4話「指輪の爪あと」

Death Lends a Hand / 1971

刑事コロンボらしさが確立した初期の傑作「指輪の爪あと」

作品として素晴らしいです。成功を収めた探偵社の社長ブリマー「ロバート・カルプ」のキャラクターも印象的。成功者が調子に乗りすぎて足を踏み外して一気に転落するというシナリオも、コロンボ作品らしくて好きです。「計画殺人ではない」という点ではイレギュラー的な展開を見せます。

コロンボ警部も負けていませんでした。

同業者(事件捜査)による犯罪のエピソードは他にも例がありますが、今回は成功をおさめた探偵です。一見してコロンボ警部を見下し、小馬鹿にするブリマーに対し「この手相は成功しそうでいて、失敗しそうな性格」と、言い返す場面は見逃せません。

運命論者と手相見。

2021年の再放送でこの「運命論者と手相見」のつながりが腑に落ちました。コロンボ警部は死体発見現場で、ケニカット夫人の頬に傷を発見します。翌日ケニカット邸で初めてブリマーに会った時、彼の大きな指輪を発見し、傷が「指輪の爪あと」の可能性がある‥とピンと来ています。それで少し意味深に、「目の前にぱっと灯りがついた気分」「幸先がいい」「ついている」と言っています。そしてそれを「手相見」につなげ、さりげなくブリマーの指輪を観察しているのです。シーンを見直しますとケニカット氏は「右手」、ブリマー氏は「左手」の手相を見ています。すでに‥左利きで左指に指輪を大きな指輪をしている者がバックハンドで殴った可能性が高いと睨んでいる!(加筆:202110月)

ラストシーンでコロンボ警部は「運命なんて信じない」とも言っています。これは手相見が「小芝居」であることも告白しているのです。だから「ケニカット夫人はコンタクトレンズを落としていない」「運良く車が故障したのではない」‥ただし、あの時ブリマーが「のこのこ」自分の前に現れたこと、これは実に運が良かった‥というオチですね。(加筆:202110月)

二つのレンズで別の場面を描写

ロバート・カルプ殺人シーンから隠蔽作業の表現で、犯人役ロバート・カルプのサングラスのレンズに映り込みを利用したのは、とても面白いです。左右のレンズで別々の場面を映し出し、スリリングに仕上げています。ちなみに6話「二枚のドガの絵」では犯行シーンで「ガ~ン、ガ~ン」みたいな音楽とともに画面が揺れていました。(笑)

ロバート・カルプの憎まれ役は最高

ロバート・カルプ俳優ロバート・カルプは他のコロンボ作品でも見ることができますが、この「指輪の爪あと」のブリマー氏の「傲慢」「短気」「高圧的」「インテリ肌」は格別です。特に短気な性格は、ストーリーのいろいろな場所で効果的に描写されています。

ロバート・カルプが毎回同じファッションをしている件

アリバイのダイヤルのロバート・カルプこれはかなり味の良いトリビアです。ゲストコメンテーターさんが発見してくれました。ロバート・カルプが犯人役を演じた3作品ですが、何といずれも「同じ服を着ているのです」。詳しくは→「ロバート・カルプが毎回同じファッションをしている件」をお読みください。

相手の弱みにつけ込んだことが、自分の命取りになる…。

パトリシア・クローリー選挙に有力な情報を教えろとブリマーに脅迫されたケニカット(パトリシア・クローリー)夫人が、開き直ってブリマーを脅迫仕返すのはグッドな設定です。「それだけはいけません、奥さん」「探偵事務所をここまでに築き上げるのにどれほど苦労をしたか…」というブリマーの本音が出ていました。

殺人ではなく傷害致死?

3話の「構想の死角」では「脅迫された相手を殺してしまう」のですが、この作品では、その逆展開をやっています。夫婦関係は一つや二つの失敗で壊れないもの、自分は正直にすべてを主人に話す…と開き直られて逆上して殺害に及ぶのです。しかしよく考えてみると、これは「殺人」ではなく「傷害致死」でしょうか?「殺す気はなかった…」と言っていますしね。
相手の破滅と引き換えに利益を得ようとする発想は、自分にも最大のリスクを発生させるという教訓を感じます。今回ケニカット夫人は利益ではなく復讐の意図でブリマーに逆襲しますが、相手に逃げ道を示すことを考えつけば、命は落とさなかったことでしょう。

ブリマーはコロンボの思い通りに動かされている…

最後は犯人に罠をしかけるパターンで解決を迎えますが、その過程で徐々に犯人を精神的に追いつめて行く手法も見逃せないですね。その中でも、コロンボに示唆され「自宅でコンタクトレンズを探している」シーンはこっけいです。台詞にはありませんが「そうか、クルマの中だ!」と気付いて、修理工場に忍び込むのですが、全てコロンボ警部の「シナリオ通りに動かされている」というわけでした。

