Blueprint for Murder / 1972
- 「ぼろんこの名作選」に選ばれています。
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第5位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第7位]
- エリオット・マーカム「メルセデス・ベンツ・コンバーチブル」
- ボー・ウィリアムソン「キャデラック・フリートウッド・エルドラド」

大胆な死体遺棄計画

緊張感の漂う掘り起こしシーン
工事現場でパイルを掘り起こすシーンでコロンボ警部が缶コーヒーのようなものを飲み干す場面には、リアルさを感じます。しかし、マーカムの言動から死体遺棄計画を察知したコロンボ警部は、その作戦に乗じた形で一度パイルを掘り起こし、まんまと罠にかかった「演技をしていた」というのです。それを承知でもう一度見てみると面白いです。
秘書シャーマンさん

わかりやすい手掛かりが…
今回は、割と分かりやすい「容疑者特定」のヒントもあります。ウィリアムソンシティの一件で、建築家マーカムと出資者ウィリアムソンの仲が抜き差しならぬ状況だった証人が、秘書シャーマンさんなど複数存在します。カーラジオの不思議を発見したことは、コロンボ警部ならではの観察眼ですが、殺人(死体遺棄)行為の最中、被害者の車のカーラジオを自分の好きな音楽にチューニングし直すことは不自然で、視聴者にわかりやすくストーリー展開させるために必要だったと想像できます。
無駄だとは思わせないシーン

犯人を捕獲するエンディングは見事
ラストシーンは圧巻です。「指輪の爪あと」「白鳥の歌」でも同じ手法です。暗い中で犯人が決定的な行動を起こす最中に、スポットライト(車のヘッドライト)などが突然照射され、獲物を捕らえるというもの。この効果は絶大で、度肝を抜かれた犯人は、潔く観念します。(指輪の爪あとのブリマーは、それでも抵抗しようと試みましたが…)
このラストシーンのBGMは作曲家「ギル・メレ」によるもので、まさに4話「指輪の爪あと」と同じメロディーなのです!
このラストシーンのBGMは作曲家「ギル・メレ」によるもので、まさに4話「指輪の爪あと」と同じメロディーなのです!
ジャニス・ペイジ

パメラ・オースティン

ジョン・フィネガン
サングラスの作業員
モス医師

建築局では待たされたあげく…

行列に並ぶ男性1

行列に並ぶ男性2

エリオット・マーカムが聴いていたクラシック音楽
マーカムはクラシック音楽が大好き。事務所で血染めの帽子について思案する場面では、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を聴いていました。特に第2楽章が印象的。その他、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番-第1楽章、ベートーベンの弦楽四重奏曲第1番-第1楽章も使用されているらしいです。これらは今後確認します。
大草原の小さな家

ウィリアムソンの牧場
ウィリアムソンの牧場は、LA北西部のサウザンド・オークス近くにあります。この辺りは牧場や農場が多くあり、27話「逆転の構図」で「ガレスコ夫人が誘拐された農家」、65話「奇妙な助っ人」のマクベイ牧場もこの付近です。一方、エリオット・マーカムのオフィス、とパイルを掘り起こしたビルの建設現場は、ともにビバリーヒルズの南より(センチュリー・シティ周辺)に位置します。


監督:ピーター・フォーク
脚本:スティーブン・ボチコ
音楽:ギル・メレ(エンディングだけだと思われるが‥)
エリオット・マーカム:パトリック・オニール(声:川辺久造)
ボー・ウィリアムソン:フォレスト・タッカー(声:勝田久)
前妻ゴールディ:ジャニス・ペイジ(声:中西妙子)
妻ジェニファー:パメラ・オースティン
現場監督カール:ジョン・フィネガン(声:加藤治)
モス医師:ジョン・フィールダー
警備員:ニック・デニス
マーカムの秘書シャーマン:ベティー・アッカーマン
行列に並ぶ男性1:マイク・ラリー
行列に並ぶ男性3・工事現場の監視役:レン・フェルバー
建築局の職員:ロバート・ギボンズ(声:水鳥鉄夫)
モス医師:ジョン・フィードラー(声:水矢田稔)
白バイ警官:クリフ・カーネル
パーティ客:キャスリン・ジャンセン
加筆:2024年9月4日
私は初めてNHKでコロンボを観たのが小学5-6年生のときでした。
64歳になった今でも一番好きなドラマです。
戦後の悔しさをバネに父母世代の大人たちがよそ見もせず日本国を押し上げている最中、私はこのドラマでアメリカという国のカッコ良さに憧れていました。そして、よくこんな手の込んだ頭を使わせてくれるドラマを作れるもんだなぁ…やっぱりアメリカってすごい!などと思っていました。
さて、この回でいつも気になってしまうのは前妻がコロンボの前で着替えるシーンです。バスローブの紐を後ろから巻いて着用したのに2-3秒後の全身が映ったときには前だけを絞って結ぶ形に変わっています。いつも「来るぞ来るぞ」とこの場面を観ています😌
来るぞ来るぞ😆 わかります!バスローブの結び方🎀 違うんですよね! わたしも発見したとき楽しかったです
それに、マッサージ師が日本語話してましたね!2度見してしまいました(笑)
あはは🤣ほんとですね
最後の最後 コロンボがいつものように葉巻をつけたのに お医者さんから 長生きしたいんなら葉巻はやめなさい それを思いだしたのかな 靴👞で揉み消していました なんか粋な終わり方でした はあ コロンボカッコイイ😍イケオジ🔥です✨
小道具第四弾
ウィリアムソン牧場宅のシーンで、マルコポーロっぽい木像が出てきますが、これは『構想の死角』の冒頭でジム・フェリスがタイプライターをうっている部屋にもありました。
こういった話題が大好きですので、検証させていただきます。
この正月にブルーレイで第一話から見ています。これで何度目かな? 何度見ても新しい発見があったりして、新鮮味をもって見られるのがコロンボシリーズの魅力だと思います。
さて、ジャニス・ペイジは昨年(2024年)6月に101歳で亡くなったようです。
本作ではペイジよりも、可愛らしいパメラ・オースティンの方が好きです。テニスルックも見せてくれたし、脚線美だし、吹き替えの声も可愛らしくて。
テニスルックは「黒のエチュード」のジャニスも披露してくれましたけど、小柄でスリムな女が好みなので、やっぱり好みはオースティンかな(笑)?
小柄でスリムといえば、「二枚のドガの絵」の婦人警官のサリー。やはり吹き替えの声も可愛らしくて好き。
そして「逆転の構図」のジョアンナ・キャメロン。「課外教授」も見ましたし、未見ですがインターネットではThe Secrets of Isisも見られます。それにヌードも披露してくれたから(!)好感度が最高度に高いです(笑)。残念ながら2021年10月に73歳で亡くなったそうです。
工事現場でパイルを掘り起こすシーンで、ゴールディの左上腕に絆創膏が貼られています。
なぜあんな場所に?
