(クリフォードを殺害)、車で出て行ったのはデクスターと同じ服を着たノーマンだった。」と解説するとデクスターは「冗談じゃない」ノーマンは「それは承服しかねますな」と二人が揃って否定しています。これは意味深ですね。
また双子を区別する方法として、ノーマンは渋目のグレー系+ネクタイ、デクスターは派手目の暖色系ののファッションが多いですね。
仮説1
・感電の実験をしていたのはノーマン(黒)
・二人で来て、ノーマン(黒)は邸内に潜む。(警報装置OFF時)
・クリフォードに会ったのはデクスター(赤)
・車で出て行ったのもデクスター(赤)
・邸内に残ったノーマンは警報装置を解除し地下に潜む(黒)
・ミキサー(鞄)を持って再び侵入したのは【黒に着替えた】デクスター(黒)
・実行犯はデクスター(黒)
仮説2
・感電の実験をしていたのはノーマン(黒)
・二人で来て、ノーマン(黒)は邸内に潜む。(警報装置OFF時)
・クリフォードに会ったのはデクスター(赤)
・車で出て行ったのは【赤に着替えた】ノーマン(赤)
・邸内に残ったデクスターは【黒に着替え】、警報装置を解除し地下に潜む(黒)
・ミキサー(鞄)を持って再び侵入したのは【黒に着替えた】ノーマン(黒)
・実行犯はノーマン(黒)
です。
他にも仮説は立てられますが、私は「仮説1実行犯はデクスター」を推します。
・デクスターが黒衣装で感電の実験をする必要はないので、これはノーマンだとします。
・ミキサー(鞄)を持って再び侵入した方が「実行犯」だと考えられます。
・実験をしていた=実行犯と考えると「仮説2」推しになります。
ポイントとなるのは「犯行時は二人とも黒」です。それは派手な赤い服では目立つからです。
ぼろんこさん、ころんさん、
ペック夫人のキャラクターや、コロンボの料理番組飛び入り参加など楽しい要素に気を取られ、「実行犯がどちらか?」という点を見過ごしていました。もう一度見直してみましたが、どちらとも取れますね。
①邸宅内に潜み、警報装置、ブレーカーに手を加える役
②車で立ち去り、ミキサーを持ってきてクリフォードを殺害する役=実行犯
と、役割分担していると考えられます。
コロンボが言っていた「デクスターは邸内に潜み、車で出て行ったのはデクスターと同じ服を着たノーマンだった。」が事実と仮定すると、ミキサーを持ってきたのはノーマンになるので、実行犯はノーマンとなります。
しかし、クリフォードも、いくら双子でも顔やしぐさを見れば区别がついたのでは?彼は殺される前に、はっきりとデクスターと認識しています。そうすると、実行犯はデクスターとなります。
あともう一つ分からないのは、婚約者のリサを殺害したのはノーマン、デクスターどちらなのでしょう?これには全く触れられていなかったと思うのですが。
まさこさん>
「クリフォードも、いくら双子でも顔やしぐさを見れば区别」
これは私もかなり気になりましたが、
犯人が開口一番「また来ましたよ」と言っているので。
早速のご返事ありがとうございます!
そうですよね~言ってますね。
あともう一つ気になったのが、防犯装置をOFFにする手です。黒い手袋、黒い袖。
もし、デクスターだとしたら、赤い服から黒い服にあの邸宅内で着替えないといけません。その手間を考えると、いちど車で立ち去り、着替えてきた方が自然かなと。
そういう観点でみると、実行犯はデクスター、邸宅の地下に潜んでいたのがノーマンということになります。
ころんさんのコメントを拝読し、間違いに気づきました。
実行犯は「ノーマン」だと思えてきました。
本記事に加筆してあります。
「手にしていたのは、かばんではなく、靴でした。」
ほんとにそうですね!
ということは、邸宅に潜んでいたノーマンがすでにミキサーを持っていたということ、つまり実行犯はノーマンという説が濃厚だと私も思います。
そうなると「感電の予行演習をしていた人物が実行犯」となり、スマートに進みますね!
