- トライコン工業社の女性社員
- マイロ・ジャナス「ロールス・ロイス・シルバー・シャドーI」
- バディ・キャッスル 「シボレー・コルベット・スティングレー」

悪人マイロに、コロンボ警部が激怒!

マイロジャナス健康クラブはブリマー探偵事務所と同じビル
マイロジャナス健康クラブ(本店:仮名)「チャッツワース」でない店舗は、4話「指輪の爪あと」のブリマー探偵事務所と同じでした!ブリマー探偵事務所の外観は監視カメラに映るだけなので、2024年まで気づきませんでした!


マイロジャナス健康クラブは2店舗存在する。
26a,bの本店(仮名)は秘書のジェシカ・コンロイがいるオフィスです。一方26cのチャッツワース店は、ジーン・スタッフォードの殺害現場です。ちなみに後半でコロンボが青い運動着でトレーニングするのはチャッツワース店。ラストシーンで謎解きをするのは本店です。チャッツワース店には巨大なポール看板が設置されており、並々ならぬ番組制作意欲を感じます。本店もガラスに円形のおしゃれな「MJHS」マークが貼ってあります。でも両者のデザインは全然別物です笑。


ルース・スタッフォード

ほのぼの笑えるシーン

当初本記事ではこの女優を「スーザン・ジャコビー」だと記載しておりましたが、正しくは「アン・コールマン」でした。→トライコン工業社の女性社員
加筆訂正:2023年11月26日
ルイス・レーシー

大草原の小さな家


エド・マクレディ

少し納得しかねるシーンなど…
コロンボは病院で子どもとお母さんの会話を見た時に「自縛の紐」のトリックを暴きますが、「そうか、わかった!」的な描き方であまり好きではありません。もう少しさり気ない演出をしてくれたらな~って思いました。決め手の他に「着替えを知っているのは犯人である証拠」だと力説する場面は、かなり迫力あるシーンです。よく聞かないと意味が分かりませんが、それでも論理の筋立てや話し口調など、犯人を「落とす」パワーは並々ならぬものを感じました。
邦題「自縛の紐」考察
タイトル「自縛の紐」は、上手い邦題だと思いますが「決め手のまんま」。これも15話「溶ける糸」との共通点です。最初にこの作品を見た当時は小学生だったでしょうか、「自爆」だと思っていました。原題はAn Exercise in Fatalityで直訳は「死の中のエクササイズ」と出ました。他でも詳しく語りますが、コロンボシリーズの邦題には「△△の☆☆」というスタイルがたいへん多く、△△の部分にこのような普通に使われない名詞「自縛」を用いたことは、興味深いですね。
少し寂しげな表情が印象的な秘書ジェシカ

怒りながらも、犯人を追い込んでゆく?
以前『美しいコロンボ劇にはなっていません。美しく感じないもっと大きな理由は「激怒するコロンボ警部」です。』と書きましたが、そうでもなかったです。もう一度見直すと『怒りながらも、犯人を追い込んでゆく』ように感じました。『スタッフォード夫人の緊急入院』で怒ったことも、不要なシチュエーションとまで言えませんね。また、冒頭からコロンボ警部は不機嫌な雰囲気で登場しているのも面白い(早朝に呼び出されてとのこと)です、このような登場シーンは多いですね。
清掃員のマーフィ

現場検証のリッカー巡査

秘密組織が毒を盛った?

病院の待合室でとばっちり

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さてこのスタッフォード夫人のルースが運び込まれた病院と、16話「断たれた音」でトムリン・デューディックが入院する病院は、廊下がほぼ同じです。この病院は天井の照明が印象的ですね。「断たれた音」の方はその青色が際立っています。
また「溶ける糸」の病院もよく似ています。詳しくは「皆さん同じ病院に入院?」をご覧ください。
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投稿日:2025年1月6日
口笛で、THIS OLD MAN♪
また、コロンボ警部が海岸を歩くシーンでは、ピーターフォークの「THIS OLD MAN」自身の鼻歌が吹き替え無しで披露されています。
→「THIS OLD MAN」について

マイロ・ジャナスはLA北西部のマリブビーチに住んでいて、なんとご近所に「指輪の爪あと」の探偵のブリマー邸もあります。ジェシカがビキニで登場したり、マイロが海岸でトレーニングしたりで、とても印象に残ります。
マリブ周辺(マイロ・ジャナス邸)

それに対しマイロ・ジャナス健康クラブはLA中心よりやや北側の「チャット・ワース(チャッツ・ワース)」にあります。

さらに、マイロがアリバイ工作に利用した「パーカーの店」はLA東部のパサデナ地区にあり、マイロの自宅から反対方向に位置します。この距離感はいかにもマイロがアリバイを主張したくなるほど遠いです。
パサデナ周辺(パーカーの店)*カーターは誤りです。
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事件解決の決め手(2020年9月加筆)
この一連の会話が重要だと思うのです。
マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかり(トレーニング)やってから、帰宅する」と確かに言ったんだ。
コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」
その後の実演で「運動靴は第三者(犯人と断定)が履かせた」と実証しました。マイロもそれを認めています。
そして、その後の会話‥
マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタしかいないんだ。自分で認めてるでしょ?」
ここまでは、良い。
私は‥次の決め台詞が混乱の原因となっていると確信します。
コロンボ:「スタッフォードさんを第三者が最後に見たのは7時半で、その時は背広だった。翌朝死体が発見された時は、運動着を着ていた。その間、誰も彼を見ていない。ところがアンタは、前の晩午後9時に、いいかね、アンタ1人だけがあの人が着替えたのを知ってたんだ。あの時間アリバイのあるはずのアンタが、何故そのことを知っているんです?」「完全なアリバイを作ろうとしたんだが、そのアリバイが命取りでしたね。」
この際、反則かもしれませんが、ぼろんこがこの台詞を自分なりに書き直してみましょう。
マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタなんです。自分で認めてるでしょ?」
コロンボ:「犯人に履かされた運動靴、運動着も犯人が着せたんですよねぇ、よござんすね?マイロさん。それでは、9時過ぎに『運動着に着替えた』と電話してきたのは、一体誰でしょう?着替えたことを知っているのは、犯人だけ、そりゃあアンタですよ。」
ぼろんこ:「ニセ電話のスタッフォードの会話」と「自縛の運動靴の実証実験」。この2つだけで、マイロを犯人だと決定づけられたはずです。考えてみてください‥自分で着替えていないということは、気絶か、眠らされていたか、死んでいたか、どれかでしょう?それを、元気に自分で着替えました‥と電話してきた人が犯人なのです。
解決編がスッキリしなかった状況
しつこいコロンボに対しマイロが苛立ち、スタッフォード夫人が病院に担ぎ込まれ、コロンボも激怒(マイロの図太さに切れた)。このヒートした流れのまま、マイロの事務所で解決編をむかえます。この流れは劇的なのですが、結果的に混乱を招いています。(マイロが病院と、翌朝の事務所の服装が同じことも良くないです)
そして頭に血が上ったコロンボが、決定打ではない「力説」をするので、混乱したのです。
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刑事コロンボと魔法瓶