位置はワクチンを打つ所のような…。
撮影途中で気が付いたのか取り外されているのですが、驚きました。
ここまでの第一クール、犯人のうち3人がベンツ乗りでした。この車、以前はヒールのイメージが強かったためでしょうか?フェラーリデイトナが2人。今や博物館クラスの車です。
いつか、登場する車の特集記事も書いてみたいですね。
なぜこの9話「パイルD-3の壁」だけピーター・フォークが監督をつとめ、その後全くメガホンを取らなかったのか?以前から気になっていました。IMDbという英語のサイトにこのエピソードについて、面白い情報がいくつかありましたのでご紹介します。もうすでにご覧になっている方もいらっしゃると思いますし、また誤訳もあるかもしれませんが、ご参考までに。
【IMDb トリビアより抜粋】
①ピーター・フォーク自ら監督をつとめた唯一のエピソードである。これは視聴者が直接殺人シーンが見れない数少ないエピソードの1つである。
②ピーター・フォークは、プロデューサーのリチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンクに、これから制作するエピソードに監督として参加することを認めるよう迫っていた…当時、主演スターが監督をつとめることは稀であったため、彼の希望はなかなか認められなかった。
5話「ホリスター将軍のコレクション」の撮影中、共演者によると、フォークはかんしゃくを起こして、監督をやらせてもらう約束をもらうまで撮影に戻ろうとしなかったそうである。(それでラストシーンで代役が必要になったんですね)
③とうとう、レヴィンソンとリンクは建設現場という困難なロケ地での撮影が必要なこの「パイルD-3の壁」のシナリオをフォークに渡すことにした。
初めて監督をすることにあたり、フォークは友人であるスピルバーグとカサベテスに助言を求めた。
しかし、撮り直しがほぼ不可能な建設現場でのロケは、フォークを苛立たせていった。そしてフォークは2度と他のエピソードでメガホンを取ることは無かったのである。
④エリオット・マーカムのオフィスのセットは、8話「死の方程式」のバックナー社長のオフィスでも使用されている。机と椅子は、全く同じである。
➄パトリック・オニールが運転していたブルーのメルセデスは、「構想の死角」でジャック・キャシディが運転していたものと同じ車である。(ナンバーXSM 494)(2021年11月15 日のコメントでヴォロージャ・ウリヤノフさんがすでにご指摘でした)
⑥エリオット・マーカムが、ハイウェイパトロールマンからトランクを開けるように言われ拒否するシーン(死体があるので)は、元々は脚本を手掛けたスティーブン・ボチコが「構想の死角」のために書いたシーンだった。
撮影をボイコットしてまで、監督をやりたかったフォーク。しかし、わざと撮影が大変なことが見込まれたエピソードを渡すなんて、レヴィンソンとリンクもなかなか意地悪ですね(笑)
tempus fugitさま
「Shooting Columbo」 には、この辺の経緯について何か情報がありますか?お時間のある時にお知らせくだされば幸いです。
まさこ様が挙げられたポイントのうち、”Shooting Columbo”には②③⑥が記述されています。「ホリスター将軍~」の項では発端になったゴタゴタについて書かれており、機会があったらそちらのコメントで紹介できればと思いますが、本作「パイル~」について上記の本から補足情報を含めて少し引用しますと、
・リンクとレヴィンソンは、スティーブン・ボチコにわざと難易度の高い脚本を書かせ、「二枚のドガの絵」の製作中にフォークに渡した。
・サンタモニカ大通りにあるビルの建設現場では、実際に連日休みなく作業が進み、様相が日に日に変わっていた。カサヴェテスやスピルバーグらに助言も求めて入念な計画を建てようとしたフォークだが、決断ができない彼の性格も災いし、現場で指示を求めるスタッフになかなか応じることができなかった。
・ある撮影ポイントをようやく決めた時、現場作業員に声をかけられた。「撮影するなら急いだほうがいいよ。明日にはもうそこはなくなるから」。こうした状況のおかげで、フォークは即断せざるを得なくなった。
・フォークは撮影途中でカゼをひくなど散々な状況で、リンクとレヴィンソンをそんなフォークを掘削された穴の上から見下ろしてニヤリとしていた。フォークがグチもこぼすことはなかった。
・終了後フォークは「確かにキツかった」と認め、監督をする気は失せた。「演技に悪影響はなかったが、監督の方には響いた。カメラアングルが気になって、演技の方で緊張を強いられるヒマはなかった」。
・第2シーズンも製作されるかどうかは未定だったが、少なくともこのエピソードをシーズンの最終話としてコロンボを描くため、葉巻をやめるようなラストシーンを入れた。
・放送後、コロンボの捜査は合法的かと聞かれて、フォークの答えは「有罪が得られるかといえば、さあどうだろうね。我々が作っているのは犯罪ドキュメンタリーじゃないんだし」。
また以下は、著者の感想というべき内容だと思ったので、分けて書きますと、
・(監督をしたことについてのフォークの上記コメントに続けて)本作でのフォークの演技は、確かに落ち着いて自然なものになっているようだ。
・一方で監督としては、カギとなる要素の扱いが荒っぽい。証拠品をアップで映す時間が長めだったり、犯人が車から離れて家に入った場面で、音楽(被害者が聞かないクラシック・・・私もブラームスのこの曲は大好きです)が大きめの音のままで流れ続けたり。
・クライマックスのライトの照射は、「指輪の爪あと」に想を得たものであるのは明らか。
なお上記のように本作は放送順としては第1シーズンの最終話になりますが、実際にはこのあと、製作開始時には予定されていなかった「死の方程式」が追加であわただしく撮影されました。バックナー社長のオフィスで机と椅子が使いまわしされたのは(上記の本に言及はありませんが)そのためでしょうね。フォークはコロンボから離れて次の仕事に入ることがすでに決まっていたので、無理にスケジュール通りに製作されましたが、「方程式」の出来がよくないと言われるのもそのためなのでしょうね。ちなみにシリーズ第1作の「構想の死角」が放送されたのは、フォークが「次の仕事」のためニューヨークに向かったまさに当日の夜だったそうです。
tempus fugitさま
詳細な情報をいただきまして、ありがとうございます。点と点が繋がって線となり、当時の状況がさらに見えてきました。
リンクとレヴィンソンがやったことは、フォーク監督潰しと言っても過言では無いですね。フォークとしては、このシリーズが成功したのは自分の功績と自負していたでしょうし、友人カサベテスのような監督と俳優の二刀流に対する憧れもあったでしょう。ここであっさり監督業を断念してしまったのはちょっと残念な感じがします。
ただ、頭の良い彼のこと、自分の限界も早々に分かってしまったのかもしれませんね。tempus fugitさまのコメントにあります「決断ができない性格」だとすると監督を務めるのはかなり厳しいでしょう。以前観たトリュフォーの映画で「監督とはスタッフからあらゆる質問され、指示を出さなければならない職業だ。」というセリフがあったのを思い出しました。
一方、カサベテスと共にフォークの盟友ベン・ギャザラが「権力の墓穴」「歌声の消えた海」の監督をつとめていますね。
Wikipediaを見ると彼はそれほど監督としての作品は多くありませんが、この2作はシリーズの中でも評判が良いですよね。
彼は本当のイタリア系移民で、むしろコロンボの人物設定にフォークよりも近いものを感じます。
「ホリスター将軍~」での発端になったゴタゴタについても気になります。そちらでの投稿を楽しみにしています。
今回は冒頭のシーンからくぎ付け、目が離せませんでした!