ぼろんこさん。まさこさん。
ご丁寧な解説ありがとうございます。
自分でも繰り返し観たところ、お庭からペック夫人の部屋をのぞくとき、手にしていたのは、かばんではなく、靴でした。
なぜ裸足になっていたかもよく分からなくて、足跡や足音を隠すためでしょうか。
また、まさこさんと同じく、リサを殺したのもどちらか明確ではないのも気になってました。
ラストにノーマンはあっさり罪を認めたのに、デクスターは抵抗しました。
これもデクスターが殺害実行犯だと考えると、罪が重いからかなと取れました。
確かにぼろんこさんとまさこさんの言う通り、事前のクリフォードとの会話がつながっているので、デクスター犯行説の方が強い気がしてきました。
洋服も、ノーマンがデクスターのフリをして出ていくときに、取り替えたのかもしれません。
時間が足りず描き切れなかったのでしょうが、ちょっと不親切な作品だなと感じました。
まあ最大の見どころは、「双子の共犯を見抜く」だから、どっちが殺したかは重要でないのかもしれませんね。
ありがとうございました。とても参考になりました。
ころんさん>ありがとうございます!
確かに「お庭からペック夫人の部屋をのぞくとき、手にしていたのは、かばんではなく、靴でした。」
新仮説を「本文記事に」書きます。
ぼろんこさん まさこさん
やはりクリフォードを殺害したのはデクスターでした。
作品を何度もみなおしたところ、デクスターがペック夫人のためにケーキを焼くシーンで、キッチンに犯行に使われた凶器のミキサーらしきものがあります。
その後の殺害シーンで、デクスターは「ハハハ」と高笑いします。
物語の中でノーマンは一度も笑いませんが、デクスターはここぞというシーンで頻繁に高笑いします。
何でこのシーンで笑うんだろうと気になってたんですが、おそらくデクスターの癖か、キャラクター付け、ノーマンとの差別化だと思われます。
そこで図書館で、小説版コロンボを借りて読んでみたんです。
小説によるとミキサーの感電実験は、デクスターが自分のアパートで行っています。
コロンボの推理通り、ノーマンがデクスターに化けて、ペック夫人に手を振って車で帰宅します。
殺害後、デクスターはノーマンを逃がし、警報装置を入れて朝までクリフォード邸に潜んでいるはずでした。
ですが予想外にリサがやってきたので、警報装置がオフになり、その隙にデクスターは脱出します。
またリサは殺されたのではなく、テラスで日課の逆立ちのポーズをしていたときに、うっかり転落してしまった事故死です。
以上がドラマで描写されず、小説版にあったことです。
ぼろんこさんとまさこさんのおかげで謎が解けてすっきりしました。
コロナで外出できない中、お二人とコロンボの謎解きを楽しんだ楽しい夏休みでした。
ありがとうございました。
ころんさん、こんにちは。
小説版コロンボをお読みになったとのこと、それは二見書房から
1990年に出版されたものかと思います。
小説版については、ウイキペディアの刑事コロンボのページを見ますと、下記のような記述があります。
「小説版については放映された番組から独自に書き起こしたもの、脚本から小説化したものなど形態は多々存在する。そのためストーリーやトリックなどに相違点がある場合がある。著者ウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンとして訳者名が記載されていてもそれは訳者(を名乗る者)による日本独自のノベライゼーションであり、元になった英語の小説というものは存在しない。リンクとレビンソンはプロデューサーとして名を出しているに過ぎない。」
つまり、テレビドラマ及びその脚本がオリジナルであり、日本で出版されている小説は日本人が後から書き起こしたもの、しかも内容は必ずしも一致していないということなのです。
この「二つの顔」でも、ドラマの中で曖昧だった部分を訳者が想像によって補足をしたと考えられます。
刑事コロンボの場合、原作は無く脚本しかないので、ドラマに描き切れていないことについては、これが正解というものは無いと思います。他のエピソードでもしばしばこういったことが見受けられます。
あとは視聴者の自由、いちばん自分にとって納得のいく形で楽しめば良いのではないでしょうか?