原題の「death lends a hand」は乱暴な直訳で「死は手伝います」。最初はピンと来ない気がしましたが、ブリマーが事件捜査に手を貸す振りをしてコロンボに接近したことや、決め手となった「コンタクトレンズ(Lens)」をひっかけたものと思われ、興味深いものだと思えます。

レイ・ミランド

レイ・ミランド殺害されたレノア・ケニカットのご主人アーサー・ケニカットはレイ・ミランド[Ray Milland]で後の11話「悪の温室」で犯人のジャービス・グッドウィン(今回とは風貌が異なる:笑)を好演する名優です。どちらも流石の演技でしてコロンボファンの心を掴んでいます。

オスカー俳優レイ・ミランド

1945年の映画「失われた週末」ではアカデミー主演男優賞を受賞しています。まだ38歳の若々しいレイ・ミランドに会えますよ。Amazon Prime VideoなどのVODで見られる場合もありますので、ぜひチャレンジしみてください。

ギル・メレの音楽

ブリマーがケニカット夫人を死なせてしまってから死体を捨てに行くシーンのBGMに軽快なジャズ音楽が流れます。これはジャズ音楽家「ギル・メレ(Gil Mellé)」によるものです。それに自動車工場のエンディングシーンのBGMもギル・メレ。この曲は、なんと9話「パイルD-3の壁」のエンディングシーンでも同じように使われているの、気づいてました?

ギル・メレの音楽はこの他、5話「ホリスター将軍のコレクション」 、8話「死の方程式」などにも使われています。

刑事コロンボマップ
刑事コロンボマップブリマー邸は「潮風が当たる」マリブビーチにあります。その一方ケニカット邸はもう少しロサンゼルス中心に近い場所で、近くにはハルプリン次長が住むベルエア地区もあります。
マリブ周辺(ブリマー邸)
ベルエア周辺(ケニカット邸)

ケニカット邸は映画「ゴッドファーザー」等にも登場

アーサー・ケニカット邸は、LAでも有名な豪邸「通称ビバリー・ハウス」で、皆さんご存知の映画「ゴッドファーザー」や「ボディーガード」にも登場していることが判明しました。ぜひご覧ください。加筆:2023年12月30日
「指輪の爪あと」のケニカット邸

3年ぶりに本作品を見て、印象が多少変わりました

2009年にNHK BS2(当時)で再放送されたシリーズで、本作品と再会しました。その頃は、1話より順に放送されていなかった記憶があります。
加筆:2012年6月4日にAXNミステリーで再放送されました。それを見ながら書いています。

まず第一に、ブリマー氏は当時感じたほど「高圧的」ではありませんでした。その後の作品「権力の墓穴:ハルプリン次長」「4時02分の銃声:フィールディング・チェイス」などの豪傑を見ましたので(笑)。ブリマー氏は「威張り腐っている」感じより、むしろ「自分をやや謙遜しつつ」「猫なで声ですり寄ってきて」「相手の隙を狙っている」ように映りました。
またブリマーは、ケニカット氏への体面上ではコロンボ警部を小馬鹿にしていますが、実は会う前から警部を「切れ者」だと気付いています。警察署長にコロンボについて下調べをしているのです。初対面の時も「ゴルフバッグ」を発見され先制パンチを喰らいました。

本当に隙・無駄の無い作品

○白バイに停められるシーンでの会話→免許の書き換え
○出口を間違える→ゴルフバッグの発見
○客の秘密を喋りそうな部下を激怒→関係した部下を外す・短気な性格を引き出す
○犯人の逮捕をほのめかす→自動車修理工場へ出向かせる
など、すべてのシーン・台詞がストーリー展開に重要な役割を果たしていて、展開も速く非常にスリリングです。またメガネの映り込みのシーンは、思ったよりも長めで、証拠を隠滅する作業の時間経過と、人を殺してしまったという後悔の気持ちや不安な感情を、台詞無しで表現しているものです。指紋を拭き取る動作など、かなりテキパキしていますし、その反面表情は複雑です。

クライマックスも見事

ピアノで「ガーン」「ガーン」「ガーン」と打ち鳴らし緊張感をあおる。そしてパッと真っ白に照らすヘッドライト。証拠を捨てようとする瞬間を捕らえる。観念したブリマーが犯行を認めて謝る。ケニカットとの会話で仕掛けた罠を明かす。ユーモアたっぷりのエンディング。素晴らしかったです。