→刑事コロンボと魔法瓶
監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
マイロ・ジャナス:ロバート・コンラッド(声:日下武史)
ジェシカ・コンロイ:グレッチェン・コルベルト(声:三田和代)
ジーン・スタッフォード:フィリップ・ブランズ(声:雨森雅司)
ルース・スタッフォード:コリン・ウィルコックス(声:藤野節子)
検死官:ビクター・イゼイ
リッカー巡査:レイモンド・オキーフ
アル・マーフィ:ジュード・フェアズ
バディ・キャッスル:パット・ハリントンJr(声:寺島幹夫)
ルイス・レーシー:ダレル・ツワーリング
トライコン工業社の女性社員:アン・コールマン
ローズ:スーザン・ジャコビー
警備員:エド・マクレディ
病院の待合室の男性、トライコン工業社で書類に記入する男性:ミッキー・ゴールデン
病院の待合室の男性:トニー・レーガン
*作品のエンディングに関して:賛否の激しい解釈については記載を削除しましたが、2020年のBS一挙再放送で議論が再燃したため、加筆しました。
加筆:2025年1月6日
こんにちは いま 大草原の小さな家のベイカー先生休診を観てます ルース役の方が
ベス役で出てます コロンボの出演者と重なることがちらほらあり楽しみです
ぼろんこさんが書いてました はい ルーミス大尉もローガン医師で出てきました!
声優さんは 美食の報酬の犯人ポール役の方かなとおもいます コロンボだらけで楽しい
こんにちは
ぼろんこさん
光は春 土曜日BSでコロンボが今日はなく また自爆の紐を観ておりました ふと スタッフォードさんがデスクに座って書類
を書いていたシーン スタッフォードさん
左利きでは!
の革靴も最初の輪っかは親指側にとコロンボ 左利きの方でもおんなじだったんですね ふと急に気づいて心配なりました
靴紐を結んだとき 焦げ茶色
こんにちは
ぼろんこさん 土曜日のお昼ま
ゆっくりできてますように
今日はBSでコロンボが放送なくてつまらないです
を観ております
が結構広げられていたし 食べ終わった中華の
テイクアウト
の容器 ゴミ箱
に捨ててあった 掃除
の係の方なら もうゴミ捨て場にまとめて持っていったあとかなあとか 殺人事件とわかり現場のまんまにしてあるのかなとか
いま 自縛の紐
すごーく小さなことですが 気になったことが
スタッフォードさんが殺された翌朝 スタッフォードさんのデスク周りは誰が元に戻しておいたんでしょうね 殺害したあとのマイロでしょうか 使っていた書類
またロッカーのキーはさしたまんまになっていたからマイロはすぐ開けられたり あと 運動したまんま亡くなったとするなら ロッカーの鍵
が遺体の傍に落ちたりするものだろうか なんて小さな事考えてしまいました
コロンボがマイロに怒ったのは スタッフォード夫人ルースさんが自殺未遂をおこしたからだと思いました コロンボの温かみ優しさが滲みでていたシーンだと思いました ルースさんがそんな思いをすることもなかったのに マイロが殺したばかりにと
ルイス・レイシーの住所を知りたい、と押しかけて、せっかく受付の女性がデータを出してくれてるのに、早くしろ!違う人のもんじゃね?的な態度のコロンボに嫌悪感
パイルD-3の壁のようなのを狙ったのかもだけど、逆効果ですね
コロンボの声が銀河万丈さんだから、カット版なんだろうけど
いつも楽しく拝見させていただいています。
1週間ほどダウンしてしまい、その際、撮り溜めていたコロンボがちょうど良い気晴らしになりました。このたび久しぶりに再見しましたが、この作品は確かにかなり面白いと思います。でも確かに結末はスッキリではないですね。
被害者が何者かに殺害されていたという前提が確実に成立するのなら、夜9時の被害者の服装は殺害者以外知り得ないので、犯人役が話した電話のトレーニングシャツの件は秘密の暴露になりますが、前提部分、つまり被害者が殺害されていたというのが状況証拠で推論できるに過ぎず、被害者が実際に生存して電話してきたという可能性がゼロではない以上は、トレーニングシャツの供述が秘密の暴露として論理式上では確定的に成立しない、そこに自分としては、いささか腑に落ちないところが残りました。
でもコロンボは心理劇なので、そこの面白さがあれば、十分楽しめます。
刑事コロンボシリーズは大好きで、昔々nhkで放送されていた頃からのファンです。
しばらくぶりにこの作品を見てみました。
『やっぱり、状況証拠しか揃ってないな…』というのが率直な感想です。
終わり方に無理を感じるね〜
しかしながら、ビキニ姿の場面を挿入するなど、バランスがとれていますね^_−☆
コロンボが、トライコン工業社でエレベーターを降りて受付でやり取りし、電話をかけ、エレベーターに乗り込むまでのシーンで、廊下を歩く人たちがたくさん出てきます。よく見ると主に4人の人がとっかえひっかえ右から左へ、左から右へ、上着を着てたり脱いでいたり、別の人が別の人の上着を着ていたり、2人で会話しながらだったり、7〜8分の間で少なくとも1人あたり10回以上出てきます。ここまで同じ人がこの密度で何度も出てくるのって珍しいかなと思いました。初見では全く気がつきませんでした。
ミススポックさんのご指摘を聞いて観てましたら ほんと!同じ方々がいったりきたり
「アン・コールマン」についての本投稿は「トライコン工業社の女性社員」に移動させていただきました。By ぼろんこ
秘書のジェシカさん
ノベライズ版(?)ではコロンボ氏との電話に関するやりとりの後、マイロ氏がテープに細工した跡を見つけてしまい彼の元を去ったという事になっている筈なのだが
映像ではそのようなことはなく、ただオフィスに来ていないだけという状態に
バディキャッスルについて
テレビ版ではバディキャッスルがマイロと何をしているのか不明ですが小説版ではそれが描かれています
小説版冒頭でユージンでない別の加盟オーナーをマイロとバディが暴行しています ユージンのように文句を言ってきた加盟オーナーを暴力で黙らせるのがバディの仕事です
ユージンはマイロから頭脳派とみなされ暴行の対象にはなりませんでした 冷静に考えると暴行それ自体が、法的には不利になるだけなので頭脳派には通じないと判断したんでしょう
テレビ版内でマイロが刑務所帰りのバディを雇っている点をコロンボに指摘されていますが、刑務所帰りだからこそ雇った、が真相ですね