ころんさんが提示してくださった今回の質問により、私もまた新たな発見が出来て楽しかったです。
それも、こういった場を提供くださっている、ぼろんこさんのおかげでもあります。ありがとうございます。
双子の役割分担、「どっちがどっち」に関する分析、議論はマニアックで楽しく読ませてもらっています。私の父と伯父が一卵性双生児だったのですが、しぐさやしゃべり方、肉付きなどいろいろと異なる点があって身近な肉親などが見ると一瞥であっても瞬間的に区別できると思います。長年二人を手塩にかけたペックさんが見間違うことはないので車で屋敷を去ったのはデクスターに違いないと思います。実行犯ですがしゃべり方や相手を見つめるしぐさなどノーマンのように思えますね。(トーンが低く、ちょっと粘着質な感じ)被害者はデクスターと完全に思い込んでしまっていますがまた来ましたよの一言と先入観のせいだなと思います。
それと面白い点は、原語・日本語字幕で見ているのですが字幕の表示でしゃべり手の名前が必ず出るのですが、ノーマンとデクスターの関しては最初だけで後は出て来ないんです。台本的にもわざと明示しないで曖昧にしているようです。
今日、エリザベス・テーラーの「クレオパトラ」観てましたらマーティン・ランドー出てはりました!
時代衣裳とメイクで全然わからなかった!
中学生の時家に遊びに来ていた祖父が夜これを見ていて「これ面白いんじゃぞ」と私に教えてくれたのを今でも覚えています。この時はじめてコロンボを知りました。私にとって祖父の記憶と合わさり思い出深い作品です。
この作品も再放送が少ないです。すでに投稿がありましたが、料理番組のシーンは本当に楽しい。しかしかなり手抜きですよね。まず卵の数、最初4個入れて、と言われていたのに数えたらなんと8個入れちゃってました。2人分?レモン汁の量も途中から異様に増えているし、誰かも指摘されていたコロンボの袖口めくり。それからエプロンがコロンボは最初前で結ぼうとしていたのに、最後はデクスターに後ろでほどかれてました。再放送が少ないけれど、結末も皆さん指摘されているように甘いけれど結構楽しい作品でした。特にペックさんが主役でしたね。
面白いです(^^)
当時の見切りは、寛容ですね。
◆何と言っても、詰めが甘くてコロンボらしくない。あのふたりでなければできなかった犯行であるとは証明できていません。不仲の兄弟の通話回数が急増しただけではね。兄弟で協力して徹底的に抗えばよかったのに。仲が悪いから無理か。
◆劇中劇のテレビドラマがしょぼすぎる。二人の登場人物の顔しか映らないドラマ。手を抜き過ぎ。
テレビドラマは、あんな感じで面白いと思いました。
「警部マクロード」か「署長マクミラン」でも流用してたら良くなりましたかね?
そういうことすると、放映時間から犯行時刻が年月日まで完全に特定できちゃいますが、そういうのを嫌ったのかな?
ベック夫人役のジャネット・ノーランは映画「サイコ」で主人公「ノーマン」の
母親(声のみ)を演じているんですね。知らなかった。
「ノーマン」繋がりが有るのかな?
ジャネット・リーが執筆した「サイコ・シャワー」によると、ノーマンの母親の声は、性格女優ヴァージニア・グレッグとアンソニー・パーキンスの友人のポール・ジャスミン、そしてジャネット・ノーラン3人の声の合成からなるものだったそうです。アンソニー・パーキンスの声色を変えるより、むしろ全く別人にやらせた方が効果的という、ヒッチコック監督の判断でした。
ジャネット・ノーランは「サイコ」で保安官を演じたジョン・マッキンタイアの妻だったので、急きょ動員された形だったそうです。
この本を読んだ時は、まさか「二つの顔」のペック夫人と結びつきませんでした。ありがとうございます。
そうだったんですね!