受領書をもらう際に筆記用具を忘れている

ブリマーが左利きであることに気づくシーンで、得意技である「筆記用具を忘れる」が出ていました。
→ コロンボはよく「筆記用具を忘れる」件

怒鳴られるジェニング

ジェニングブリマー探偵社の社員でコロンボ警部の案内役を仰せつかったジェニングは俳優:エリックジェームス。社長に怒鳴られたシーンが印象に残ります。彼はこの1〜2年で数作品にしか出ておらず、ひょっとして早死にしたかな…。

ゴルフプロのアーチャー

ゴルフプロのアーチャー一方ケニカット夫人の浮気相手、ゴルフは素人とちょぼちょぼの腕前のゴルフレッスンプロ「ケン・アーチャー」は俳優ブルット・ホールジー。この人は70年代から2010年代まで俳優として活躍しているようです。ゴッドファーザーIIIにも出ているそう。肉眼で見つけたら加筆します。それにしても、コロンボ警部のゴルフの腕前は凄かった!

殺人現場の検証でマッチを借りる

検死官などにマッチを貸してくれるよう頼むが、ことごとく断られ、数人後にやっとこさ持っている人に出会う。
  
監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:リチャード・レビンソン/ウィリアム・リンク
音楽:ギル・メレ

ブリマー所長:ロバート・カルプ(声:梅野泰靖
アーサー・ケニカット:レイ・ミランド(声:横森久)
レノア・ケニカット:パトリシア・クローリー(声:池田昌子)
ケン・アーチャー:ブルット・ホールジー(声:阪脩
 
*本編を見る限り犯人のブリマーはファーストネームは不明です。(ノベライズ:小説版では、マイケルだそう。)これは全69作中、36話「魔術師の幻想」の「グレート(偉大なる)・サンティーニ」と二人のみ。
 
加筆:2023年12月30日

“4話「指輪の爪あと」” への124件の返信

  1. XJR1200さんのコメントを読んで…思い出しました。
    あの印象的な毛足の長すぎるグリーンのカーペットですが、第一話のフレミング邸のシャワールームに敷かれていたものと同一ではないでしょうか?

  2. コロンボが止められた白バイ警官のマシンがハーレーでしたね。
    このあとに作られたドラマCHiPsではKAWASAKIに乗っていて、現実でもKAWASAKIが採用されていたが、ロス五輪(ロケットマンとカール・ルイスが話題をさらった大会でしたね)で日本車では具合が悪いとのことでハーレーに替えたと聞いていたので、少し意外でした。

    犯人がカーペットを這いつくばって探しているのを見て、掃除機かけたらいいのでは?と思いました。

  3.  別な方とのコメントのやり取りで、思い付きで書いていたら(大変申し訳ありません!)、突然閃いたものの論旨がとっ散らかってしまいましたので、稿を改めます。
     本作「指輪の爪あと」も、既に1話「殺人処方箋」にしてもそうですが、『刑事コロンボ』では、家族間のいざこざから殺人につながる主題が多く、一家の主が犯人であるケースも多いのですが、そうした家族噺が多い割には、当時どこの家庭にいても不思議ではない少年少女だったり赤ちゃんだったり、そうした子供がことごとくと言ってよいほど登場しないのが、新旧シリーズ共通の特徴だと気が付きました。子供はいても、16歳以上か成人している人物ばかりです。まるで超少子高齢化が加速する今の日本みたいで、安月給だとしても安定した地位の公務員であるコロンボが、自分の家族や親戚の話ばかりするのに対し、相手側が、とても裕福であっても絶えず気が抜けない会社の社長や個人事業主である犯人の家庭だったりすると、対照的なので余計に気になります。
     アメリカをはじめとする多くの先進国では、大なり小なり少子化が問題になっていますが、1970年代の米国では出生率もまだ2は切ってはおらず(州によって異なるかもしれませんが)、新シリーズの1990年代でも、日本のように深刻ではありませんでした。
     コロンボの家族・親戚自慢とのコントラストを効果的に演出するためなどの省略の美学だと制作者は考えたのでしょうが、こうしたアンバランスさや矛盾を内包し、それを独自の魅力に変換した作品が『刑事コロンボ』だとは言えそうです。
     コロンボは仕事では単独行動が多いものの、そもそもの家族観や結婚観は古い人で、それは、私も同じく古い人間なので、本来あるべき姿だと思うのですが、(特に日本の)10代20代の、自分の趣味を優先し結婚や恋愛を面倒に感じる人が多い世代には、どう写っているのでしょう。
     シャーロック・ホームズは、時にメンタルを病み、危険な薬にはしることもありますが、基本的に独身の自由さを謳歌する「孤独のグルメ」的な人で、彼のほうがコロンボよりも、現代の都会人の気質に近いとすれば、悔しいけれど、10代20代の若い世代がより共感できるのは、コロンボよりホームズなのではないかと、私は想像してしまいます。

