26話「自縛の紐」

An Exercise in Fatality / 1974
健康クラブの経営者マイロ・ジャナス(ロバート・コンラッド Robert Conrad)が加盟店のオーナーであるジーン・スタッフォード(フィリップ・ブランズ)氏を殺害。スタッフォードは憎まれっ子的なキャラだが、マイロを「お前、泥棒だな」と強烈に非難(笑)

悪人マイロに、コロンボ警部が激怒!

マイロは不正な経営で私腹を肥やしていて大金を持ってスイスに高飛びする予定だったが、それをスタッフォードに見抜かれ、破滅が決定的になり殺してしまいます。かなりの悪人が迎えた結末ということですが、この作品では「激怒するコロンボ警部」を見ることもできます。
激怒する直前の成り行きを何度も繰り返し見ましたが、必然性は感じませんでした。スタッフォード夫人(コリン・ウィルコックス)に対する同情が引金となっていますが、その割には背景を描ききれていない気がします。コロンボ警部は15話「溶ける糸」でも激怒しますが、こちらは納得できました。

ほのぼの笑えるシーン

ルイス・レーシーの元勤務先トライコン工業社の受付嬢(スーザン・ジャコビー)とのやりとりは笑えます。70年代のコンピュータはあんなに巨大だったのですね。これは「トータルデータ検索システム」だそうで…凄い。残念ながらこのシーンは短いバージョンではカットされたようです。

ルイス・レーシー

事件のカギを握るルイス・レーシー氏(ダレル・ツワーリング)。トライコン工業社のコンピュータを駆使して探しただけに、印象的な役柄に仕上がっています。

エド・マクレディ

トライコン工業社の警備員は「エド・マクレディ」で、その後の新シリーズで多数出演してる俳優さんです。ちょい役ばかりですがとても印象に残る素敵な俳優さんです。ちょっと見逃せませんよ〜ぜひチェックしてください。

少し納得しかねるシーンなど…

コロンボは病院で子どもとお母さんの会話を見た時に「自縛の紐」のトリックを暴きますが、「そうか、わかった!」的な描き方であまり好きではありません。もう少しさり気ない演出をしてくれたらな~って思いました。決め手の他に「着替えを知っているのは犯人である証拠」だと力説する場面は、かなり迫力あるシーンです。よく聞かないと意味が分かりませんが、それでも論理の筋立てや話し口調など、犯人を「落とす」パワーは並々ならぬものを感じました。

邦題「自縛の紐」考察

タイトル「自縛の紐」は、上手い邦題だと思いますが「決め手のまんま」。これも15話「溶ける糸」との共通点です。最初にこの作品を見た当時は小学生だったでしょうか、「自爆」だと思っていました。原題はAn Exercise in Fatalityで直訳は「死の中のエクササイズ」と出ました。他でも詳しく語りますが、コロンボシリーズの邦題には「△△の☆☆」というスタイルがたいへん多く、△△の部分にこのような普通に使われない名詞「自縛」を用いたことは、興味深いですね。

少し寂しげな表情が印象的な秘書ジェシカ

マイロ・ジャナスの秘書で愛人のジェシカ・コンロイ(グレッチェン・コーベット)は20話「野望の果て」に出てくるヘイワード夫人の秘書のリンダ(ティシャ・スターリング)と雰囲気が似ていました。でもこのジェシカがマイロに「今日のあなたは元気がない」というシーン、割と元気だったと思ったが(笑)

口笛で、THIS OLD MAN♪

また、コロンボ警部が海岸を歩くシーンでは、ピーターフォークの「THIS OLD MAN」の鼻歌が吹き替え無しで披露されています。
「THIS OLD MAN」について
マリブビーチにあるマイロ・ジャナス邸
マイロ・ジャナスはマリブビーチに住んでいて、なんとご近所に「指輪の爪あと」の探偵のブリマー邸もあります。

怒りながらも、犯人を追い込んでゆく?