ウイリアムソンはテキサス男の匂いを車の運転から何から何まで振りまいていましたね。無骨で強引で本物、とか腕っぷし、とか、実のあるものしか認めない熱い男。一方、マーカムはどうやってここまで大きな都市計画を建設までこぎつけたのかわかりませんが、人のお財布を当てにしてるくせに気取った嫌な奴だなと初めから虫唾が走ってしまいました。
初めは刑事の勘に従って調べを進めるコロンボのやり方、というか
話の進め方がちょっと強引でご都合主義?と感じましたが、お約束部分をいちいちたどる必要はないかな、と。犯人と被害者の不仲や行方不明でなく事件に巻き込まれの疑いもいずれわかるはずのことばかりですから。
マーカムがカーラジオをクラシックチャンネルにチューニングを合わせて運転していた…その気持ちはわかります。自分が利用するために殺した男のお気に入りのカントリー。私だったらイライラ、ざわざわしてとても聞いていられません。心理描写的にも説得力がある手がかりだったと思いました。
最後のシーン、コロンボがタバコを捨てて踏みにじっています。やるせない気持ちを感じました。事件の謎は解かれましたが、だからと言って何なんだ…というような。私は「カーネギーホールとナッシュビル(から流れるそれぞれの音楽は)水と油のように溶け合わないですからね(この部分より前の部分…英語が上手く聴き取れず(><;)こんな感じでいいんでしょうか?)」「そうだね、水と油だね」(意訳のんき)とマーカムと言い合いじっと視線を交わすシーンで走馬灯のようにこの回の出来事がよみがえり、二人もウイリアムソンシティや犯罪にまつわる様々なことなどを想起して複雑な思いを交わしたのではと、コロンボのように口のなかが苦くなるような思いが…。
他にも建築現場のロケやセメントの証拠隠滅、お役所での行列にいちいち並びなおし、今回の秘書役の女優さんの雰囲気が知的ですてきだなぁ~と思ったことなどなど色々なことを思いめぐらしましたがうまくまとめきれません!しかしインパクトや郷愁たっぷり…私にとってとても心に残る作品でした。
現在コロンボ旧作シリーズをDVDで最初から視聴中です。もう日付は変わってしまいましたが、今夜「パイルD-3の壁」を観ました。いつも一人で観ていましたが、今夜は傑作を観たような気がして、観終わると何か落ち着かず、ネット検索したらぼろんこさんのこのブログが出てきました。旧作シリーズをここまで観てきた中で、「指輪の爪痕」「構想の死角」「ホリスター将軍のコレクション」に次ぐお気に入りとなりました。個人的に犯人逮捕のあと、コロンボらしさを残す作品がどうも好きなようです。今回の作品も味があるなと思ったら、監督がピーター・フォークとなっていたので、なるほどと思わされました。これと同じ感覚は「構想の死角」を観た時、監督がスピルバーグだと知った時もそうでした。いいブログですね。ありがとうございます。
初めて書き込みます
このエピソード、コロンボの多くにあるようにミステリー部分はイマイチだったりする
(オーナーである馬の小屋に隠したってかんたんに発見されるんじゃ?揉めてるの目撃されてるし、いつまでも行方がわからないんじゃ周りが騒ぎ出すしすぐバレルでしょ)
ってのはありますが音楽の使い方と心理描写が印象的で関心しました
粗野な実業家は車のドアノブに拳銃の意匠をかざって、テンガロンハットをかぶり好きな音楽はカントリーという、いかにもって感じの中西部のイケイケ実業家。
それに対して建築家は理想の都市づくりにこだわる芸術家肌で、好きな音楽はクラシック、お気に入りの曲はクラシックの中でも好き嫌いが分かれやすいブラームス、その中でもとりわけ晦渋なピアノ協奏曲2番ってのが見事。二人の性格の対比を見事に表してます。
最後の「建築屋と殺人もだ」って台詞も名セリフだと思ってたんですが、これは翻訳家の功績だったんですね。本当に素晴らしい。
見つけました!ミス・テイク。大学でのシーン。コロンボとマーカムの会話中、ModeRN と ANCIeNT の文字は消されずに残っていました。帰ろうとするマーカムに車のテープの話をするくだりで、マーカム側からのカメラに切り替わると、残っているのは、Moとdの上半分程度だけ。RNとANCIeNT が一瞬にして消えました。それにしてもネイティブは大文字小文字まぜこぜで書くんですね!
コロンボさんが面倒な手続きを経て行った調査が最終的には犯人の自白に繋がったとはいえ、当初の目的からしたら「空振り」だったのが気がかりです。費用はいくら掛ったのか、始末書の提出が必要か、カメラを携えた取材班が帰っていった後片づけなど気になります。テレビ局の不発の「特ダネ」だったのが、翌日に一転して「スクープ」にするには逮捕の瞬間の「絵」が欲しいけれど、極秘捜査に他なりません。しばらくテレビ局は大変な混乱に見舞われたのではないでしょうか?「新都市建設計画」の今後も気になります。
今までの刑事コロンボを見ての感想です。
とにかく役者の演技が凄い。コロンボに追い詰められたときの渋面や目の動き、図星を突かれた時の表情。追求を切り抜けたときの勝ち誇ったような物の言い方。登場人物の全てが素晴らしい。これはショービジネスが盛んなアメリカならではのレベルの高さでしょうか?
昔、アメリカ人とテレビドラマ「ショーグン」の話をした時に「日本人俳優は一流役者が出ているのか?」と聞いてきました。彼は「あんな下手で良くやれるな」という感じの物言いでした。
考えてみるといつも同じ顔している吉永小百合や島田陽子はアメリカ人基準からすると大根役者なんでしょうね。そうそう映画「トラ、トラ、トラ」の時も日本人俳優がオーバーアクションするので「もっと自然な演技を」と監督から何度も要求されたそうです。
ともかくアメリカ人俳優の演技はうまいもんだと・・・・いつも感心して見ています。
久々に「パイルDの謎」を見て、マーカムの秘書シャーマンさん(ベティー・アッカーマン)が、大昔に食いつくように見ていたテレビドラマ「ベン・ケーシー」の麻酔科マギー先生ではないかと思い、調べてみると大当たり! ついでにゾーバ先生役のサム・ジャッフェは彼女の実生活のご主人であり、刑事コロンボ「忘れられたスター」の主人公に殺された夫役で出演しているとわかりました。
刑事コロンボはアメリカのテレビドラマの名優がゾロゾロ登場、一流大御所ドラマの醍醐味を改めて感じました。
ちなみに私はベンケーシーに憧れて医者になりました。
そうでしたか!
ベティー・アッカーマン情報、加筆させていただきました。
音楽が重要な手がかりになったお話でした
それとは別、ストーリーには関係ないことですが。。。
46分頃に元妻が血染めの帽子に関するやりとりする場面がありますが
元妻の衣装をみて、これはまるでオクタビアンじゃないかと思ってしまいました
(R.シュトラウス 楽劇「薔薇の騎士」 薔薇の献呈の場面)
もしかしたら制作者にかなりの音楽好きがいた?
余談ですが私は60年近くのクラッシックの愛好家ですが
演歌も聴きます、カントリーは聴きませんが(^^ゞ
なるほど。
下半身は違いますが(笑い)。
カラヤンとバイエルンのクライバーですかね。
名盤ですよねえ。
期待に違わず面白い作品でした。よく分からなかったのは遺言書のくだり。
元々書かれていた内容は 「死ねば元妻に25%の遺産が渡され残りは供託?」 つまり今の奥さんには遺産が渡されないのですか? その結果建築士には莫大な遺産が転がり込まないことになる。それを変更しようとして建築士は元妻のところにやってきたのですか?
「行方不明のママだと云々」とコロンボとのやりとりがありましたがこのあたりよく分かりません。どなたかご説明をお願いします。それに何故建築士が遺言状持ってたんでしょうか? 今の妻が渡したのですか? 遺言状の書き換えなんて殺人動機に直結するので普通は要求しないのでは?