ビキニ姿が印象的な秘書役のグレッチェン・コーベットは「ロックフォードの事件メモ」の女弁護士のベス役で知っていた。オヤジ好きの役が続いたのは偶然か?
ぼろんこさん、こんにちは。
久しぶりにこの作品を見てました。
この作品ではいつも疑問に思っていた事があります。
何故ジェシカは、マイロの家にコロンボが訪ねて来た時に水着の儘応対しているのか?
アメリカでは珍しい事ではないのでしょうか?
初めて訪ねてくるかも知れない、見知らぬ人が来るかも知れないのに水着で対応とは。恥ずかしくはないのでしょうか。
しかも愛人とは言え、まだ付き合い始めたばかりの他人の家で。
(付き合い始めたばかりかどうかは、マイロ宅のパーティ前、マイロとのやり取りでの推察です。)
どなたか疑問に思われているかと思いコメントを全部拝読しましたが、どなたもこの事を書かれていないようです。
すみません、コロンボの描き方の手法や結末の迎え方、ミステリーについてのコメントではなくて。
もう一度、コメントします。
今度は違う推察です。
マイロとジェシカは以前からつき合っていて、ジェシカはこのほど初めて海辺の別荘の鍵を渡された。
海辺の別荘なので、水着で来客の応対をしても恥ずかしくない。
…のでしょうか?
それにしても私達日本人には中々理解出来ませんね。
…まあ、コロンボには事件とは別のそんな推察所も沢山あって楽しいのですが。
指摘されれば日本人としては恥ずかしいですよね。個人的にはまず一枚羽織ってから応対します。アメリカ人も個人によるとは思うのですが、長年向こうで暮らした経験から言うと気にしない人が多いです。中流階級でもプールがある家が多いので、ドラマ・映画見ていても水着のままドアベル鳴ったら出て行くシーンはよく見ます。唖然となったのは、病院看護師さんの白衣、ファーストフード店の制服を家から着て行く人の多いこと(徒歩通勤も含め)。行くまでに汚さないか他人事なのにハラハラしました。よくスーパーで見る光景ではヘアーカラーをまいたままやパジャマで買い物行く人たちです。自分が良ければいい、周りのことは気にしない国民のようです。コロンボのエピソード見て色々文化・習慣の違いを見るのも楽しいですね。
ひねくれた感想かもしれませんが、お色気演出+コロンボはお色気が苦手。
二枚のドガの絵のヌードモデルも同じような印象で、少しだけお色気演出しておき、それをt直視できないコロンボ警部を描いている気がします。
感想
犯人の車はロールスロイス、部下は赤いコルベットのオープン(背景に初期型のフェアレディのオープンが映ってます)。
他の人も書いていましたが、スポーツジムチェーン、サプリメント、紙パックの中華料理など今、日本ではやっているものが既にアメリカ西海岸では流行っていたのですね。
コロンボの事件のかなりの割合は、証拠不十分で公判が維持できないか、陪審員裁判で有能な弁護士が被告につけば無罪判決が出そうですね。
いつか「ロールスロイス所有の犯人」という特集記事を書きたいくらいです。
私的な「コロンボシリーズの最大の謎」は、「殺される側が自信満々なこと」です。
ぼろんこ氏も、脅迫したら殺される、と「歌声の消えた海」に書いていますが、
「白鳥の歌」なんて、
さあ私を殺しなさい、私たちを殺せばバラ色の未来が待っています、
と二人でコーラスしているとしか思えない。
あの設定なら、私が犯人でも殺すと(以下自粛
特にこの「自縛の紐」。
相手の城に乗り込んで深夜ひとりで破滅させるネタを探している、とか、
殺してくれと言っているようなものでしょう。
私は金持ちになったことがないのでわかりませんが、
金持ちってこれほどまでに、自分は失敗などしない、と思うものなのでしょうか?
会計監査なんて部下にやらせろよ、と、
殺されかけて逃げるなら入ってきたときに目的に気づけよ、思います。
それを言ってしまうと、時間内に物語が終わらないとは思いますけど。
この観点において、「構想の死角」のラサンカ夫人、「意識の下の映像」の映写技師ホワイトの心情描写が好きです。自信満々でないけど殺されたケース。
この回のラスト、何度巻き戻して観てみても難しくてよく理解できなかったのですが、ぼろんこさんが自分なりに書き直して下さった台詞を読んでようやく納得してすっきりしました。
原題 An Exercise in Fatality 解題
エクササイズ中の死亡事故に見えるのでAn Exercise in Fatality ですが、死亡への実行という意味にも解釈できます 。犯人はエクササイズ中の事故に見せ、死亡への実行行為を行ったということですね。
原題 An Exercise in Fatality 解題
エクササイズ中の死亡事故に見えるのでAn Exercise in Fatality ですが、死亡への実行という意味にも解釈できます 。犯人はエクササイズ中の事故に見せ、死亡への実行行為を行ったということですね。
ジェシカを女優の三田和代さんが吹き替えていたのを知り、感動しました。三田さんと言えば、伊丹十三監督の映画『タンポポ』に出演、今わの際にチャーハンを作り家族に食べさせる母親を演じていたのが強く印象に残っています。コロンボさんは今回もまた、殺人か事故か決まらない時点での登場でしたね。『別れのワイン』でもそうでしたが、この時期は定番となっているのでしょうか?
ぼろんこさん
63話「4時02分の銃声」にあるリンクの「逆転の構図」をクリックしたらここにきてしまいました。リンク先が違うようです。
私はこの回、少し反則かも知れませんが、小池朝雄さんと日下武史さんの声優の素晴らしい演技力で「見せられた」と感じる部分大です。コロンボにありがちな若干の違和感は、いつも勝手に解釈してますが、例えば病院での子供の靴紐のシーン、あれはずっと頭の片隅に靴のこと、それこそ見た目に違和感を感じた事が残ってたので「紐が解けてるわよ」という台詞にじわりと反応したのではないかと思っています。
「トライコン社の受付嬢」を演じたのは「スーザン・ジャコビー」となっていますが、下記の記事によると、実はそうではなく、Ann Coleman という俳優だったことが判明したそうです。
“Cracking the case of the Tricon mystery woman”
https://columbophile.com/2022/03/20/cracking-the-case-of-the-tricon-mystery-woman/