以前『美しいコロンボ劇にはなっていません。美しく感じないもっと大きな理由は「激怒するコロンボ警部」です。』と書きましたが、そうでもなかったです。もう一度見直すと『怒りながらも、犯人を追い込んでゆく』ように感じました。『スタッフォード夫人の緊急入院』で怒ったことも、不要なシチュエーションとまで言えませんね。また、冒頭からコロンボ警部は不機嫌な雰囲気で登場しているのも面白い(早朝に呼び出されてとのこと)です、このような登場シーンは多いですね。

清掃員のマーフィ

健康クラブの清掃員:マーフィ(ジュード・フェアズ)が素敵です。コロンボの捜査に迷惑そうに応対するが徐々に協力的に転じ、茶色の靴底の推理では「たいしたもんだわ」と感心していました。このジュード・フェアズは20話「野望の果て」コロンボ警部が運転中に検問される際に登場する若い方の警官の俳優と同一人物です。

秘密組織が毒を盛った?

スタッフォードの死因について、秘密組織が毒を盛った‥なんてジョークを飛ばす検死官は、ビクター・イゼイ。実はこの人、36話「魔術師の幻想」の鍵屋のオヤジさんと同一人物です。若い人はせっかちだとか説教する人です。

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事件解決の決め手(2020年9月加筆)

この一連の会話が重要だと思うのです。
マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかり(トレーニング)やってから、帰宅する」と確かに言ったんだ。
コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」

その後の実演で「運動靴は第三者(犯人と断定)が履かせた」と実証しました。マイロもそれを認めています。
そして、その後の会話‥

マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタしかいないんだ。自分で認めてるでしょ?」

ここまでは、良い。
私は‥次の決め台詞が混乱の原因となっていると確信します。

コロンボ:「スタッフォードさんを第三者が最後に見たのは7時半で、その時は背広だった。翌朝死体が発見された時は、運動着を着ていた。その間、誰も彼を見ていない。ところがアンタは、前の晩午後9時に、いいかね、アンタ1人だけがあの人が着替えたのを知ってたんだ。あの時間アリバイのあるはずのアンタが、何故そのことを知っているんです?」「完全なアリバイを作ろうとしたんだが、そのアリバイが命取りでしたね。」

この際、反則かもしれませんが、ぼろんこがこの台詞を自分なりに書き直してみましょう。

マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタなんです。自分で認めてるでしょ?」
コロンボ:「犯人に履かされた運動靴、運動着も犯人が着せたんですよねぇ、よござんすね?マイロさん。それでは、9時過ぎに『運動着に着替えた』と電話してきたのは、一体誰でしょう?着替えたことを知っているのは、犯人だけ、そりゃあアンタですよ。」

ぼろんこ:「ニセ電話のスタッフォードの会話」と「自縛の運動靴の実証実験」。この2つだけで、マイロを犯人だと決定づけられたはずです。考えてみてください‥自分で着替えていないということは、気絶か、眠らされていたか、死んでいたか、どれかでしょう?それを、元気に自分で着替えました‥と電話してきた人が犯人なのです。

解決編がスッキリしなかった状況

しつこいコロンボに対しマイロが苛立ち、スタッフォード夫人が病院に担ぎ込まれ、コロンボも激怒(マイロの図太さに切れた)。このヒートした流れのまま、マイロの事務所で解決編をむかえます。この流れは劇的なのですが、結果的に混乱を招いています。(マイロが病院と、翌朝の事務所の服装が同じことも良くないです)
そして頭に血が上ったコロンボが、決定打ではない「力説」をするので、混乱したのです。

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監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
原案:ラリー・コーエン
マイロ・ジャナス:ロバート・コンラッド
ジェシカ・コンロイ:グレッチェン・コルベルト
ジーン・スタッフォード:フィリップ・ブランズ
アル・マーフィ:ジュード・フェアズ

*作品のエンディングに関して:賛否の激しい解釈については記載を削除しましたが、2020年のBS一挙再放送で議論が再燃したため、加筆しました。
 
加筆:2020年9月29日

“26話「自縛の紐」” への123件の返信

  1. BS 4K再放送の「自縛の紐」見ましたし、ポロンコさんのブログも読んだけどやっぱりスッキリしない。結局、自作自演電話をマイロが認めたのでなければ、犯人しか知り得ない被害者のトレーニングウェアへの着替えをマイロのみが知っていたということにはならないんじゃないか?と思いました。マイロは電話の自作自演を認めていないし、切り取ったテープをマイロが持っているのをコロンボが押さえたわけでもない。「なんで、被害者の着替えの事知ってたんですか!?」と問われたら、「(別にいるであろう着替えさせた)犯人からの電話で知ったんですよ?」で、少なくともその場は言い抜けられるんじゃないかと思いました。コロンボの推理は筋が通ってますけど、その犯人とマイロの同定が不完全なんですよね、どうしても。 それはそれとして、被害者のおじさんの声がバカボンのパパで懐かしかったです。