  4.  ぼろんこ様がお好きな面白い「小ネタ」の発見が、逆に私にとっては最も苦手とするジャンルでして、皆さんのコメントを読み、実によく細部を観察されていて凄いなあ、と毎回感心するばかりです。
     で、たまには私もその苦手分野にチャレンジしてみたくなりました。
     被害者の浮気相手で、コロンボにコテンパンにやられたゴルフのインストラクターの男性が着ていたゴルフウェアのポロシャツですが、私も時々愛用するペンギンマークのマンシングウエアでした。50年以上昔でも既に存在していた古いブランドだったんですね!
     知らなかったのは私だけで、面白くなかったですか? こりゃまた失礼いたしました。

    1. 仁科雅之様

      こんにちは!
      ”コロンボにコテンパンにやられたゴルフのインストラクターの男性”
      この方、ゴッドファーザーⅢにも出ているとのこと、
      いったい何の役でだったかな、このポロシャツは見たことあるなあ、などと考えてました。

      この役もそうなんですけど、「権力の墓穴」の泥棒のアーティとか、
      あんたそんなに悪いやつじゃない、捕まるな!と、わたしはちょい役をちょくちょく応援しています。
      コロンボがいるので大丈夫なんですけどね。

      1. YUKIゆき(アイス) 様
        >この方、ゴッドファーザーⅢにも出ているとのこと、
         ブルット・ホールジー(Brett Halsey)をIMDb等で調べますと、マイケル・“マイク”・コルレオーネ(アル・パチーノ)の元妻、ケイ・アダムス・マイケルソン(ダイアン・キートン)の再婚相手役として出演しているようです。そういえば、薄っすらとですが記憶があり、私もあの映画をもう一度観て確認してみたくなりました。ありがとうございます!
        >あんたそんなに悪いやつじゃない、捕まるな!と、わたしはちょい役をちょくちょく応援
         私もゴルフは(犯罪的に!)下手ですし、ここだけの話、過去何回も酔っぱらって他人の傘を無意識に盗んだことがある、れっきとした窃盗犯ですし、さすがに尾崎豊の歌のように「盗んだバイクで走り出す」とか、夜中に校舎のガラスを割って回りたいほどの元気はもう無くなりましたが・・・(笑)、自分に内在する心の弱さをデフォルメしているみたいで、こうした憎めないキャラはどこか親近感があって好きですねぇ。
         ところで、今まさに話題のポゴレリッチが来日しているじゃないですか! 1月7日の山田和樹&読響との共演(東京芸術劇場 )では、当初プロコフィエフの第3番協奏曲と当初は発表されていたのが、よりポピュラーなラフマニノフの協奏曲第2番に変更されたそう。私は行けませんでしたが、聴いた友人の話では、「遅いところはうんと速く、速いところは極端に遅く弾き、強弱も通常とは反対だった」とのこと。今回の「デフォルメ」ポゴレリッチは、実際に自分で聴いてみないと、応援していいものかどうか、わかりません(笑)。

        1. 仁科雅之様

          >ブルット・ホールジー(Brett Halsey)をIMDb等で調べますと、マイケル・“マイク”・コルレオーネ(アル・パチーノ)の元妻、ケイ・アダムス・マイケルソン(ダイアン・キートン)の再婚相手役として出演しているようです。
          わざわざ調べて教えてくださり、ありがとうございます!
          わたし、ダイアン・キートンが出てたことも知りませんでした!
          話も全然忘れています。こういう女優のコロンボ犯人も見たかったような。

          >さすがに尾崎豊の歌のように「盗んだバイクで走り出す」とか、夜中に校舎のガラスを割って回りたいほどの元気はもう無くなりましたが・・・(笑)、自分に内在する心の弱さをデフォルメしているみたいで、こうした憎めないキャラはどこか親近感があって好きですねぇ。
           
          尾崎豊の名が仁科様から聞けるとは感激です。
          就職氷河期世代の私は将来そんな氷河期が来るとも知らず、”こーの、支配からのっ、そつぎょおー!” と絶叫しながらピアノを弾いていたものでした…
          今尾崎が生きていたら…?とときどき思います。