とりあえず、私が回答しましょう。
供託じゃなく、信託です。相続人やその配偶者がひどい浪費家で財産を使い果たして困窮する心配がある場合などに使われます。この場合、現妻は夫の死後遺産を受け取れるが、それは銀行かどこかの管理下に入り、名義は自分のものでも自由に使えず、定期的に配当を貰えるだけ。自分が食っていくには充分でも、マーカム氏のスポンサーになって建設計画を支え続けるにはとても足りない。マーカム氏はその遺言状を知っていたので、ウィリアムソン氏の死亡を公表するわけにはいかず、飽くまで行方知れず、それも犯罪絡みじゃなく勝手に長旅に出たことにする必要があった。
遺言状の書き換えなんて、誰も要求してません。要求したって本人が受け入れるわけないし。あの遺言状は、もしウィリアムソン氏が不審死を遂げた場合、現妻が「私には動機がない」と証明する証拠になりますから、そんな遺言状を作って渡しておく理由はあります。
劇中触れられてませんが、もしかしたらウィリアムソン夫妻は夫婦共有名義の口座を持っていたんでしょうかね。夫の留守中に妻が財産を動かすには、他にどんな手がありますか? 小切手は本人の署名が必須だし、妻が夫の代理と称して銀行に行っても、日常的と言い難い支払いなら委任状ぐらい要求されるでしょうし。
金持ちって、意外に窮屈なのかも知れませんね。財産を守るために、妻さえ迂闊に信用できないんじゃあ。
私の解釈は、以上です。異議や補足のある方は、どうぞご自由に。
信託の丁寧な説明有り難うございます。よく分かりました。私がよく分からなかったのはマーカムが元妻を訪ねた理由です。
1.帽子に血液をつけたのが元妻かどうか確認したい。
2.遺言状を見せて現妻が夫殺しに関わっていないと示したい。
などが推測されますが、マーカムは元妻に何を言いたかったのでしょうか?途中でコロンボが現われるのでこの場面の意味がよく分かりませんでした。よろしければそこのところもう一度ご解説願います。
それと根本的なことですが、マーカムと現妻は愛人同士なのですか? 一緒に建築計画をウイリアムズに無断で造ったりテニスの場面ではそれらしく思えますがここもはっきりしません。 どうも分からないことだらけで・・・・・・。
お手数おかけして申し訳ありません(コロンボ風に)。
ウィリアムソンが死んでいると信じる元妻は、うすうすマーカムが怪しいと気づき始めていた状況かと思いました。その状況を変えるため、マーカムが元妻を探りに来ていたんですかね。
現妻とマーカムの件ですが、ウィリアムソンの資産活用について利害関係が一致するので、仲良くしていたかと思います。でも愛人とまでは描写されていないという印象を持ちました。
実は去年の放映の時はこの回は見逃していまして、従って本作の鑑賞は数年ぶりになります。
「犯人の免許証がコロンボの身分証」というのは、小道具係のミスじゃなく視聴者へのイタズラだと思います。いくらなんでも現場の人が間違えるはずがない。いちいち小道具を作りたくないのなら、俳優本人の本物の免許証でもよかったはずだ。テレビ画面で文字が判別できるわけない。当時のブラウン管なら写真も怪しかったはずだから。なにより監督はピーター・フォークその人でしょう。ピーター・フォーク公認の、視聴者へのイタズラ。これが一番自然な解釈だと思います。
役所の場面、背後の壁にロサンゼルス市じゃなくパリ市の地図が貼ってあったり、黒澤明だったら怒りそうな逸脱が他に見られるのも、この推測を補強します。
あと、犯人の愛車、なんか見覚えあるなと思ったら、「構想の死角」のケン・フランクリンの愛車と同型、それどころかナンバーまでそのまま(「XSM494」)! ケン逮捕後、中古車として売りに出ていたのをマーカム氏が入手したのでしょう。射殺体を2度も納めたトランク、まさしく「呪いのベンツ」です。
(↓)しまった、昨日の録画を観終って消してしまった…。
第1シーズン最終話という事で各話のエッセンスも散見されます。
倒叙ミステリーでありながら犯人が視聴者に隠し事をしていて、
終盤に真意が明かされるがコロンボがそれを一気にひっくり返す構成は
「二枚のドガの絵」に通じており、この辺の捻りが人気作品の所以。
ただ、オチは一度知ってしまえば先も読めるので何度も観返していると、
シナリオ完成度の高さにより後から評価が上がる「指輪の爪痕」になるかも?
この作品は『死体の掘り返し』『犯人を待ち構えるコロンボ』でしたね。
こんにちは。
今回、英語音声と字幕で見ていました。
最後のシーンで、コロンボが最初に引っかかったのは音楽だと。
コロンボ Carnegie Hall and Nashville, they don’t mix.
訳「ウエスタンとクラシックじゃ 水と油だ」
マーカム No、、、、、No,they don’t
ここでの和訳が実に素晴らしい、プロの仕事だと思いました。
見れる方は確かめてみてください。
マーカム「
このくだりについては既に昨年、よれよれコートさんが「実際にはセリフにない」というコメントを残していらっしゃるんですね。
コロンボ Carnegie Hall and Nashville, they don’t mix.
訳「ウエスタンとクラシックじゃ 水と油だ」
マーカム No、、、、、No,they don’t
訳「建築屋と殺人もだ」
この、No、、、、、No,they don’t がこの回の最後のセリフです。
もしこれがありきたりの「ああ、、、その通りだな」みたいのだったらどうでしょうか?
それと、建築家じゃなくて建築屋ってのもいいですね。
あと細かいことですが、コロンボが言ってる順番は、
「クラシックとウエスタン」なのですが、これを「ウエスタンとクラシック」と出て来た順にしたのも技があると思いました。
子供の頃に、刑事コロンボを良く見ていました。
すごく好きなテレビドラマの一つです。
偶然、大草原の小さな家の24話父さんの友情を見た後に
パイルD3の壁を見て、ウイリアムソン役の俳優さんが
フォレスト タッカーだったのに今日、気づきました。
色々、活躍された俳優さんだったんですね。
この回、見ましたよ!
木こり名人の人ですね!
ぼろんこ様
こんにちは、
そうです!
その回です!
どちらも第1シーズン最終話だったんですね。
邦題は昔は「殺しの青写真」の方が座りが良かったような気がしていたのですがPCやCAD普及後の今日では若い人は本職でも「青写真」が何のことか分からないかもしれないなと思ったり(笑)。
個々の面白い点は去年の感想に書いていますが、今回改めて思ったのはTVシリーズ化「コロンボ」の最初の掉尾(?)を飾る「ピーター・フォーク監督」作品は「殺人犯の立証」という展開では、最高だったのではないか?です。コロンボが死体の隠し場所が不明=馬主の牧場を捜索していないという不満は残りますが。
「コロンボ」には大時代的な私邸が頻出しますが、ここでは現代的な都市の超高層ビルとオフィスとその基底部工事現場の肉体労働者と強烈な日差しの対照が印象的です。
開始25分 奥様の
「はばかりさま」
初耳。訳文としても初見。
なるほど名作ですね。
「あんた私に掘り返させようとしていた」
確かに。
コロンボの洞察に脱帽。
明日はボロンコさんの名作選の一つです。楽しみです。果たして覚えているシーンがあるか?
最近の事件(?)ですが、鼠ヶ関の山形県側の工事現場にコンクリートを流しこんだ直後に死体が浮いて来たという事件がありましたが、(殺人だとしたら)まさかパイルD3の壁を「参考」にしたのでしょうか?!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
中学生の時にリアルタイムで観て最近見直してます。改めてコロンボ作品の、素晴らしさに、感動しております。そして、日本のミステリードラマにあたえた影響を痛感しております。それは、さておき、パイルを、ほりおこす事を、許した上司と、コロンボの、信頼感系は、凄いと、改めて思いました。ちなみにパイルD-3の壁と、いう、タイトルには、ひらがな、カタカナ、アルファベット、漢字が、含まれているそうです。有名な話でしたらすいません。
ひらがな、カタカナ、アルファベット、漢字
本当ですね!