    1. 自作自演電話とは、録音テープをつないで工作したものですが、それはジェシカに「スタッフォードからかかってきた」と思わせるためのものです。
      しかしマイロは、「スタッフォード自身と会話し、彼がすでに着替えたと言った」と断言しています。でもスタッフォードは殺人犯人が着替えさせた。もう着替えてから電話してきているので、死んだ後だということになります。
      マイロは「これからトレーニングシャツに着替えて、30分ばかりトレーニングする」と言ったと証言すれば、ぎりぎりセーフでした。

  2. 長年もやもやしてた最後のシーン、こないだの放送でやっと理解できました。
    靴ひもを結んだ者=ウエアを着せ替えた=犯人 というわけですね。
    わかった、わかったと喜びながらここに来たらぼろんこさんが
    わかりやすくコロンボの発言を直してくださってた。

    ホントですよ、後出しじゃありません。WW
    これからもわかりやすい解説お願します。

    1. 原題は「死者のトレーニング」とでもします。
      邦題は「自縛の紐」ですね。
      やはりこの点につきると思います。

  3. 本日仕事そっちのけで、半日がかりで再検証し、スカッとしない解決編を、スカッとさせてみました。どうでしょうか?納得できますかね?
    本文記事への追記をお読みください。

    1. ぼろんこさん、お忙しいところ解決へ向けた加筆ありがとうございます!
      なかなか難しいですが、被害者が死んで着替えれない以上、着替えたことを知っているマイロが犯人になるということでしょうか?
      だけどそうするとマイロ以外が電話してきた別の犯人がいると仮定すれば、マイロの証言も嘘とは言えないですね。
      一度は納得したつもりでしたが、やはり決定的な証拠では無いのかな。
      どなたかがコメントされたかもしれませんが、マイロが一芝居打った時間帯に外からの電話が無かったことを確定させて嘘の証言をしたことを自白させたら良いのでは〜と思いました。
      今回も勉強になりました(笑)

      1. 気づきました、これは違います。
        マイロはスタッフォードと電話で話したはずです。
        すでに息絶えている、スタッフォード、と話したと言っているのです。
        それは不可能です。

    2. ぼろんこさん、ご苦労様です。労作ですよ!
      > 仕事そっちのけで
      わかるなぁ、その気持ち。
      このセリフ回しであれば、いわゆる「コロンボ的」決め手になってますね。
      本作の評価も上がるのではと感じました。この解決に一票です。

    3. もう少し頑張ったら、合格点に届くかもしれませんね。
      後日、皆さんのご意見を参考に、バージョンアップしたいと思います。

  4. 私も決め手に関しては懐疑派です。
    さて、マイロの手の火傷の件が良く判らなかったのですが、
    見直したら、スタッフォード氏との揉みあいでコーヒーが零れたのか、
    スタッフォード氏が零して手を振り払おうとしたのか、していたのですね。
    このシーンで「アチッ」とかいうセリフが有れば判り易かったですよね。
    それがコロンボの「私もコーヒーで火傷・・」の皮肉に繋がるのですね。

    1. 2020年、これ何回も見ているうちに大疑問。
      マイロは、スタッフォードが熱々のコーヒーケトルを持っている時に、
      わざわざ攻撃を開始!
      もう一瞬待って、ケトルを置いた時に襲うべき。

      1. ケトルの湯気見てませんでした。その前にオーナーがケトルからカップに少し注いですぐゴクゴク飲んだので、てっきり熱くないんだと。
        もうオーナー以外誰もいない時間帯に、オーナーがヒーターの電源を切り、カフェイン摂ってもう少し確認作業する気か、とも思っていました。
        直前に「お前は破滅する」と言われて頭に来ていたのも気付かなかった一因かも知れません。

  5. いつも楽しく拝見しております。
    私もエンディングを観て理解出来なかったので、「ヤベ、重要シーンを見逃してしまったか!?」と思いましたが、ここで議論になるくらい、決定的ではないということで、安心しました。

    あと、言い逃れについては、まだ指摘されていない点で、バーベルが重かったから、犯人はマッチョ(←昭和な表現)云々とありましたが、
    「私に罪を着せるために、真犯人が後から重りを付けた」と言えばOKですよね?