          ポゴレリチは、共演プログラムもあるのですか!
          わたしも今回は行けなかったのですが、今回はヨーロッパも台湾中国でもやるらしくしかもプログラムも豊富みたいですね。
          仁科様のお話を聞いてショパンコンクールでの逸話を思い出しました。
          あの演奏を落第させる審査員(馬鹿者呼ばわりしています)の気がしれませんが、今回のお話は微妙ですね。

          それと長くなりますが、仁科様はどこかの回で、バブル崩壊時の為替について書いてらっしゃいましたよね。
          現在FXトレーダ―の身としては、当時はまだユーロがなかったのかあ、
          ここまで円が弱くなるってあの頃誰か考えてたのかなあ、と感慨深いものがあります。この回のころと比べてもすっかり世界は変わりましたよね。

          1. >ここまで円が弱くなるってあの頃誰か考えてたのかなあ、と感慨深い
             YUKIゆき(アイス)様のコメントを読み、更に隔世の感がありました。
             ご存知のように、戦後はずっと固定相場制で、まず1ドル=360円(円は360度だからという俗説は本当かなあ?)という水準からスタートしその後、スミソニアンレート(1ドル=308円)という時代を経て、1973年2月より完全な変動相場制に移行しました。『刑事コロンボ』でいえば、少なくとも9話「パイルD-3の壁」制作時くらいまでは固定相場制の時代だったわけですね。私が1991年に、モーツァルト没後200年でヨーロッパ旅行した時が、今と似た水準で、1ドル=140円ほどで変動していました。
             だけど、円相場はともかくとして、すっかり世相が変わり、尾崎豊が今生きていたら、もっともっと生き辛かっただろうと思いますね。あの歌詞は、今の10代20代には、絶対冷ややかにしか響かない。反抗を通り越して、世の中にあきらめ絶望している日本の若者が多いから。
             ところで、昨日、『刑事コロンボ』のことを考えていて、新たな発見をしました!
             このシリーズは、家族噺が多い割には、赤ちゃんや子供が登場するシーンが極めて少ないですね。23話「愛情の計算」の天才少年は特殊な状況下ですし、40話「殺しの序曲」の天才少女は、もはや子供とはいえない。新シリーズに至っては、若い犯人は登場しても子供は通行人みたいなエキストラを除いて、ほぼほぼ出てこないんじゃないでしょうか?
             その意味で、超少子高齢化が加速する今の日本みたいな架空のアメリカだと思いました。
             現実の米国では、映画『E.T.』とか『トイ・ストーリー』の家族のように、母子家庭や父子家庭の子供が多いんでしょうね。離婚率が高く、当然のように何回も結婚する大人が、多数派ですものね。
             私が『刑事コロンボ』を古くさく感じる最大の理由はそこかな?
             仕事で単独行動は多くても、コロンボの、そもそもの家族観とか結婚観が古いです(大好きですが)。独身の自由(孤独のグルメ?)を好む現代人には真逆。
             数奇な人生を歩むポゴレリッチに、「逆デフォルメ」されたシューマン:「子供の情景」を弾いて欲しいです。新鮮な感動が得られるかも?(笑)

            1. 追記
               固定相場制終焉の時代、『刑事コロンボ』ではもっと後ですね。第2シーズン最終の17話「二つの顔」制作時くらいまで(1973年3月下旬、米国初オンエア)。

            2. (半分自分のための追記)
               新シリーズで子供が出てくる回ですが、思い付くのは、46話「汚れた超能力」でのマジック・マニアの少年ぐらいですかねぇ。
               因みに、グラナダ版ホームズと比較してみると面白いです。あちらは、オープニング映像から悪ガキがいっぱい登場しますし、各エピソードでも子供が絡むシーンが、記憶しているだけでもコロンボと比べると数多くありました。
               時代考証での出生率の差もあるのかなあ。

            3. >このシリーズは、家族噺が多い割には、赤ちゃんや子供が登場するシーンが極めて少ないですね。

              仁科様のあらたなコメントも含めて興味深く読ませていただきました!
              某GBの国の何とかジット、スペア騒ぎではないですけれど、
              コロンボでは、地位も名誉もあるがゆえに追いつめられる犯人に比べてコロンボは温かい家族がありかつ幸せである、というようなことが全編を通じてさりげなく?露骨?に描かれているのでしょうが、
              わたしは、もしかしたらこれは、アメリカ(日本も)のような国では、結局、温かい人間関係よりも財産・地位・名誉ばかりを追い求める人間が多数なことの裏返しなのかな?と思いました。
              ホームズとの比較についてですが、私実はホームズは本も映像も挫折してるんです。イギリス人が最高と思ってるだろう!という理由からではなくて、なんだかピンと来なくて、本は一冊読みとおすこともできませんでした。
              古すぎるからかなあ…でももっと古い時代のもの読んだり見たりしてるしなあ、なんだろ、と思っていたのですが、孤独の自由大好き派として新たな視点でもう一度挑戦してみます。
              新たな視点を気づかせていただきありがとうございます!