見所はマーティン・ランドー(と滝田裕介)の双子の演じ分けですね。
デクスターがノーマンの声色を演じる場面もあったり。
もちろん服装でどちらかすぐ判るような演出なのですが、切り替えが早い場面で
どっちだったっけと思って巻き戻すことも有りました。
それとペック夫人のキャラが最高ですね!コロンボとのやり取りに何度も苦笑しました。
時々二人ともノーマンに見える。
スパイ大作戦のマーティン・ランドーですね!こういった旬の俳優や一昔前の名優を出演されるのが嬉しいです。
ペック役の女優さんはパリス家に愛情を持っていて、とても感じが良いですね。コロンボ警部が脇役にたじたじで、観ていて楽しかった。
解決までデクスターが犯人だと思ってましたが、こういったスタイルも驚かせてもらい面白かったです。
指紋などの決定的な証拠も出てこなかったんですが、理詰で追いつめてノーマンが白旗上げましたね。
最後はペックさんが可哀想でした。
関係者が皆んな亡くなったり、捕まったりしたので、彼女は何処へ行くんでしょうか?
遺産をあげたいです。
昨夜録画してあったのを今見ました。私にとっては初見のものでしたが、個人的には人物描写が良かったです。
料理番組のシーン、本来なら、NGとなるべきカットありましたね。
コロンボが卵を割る直前、シャツの袖をまくりますが、次のカットでは左腕の袖がまくられてなくて、再度、ボタン外してからまくり上げてます。
演技のNGというよりは、編集のNGですね。
料理番組のシーン、他の方も書かれていますが『グラハム・カーの世界の料理ショー』を思い出しました(古い番組だけど)。ご指摘のように、あのシーンは色々と編集ミスをしていたり、撮り直していたりしてるようです。袖の点もそうですが、最初、卵は4つと言っているのに、それ以上割って入れているし。まあこれはコロンボのミスとして許せますが、問題は”レモンジュース”でしょうね。カップに入っている量を注意深くチェックすると、最初の量は少なめでオランダソースのレシピ通りっぽいけど、いざコロンボがミキサーに入れるシーンになって、いきなり増えています。あれでは酸っぱすぎますよ(笑)
ジュリー・ニューマーのアイメイクとキャットウーマンばりの肢体。
それにしても似合いのカップルの無さっぷりは、殺人処方箋のジーン・バリーとニナ・フォック以上だ。
今回が孫娘で第1目のが母と息子に見えたもん。
グレース・ウィラーとヘンリーも。
忘れられたスター ですね!
ラスト 敢えての身代わりに警察に捕まるシーンのあの人がよかったですね って単純な感想でスミマセン。
これも再放映機会が少なくて割を食ってるエピソードだと思います。さてマーチン・ランドーは、この後、彼の代表作となる名作SFドラマ「スペース1999」の主役、ムーンベースアルファのコーニッグ司令官を演じてSFドラマ史上に名を刻むのです。(←ってお前が偉そうにいう事じゃねえってか?)。振り返ってみると「コロンボ」を軸にしてレナード・ニモイと対照というよりまるで入れ違いのようなキャリアなんですよね。
あの料理ショーのシーン、あらためて今観ても面白いなあ、ピーターフォークのあざやかな手付きと笑いをさそう軽妙なやりとり。思い出すなあ「グラハム・カーの世界の料理ショー」。
今観るとペック夫人のコロンボのスパスパwに対する態度は神経質じゃなくて、まともに見えます。いつも感想で書くように私も常々そう思ってますから(笑)。
「グラハム・カーの世界の料理ショー」!ありがとうございます!
母と、「この場面はアレ、あの番組だよね、お父さんが好きだった。なんていうんだったかな」とモヤモヤしていました。お陰でスッキリ!
グラハムさんは最後の試食で客席から引っ張ってくるんですよね。美味しそうでいつも羨ましかった。
あーそうですね!