  6. 皆さんの意見を参考にしながら注意して観ていますが、今回はどうもすっきりしない感じです。
    色々考えましたが、やはり直接犯行を証明できるようなものはないように思います。
    マイロという男、潔く犯行を認めるようなタイプではなさそうだし、そもそも関連会社を使った利益の圧縮は税法上何も問題ないことが専門家の監査で明らかになっています。
    ※トライコン工業社で紙にプリントした内容を見たらレーシーさんの役職は税務担当顧問弁護士のようです。
    結局、犯行の動機としては利益配分で不明朗があり、共同出資者の内部告発を恐れたというところでしょうか。
    これって、つい最近問題になったジャパンラ※フの事例を連想してしまって、妙に生々しい感じがしております。

    1. ざんぱの様

      ぼったくり納品は契約上やむを得ないし法律には触れないとしても、トンネル会社を使った海外送金は法律違反で告発されるとまずいので犯行に及んだということでしょうか。

      1. こんにちは。
        海外送金も含めて、取り引きの実態が不明瞭な行為で圧縮した利益と正味との差額をどこかへ隠している(≒脱税)疑いによって、話がこじれているような感じがしました。
        子会社からサプリやらスポーツ用品、什器類の調達を行い、それを支払う際に請求額を水増しさせるのは完全にアウトですね。
        このマイロ氏、相当なやり手のようですが、残念なのは出資者へのケアがお粗末だったように思われる部分でしょうか。
        もし告発されたら過去のすべてを洗い出されて完全に破滅する可能性が高そうです。

  7. この回のコロンボは小学生の時に見た記憶が残っていました。
    小学生の時に実際に靴紐をつま先を手前にして結んだ記憶があります。
    結び目だけよーく見てもわからないなあと子供の私は思ったような。
    でもこのトリック(からくり)は推理小説では定番なような気がします。
    70年代の懐かしい、コンピューターやテープ留守電、専用紙のドットプリンター、そういえばうちの留守電は小型テープを巻き戻してセットしてたなあ。半沢直樹の最終回のあとで見たので時代を感じました。
    小学生当時、秘書の水着姿にドキドキした記憶はないんですよね。カットされていたのかな。

  8. この「自縛の紐」の解決編では、「決定的ではない」との意見が多いように思います。かつて私は本記事で「決定的ではない」と結論付けていましたが、論争に発展しそうだったので、一旦削除しました。
    2020年のBS一挙再放送を見た方から、やはり「解決編がスッキリしない」との多くの感想をいただき、もう一度再検証することにいたしました。後日、本記事に加筆します。

  9. 私も超がつく久しぶりに見て、「決定的な証拠がない」派です。
    矛盾は確かに提示されているのですが…

    ぜひ「削除された部分も読んで見たい」 派になりました(笑)
    (改定版でOK!)

  10. マイロの毛量と体つきに70年代のモテる男感を感じて、秘書の気持ちで堪能しました。コロンボに見つからなきゃ、あと少しで幸せな高飛びができた!!

  11. なかなか判断が難しいラストでしたが、こちらのブログコメントを見てようやく納得しました。犯人のコメントが証拠になってしまったようですね。
    コロンボの怒りはそれまで散々マイロに振り回されてたのでわかる気がします。
    それにしてもコロンボの庶民的でかつ権威に媚びない捜査姿勢は素晴らしいな。

  12. ぼろんこ様

    既にどこかで書かれているかもしれませんが、
    ・マイロの事務所は「指輪の爪あと」のブリマーの事務所
    ・スタッフォード夫人の家は「殺人処方箋」のフレミング宅
    と同じセットのように思えました。
    他にも同じような例はあるのでしょうね。

      1. 記憶だけで何となくそうかな、と思っただけなので映像での検証よろしくお願いします。
        マイロの「事務所」と書きましたが、より正確には部屋の中ではなく受付を指しています。

    1. 残念ながら「マイロの事務所」「スタッフォード夫人のマンションの部屋」は、どちらも別物ですね。確かに雰囲気は似ているのですが、事務所はしつらえが違うと思います。フレミングのお部屋は、殺される方ではなく、奥さまが待っている「寝室」の方だと思いますが、ベランダの手すりが違いますね。