また、IMDbの Ann Coleman の項にも、出演作として「自縛の紐」が記載されるようになっています。
https://www.imdb.com/name/nm0170922/?ref_=fn_al_nm_1
tempus fugitさん、お返事がかなり遅くなってすみませんでした。1年以上の時が経ってしまいましたが、本件についてようやく解決しました。たいへん面白い記事が書けそうです。ご期待ください!
今回も、庭の緑や肌の色が美しいですなあ。
「刑事コロンボ」はフィルム管理が素晴らしく、デジタルリマスターが映えて美しいので、昨日撮影したように錯覚しそうです。
しかし、誰も4Kテレビで観られるなどと当時の制作者は想定してなかったわけでして、その弊害を感じる時もしばしばありまして、「溶ける糸」のもじゃもじゃ糸なんかは、当時の低い解像度のテレビでこそ違和感が少なかったんじゃないのかと、いっそ、昔のブラウン管テレビで、リマスター前の画像を観たくなったものでした。
これは、「ウルトラセブン」やグラダナ版「シャーロック・ホームズの冒険」にも言えることでして、何でも美しくすりゃあいいってもんではないと思う今日このごろなのは私だけでしょうか?
第4シーズンとは何だったか、と今回は考えてみました。すっかりメジャーとなった「コロンボ」に新味を出すべく、最新の機械的トリックを目視できるように工夫していた、本エピソードもその第一弾として練り上げたトリックが今日に至るまで話題となり続けた、と今のところ結論付けました。
しかし、同時に機械的・技術的トリックは古臭くなってしまうのは否めなっかった、制作した方も半世紀近く話題となるとは想像もしなかったでしょうが(笑)。
むしろ以前にも書きましたが、各種健康法・食品、紙パック式デリバリー食品などが今日の日本でも普及していることが感慨深い(笑)。
久しぶりにキレたコロンボを堪能しました。最後の逮捕理由のシーン。初見でわかる人はそうはいないと思う。録画を何度も見直してやっと理解できるレベル。ま、これもコロンボと思います。
今回は男女ともに素晴らしい肉体美を見せる回でしたね。マッチョな殺人犯も秘書もこれでもかとばかりにはち切れんばかりの体を披露している。
最後の落ちは私もよく分かりませんでした。これから何度か見直してみますが殺人動機、方法、遺体処理は納得できるものです。あとはアリバイ作りのトリックとそれを破るコロンボとの頭脳戦です。 皆さんの書き込みを読みながらじっくり見直します。
私は、皆さんどうして今回特にそんなに悩まれるのかが、とても不可解です。
「刑事コロンボ」には、もっと?が山ほどある、一般に名作、傑作と評価されている回は実に多いですよねぇ。
「別れのワイン」???「溶ける糸」???「野望の果て」??「ロンドンの傘」???「意識の下の映像」??「パイルD-3の壁」???「アリバイのダイヤル」??
「白鳥の歌」???????
もうきりがありませんが、ほとんど犯人を落とす決めてが決定的証拠でなくて、引っかけ、誘導の類いで、優秀な弁護士にかかったら無罪確実??これで逮捕できるのか?起訴できるのか?公判維持できるのか?気にし出したらもう夜も寝られません。
上記の回などと比べれば、今回なんて超楽勝で頭使わず悩まずに楽しめましたよ。
もうひとつだけ。
電話の通話記録については今回含め気になる回が多く、当時を知る通信の専門家に一度で良いので、ご教示賜りたいものです。
市内通話 ⇒ 無料 ⇒ 請求する必要がないので記録は残さない、が、当時アメリカでは常識だったのでしょうか?
>市内通話 ⇒ 無料 ⇒ 請求する必要がないので記録は残さない
おそらく、そのご認識が正解ではないでしょうか。
「刑事コロンボ」旧シリーズではあまり見たことがありませんが、よく昔の刑事ドラマでは、犯人からの電話の逆探知に手間取るシーンがありましたよね。ステップバイステップ式交換機やクロスバー式交換機を使っていたからだと、文献で読んだことがあります。「刑事コロンボ」の時代のアメリカも、ステップバイステップ式交換機やクロスバー式交換機が一般的だった可能性が高かったのではないでしょうか?
ステップバイステップ式やクロスバー式交換機は、電話をかける側がダイヤルを1つ回すたびに、交換機内部のレバーが1つ動いて、相手を絞り込む方式です。
逆探知というのが実際に何をしているのかと言うと「電話局の人が、交換機の前扉を開けて(犯人などが)かけた番号に繋がってるレバーを目で見て探し、その交換機に入って来てる回線が何処から来てるか調べる」と言う事をします。
市外局番であれば、複数の電話局を跨ぐ訳ですから、最初の電話局で「この局から来てる!」と判ったら、今度は、その局の人達が交換機の前扉を開けて探す、という事になります。
そして、最後の最後に、犯人の電話が所属してる電話局に辿り付き、犯人の電話の線が繋がってる交換機が見付かり「この電話局の局番号は○△□だ。この交換機は123×の10回線分だ。4番のレバーが繋がってる!犯人の電話は○△□-1234だ!」ってのが判る訳です。
ところが、電話が切れてしまうと、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機のレバーが元の位置に戻ってしまい、探知できなくなります。
大きい電話局であれば、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機は、体育館ほどの広さの所にギッシリと並べられ、上は天井近くまで届くほどで、非常に沢山の交換機が並べられていました。
それを、端から端まで、数人がかりで「目で見て」探す訳ですから「電話を切らせるな!引き伸ばせ!」っていう事になる訳です。
なお、現在の電子交換機では、電話を切った後でも「○○番の電話は、○時○分○秒から○時○分○秒の間、○○番の電話と通話していた」と言う通話記録が残っているので、電話が繋がった瞬間から正確に一瞬で逆探知出来ます。
「刑事コロンボ」と時代が重なる日本のドラマ「太陽にほえろ」などの時代には、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機では人間が追っていって機械が自動で繫いだ経路を探す作業がいります。
リアルタイムでの捜査の逆探知でも、こんなにも大変だったのです。