何十年ぶりにDVDで再見した者です。とりとめもないことを書かせていただきます。マーカム氏が、最後に犯行現場へ向かう車中で流れてたのはブラームスのピアノコンチェルト2番ですね。
ぼろんこさん お久しぶりです!長い間ご無沙汰してましたが、最近またコロンボを見る様になりましたo(^o^)o 今日見たのは、この作品です。これはピーターフォークが監督したって本当ですか?最後のやり取りや、お役所のシーン良いですねぇ(笑)
とっしーさん、懐かしいです!
ウィリアムソン氏の主治医で、コロンボ警部を診察する「モス博士」を演じているのは、ジョン・フィードラーなのですね。名作「12人の怒れる男」で陪審員2番を好演していた名優ですね。
とにかく邦題が格好良くてインパクトがありますね。建設現場を借りきるなど今のテレビドラマの作成予算ではできませんね。私が印象に残っているのはコロンボが昼休みで役所の窓口から追い返されるシーン。今の役所は昼休みもやっているところがほとんどです。
ピーターフォークが監督を務めることになったいきさつは詳しく知りませんが、繰り返し見ていると本作は丁寧に作られている印象を受けます。
対立する2人の描写がはっきりしていて、取り巻き連中も一癖ありそうな感じ。
カーラジオのチューニングが変わっているヒントとか、お役所仕事の滑稽さ、医師とのやりとり、小ネタも盛り沢山。
変な日本人を出しているのもサービス精神なのかな?
さよなら・シーの最後は”see you”のつもりだったかもしれません。
マーカムの大学での講義。コロンボも視聴者も、最後の雑談みたいなところしか見ることはできませんでしたが、中身が乏しそうです。黒板にはそれらしき参考文献が書かれていましたし、ピラミッドの模型らしきものも置かれていましたが、講義らしい講義をしているのか疑問でした。コロンボに限らず、映画やドラマで授業や講義の風景が映ると、大した話をしていないことが多い気がします。もっとリアルな授業や講義を聞いてみたいものだといつも思っていました。それから、コロンボが背が届かなくて高い部分の黒板消しをマーカムが代わってくれるシーンがありましたが、予備校や大学で使う、あの手の黒板って上がり下がりするんじゃありませんか。
講義の出席者が十数名しかいなくて単位がどうしても欲しい学生かとても熱心な学生への補講かと思いました。ピラミッドの設計者が秘密を守るために生き埋めにされたそうだという話は、ドラマ的には伏線以外の何物でもありません。この時から、死体をパイルの下に埋めることと、その前にパイルの下に隠されたと思わせる計画が犯人の頭にあったと共に、コロンボも何かが実行されようとしていることを嗅ぎつけたのではないでしょうか?
車をパンクさせたマーカムが白バイ警官から求められて見せた免許証と車検証(?)。免許証に貼ってあった写真はマーカムではなく何と(コロンボの警察バッジに貼ってあるのと同じ)コロンボです。小道具係が間違えたんでしょうね。
「ウィリアムソン・シティ」のネーミングって、おべっか使い過ぎ!て感じがします。
理想の街の提案なのに、個人名付けるって。
普通なら「フューチャー・シティ」とか「スマート・シティ」とか。
(我ながらセンス無し)
「コイツの名前付けときゃ、この田舎者は喜んで金出すだろ」って魂胆ですかね?
設計士のエリオットはウィリアムソン氏を完全に見下している感じがします。
もう少し丁寧に理想の街の説明すればよかったのにとも思います、残念。
今回、殺害の動機は充分なものがある感じで、設計士に少し同情したくなりました。
しかし、コロンボ氏の方が完全に一枚上手でしたね。
ウェスタン好き親爺の改造キャデラックも再放送で細かい部分まで確認できましたが、いかにもありそうな感じで笑っちゃいました。
建設局を訪れると、部屋の外まで行列が・・・。
コロンボ、いったん部屋の中に行列の長さを確認しに行って、戻ってきて
しぶしぶ(?)最後列に並ぶ。
その後、列が進んで部屋の出入り口付近までコロンボが進んでいますが、
そのシーンでコロンボの次に並んでいる人にご注目。そして、画面を巻き戻してください。
その人、コロンボが部屋から出てきた際、コロンボの後を追うように部屋から出てきています。
服装と顔が同じなので同一人物で間違いありません。
なぜまた並んだのでしょうか?
なぜ一度目で用事をすべて終えなかったのでしょうか?
ひょっとして、コロンボと同じで、列の長さを確認しに行って出てきて並んだだけなのでしょうか?
エキストラなので、特に深い意味はなく、無名役者の単なる使いまわしでしょうかね?
第一シーズンは試行錯誤のエピソード群が並んでいますがその掉尾を飾る意欲作ですね。ウィリアムソンが死んだと分からない=行方不明にしなければならない、という困難な動機と設定に挑む犯人とコロンボ、おまけに早くもピーター・フォーク自身に監督をさせた試み。この時からピーター・フォークは、コロンボがどこで犯人の目星をつけるか、の演出を視聴者に分かりやすく伝えることを意識しているように思えます。
そうそうゴールディのマッサージ嬢は原語で「ドウゾヨロシクコロンボサン・・・」日本人の設定でしたねえ。
犯人が思いがけず関係者の愚行に揺さぶられる展開も悪くない(先例が「死者の身代金」にありますが)。それにもましてコロンボに誘導されるんじゃなくてコロンボを当初の計画通りに誘導しようとする犯人の知的心理戦の応酬は見応えがあります。
コメディとしてはモス博士とコロンボのコントも楽しいですが、やはりハイライト(笑)は「お役所仕事」具体的なことやリアリティは分かりませんが何となく通じる、このストレスは洋の東西を問わないようですね。今でも笑える。そう、「コロンボ」で色あせないのはコメディシーンです、と断言します。
ほんとですね!