              1. YUKIゆき(アイス)様
                 >アメリカ(日本も)のような国では、結局、温かい人間関係よりも財産・地位・名誉ばかりを追い求める人間が多数なことの裏返し
                 なるほど!おっしゃる通りかも知れませんね!
                 『刑事コロンボ』とは、コロンボの魅力が人々に伝わらなくなったとしたら、それは世の中相当危険な時代になっているという、「炭鉱のカナリア」的存在かもしれませんね(比喩が古いですか?・・・笑)。
                 こちらこそ、YUKIゆき(アイス)様とのコメントのやり取りが無ければ、今回のホームズとの比較についても含め、自分では思い付かない観点多々でした。こういうケミストリーが、自分にとって絶えずとても勉強になっており、新たな発見が非常に嬉しく、いつも感謝いたしております。
                 今後ともご教示のほど、よろしくお願いいたします!

              2. いえいえ、それは「チェーホフの銃」とかの、昔からある作劇技術で説明がつくと思います。
                「チェーホフの銃」とは、要するに「無意味な物を登場させるな。銃を出すなら必ず発砲させろ」という原則です。コロンボシリーズ歴代犯人に独身者がやたら多いのは、単に設定を複雑化したくないだけでしょう。妻子が登場する場合、必ず重要な役回りになる。妻がいても子供がいないパターンも、これで説明できます。
                60年代から連載されている藤子不二雄漫画でも、野比家とか源家とか一人っ子がやたら多い。藤子不二雄に限らず、漫画でも小説でも、主人公は一人っ子か、せいぜい兄弟姉妹はもう一人だけ、両親に至っては死別とか海外勤務とかで全然出てこない設定が珍しくない。これも「出すからには必然性や出番が要るから、余計な人物は極力削った」で説明がつく。
                ですので、それは単なる穿ち過ぎだと思いますよ。

                1. ヴォロージャ・ウリヤノフ様
                   ご指摘ありがとうございます。反論は大歓迎です!
                  >要するに「無意味な物を登場させるな。銃を出すなら必ず発砲させろ」という原則
                   上段のコメントで既に書きましたが、要するに「省略の美学」というだけのことですよね。
                   「刑事コジャック」とか「警部マクロード」なら全然違和感ないのですが、家族噺が多いコロンボでは、面白いなあと気付いただけです。
                   もっと言えば、たとえば、自分の子供から「お父さんのお仕事は立派で、尊敬しているし誇りに思っています。父さんが大好きです」と、学校に提出する作文に書かれて内心動揺する犯人を描く、そんな変化球的作劇も、69話もあれば、1回か2回ぐらいあってもよかったのに、個人的に感じました。何せ「家族噺が多い刑事コロンボ」ですから。

            4. >尾崎豊が今生きていたら、もっともっと生き辛かっただろうと思いますね。あの歌詞は、今の10代20代には、絶対冷ややかにしか響かない。反抗を通り越して、世の中にあきらめ絶望している日本の若者が多いから。

              コロンボは。ささやかな?家庭と、あともう一つ、才覚を発揮できる仕事を持っているのが大きな魅力なわけですが、(私は今まで後者にばかり着目していたので、これもまた仁科様からあらたな着眼点を得ることができました)
              ご興味ある方おられるかわかりませんが、昨日読んだ記事を。
              東京や大阪から田舎に帰省したとき同級生らから、なんで結婚しないの?昇進したって?結婚できないから仕事頑張ってるんだねえ、と言われた31歳の女性の話と、FXを始めたよ会社も楽しいよと話したら、結婚もしないでいいよなあ金持ってんだからおごれよ、とたかられた27歳男性の話が載っていまして、ああまあ私ももし帰省したらこんな感じだろうなあ、20代でもまだこんなこと言う人いるのか!と思いましたが、
              これもあきらめと絶望の裏返しなのでしょうか?・・・

              1. YUKIゆき(アイス)様
                 こちらのコメントを読み逃しておりました。
                 「分断の時代」とは「価値観の多様化」の副作用なんでしょうか?
                 みんな、自分が好きなものだけ見ている、そんな時代になっていると実感しています。
                 アインシュタインの名言に、「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」というのがありますが、私は、世間や若い世代や他人がどう言おうと、いくつになっても、その「常識」という自分では気付いていないやっかいな「偏見」を、死ぬまで正し続けてやろうと、ずっと決意し続けております!