ステップバイステップ式やクロスバー式交換機というメカニカルな電磁接点の交換機を経由して、更に複数の事業者をまたがっていたりすると、なおさら通話記録からの捜査は困難だったかも知れませんね。
なお、私は電話の専門家では無く、ただの知ったかぶりの素人です。不正確な内容を含んでいる可能性が大いにあります。
より、専門的な見地からのご意見が求められます。
ご丁寧にありがとうございます。
1970年代、ロサンゼルス市における電話事情は、市民の通話記録をどの程度取っていたかなど、「刑事コロンボ」では話の根幹にかかわる回が多いので、いずれ徹底的に調べ上げて、白黒はっきり決着をつける必要がありますね。
釈然としないと思った方がいらっしゃって安心しました。
コロンボがマイロ宅を訪ね、マイロと秘書にスタンフォードの死を告げた時、マイロは、トレーニングを止め、パーティーに誘ったけど、「もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかりやってから帰る」とスタンフォードが電話で言っていたとコロンボに話しています。
着替えたことはその電話で聞いたと言えば、他の事と同様、逃げられると思ったので、コロンボがこれは反論できまいと言う言い方と、マイロが黙ってしまうことが、どうして?となってしまいました。
サスペンスは、それまでのシーンを全て矛盾なく終わらせないといけないので大変だと思いますが、釈然としないと自分が見逃したシーンがあったのかなど見直しの時間が発生するのがちょっと辛いです。
私も最後の追求の意味が長年納得できず、ずいぶん逡巡しましたが、やっと分かりました。
簡単に言うと、
・マイロは電話の豆電球やテープの着信トリックは、認めざるをえない。
・そのしていないはずの通話で被害者が「トレーニングウェアに着替えた」と言った、とマイロは偽証した。
・翌朝に発見されるまで、死体の着衣は誰も知らないはずだから、それを前夜に偽証できたマイロが犯人だ。
・・・これで、あってますか?
電話でウェアに着替えたと聞いて知っていたと言い張れば済んだのにと私も思いました。
電話のトリックが先に崩れたから着替えたのを知っているのは=犯人という事なのですね。
靴紐の話しからウェアを着ていたかどうかに話しが切り替わったからわかりにくいかな??
不可能だけどどうせなら忍び込んで証拠品の靴紐を結び直しに行ったりすればわかりやすくてスッキリしたのかも。(第4話の指輪の爪あとみたいに)
ラストのスッキリ感が醍醐味なのに謎のモヤモヤ…
(「アンタしかいないんだ!」はカッコいいけど)
今回のオチはそれほど難しくないですよ。
コロンボは事故死ではなく、殺人と見破っていた。
1.理由:床の争った靴跡、バーベルが重すぎ、普通は食後に運動しない、その他
2.コロンボの推理:犯人は殺害後、被害者に運動服を着せている
理由:脱いだ靴の紐結んだまま、運動靴の紐が逆
3.オチ:被害者が運動服を着てるのを知ってるのは、犯人だけ
つまり、電話の小細工しなければ、証拠不十分となってましたね。
原題 Exercise in Fatality の意味が良く解りません。
トレーニング中に死亡したと見せかけた訳なのでExercise と Fatalityの二語
が有っても不思議はありませんが、in と fatalityがどのような用法で使われているかがさっぱり解りません。
「死亡統計におけるジムエクササイズ」とも読めますが、いかがでしょうか?
コーヒーのこぼれたカーペット、中華料理を食べた後のトレーニング、掃除をした後のフロアの靴跡、紐を解かずに脱がれた革靴、事故死と見せかけて実は殺人と思われる疑問点が次々と明らかになる。さらに、マイロが犯人であることを示すものとしては、右手の火傷、被害者がジムでかなり重いバーベルを使っていたこと、マイロ宅のホームパーティ中にかかってきた被害者からの電話が不自然だったこと、がある。
小さな矛盾点を積み重ねて犯人を追い込んでいくコロンボだけれど、今回はコロンボと犯人の心理戦が希薄。そこが物足りない要素ではある。
録音テープを細工して電話の偽装ができた人物は、オフィスの経営者であるマイロ以外では有り得ない。有力な殺害動機もある。この時点で限りなくクロである。
その後たたみかけるように、シューズの紐は被害者自身が結んでいないこと、真犯人しか見ていないはずの被害者の服装をマイロが電話でしゃべったことが指摘され、命とりになる。だから、同じ脚本家による「第三の終章」と同様に、決め手が二段構えになっている。アリバイ工作が後に自分の首をしめる、タイトル通りのオチは鮮やかだった。
コロンボが誤認逮捕してしまった回ですね。残念です。
マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、今日は靴紐の結び方を逆にして、30分ばかり140キロに挑戦してから、帰宅する」と確かに言ったんだ!!
コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」
全69話のコロンボの中で、このエピソードには大好きなシーンが2つあります。
・靴に入った砂を背後で花壇に捨てるシーン
・トライコン工業に行った時、エレベーター前の灰皿に置いた葉巻を取りに戻るシーン
これぞコロンボ!って感じで何度見ても最高です!!!
昨夜AXNミステリで久々に見ました。
確定的な証拠になりうるのは死者からの電話とか、
靴紐の結び方よりも、靴紐の指紋だと思うんですが、
指紋は調べなかったんですかね?
犯行時、手袋をしているようには見えなかったのですが。
このエピソードの解決編では、スタッフォードからの嘘の電話で、「彼が着替えたと言った」というマイロの供述が決め手になっています。
しかし、スタッフォードは既に死亡しており、電話をかけていないのですから、電話局で通話記録を調べれば、通話記録がないのでマイロの供述が嘘であることはそもそも明白です。
コロンボ警部はマイロに対し、「スタッフォードからマイロ宅へ電話をかけた記録がない」と攻めれば、すぐに解決したのです。
「アリバイのダイヤル」のエピソードも同じことが言えます。
AXNミステリーでこの話が放送されたのでもう一度マイロ氏追及の正当性を検証してみました。
結論から言うとコロンボは確実なことと疑いが強いことを混同してしまっていて(あるいはわざとかもですが)、それがこの話をピンと来ないものにしています。