  13. ぼろんこ 様
    BS放送分を本日視聴しました。
    中華料理の食事の痕跡、床の靴跡、動揺しなかった電話の音声、そして邦題どおりの決め手と、若干間延びした感はありましたが、堅実な出来で面白かったです。
    気になったのは、「野望の果て」の視聴時にも思いましたが、クラブからかかってきたと称した電話を、
    警察が履歴を調べないのかな?ということ。実際には、言うなれば内線だったわけですから、
    その時点で嘘が分かったと思うのですが……

  14. このエピソードは初見でした。
    冒頭、普通に事故死だと判断できるものを、殺人課のコロンボがいきなり現場に登場する理由性が無く、説明不足を感じました。このシリーズにはこういうオープニングがしばし、あるような気がします。サスペンスだから、そういう事は省略しますよ、ということなのでしょうか。
    スタッフォード夫人役の女優さんの寂しげな目が好きです。ドラマ「逃亡者」にもゲスト出演していた記憶があります。

    1. 殺人課のコロンボがいきなり現場に登場>これはね、大目に見ましょう。本作以外にも、よくある疑問です。

      1. いえ、これはありえることです。
        日本でも、例えば、誰かが川に落ちて死んでいるのが発見された場合、事故死なのか自殺なのか他殺(突き落とされた)なのかすぐにはわかりませんから、初動の現場検証の段階で捜査一課の殺人担当が呼ばれていると聞いたことがあります。
        変死体が見つかったら、他殺の可能性を疑うのは自然なことです。
        そうじゃなかったら、事故死に偽装した他殺が横行しかねません。

  15. このエピソードは初めて見ましたが、犯人が犯行後に被害者に運動靴をはかせるシーンで、「あ~こっち側から結んだら、結び目が逆になるから、死んだ後で偽装のために犯人が履かせたとすぐばれちゃうよ」と思いながら見てまして、まさかこれがオチになるとは。

    これ実際の犯罪捜査でもこのあたりは初歩中の初歩のはずなので、コロンボが発見するまで誰も気づかないというのはちょっと考えにくいですね。
    とはいえそんな細かいことはどうでもよくて、トレーニングやランニングでへとへとになるコロンボとか、砂浜走った後、靴に入った砂をさりげなく犯人の家の花壇?に捨てるところとか、灰皿に置いた葉巻を帰り際にまた拾うところとか、楽しいシーンが満載の回でした。

    1. 砂をこっそり捨てたら靴紐が切れ
      マイロさん「靴紐あるよ」
      コロンボ「いやあ、結べばまだ使えますよ」と
      重要な手がかりの伏線になってますね。
      なんとも、心憎い演出

  16. ご承知と思いますが、ロバート・コンラッド氏は、今年2月8日に84才で亡くなられました。コロンボ作品の主演俳優さんで、ご存命の方のほうが少ないと思いますが、これからも繰り返し放映してほしいですし、ぼろんこさんのブログでも、ず〜っと楽しませていただきたいです。

  17. このエピソードは日テレで放映された際に石田太郎で録り直しているため
    カットされたシーンの声は銀河万丈ではなかったようですね。
    旧シリーズのフルサイズで吹き替えが統一されているのは
    小池版は「ビデオテープの証言」、石田版の「策謀の結末」ぐらいでしょうか。

  18. まずはYouTubeの「刑事ぼろんこチャンネル」登録しました!テーマの再現(特に音色の選び)に熱がこもっているのが素晴らしくて気に入ってしまいました。

    本題ですが、昨日本作「自縄の紐」を見ていてひとつ妙なことに気づきました。犯人はジムで偽装工作をしていたときも、それを終えてジムから出ていくときにも部屋の明かりを消したままだったように見えます。もちろん完全な真っ暗ではなく、撮影のための最小限の照明はありましたが、演出の意図としてはジムの明かりが点いていないということだったと思えます。実際、首を絞めた犯行現場の部屋も同じぐらいの暗さでした。

    翌日の現場検証でジムに明かりが灯されていなかったら、コロンボが真っ先に怪しみそうなポイントだと思います。「明かりを消したままトレーニングをする人は普通いないと思うんですよ」というように。

    にもかかわらず、コロンボの推理に明かりの件はまったく浮かび上がってきませんでした。もしかすると話がごちゃつかないためにシナリオの段階で削られたのかもしれないと推測してみました。ファンサイトでは既に指摘があったりするのでしょうか…?