                1. 追伸
                   アインシュタインの、舌を出して笑っている写真が好きです!
                   彼も、ピーター・フォークもユダヤ人ですよね!
                   みんな、肝が据わってますねぇ(笑)

                2. 仁科雅之様
                  こちらこそ今後ともご教示宜しくお願い致します!

                  わたし最近、ジュリーの、憎み切れないろくでなしという歌を知りまして、またそのパフォーマンスの中でも奇跡と言える名演を見つけまして、
                  コロンボの初期時代もそうだったのでしょうけれど、生放送あるいは決まった時刻にならないとみられない放送とかで、
                  奇跡のようなシーンや音楽に出遭うことができた時代は、やはり(経験はしてないけど)、元気があって、私がリアルで経験した尾崎のような、追い詰められたような、病んでいるともいえる音楽は必要なかったのかな?と思いました。
                  けれど、ネットがあるから、昔の名演やなにかを発見できるという側面もありますけど、予告なくすごいものを見せられる驚きと感動は80年代でも計り知れませんでしたものね。
                  私、前回 ”アメリカ(日本も)のような国では、結局、温かい人間関係よりも財産・地位・名誉ばかりを追い求める人間が多数なことの裏返し”と、統計を取ったわけでもないのに書きましたが、
                  たとえば逆転の構図、には、あのシスターの名シーンがありますし、
                  日本にも、最近こちらでも話題となっている三谷作品(一部)やいろいろなドラマのように、優しさを感じる名作品がたくさんありますよね。
                  子ども食堂などのボランティアの方々の話を外国の友達にすると驚かれます。優しいね日本人、と。
                  まだまだ捨てたもんじゃない、と思います。
                  わたしも死ぬまで、明日は明日で楽しいだろうが、と歌って生きていきたいです。

                  1. YUKIゆき(アイス)様
                     ジュリーの「憎み切れないろくでなし」と、そのパフォーマンスの中でも奇跡と言える名演って、そんなのが残っているんですか?! 彼のファンの世代に近いので、私もぜひ視聴したいです! 
                     また、尾崎の歌は尾崎の歌で、あの時代、特に必要があったから若い世代が共感していたのだし、また時代の波長が合ってくれば、再評価される時代が必ずやってくると信じています。
                     おっしゃるように、現代人とか〇〇人を一括りにして悪く語ってしまう傾向は私にもあり、いつも後で反省するのですが、それこそ「無意識の偏見」という奴でして、どの時代であろうと、実際は、日本にも世界各国にも、他人への思いやりある心が美しく尊敬に値する人は、無数にいらっしゃいますよね。
                     ところで、三谷さんの話題ですが、昨年の大河ドラマでも同様だったのですが、コロンボ・オマージュのシーンに限らず、シリアスさとコミカルさの一瞬の切り替えの妙に、刑事コロンボの作劇との共通性を感じることがよくあります。
                     大変な世の中だからこそ、深刻になり過ぎず、適当にコミカルさを交えて生きていくって大切だなあと、度々、刑事コロンボからも三谷さんの作品からも教わっています。
                    >わたしも死ぬまで、明日は明日で楽しいだろうが、と歌って生きていきたいです。
                     同感です!! YUKIゆき(アイス)様に見習って私も歌おっと!!!
                    ♪ 盗んだバイクで天城越え~ ♪

  5. 車の排気管に何かを詰めるというイタズラは車社会のアメリカではありがちなイタズラなのでしょうか。1984年の「ビバリーヒルズコップ」では(冗談の意味もあるかもしれませんが)バナナが詰め込まれました。
    ただ、エンジンがすぐかかって回転が上がると一気に排気圧力が高まるので詰めた物がスポーンと飛び出してしまうかもしれませんね。
    最近の車の排気管は後バンパーに大き目の穴があってその奥に排気管の端が見えるものが多いので、このイタズラはやりにくくなったと思います。(イタズラされにくくするためにそうなったのかな?)

  6. ざっとしか読んでいないので、書いてあるのに見落としていたら申し訳ない。
    この作品、皆様の「ここからがコロンボ」という見解に、私も賛成です。
    ところで皆様、秋の夜長の読書に、五十嵐貴久先生の「TVj」はいかがでしょう?
    ビルを占拠した軍人グループに、巻き込まれた素人女性が挑むハードボイルドです。
    彼の作品を半分くらい読んだだけですが、最高傑作だと思います。
    なんでここに書くのかというと、出てくるのです、ジャガイモのトリックが。
    ああ、この人もコロンボファンだな、とすぐにわかります。
    広い意味ではパクリですが、決め手になる使われ方をしています。