一番有力そうな反証仮説としては、当夜ピッキングあるいは合鍵を用意して侵入した泥棒がスタッフォード氏に見つかり殺害してしまった。泥棒は事故を装ったが格闘の際に靴紐を踏むかしてほどけてしまっていたので結び直した、でおおよそ説明がつきます。
電話のトリックは通話記録を確認すれば立証出来ますが、動機はパーティーに呼びたくなかったが体裁を取り繕うためで説明出来ます。
トレーニングウェアがロッカーにあることからスタッフォード氏が日頃から運動していたのは確実でしょう(彼がトレーナーも行っていたとは考えにくいですし)、また食事から一時間も経っていたら運動しても問題ないかと、要は服装は偶然事実と一致しただけかも知れないわけで。
つまり殺人犯が靴紐を結んだことはほぼ確定としても服装の言及を犯人の証とすることは出来ないかと。
コロンボはこの後勢いで自白に追い込んで調書にサインさせたのでしょうけどね。
その説だとトレーニングシューズに履き替えた後に格闘して殺したことになるので、足跡の説明がつきませんよ。
屁理屈で逃げようとしても、どこかで綻びが生まれるので、考えるほどにこの回の証拠は決定的だと思えます。
蓋然性は高いけど確定的ではない=スッキリしない部分は何処に原因があるのかを考察しただけですので悪しからず。
電話のトリックと殺人犯の着替えの工作が確定でもそのふたつを結び付けるのが着替えたことを知っていた(まさにコロンボが決め手として突き付けた点です)は弱すぎるのではないか?良く分からなかったと言う人の戸惑いはここから発しているのではないか?っていう推測です。
ここが確定でないなら第三者が殺人を犯して着替えさせたと言うことも考えられる訳で。勿論動機を考えればマイロ氏が最有力なのは言うまでもありませんが。
そうそう、床に付いた跡の件なら”犯人が履いていた靴のもの”と考えれば説明つきますよ。
誘いを断るためにトレーニングウェアに着替えた、とスタッフォードが嘘をついた可能性があるので、電話での発言は証拠にならないと思います。その後、第三者がトレーニング中の事故死に見せかける殺人を行っていたとしたら、誤認逮捕ですね。
誘いを断るためにトレーニングシャツに着替えた、って嘘をスタッフォードが言った可能性があるので、電話での発言は証拠にならないと思います。その後第三者がトレーニング中の事故に見せかける殺人を行っていたとしたら、誤認逮捕ですね。
運動靴とトレーニングウエアへの着替えが他人によって成された、と決定づけられれば、着替えを知っているマイロが犯人だと断定できますね。靴ひもが逆に結ばれていた事は十分その証拠になるのでは、と思います。
マイロが主張出来る可能性があるとすれば、実行犯は別にいて自分は共犯者、そいつがかけてきた電話をスタッフォードからの電話だと思わせた、という事でしょうか?それだとわざわざマイロがアリバイ作りをする必要はないですよね。初めから家でパーティーに参加してればよいだけですから。
靴はスタッフォードの死後に他人が履かせた、それが分かった時点でマイロのアリバイ作りが犯行の告白に変わってしまった、という何とも皮肉の効いた素晴らしい結末だったと思います。コロンボ作品としてというよりはミステリーとして個人的にとても好きな作品です。
ぼろんこさん初めまして。
録画で見たのですがエンディングの意味がやはり分からず、すぐにここへ駆け付けました。
そして、理解出来ました!
ちょっと簡単に述べますね。
靴紐のくだりは他殺だったことの証明。ここは暖かく受け入れるとしましょう。要するに、着替えた時点ではスタッフォードは死んでいた、ということをコロンボが証明してみせた。
対して、マイロの証言は電話口で「もうトレーニングシャツに着替えた」というものだった。
つまり、死んでいるはずのスタッフォードと電話をした、ということになり原題の「死者のトレーニング」にもつながってくる。
虚偽の証言であることは明らかであり、後は署までご同行願います、てことなんですがどうでしょう?
邦題の方も非常に含蓄があって良いのですが、ラストシーンを理解する上では原題の方が分かりやすかったかも知れませんね。
私は「トレーニングウェアに着替えた事を知っていた」事よりも、「中華を食べてから筋トレ」、「いつもよりはるかに重いバーベルでベンチプレス」、「床に茶色の靴ワックスの跡」の不自然さを追求して欲しかったですね。
キーポイントとなった、スニーカーの紐もちょっとピンと来ない。
普通はスニーカーに紐を通してから履きますが、その時、つま先を手前にするのか、踵を手前にするのかで、結び方は逆転します。つま先を手前にすれば今回の「他人が履かせたヤリ方」になります。自分で結んだとしても。
また、紐の組み方は様々です。(裏側で交差した方が足にフィットするとか)
まあ、野暮はこのくらいにしておきます。
私はつま先を手前にして、靴の紐を縛ったことは一度もありません(笑)
スニーカーの紐の結び方は、革靴と同じであるべきでしょうね〜。
蛇足ながらさん>ズバリ、その通りだと思います。
今ごろすみませんが、(謎解きの意味が分からず)今日まで何度も繰り返し放送を見ていました。もしやどなたかが書いていらっしゃるのではと思い、検索してこの投稿にたどり着き、ようやく少し納得できました。
確かに、「アリバイのあるはずのあんたが〜」のくだりがよろしくなかったかも。
いずれにせよ、ありがとうございます〜!
ラストわかりにくいですね。
吹き替えを3回見て、翻訳が悪いのでは?と英語音声で3回見ましたが
犯人が反論をやめるほどの、決定的なこと言ったかな?と、よくわかりませんでした。
でもここの皆さんのご意見をみてちょっとだけわかったような気がします。
ありがたいサイトです。
コロンボは余韻がなくエンディングに入るので、え?え?となりがち。
じゃあ、わたしはどうすれば逃げ切れたんですか。
いやいや、もちろんこのような大それた事件を起こさなければ良かった、それが一番、それは重々承知しています。
ただ邪悪な心は誰にでもあり、犯人が極端に悪賢い場合もなくはありません。その場合の対処を考える、という意味で考えてもらいたいのです。
では。わたしが「被害者はこれからエクササイズをする。今から着替える」という内容の電話だった、と言っていたらどうだったでしょう?
…。そうですか、それでも疑われるのは時間の問題なんですか。
エクササイズ中の事故ではなく、事故を偽装した殺人である事は明らかになっている。