デクスターの料理番組のシーンはグラハム・カーを思い出します!全体的に彼のあのスタイルを再現した感じでしょうか。
この時のコロンボはいつも以上にノリが良い感じで、楽しんで演じているのが判ります。
子どもの頃、東京12チャンネルの「世界の料理ショー」を家族で見ていました。日曜日の午後だった記憶があります。軽妙洒脱なトークが楽しかったですね。吹き替えが絶妙でした。
ペックさん激怒
これはコロンボが悪い。
「だらしない」とかの問題じゃない。
この時のコロンボ大嫌い。
まあでも最後はね…よかったです。
寝てるとき起こされることが多いから、可愛そうですね。
激怒するペックさんと謝るコロンボ・・・、いかにも三谷幸喜さんが喜びそうなシーンでしたね(笑)。
この回は特に、三谷作品が大きな影響を受けている「刑事コロンボ」の、シリアスとユーモアの、絶妙な混ぜ具合の妙が楽しめました。
本日かなり久しぶりにBlueRayで観ました。 繰り返し何度も観てる「二枚のドガの絵」、「構想の死角」、「指輪の爪痕」、「別れのワイン」、「野望の果て」、「黒のエチュード」 、「逆転の構図」 等々の傑作とは違い、あまり繰り返し観たいと思う気になれず(その理由を忘れて)結構久しぶりに観ました。今回改めて観て ”そんなに繰り返し観たいと思わなかった理由” が分かりました。
凶器も発見されず、「停電からの復旧までの時間が短い」ということも「不仲な兄弟の最近の通話履歴が多い」も、どれもただの状況証拠で、シリーズ他の屈強な犯人なら 「そんなのただの状況証拠じゃないか」 で論破されるような… コロンボのいつもの爽快な終わりかたとはほど遠い内容の結末でした。裁判で有能な弁護士が付いたら無罪になるでしょうね。。。 あまり繰り返し観たいと思わなかった原因が改めて納得できました。しょぱなの扁平足の足跡もなんか手がかりにしては極めて中途半端なものだし全般的にランクは大分下の方の作品だと(言い過ぎかも知れませんがあくまでも個人の感想)感じます。でも。。。まぁ数年経つとまた忘れて観てみようかなと思うのかもしれませんが(笑)
今夜はリアルタイムで見ています。
同じくリアルタイム組です。マーティンさんの顔を見た途端に「この人の顔見た事ある!」と記憶が叫んでいるので他の回でも犯人役になった俳優かと思い、このサイトで確認している次第です。
(このところ本当にお世話になっております)
では続き観ます〜
この豪邸は、有名なやつです。
前から思っていたのだが、ノーマンは加藤剛に見える。
ぼろんこ様ご視聴中失礼します。
それをおっしゃるならリサが叶姉妹のどちらかに見えてしまいました…さあ続きを。
叶姉妹に賛成ですが、吹き替えの声に若々しさがないのが残念に思っています。
叶姉妹・・・そう思って見直すと
そのようにみえるよね~
・・加藤剛にも確かに(笑)
私も観ております(^_^)
料理番組のシーンを見ていると、ピーターの演技力が出てます。
それでもね〜捨てたもんじゃないです(笑)
マーティン・ランドーが双子の性格の違いをうまく演じ分けていたと思いました。ひねった倒叙法、結局視聴者にも犯人がはっきりしない、は斬新で、面白い趣向と思います。ただ、結末はまさか!とは思いませんでした。ペック婦人の強キャラは濃厚で、本作では主役級の印象深さを生み出していました。今後コロンボは吸い殻が落ちないように、気をつけるようになるでしょうか?おそらくアドリブが使われたと思われる、コロンボがデクスターの料理番組に飛び入り出演する長いシーンですが、コロンボ/ピーターのお茶目な素が出ていて、楽しい演出でした。あと、全然関係ないですが、ペック婦人がTVのリモコンを使っていて、あの時代にリモコンあったかなとびっくりしました。
人気投票では、上位にあまり出てこないようですが、私はトリッキーで楽しいエピソードだと思います。