元夫人のマッサージ嬢、映像でもお辞儀をしていたので、そうなのかな?とぼんやりと人物設定を想像していましたが、なるほど原語で聴くと彼女の全セリフが日本語なんですね。しかもネイティブじゃない日本語。アメリカ人の考える日本人のイメージなんでしょうか。まあ、ポジティブに表現されているので良しとしましょうか。
で、その女性への返事でコロンボがお辞儀しながら「さよなら、シー」って言っています。最後の”シー”はスペイン語でしょうか。ご存じの方にご教示いただきたいのですが。
マッサージ嬢Mikoのことをコロンボは吹き替えでは礼儀正しいとか一緒にいたら肩が凝るかもしれないとか評していますが、原語では「(英語じゃないから)なんと言ったかわからない」だけですね。
コロンボDVD鑑賞2周目に入りましたが、すごい。これがナンバーワン候補の一つとなりました。コロンボの悩む姿も見れましたし、証拠隠滅をよく考えたなぁ、ずるがしこい!負けそうでしたが、コロンボがbriliantと言いつつも目がおどけた感じでなく据わっていたのは、絶対許せんからな、というコロンボの気持ちが伝わってきましたね。最後、容疑者が「建築家と殺人もな」と言ってましたが英語字幕を見ると単に「they」とだけなっているので、「その通り、ウエスタンとクラッシクは混ざらいね」という意味が原意味なのかと思いましたが、日本語訳の方がかっこいいですね。最後の終わり方も、間一髪で何とか獲物をしとめたのでいっぷっく、という所、やっぱり健康のため吸わなかった終わり方も気持ちよく、いい気分で鑑賞できました。
21世紀目線だと、ギザ地区の三大ピラミッドは奴隷労働じゃなく、ある種の公共事業、失業対策事業の一環で建設された、と思ってしまいます。二日酔いを理由とした欠勤届や、食事の配給伝票が発掘されたり、1970年代当時のイメージは引っ繰り返っているようですね。
それから、登場するアメ車のでかいこと、サスペンションのふわふわなこと、それも時代ですね。
クラシックについての言及が多く、カントリーミュージックについての指摘がなかったためコメントさせていただきます。
クラシックとカントリーの対比が、本作でコロンボ警部がウィリアムソン失踪を断定するに至る最初のキーポイントとなるわけですが、ウィリアムソンのカントリー好きを強調するために、小道具にもしっかりとこだわっている点には驚きました。例えば、空港の駐車場にてコロンボがウィリアムソンの車の運転席で、カントリーのカセットとクラシックの有線を聴き比べるシーンでは、Buffalo Springfield やCrosby, Stills, Nash & Young の中心メンバーであるStephen Stills が1970年にリリースしたソロデビューアルバムや、西海岸カントリーシーンの第一人者、Buck Owens のカセットジャケットが確認できます。また、ウィリアムソン宅で夫人と前妻のゴールディがウィリアムソンのゆくえについて話し合うシーンでは、コロンボが彼の所有物であるたくさんのカントリーのレコードに着目しますが、その中にはBilly Grammer, Jimmy C. Newman, Bill Anderson など、カントリーミュージックの聖地、グランド・オール・オプリの往年のスターたちのレコードが確認できます。
クラシックについての言及が多く、カントリーミュージックについての指摘がなかったためコメントさせていただきます。
クラシックとカントリーの対比が、本作でコロンボ警部がウィリアムソン失踪を断定するに至る最初のキーポイントとなるわけですが、ウィリアムソンのカントリー好きを強調するために、小道具にもしっかりとこだわっている点には驚きました。例えば、空港の駐車場にてコロンボがウィリアムソンの車の運転席で、カントリーのカセットとクラシックの有線を聴き比べるシーンでは、Buffalo Springfield やCrosby, Stills, Nash & Young の中心メンバーであるStephen Stills が1970年にリリースしたソロデビューアルバムや、西海岸カントリーシーンの第一人者、Buck Owens のカセットジャケットが確認できます。また、ウィリアムソン宅で夫人と前妻のゴールディがウィリアムソンのゆくえについて話し合うシーンでは、コロンボが彼の所有物であるたくさんのカントリーのレコードに着目しますが、その中にはBilly Grammer, Jimmy C. Newman, Bill Anderson など、カントリーミュージックの聖地、グランド・オール・オプリの往年のスターたちのレコードが確認できます。
また、他の投稿者さんのコメントで「ウィリアムソンのウエスタンハットとスーツを合わせる服装はアメリカでは普通なのか。」という趣旨の質問がありましたが、60年代~70年代のカリフォルニアでは普通のことだったんじゃないかな、と思います。60年代にはカントリーミュージックの主流はアメリカ南東部のテネシー州ナッシュヴィルから、前述のBuck Owens らの活躍によって、徐々にアメリカ西海岸へと移っていきます。彼らの活動拠点であったカリフォルニア州ベイカーズフィールドに由来して、新しいカントリーミュージックは”ベイカーズフィールド・サウンド”と呼ばれるようになり、後に60年代後半から70年代にかけて、ロックと融合してカントリーロックとしてロサンゼルスで主流の音楽となるのですが、その過程でヌーディー・スーツというカントリーミュージックにおけるファッションスタイルを確立します。それまでの西部劇やカウボーイのイメージに代表されるようなマスキュリンなイメージから脱却して、カラフルなセットアップに派手な刺繍を施し、煌びやかなショーマンのイメージを全面的に押し出したヌーディー・スーツは、「白鳥の歌」で犯人役を演じたJohnny Cash やElvis Presley らの着用によって、カントリーやロックにおける一つのステレオタイプとなりました。
つまり「パイルD-3の壁」が撮影された1972年はカントリーロックの最盛期であったこと、ロサンゼルスとベイカーズフィールドは地理的にも近い場所に位置していること、そしてウィリアムソンには熱狂的なカントリーミュージックファンというバックボーンがあるという点から考えると、彼のファッションは必然的なチョイスであると思います。ちなみに、冒頭ウィリアムソンがマーカムのオフィスに向かうシーンのカットにて、ウエスタンブーツの着用が確認できます。恐らく、ウエスタンブーツを履いているということは、トラウザーもレギュラーカットではなくてブーツカットに仕立てているのでしょう。ネクタイの代わりにスカーフやループタイを付けるというのも、このようなファッションの特徴です。そういったところからも、ウィリアムソンが単なる金持ちの見栄としてスーツ姿にウエスタンハットという出で立ちをしているわけではない、ということがわかります。余談ですが、ヌーディー・スーツの立役者であるヌーディー・コーンのブティックは、ロサンゼルスのノース・ハリウッド地区にあったようです。
ながしさん>1度目の投稿(長い文章)を掲載いたしました。外国人からのいたずら投稿へのフィルターに引っかかってしまったようです。申し訳ありませんでした。
こちらこそ長文失礼致しました。
これからも楽しく読ませていただきます。
投稿内容へのお返事は、日を改めていたします。まずは御礼まで。
メッセージを頂いてから1年以上になります。
今日、再読いたしましたが、何度読んでも、素晴らしいです。
本当、刑事コロンボ以上の作品はもう世に出ないでしょう。
月日が経つほどその良さ、深さがわかる映画です。
変な話‥コロンボについてのみ、記憶喪失になって、もう一回全話見てみたいです(笑)
原題「Blueprint for marder」の直訳は、建築家が考えた殺人のプランという内容から、「殺人の設計図」が適訳かと思います。建築の世界ではCADが普及する前は、トレース紙に書いた図面を感光紙と重ねて出力する青焼き図面というものがあり、それがブループリントの意味することかと思います。
日本語のDVDを英字幕で観ておりますが、たまに英語では話していないような台詞があります。第5話のエンディングでコロンボが言った「嘘を扱うのが刑事の仕事」のくだりは英字幕にはありませんし、今回の「建築家と殺人も水と油」もしかりです。しかしながら、日本語訳の方が味があったりするので脚本家様々です。ちなみに今回の話でクラシック音楽とカントリーミュージックの表現は、英字幕ではカーネギーホールとナッシュビルという表現で面白かったです。
なるほど、面白いコメントをありがとうございます。「カーネギーホールとナッシュビル」は、良いですね〜。
【原題解釈】
Blueprint for Murder
直訳すると、「殺人計画」。
よれよれコート様のお書きになっている通りで、犯人が建築家なので「設計図」と引っ掛けてるのだと思います。
本筋からは外れるかもしれませんが、被害者のかかりつけ医がコロンボにペースメーカーのことを説明するシーンがいいですね。
当時最先端の医療であったろうペースメーカーを取り入れる脚本も素敵ですが、「手術はむづかしいか?」と聞かれた医者が「いや、外科手術の中では簡単なほうだ」と言ってしまうところなどは、結構しっかり調査して書かれてるなあ、と思います。
ちなみにぼくは循環器内科医でペースメーカー植込み手術を結構していますが、そんな「外科手術としては簡単」な手術、未だに結構緊張してしまいます・・・・
従姉妹がかなり前ですが、神奈川県警の事務員として本部長事務室に勤務していましたが、どんな言い訳を押し通したのか、危ない刑事シリーズのヴィデオが揃っていたそうです。
で、本職というか現職共が、あれはねーよなー、と云いつつ鑑賞会をしていたとか。
本職が見ると、殆どのドラマは、予算と視聴率とスポンサー様を考えると、あれが限界だな、らしいですが。
コメントありがとうございます。各分野の専門家の方々のご意見、とても興味深いです。
はじめまして。楽しく拝見させていただいております。
些細な事ではあるのですが、
30話「ビデオテープの証言」
の
ジーナ・ローランズ
の項目にある10話「黒のエチュード」のリンク先がこちらになっております。
御報告までに。
10話「黒のエチュード」のリンク>修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。
土曜日2019/3/2/Satの放送を見ました。
私の記憶では、死体を運んでいる時に、
カントリーが車内で流れているのを、
わざわざクラシックに変えている、というシーンが
あったように思うのですが、
土曜日の放送ではなかったです。
私の記憶違いかしら?