電話で偽装したことも明らかになっている。
なぜ電話で偽装したのかを問われる。また、電話が偽装なら、死亡推定時刻の範囲は広がり、その時刻にわたしのアリバイはない。
…。
じゃあ、わたしは電話の偽装をしなければ良かったんでしょうか。
…。ダメですか。それは明らかにアリバイがない。しかも、捜査段階のアリバイ証言は信用できないものなんですか。一度コロンボさんの追求はかわしたつもりなんですが、あれでもアリバイがあることにはなりませんか。そう言えばそうですか。
…。
動機も見つけられたしなあ。
バーベルをもう少し軽い物にして、それが喉に落ちたことにする、というのは? これなら事故ということにはなりませんか? そして、電話の偽装もしなかったら?
…。
アリバイはないし、動機もあるし、方法も警察に説明できてしまいますが、これだと証拠不十分で逃げられそうですか?
茶色い靴墨に関しては、着替える前にオーナーが茶色の靴でウロウロしただけ、と主張すればいいのでは?
靴紐に関しては、オーナーには人に結んでもらったような向きの結び方を自分でする癖があった、と主張すればいいのでは?
…。
では、わたしには完全犯罪ができるチャンスがあったわけなんですね。
嬉しいのかそうでないのか。正直微妙なところですね。
わたしはもう選びようがないですが、完全犯罪をしようと思えばそれをすることもできたわけですね。
疑惑の人として、周囲の人に疑われながら、自分だけが知っている罪深い秘密を抱えながら、一生を過ごす。内面的にはとても不幸なのでしょう。
こうやって反省の機会を与えられただけ、わたしの方が幸せなのかも知れません。
完全犯罪。
完全な犯罪。
恐ろしい響きです。
え? 警察は、オーナーの別の靴の紐の結び方をチェックした? 自宅には12足の靴があり、そのすべてが運動靴ではなく革靴の結び方になっていた?
さらに、殺害当時ジムは出入り口以外すべて鍵がかかっていて、出入り口の鍵を持っていて、動機があってアリバイがない者はわたしだけだった?
…。
やはり悪いことはするもんじゃないですな。
あぁ、そうですね。
「電話に関して偽装しない」、「靴紐の結び方に関しては革靴と同じになるように注意する」、「バーベルは重さに気を付けて選ぶ」、少なくともこの3つはポイントだったようです。
要は警察に事故だと結論づけさせれば、わたしは逮捕されることはもちろん、社会的に罰せられることもないはずです。
バーベルに関しては、わたしは被害者と格闘した。実はわたしは被害者のことはかなりあっけなく死なせることができました。力の差があることを感じました。だから、もっと軽いバーベルにしなくては、と偽装工作の段階で気付くこともできたはずです。
人を殺したばかりの興奮状態で、そのことに気付く余裕を失っていたようです。
靴紐の結び方に関しては、コロンボさんに指摘されるまで全く気付きませんでした。
つまりわたしに関しては、完全犯罪を行うことはひょっとして出来たかも知れない、ただ靴紐のことはどうしても気付かないので、完全犯罪をやりたくてもできなかった、ということになります。
負け惜しみのように聞こえるかも知れませんが、わたしは完全な犯罪などできなくてよかった、と今では心からそう思っています。
私もBS放送の録画を見て最後のシーンで???となったクチです。
このページを見つけさらに何回か録画を見直してようやく自分なりに納得出来ました。
これコロンボのセリフが悪いんですよ。
「アリバイのあるはずのアンタが、何故そのこと(着替え)を知っているんです?」
これだけなら別に矛盾しませんよね、これで視聴者が混乱したのだと思います。
「被害者は死後偽装工作で着替えさせられたのです、その被害者に着替えたことを知らせる電話が出来る訳ありません。つまりその電話もまた偽装工作であり発信者が存在しない以上受信者が犯人ということになります。余計な工作が命取りになりましたね」
とかであればまだ分かりやすいかな、と考えました。
そうなんです!
マイロが受けた電話は「死者からの電話」だったということになるのです。
ぼろんこさん返信ありがとうございます。
視聴者が混乱した理由がもう一つ分かったような気がします、それはアリバイという言葉です。
マイロ氏は電話以外にもパーカー・モータースに行っていたというアリバイを主張しています(かなり説得力の低いものですが)。
ところでアリバイとは狭義ではそこに居なかったことの証明です(日本語でも不在証明ですしね:広義では犯罪に関わっていないことの証明)、なので単にアリバイと言われたらパーカー・モータースに行ったという方を思い浮かべてしまうのではないかと。
それでコロンボの言うアリバイを誤解して混乱した人が結構居たのではないでしょうか。
BS 4K再放送の「自縛の紐」見ましたし、ポロンコさんのブログも読んだけどやっぱりスッキリしない。結局、自作自演電話をマイロが認めたのでなければ、犯人しか知り得ない被害者のトレーニングウェアへの着替えをマイロのみが知っていたということにはならないんじゃないか?と思いました。マイロは電話の自作自演を認めていないし、切り取ったテープをマイロが持っているのをコロンボが押さえたわけでもない。「なんで、被害者の着替えの事知ってたんですか!?」と問われたら、「(別にいるであろう着替えさせた)犯人からの電話で知ったんですよ?」で、少なくともその場は言い抜けられるんじゃないかと思いました。コロンボの推理は筋が通ってますけど、その犯人とマイロの同定が不完全なんですよね、どうしても。 それはそれとして、被害者のおじさんの声がバカボンのパパで懐かしかったです。
自作自演電話とは、録音テープをつないで工作したものですが、それはジェシカに「スタッフォードからかかってきた」と思わせるためのものです。
しかしマイロは、「スタッフォード自身と会話し、彼がすでに着替えたと言った」と断言しています。でもスタッフォードは殺人犯人が着替えさせた。もう着替えてから電話してきているので、死んだ後だということになります。
マイロは「これからトレーニングシャツに着替えて、30分ばかりトレーニングする」と言ったと証言すれば、ぎりぎりセーフでした。
長年もやもやしてた最後のシーン、こないだの放送でやっと理解できました。
靴ひもを結んだ者=ウエアを着せ替えた=犯人 というわけですね。
わかった、わかったと喜びながらここに来たらぼろんこさんが