  19. はじめまして
    ぼろんこさん教えてください
    「運動着を着ていたことは犯人しか知り得ない」というのが、証拠ということのようですが、「彼がそう言っていたんだ」としらを切ればいいだけなのでは?
    どうか解説を…..

    1. ポロンコさん、コメントありがとうございます。この件については、かねてよりファンの間で議論されてきたのです。諸説あるようです。かつては記事本文にも掲載していましたが、私は「決定的な証拠がない」派です。

      1. ありがとうございます。
        このエピソードは合点がいかず、何か謎解きしているものがないかな?と探した結果このページにたどり着きました。
        YouTube見てみたいと思います。

    2. ポロンコさん、私は録画を昨日見ましたが、同じくラストに合点がいかなかったのですが、再度見直すと単純なストーリーだと判りました。コロンボは靴ひもの結び目で他人が履かせたことの証拠だと言っており、同時にウェアも他人が着せたものと断定したのです。ジーンは最後に目撃されたときには背広を着ており、その後トレーニングウェアを着ているところは誰にも目撃されていない。なのに、マイロはそれを知っていたのだからマイロしか犯人であり得ないと結論づけたのです。今回は、ストーリーがやや雑なのかもしれません。あくまでドラマですので、現実なら裁判で立証できないかもしれませんね。

      1. AKECHI様、返信いただいていたことを気が付きませんでした。ありがとうございます。合点がいかないことも含めて、楽しもうと思います。

    3. これは私もすぐに理解できませんでした。
      死体が発見されるまでジーンが体操着であったことはマイロしか知らず、運動靴を誰かにはかされたことをマイロが否定しなかったので、ならば犯人は貴方しかないだろうと結論づけられたわけです。
      決定的な証拠とは言いにくいかな。

  20. 中盤、バディと話すコロンボの背景に映っている赤いキャンバストップのオープンカーは、ダットサンのフェアレディじゃないでしょうか? かなり車にこだわっている番組の中で、日本車が出ているならすごいこと。気になって眠れません。

    1. わざとらしいくらいに長々と映り込んでますよね。しかもセンター(笑)
      当時、ニッサンが米市場に強力にプッシュしていた”プアマンズ・ポルシェ”Zカーの先祖なんだよ、との宣伝なのでしょうか?

      1. 宣伝したいなら、Zの現物をズバリ出すでしょう。それも背景じゃなく、重要な証言をしてくれた協力者の運転で。
        映ってる角度や距離を考えても、明らかに故意の配置です。しかし、話の根幹には全く触れない。別にあそこに自動車が駐めてなけりゃいけない必然性はない。
        1974年といえば、第1次石油危機が勃発し、燃費の悪い大型車(「百円玉をバラ撒いて走っているようなもの」と形容した知人がいます)が敬遠され、スマートな小型車が注目され始めた時代でしょう。
        スタッフの誰か、それも自分の愛車を自慢したいという自己顕示欲のある人の、私物だったと推測します。

        1. IMCDbでよく見ると、すぐ後ろに68年型キャデラックが駐めてありますね。しかもグレーの色で、木の陰が落ちる位置に。せっかく高級車を用意したのなら、なんで目立たないようにするの? そんな使い方ならもっと安い大衆車でも良かったはずでしょ?
          このシーンは、ピカピカの真っ赤なスポーツカー(74年型シボレー・コルベット・スティングレイ)に乗ってる関係者に聞き込みに行くという場面。最新型スポーツカーとコロンボカーの対比がいつも通り見事。直接並ばないとはいえ、明らかに見劣りする同種の、しかも同色の車をを主人公のすぐ背後に配置するというのも不自然な話。どう考えても、劇用車としてわざわざ持って来たくなる(制作予算をかけて、劇用車レンタカー会社から借りる)ような車じゃない。
          やはり「枯れ木も山の賑わい」精神で、スタッフの私物を使ったのではないでしょうか。あいつの自慢の愛車なら、せいぜい目立つように写してやれ、という思いが監督にあったのか。

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