いつもの倒叙法を一捻りして、最後まで見ないと結末が分からない部分を残していますね。すっかり騙されてしまいました。
あと、コロンボはどんな高級住宅の中でも葉巻の吸い殻を落としながらふかして、それでまかり通っていましたが、とうとうペック夫人のお叱りを受けることに(笑)一生懸命謝っているコロンボ、可愛かったです。
料理番組のシーンも笑えますね。解説によると、ほぼアドリブで撮られたそうですが、ピーターフォーク氏の演技がほんとに自然体で、いつの間にか自分も料理番組の一視聴者になったような気分にさせてくれました。
映像作品ならではの展開で、初見の時、不思議な気持ちで見たのを覚えています。
Colombo警部が番組内で作って(手伝って)いた料理を早速に主人に作った思い出(笑)もある作品です。
「(テレビが)また紫…!」のセリフに、何かユーモアを感じました(笑)
番組内の料理を再現してみたのですね。
たしかに傑作というほどではなかったですが、個人的にはわりとよかったです。
犯人の苦悩や人生の哀歓は描かれていませんが、最後のペック夫人の困惑や哀しみを想うと、コロンボ作品で初めて思わず泣きそうになってしまいました。ただ中年の口うるさいおばさんに見えても、長年仕えてきた使用人として、また母親代わりとしての人生の中で、いろいろな感情の機微があったんだなぁと思いました。もう立派な、人から見れば全然可愛げのない双子を、「母親」として信じていた気持ちや、長年仕えてきた屋敷の関係者がパタパタと消え、一人取り残された気持ち、そんなことが起こるとも思わず、昼ドラを楽しみに生きていた退屈に見えて平穏な生活を思うとかなり切なく、また当惑と悲しみに暮れる彼女の手を気遣うように取ろうとするコロンボがすごくカッコよく見えました。
クリフォードのキャラもよく、作品が断然おもしろくなったと思います。リサが死ぬのは予想外でした。
双子のやり口に関しては、ダイタクという双子漫才コンビのネタでたまたま耳にした、マレーシアのラジ兄弟という一卵性双生児の事件を思い出しました。笑
確実にどちらかが犯人なのですが、どちらの犯行も完全には立証できず、どちらも無罪になったというものです。
今回、誰にも見られていないですが、二人とも疑われることは想定内でしょう。しかし、どちらが犯人かという誤った推理を誘発させる筋書きだったので、ラジ兄弟の事件を思い出したのだと思います。
>あじさん
コロンボはリサに対し「入籍前だからあなたに相続権はなく、動機がない」といったわけですが、リサはすでに自分が相続権を持っていることを知っているわけです。
事故ではなく、殺人、しかも遺産を目的としたものであろうと聞かされたからこそあのような態度となったのだと思います
リサは財産目当ての婚約ではないと思います。
リサはコロンボの尋問中、急に機嫌を損ねてコロンボを部屋から追い出します。
この時点ではリサも共犯、もしくは犯人に上手いこと言い含められているのでは、と思わせてくれて、より謎が深まり楽しいのですが、最後まで見終えてから思い出してみると、全く意味不明なシーンでした。
何か説明ってありましたっけ?
それは置いておいて、料理番組にコロンボがアシスタントとして引っ張り上げられたシーンは本当に楽しかった。
あれ少しアドリブもあるのかしら、二人とも素でゲラゲラ笑っているみたいでとても楽しかった。
大体、リサがマンションから落下して死亡したのちに現場にコロンボはきたのでしょうか。弁護士に対するコロンボの事情聴取などあったのでしょうか。そもそもリサはころされたのでしょうか? 他殺、事故、自殺。他殺の場合の犯人は?
この作品に1票追加します。
刑事役でスティーブマックィーンでてましたね 一瞬ですが
本当にマックイーン出てましたか??
本当に??ぼろんこさん真相は?