わかりやすくコロンボの発言を直してくださってた。
ホントですよ、後出しじゃありません。WW
これからもわかりやすい解説お願します。
原題は「死者のトレーニング」とでもします。
邦題は「自縛の紐」ですね。
やはりこの点につきると思います。
本日仕事そっちのけで、半日がかりで再検証し、スカッとしない解決編を、スカッとさせてみました。どうでしょうか?納得できますかね?
本文記事への追記をお読みください。
ぼろんこさん、お忙しいところ解決へ向けた加筆ありがとうございます!
なかなか難しいですが、被害者が死んで着替えれない以上、着替えたことを知っているマイロが犯人になるということでしょうか?
だけどそうするとマイロ以外が電話してきた別の犯人がいると仮定すれば、マイロの証言も嘘とは言えないですね。
一度は納得したつもりでしたが、やはり決定的な証拠では無いのかな。
どなたかがコメントされたかもしれませんが、マイロが一芝居打った時間帯に外からの電話が無かったことを確定させて嘘の証言をしたことを自白させたら良いのでは〜と思いました。
今回も勉強になりました(笑)
気づきました、これは違います。
マイロはスタッフォードと電話で話したはずです。
すでに息絶えている、スタッフォード、と話したと言っているのです。
それは不可能です。
ぼろんこさん、ご苦労様です。労作ですよ!
> 仕事そっちのけで
わかるなぁ、その気持ち。
このセリフ回しであれば、いわゆる「コロンボ的」決め手になってますね。
本作の評価も上がるのではと感じました。この解決に一票です。
もう少し頑張ったら、合格点に届くかもしれませんね。
後日、皆さんのご意見を参考に、バージョンアップしたいと思います。
私も決め手に関しては懐疑派です。
さて、マイロの手の火傷の件が良く判らなかったのですが、
見直したら、スタッフォード氏との揉みあいでコーヒーが零れたのか、
スタッフォード氏が零して手を振り払おうとしたのか、していたのですね。
このシーンで「アチッ」とかいうセリフが有れば判り易かったですよね。
それがコロンボの「私もコーヒーで火傷・・」の皮肉に繋がるのですね。
2020年、これ何回も見ているうちに大疑問。
マイロは、スタッフォードが熱々のコーヒーケトルを持っている時に、
わざわざ攻撃を開始!
もう一瞬待って、ケトルを置いた時に襲うべき。
ケトルの湯気見てませんでした。その前にオーナーがケトルからカップに少し注いですぐゴクゴク飲んだので、てっきり熱くないんだと。
もうオーナー以外誰もいない時間帯に、オーナーがヒーターの電源を切り、カフェイン摂ってもう少し確認作業する気か、とも思っていました。
直前に「お前は破滅する」と言われて頭に来ていたのも気付かなかった一因かも知れません。
いつも楽しく拝見しております。
私もエンディングを観て理解出来なかったので、「ヤベ、重要シーンを見逃してしまったか!?」と思いましたが、ここで議論になるくらい、決定的ではないということで、安心しました。
あと、言い逃れについては、まだ指摘されていない点で、バーベルが重かったから、犯人はマッチョ(←昭和な表現)云々とありましたが、
「私に罪を着せるために、真犯人が後から重りを付けた」と言えばOKですよね?
真犯人が後から重りを付けた>これ、読んでたら、じわっと笑えてきました!
皆さんの意見を参考にしながら注意して観ていますが、今回はどうもすっきりしない感じです。
色々考えましたが、やはり直接犯行を証明できるようなものはないように思います。
マイロという男、潔く犯行を認めるようなタイプではなさそうだし、そもそも関連会社を使った利益の圧縮は税法上何も問題ないことが専門家の監査で明らかになっています。
※トライコン工業社で紙にプリントした内容を見たらレーシーさんの役職は税務担当顧問弁護士のようです。
結局、犯行の動機としては利益配分で不明朗があり、共同出資者の内部告発を恐れたというところでしょうか。
これって、つい最近問題になったジャパンラ※フの事例を連想してしまって、妙に生々しい感じがしております。
ざんぱの様
ぼったくり納品は契約上やむを得ないし法律には触れないとしても、トンネル会社を使った海外送金は法律違反で告発されるとまずいので犯行に及んだということでしょうか。
こんにちは。
海外送金も含めて、取り引きの実態が不明瞭な行為で圧縮した利益と正味との差額をどこかへ隠している(≒脱税)疑いによって、話がこじれているような感じがしました。
子会社からサプリやらスポーツ用品、什器類の調達を行い、それを支払う際に請求額を水増しさせるのは完全にアウトですね。
このマイロ氏、相当なやり手のようですが、残念なのは出資者へのケアがお粗末だったように思われる部分でしょうか。
もし告発されたら過去のすべてを洗い出されて完全に破滅する可能性が高そうです。
この回のコロンボは小学生の時に見た記憶が残っていました。
小学生の時に実際に靴紐をつま先を手前にして結んだ記憶があります。
結び目だけよーく見てもわからないなあと子供の私は思ったような。
でもこのトリック(からくり)は推理小説では定番なような気がします。
70年代の懐かしい、コンピューターやテープ留守電、専用紙のドットプリンター、そういえばうちの留守電は小型テープを巻き戻してセットしてたなあ。半沢直樹の最終回のあとで見たので時代を感じました。
小学生当時、秘書の水着姿にドキドキした記憶はないんですよね。カットされていたのかな。
この「自縛の紐」の解決編では、「決定的ではない」との意見が多いように思います。かつて私は本記事で「決定的ではない」と結論付けていましたが、論争に発展しそうだったので、一旦削除しました。
2020年のBS一挙再放送を見た方から、やはり「解決編がスッキリしない」との多くの感想をいただき、もう一度再検証することにいたしました。後日、本記事に加筆します。
私も超がつく久しぶりに見て、「決定的な証拠がない」派です。
矛盾は確かに提示されているのですが…
ぜひ「削除された部分も読んで見たい」 派になりました(笑)
(改定版でOK!)
本文に加筆しました、読んでみてください!
マイロの毛量と体つきに70年代のモテる男感を感じて、秘書の気持ちで堪能しました。コロンボに見つからなきゃ、あと少しで幸せな高飛びができた!!
何となく「600万ドルの男」リー・メジャースっぽいですよね(笑)