おしまい
「おしまい」という締め言葉がかわいいですね。
こちら、お久しぶりです。
このエピソードで終盤、パンクのシーンの意味は犯人視点だと重要。
『殺人処方箋』でコロンボが「頭のいい犯罪者でも殺しは素人」と言っていて
マーカムも「建築家と殺人も(水と油)だ」と語る。
素人が人を殺したら内心、ビビらずにはおれず平静を保とうと必死。
パイルに死体を運び完全犯罪を成立させようとするシーンでも
マーカムは車内でクラシックを流し、それでも運転をドジる訳です。
もっとも後にはシリーズには「アンタ、殺しのプロか?」とツッコミたくなる犯人も
出てくる訳で…。特に来週放映で登場するDr.スポック(笑。
パイルD-3の壁は、程よい感じのコロンボ作品で、私の好みです。
2018年10月に放映した『相棒17』第2話で、物語の核心部分がコロンボのこの回と同一でした。相棒を見たあとだったおかげで、結末が途中わかってしまって残念。それにしても、オリジナルであるコロンボの素晴らしさを再確認しました。
そうなんですね! 相棒の作者もコロンボのファンなのでしょうか?
成宮寛貴の頃の『相棒』(ネタバレになるので被害者役がグラドルとだけコメントします)で遺体を道路の基盤工事のコンクリートの下に埋めて発掘不可能にする話がありました。その回のメインの話は芸妓さんが絞殺されるのですが、元カレがストーカーを殺して工事現場に埋めたことが動機につながっています。
今日、NHK BSで見ました。見た感想を語れるこちらのブログをぼろんこさん作ってくださっててありがとうございます。
パイルD3って何のことかわからなかったんですがまさかの建築基礎部分のコンクリート躯体だったんですね。
コロンボがD3を掘り返した時に死体が出てこなかったし、ハッキリとした殺しのシーンもなかったから事件解決どうなる事やら心配していましたが、最後はバッチリ、スポットライトを背に登場&事件をまとめてくれて安心しました。
役所でコロンボが待たされるカットやD3掘り起こす労働のカットのような誰も喋らないシーンが長く使われていて、いつもとなんか違うなぁと思ってみてましたら、演出にピーターフォークとクレジットされてました!
ピーターフォークさんはコロンボを演じるだけではなく総合的に作品を作り出していたのですね。
被害者の服装ですが、テンガロンハット?カーボーイハット?と背広を合わせる着こなしはアメリカでは普通にお目にかかれる服装なのでしょうか???ネクタイ的なものもスカーフだったし。
この手のハットを被っている社長って事業失敗する説があるとネットで見たことがあります‥‥ここでは殺されてしまいましたが‥‥
この手のハットを被っている社長って事業失敗する説…面白い説です!
前作、前々作のちょっと幼稚なところのある大人げない犯人から、洗練、落ち着いた、社会的成功者に犯人が戻りました。ピーターフォーク監督作品、暑そうな工事現場で掘り返し作業を何気なく不安げに見守る場面が、印象的です。コロンボの一世一代の博打が成功したというわけでしょうか。TomokoさんがおっしゃってたMikoさんの日本語はほんとぎこちなくて、全然日本人ではありませんので、これは??でした。プロットとして腑に落ちないのは、なぜウィリアムソン氏の牧場の倉庫に何日も死体が置かれてたのか?牧場関係者が見つけそうなもので安全じゃないし、そもそも氏が生前自分の馬の調子を見に来て調教師と話ししているのは調べれば分かるので、警察がその周辺を徹底調査しそうなものです。
自分勝手な4段階評価では、この話はA.B.C.D のうちCかDくらいなんだけど、犯人の事務所の秘書(べティ.アッカーマン)と工事現場のガードマン(名前知らない)を演じた二人が、あの懐かしの「ベン.ケーシー」で、麻酔医のグレアム先生と介護人のニックを演じていた俳優というのが話の筋以上に楽しめました。「ケーシー」といえば、32話「忘れられたスター」での殺され役のサム.ジャッフェ(前述のべティ.アッカーマンの旦那)も、ゾーバ先生役で毎回お馴染みの顔。声は名脇役宮口精二でした。ケーシー先生の声は滝田裕介。17話の「二つの顔」の犯人の声を勤めた舞台人。昭和30年代の吹替え(声優なんていいません)は、今考えると夢のような豪華陣でしたね。おっと、だんだんコロンボからそれてきたのは「パイルD3の壁」があんまり面白くないからか…..。
お詳しいです!貴重な情報ありがとうございました。
個人的には、マーカムのキャラクターもいいと思いますし、ゴールディのキャラ、コロンボとの相性がとても好きです。
役所で待たされるシーンは、背景で流されている雑音によって、長くぼんやりした時間が上手く表現されていると思いました。
マーカムが白バイに冷やりとする場面も、筋としては無くていいはずなのに、何故かあったほうがいいように思え、不思議でした。
コロンボが干しぶどうをつまんでいるのもおもしろかったです。
ただ、個人的には犯人逮捕後、コロンボが問わず語りをしすぎるのが嫌でした。これは確か「愛情の計算」でも同じでした。
なぜ工事現場に現れるとわかったか、なぜわざわざパイルを掘り返したかという点は説明しなければならないのでわかりますが、遺体をどこに隠していたか聞いたり(実際問題として考えれば理解できますが…)、音楽の話をぶり返したり、マーカムが車に乗ってからも不必要にガッついて喋っており、カッコよさが半減している気が…。
「指輪の爪あと」で少年時代のイタズラの話をし、排気口にジャガイモをつめて車を修理に出させるように仕向けたことを「暗に示す」演出のほうが個人的には好きでした。
なるほど、なるほど、と繰り返し読ませて頂いております。ありがとうございます。
カーステは牧場から空港に車を走らせている時、その後の計画を色々集中して考える為、ついついクラシックチャンネルに合わせてしまったと私は考察しました。(長い間練った殺人計画では無いので)
ところで、ゴールディがマッサージの後ガウンに着替えるシーンで、ガウンの帯結びのNGあるの知ってますか?この手の推理ドラマってNGなんて許され無いように思いますが、案外チェック甘いんですねぇ。
ガウンの帯結びをやり直していますかね?
見ました!
ゴールディが一生懸命背中に紐を回して結んだのに、次のカットでは背中に回ってませんね!
南さん>初めまして!お褒めいただき、嬉しいです。刑事コロンボの周辺作品・関連作品などの情報、ありがとうございます。私はまだまだ勉強不足で、話にツッコミできませんが。いつかそのあたりも見たいです!