いえ、出ていないと思います。
安心しました
ありがとうございます
冒頭からペック婦人に嫌われてるコロンボ警部
事件を解決することで汚名返上
素晴らしいカタルシスですね
このエピソードはトリックは面白いもののストーリーに魅力が乏しいという意見が多いようです。でもぼくはなかなか魅力的なエピソードと考えています。とにかくデクスターとノーマンのふたりを見事に演じ分けているランドー氏の演技がすばらしいです。他の多くのエピソードと同様に、吹き替えの滝田氏の声の演技も振るっていました。他にも料理番組や、ペック夫人とのやりとりなど愉快なシーンが目白押しです。まあ、コロンボに熱中し出した時期に初めて観たという思い出も手伝って評価が上がっている所もあるかもしれませんが。
スカっとしない終わり方で、こんな証拠で殺害まで認める必要もないよ。
・2人いないと殺害できない
・電話記録で、デクスターとノーマンは頻繁に電話していた
・車で去った時、手を振った
なぜこれが、直接的にデクスターとノーマンの犯行にひも付くのか?。
コロンボが主張する犯行経緯は行間を埋める連想にしかならない。
認めたら負けだが、認めなかったらペック夫人の応援もあって
裁判では勝てる。
タップおばさん>日本語吹き替えの声が、ちょっと暗めなのも魅力を倍増させています。
小笠原さん>「スパイ大作戦」のこと、ブログ本編にも加筆させて頂きます。
この作品に2票追加します。
これも、ある意味「溶ける糸」がかの「宇宙大作戦」スポックのニモイであること同様、「スパイ大作戦」のランド―であることを前提とする作品でしょう。彼の出世作はハッキリ言って「そう上手くいくかしら?」とツッコミたくなる詐術ゲーム。その中でランド―は毎回あの濃い顔(笑)で様々なキャラクターになりすましシレーっと敵を欺いていました(笑)。本作は、それを逆手にとって一人二役をランド―にいけしゃあしゃあと(笑)演じさせ、ランド―もそれに応えて(笑)面の皮の厚い(笑)双子役を演じたのがポイントですね(笑)。
脚本が何か好みじゃなかった。
決め手も何となく腑に落ちない。
ただ、マーティン・ランドーの演技は良かった。
双子というキーワードを最大限に使えなかったのがもったいない。
パンナコタさん、コメントありがとうございます。「マーティンランドー=モト冬樹」は傑作ですね!「料理教室」はフォークの演技がピカイチです。人なつっこさが出ています。「リサの死」は同感です。他にもこのような展開はありますね、構想の死角、二枚のドガの絵などなど、第二殺人が起こります。話の展開上で必要なものが多いですけど。
ボロンコさん、いつも楽しくサイトを拝見させて頂いております。
話とは全然関係ないのですが、マーティンランドーさんの顔がモト冬樹さんにそっくりだなー。
と思いながら毎回見返してしまいます。口周りが特に。
弟の料理教室の場面のコロンボが素敵すぎます。
あの堂々とした佇まいと緊張で、『あー』しか話せないのがたまらないです。
リサの死は、要らなかったような、、、。コロンボが関わってから人が亡くなるのは後味悪いですT_T。
ついつい周りにコロンボファンがおらず、話を共有したくコメントを残したくなり長々と失礼しました^ ^
テラオさんコメントありがとうございます。「クリフォードが放棄させなかったのでは」ですね!確かにそうかもしれません。でも二人とも…殺されてしまうとは…思ってなかったでしょうね。(悲)
takeさん、コメントありがとうございます。僕の「笑えるシーン」は、30話「ビデオテープの証言」での画廊の場面。換気口をアート作品と勘違いするコロンボ警部です!
ぼろんこさん、面白く拝見させて頂いてます。
正月休みを利用してまとめてDVDで12話まとめて観ようとしています。
リサが財産放棄すれば良かったとの意見をお持ちのようですが、そうすれば双子の兄弟に財産が渡るので、それを良しと考えなかっただろうクリフォードが放棄させなかったのでは、と私は考えます。
おひさしぶりです!
クスクス笑えるコロンボ好きのtakeです!
今回は、2つの顔を観てメールします!
コロンボ警部が料理番組に飛び入り出演するシーン、
恥ずかしいやら、誇らしいやらニコニコしながら料理するコロンボ警部が、あまりにチャーミングで可笑しかったです!
ぼろんこさんの、コロンボシリーズで笑えたシーンは何の回での、どんなシーンでしょうか?
ペウゲオットさん、コメントありがとうございます。いずれにしても、資産家との「歳の差婚」は誤解を生みやすいですね。入籍不要だったのかな(笑)
リサさんは相続放棄する前に死んでいるので、相続放棄した場合の話は無理筋でした。一旦リサさんが相続した財産を、リサさんの相続人がまた相続することになりますね。
失礼しました。
録りだめている分を暇なときに見ています。
私は、コロンボのドラマは好きですが、コロンボという汚い風体でどこでもタバコを吸う無神経なキャラクターが嫌いなので、ペックさんの方に肩入れしてしまいました。その点、古畑はスタイリッシュで好きです。
日本の民法では相続開始前に相続放棄することはできなかったと思いますが、アメリカでは違うのかな?
また、弁護士がズルをしようとしましたが、遺言自体は有効なので、当然リサさんが相続するか、相続放棄した場合ほかに相続人がいなければ国庫に入るのでは? これも日本法の話ですが…
もうすぐ別れのワインが放送されるので楽しみです。ネタバレはご勘弁。
エースさん、コメントありがとうございます。ペックさんは連続テレビドラマを楽しみにしているのが、可愛いですね。
コロンボシリーズとしての出来は決して傑作ではないですが、この話をペックさん目線で見ると哀愁のある良作ではないかとも思えます
敬愛する旦那様に死なれ、殺した犯人は大好きなパリス兄弟
デクスターとノーマンが連行され、コロンボに支えられながら退場していくペックさんを見ると“屋敷に残されるのはこの人独りか”と思い切なくなるのです
とっしーーさん、コメントありがとうございます。ペック夫人…怖かったですね(笑)使用人と呼ぶのでしょうか?他にも、忘れられたスターのレイモンドも素敵なキャラでしたね!
「リサ」はお金目当てでないなら…「財産相続を放棄」など、宣言しておいたほうが安全でした。
通りすがりさん、お返事がたいへん遅くなりまして、すみません~。「スパイ大作戦」は有名なテレビドラマですね!でもあまり見ていなくて、そのエピソードには気づきませんでした。
それにしても、コロンボにはその時代のヒーローやヒロインが、続々と登場しますね!素敵です。
斬新なラストでしたね~僕には弟だけが犯人かと思ってたんですが、確かに浴槽の件も、ヒューズの件も不思議な点がありますね^^;
綺麗好きのオバサン、僕は苦手ですなぁ~~笑
悪いのはコロンボですけど、確かに目の敵にしてますよね(汗笑)
僕もどっちかと言うと、コロンボタイプなんで
潔癖症な感じはイヤだなあ~~ Y(>_<、)Y リサみたいなタイプの女性は、どの時代にも少数派でいそうな気が・・ 体力ありそうなオジイチャンでしたけど・・
時々拝見しています。きちんと整理されていて敬服します。
今回気が付いたことがあります。マーティン・ランドーはスパイ大作戦でローラン・ハンドで有名ですが、彼の後任がアメージング・パリスことレナード・ニモイ。今回のパリスと共通しています。偶然でしょうが、ちょっと気になりました。
ササキさん書き込みありがとうございます。「犯人の苦悩とか人生の哀歓とか、コロンボドラマに必須の要素」…確かにそうですね~。容疑者が二人いるということもあり、時間が足りなくなってます(笑)
犯人は二人
謎解きのトリックとしてはおもしろいです。でもただそれだけ。犯人の苦悩とか人生の哀歓とか、コロンボドラマに必須の要素が今回は希薄。まあ仕方ないですかね・・。そうそう傑作ばかりもつくれないでしょうから。
相続権のある二人の殺人ということになれば莫大な財産はだれのところに行くのでしょうか。