追伸です。R.レヴィンソン&W.リンクの「殺しのリハーサル」もいいですねえ。何とレンタルであって。それと、大昔、たまたま観たんですが「謎の完全殺人(元は 殺しの演出者)」が見つかりませんねえ・・。キャサリン.ロスが出てるのは覚えてるんですが、相当、良かった記憶です・手帳にも残ってますもの。どなたかブログで書いてますけど、手に入るまで見ないようにしてます。ハハ。御存知なら教えてください。旧VHS、ベータ版でもいいんですが・・。
ついでですが・・。
高校の頃にNHKで観た「コロネットブルーの謎」ってのがあって、これも観たいのです。だいぶ以前、BSであったみたいですね。
素晴らしいブログ!。先日、再放送が終わり、観届けたとこでした。日本で一番、詳しく楽しいまとめですね。脱帽です。ありがとうございます。それにしても相当、時間を費やしてやりましたね。前半が良いと言う大方の見方でしょうけどね、それはバックの音楽やら映像のせいでしょうね。まあ種が尽きたこともかな。マクベインののを使ったり。マクグーハンはいいですねえ。NO。6の。では。
ウィリアムソンが壊した都市の模型は、惜しむにはちゃっちい過ぎ。
コロンボは、ゴールディの言葉によって動き出す。
コロンボは、こういう身内の第一声を大事にする傾向がある。
つまり、長年人生を共にしている者のファーストインプを尊重するのだ。
例えば「白鳥の歌」においては、エドナ夫人の弟の第一声を大事にして動き
出した。その割には「別れのワイン」においては、リックの恋人の第一声は、
ほぼ無視された。まあ、リックの恋人の場合は、付き合いも短いし警察内部
のルールの方を尊重した。ルールは日々破られているという「影なき殺人者」
クライトン弁護士の言葉も、そういう意味では味わいがある。
単に個々のドラマの設定の違いによるものだが、そうと分かっていても、
こうやってドラマに横串を刺して、整合性や一貫性を見てみるのもおもしろい。
血染めの古い帽子。ゴールディは、自分のフクラハギを切ってウィリアムソン
の古い帽子になすり付け、事件を偽装した。愚かなことだ。「死者の身代金」
ではマーガレットも似たような事をしでかして、コロンボに忠告されている。
コロンボは犯人との「ほのめかし」合戦をしていた。
コロンボは、いつものように、細かな状況証拠や矛盾点を積み上げていって、
犯人へ犯行のあったことをほのめかす。その中で、犯人だと確信する幾つか
の言動を感じ取って確信へと深めていった。一方、犯人は、自然体のつもり
でパイルに遺体が埋められているかのようなサブリミナル効果を発する。
極論すれば「意識の下の映像」にも通じるが、この場合は、無意識ではなく、
非常に意識的・意図的だ。作為に満ちている。
これは、コロンボにパイルを掘り返させようとする高等テクニックだ。
コロンボとしては、言うように、調子を合わせた。
「殺人講義」でいうところの”展開待機モード”になっていた。
最後は「だまされたコロンボ」と同じで、いわば”2度目の正直”でしょう。
ライトに照らされた時のBGMは、名作「指輪の爪あと」と同じでした。
コレしかないという感じです。
せっかくだから、ゴールディも呼べば良かったね。
かなりハイリスクなトリックです。先にあの場所を捜索されれば即計画は失敗してしまいますよね。成功すれば永遠に捕まらないのも確かなので、一か八かのギャンブル的犯行ともいえますが。
とはいえ、発想が大胆で面白くとても魅力的なエピソードであるのは間違いありません。スポットライトが犯人に向けられ、颯爽と登場するコロンボは恰好良すぎです。
余談ですが、このエピソードを観て古畑任三郎の「その男、多忙につき」を思い出しました。野心家でインテリな犯人が、自分の夢への出資を拒んだ人物を殺害する、という点が共通しています。真田広之さんのスマートな演技が印象的です。
矛盾があり根拠に乏しいですね。
別れのワインの時には「死体が出ないと動けない」と言っていたのに
これでは、死体が無い段階からビシバシ動いています。
ゴールディの言葉が、そんなに信頼できるものだったのでしょうか?。
それにしてもゴールディは中盤で、事件としてでっち上げようとしていますよ。
引っかけの為にパイルD-3を掘り返したというのは、まあ良かった。
終盤のパンクは、何のために必要なんだろうか?。ドラマの時間稼ぎかな?。
全体的にシックリ来ない感じがする。
この作品、今回見直して再評価しようと思っています!
再放送に合わせてこちらも見ています。
今回改めて見て思ったのは、コロンボがレーズン食べたりコーヒー飲んだりと葉巻以外のものを口にしてるということでした。健康に気をつけなきゃというエピソードがあったからですが、なんか口にしてないと落ち着かない性分なのかもと思いました。
hayaumepapaさん>「コロンボが失敗したと思い、悲しくなって見るのをやめて寝てしまった」のですね、可愛いです。
タップおばさん>殺害描写ですよね!珍しい作品です。
私は何十年前に見たんでしょうか。
当時は子供でした。
パイルが破壊されても何も出てこなかったシーンまで見たけど、
コロンボが失敗したと思い、悲しくなって見るのをやめて
寝てしまったことを覚えています。
殺害描写がない。
建設現場を掘り起こす。
ユニークでダイナミックなエピソードですが、
いかんせん犯人が地味。
何かもったいないですね。
やじろべいさん>コメントありがとうございます。「こわれゆく女」は未だ見ていませんが、いつか見てみたいです!
美人女優は、妻ジェニファー役のパメラ・オースティンさんでしょうか?エリオット・マーカムとテニスを楽しむシーンでしょうね、きっと。
この作品はだいぶ前に見て、犯人が最後ライトに照らされるシーンだけ覚えていました。
しばら~くぶりに見て、ストーリーを確認しました。
ストーリーは分かりやすく展開されていると思います。音楽の嗜好性にコロンボが着目するあたり、コロンボの推理が分かりやすく描写されていると思いました。
また、この作品はピーターフォーク自身が監督していると、こちらのブログで知った次第。『こわれゆく女』というピーターフォークの若い頃の作品にも、この作品にも工事現場で汗水流す作業員達が描写されています。こういう所は、やはりピーターフォークは心配りの人ですね。
加えて、美人女優のスラ~っと細く長い足が心地よかった~(^○^)
なおさん、コメントありがとうございます。離婚したから、また仲良くなれたって気持ちもわかります。
森山薫子さん、コメントありがとうございます。お返事が滞ってしまい、もうしわけありません〜〜〜〜。Mikoの台詞の解説、ありがとございます〜。こうしてもう一度本編を見直したい願望が増えますね〜〜。
「ドガの2枚の絵」もそうだが、別れた妻との関係が離婚したとは思えないくらい、良好な気がして、何で離婚したんだよと突っ込まずにはいられない。
コロンボシリーズ旧作すべて踏破しました。Tomokoさんとぼろんこさんの間に割り込んで申し訳ありませんが、当該箇所について書きますね。Mikoの台詞の日本語は次のようになってます。「大事なお話があるのにお邪魔しました。うちの奥さんのこと、よろしくお願いします。刑事さん、とてもいい方です。失礼します」。それに対してコロンボの日本語版は英語にないことを言っていますね。コロンボは英語では「彼女の言っていることはわからないけど、どうやらアタシに好感をもっているようですね」と喜んでいます。
それにしても皆さん、小学生の段階でコロンボに魅せられているのですね。子供の心まで鷲掴みにしたコロンボの力って凄いです(私は高校生でした)。
Tomokoさま、コメントありがとうございます。「小学生の時にみていて、案外全然覚えていない」に同感です(笑)日本人の女性の台詞は、次回見返した時にチェックしてみます(笑)この他にも、いろいろ日本人が登場しますよね!
こんにちは。
はじめまして。私はオーストラリアに住んでいて週末に再放送されるコロンボをみています。
私も小学生の時にみていて大好きでした。
が、案外全然覚えていないものでびっくりしています。
このお話でゴールディが登場したとき、日本人女性からマッサージを受けていたのですが、この人、Miko?の日本語がすんごい変です。「どうぞよろしくコロンボさん。あなたは素敵です。あのね、私あなた好きです。あのね、ではさよなら」というたどたどしい日本語です。
日本語の吹き替えだとどうなってるんでしょうか?
きちんとした日本語に変わってるのでしょうか?
ご存知でしたら教えてください。
英語で全部わかるわけではないのでこのサイトを読ませていただき理解を深めております。ありがとうございます!