  7. この作品、大好きです!
    被害者の夫が、最初はコロンボとロス市警の能力に懐疑的で、事もあろうに、犯人の探偵事務所にも捜査を依頼。探偵事務所は最新鋭の機材と精鋭チームで動くのに対し、コロンボは足で稼ぐいつもの泥臭いやり方。コロンボ不利?かと思いきや、3倍の年俸で雇うという犯人の誘惑に揺らぐことなく、車の排気口にジャガイモを詰めるというアナログないたずらで犯人をワナにはめ、無事解決。
    少年のような笑顔でジャガイモのいたずらの種明かしをするシーンが最高。
    最初はコロンボを無能と思っていた被害者夫を演ずる名優レイ・ミランドが、徐々にコロンボに信頼を寄せて行く様子もうまいと思いました。

  8. 「殺人処方箋」から順番に観ていくと、この4話「指輪の爪あと」で、やっと「刑事コロンボ」の、将棋でいう定跡形になり、ほっと、ひと安心する方が多いと思いますが、3話「構想の死角」より本作が先に撮影されているのに、なぜ「指輪の爪あと」より(クセが有り暗い)「構想の死角」を先に放映したのか、私もずっと謎でした。
    『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 2006/8/10発行)の3話「構想の死角」の頁によると、
    《これからシリーズの全作を順に見ていくに際し、我々が理解しなければならないのは、明るくスマートな知的さを特徴とする『刑事コロンボ』という番組が、製作開始当時には前例のないアヴァンギャルドなシリーズだったということだろう。何よりも撮影のメティが主張したという次の言葉が71年当時の常識の一端を表している。
    曰く「これがミステリーなら、暗く陰鬱なトーンで撮るべきである」――。
    レヴィンソンとリンクは、まさに「コロンボの卵」を立てようとしていたのである。》
    とありました。
    そうなんですよね。我々が歴史を見る時の陥穽は、いつだって結果を既に知っている者からの視点であるということ。その当時は「構想の死角」の暗さのほうが、殺人事件の推理物番組としては常識だったという認識は、とても重要だと思いました。
    そして、「明るくスマートな知的さを特徴とする『刑事コロンボ』」という作風に最も貢献した一人が、紛れもなく、今回の犯人役、ロバート・カルプその人であることを痛感するのです。
    ラッセル・L・メティが撮影を担当しているのは、今確認出来るのは、3話「構想の死角」~6話「2枚のドガの絵」までの4作になりますが、まだ「『刑事コロンボ』とはこうあるべき」というものが無い中で試行錯誤しつつ、全然違った作風の監督による要求に(特に3話と4話は)さぞ苦労したことだろうとお察しします(笑)。

    1.  出先から、事前に書いたコメントを投稿します。
      何故、本作のほうが「構想の死角」より先に制作されたのに、「構想の死角」が先の放映順になったかの考察の補足です。
       推測ですが、
      1.本作は「構想の死角」の計画殺人ではなく、衝動殺人であること。
      2.ゲストスターとしてのレイ・ミランドの俳優としての知名度と俳優としての格が高く、視聴者に「次週はレイ・ミランド出演予定」と予告し期待感を膨らませる効果を制作側が期待した(実際、本作の彼の微妙な心理の移ろいの演技や存在感は素晴らしい)。
       といった理由も有ったのではないでしょうか?
       面白いもので、撮影順に本作から観ていくと、「構想の死角」こそがシリーズ第一作として相応しいと制作側が判断した心理に、説得力ある共感を持てるようになってきました。
       無論、ロバート・カルプの魅力や作品の「眼鏡に映る犯行の後始末」等の数えればきりがないほどの新鮮な着想など、極めて高水準な作品であるという私の評価は何ら変わりません。
       なお、ケニカット邸のプールがある庭園のロケ地は、映画『ゴッドファーザー』(1972)や、映画『ボディガード』(1992) でも使われている場所であることを、両映画の該当場面を観て割り出し、確認出来ました。

  9. はじめまして(^^)

    小学生の頃に家族で観ていたコロンボ。あの頃にこのブログがあれば、家族でも楽しめたのに、などと考えながら楽しく拝見しております。

    この第4話ですが、中味はもちろんですがBGMも大好きです。特にエンディングにて被害者の夫が、コロンボの悪戯した車をちらっと見て去って行くシーンの曲は、胸の鼓動のようにドキドキさせるビートと哀愁がいいな〜と思いました。

  10. こんにちは。気になっていることがありまして、ブリマー邸の玄関そばのカーキっぽいモフモフのじゅうたん、1話の殺人処方箋で犯人が犯行後、後処理をするとき映るバスルームに敷いてあるのと同じに見えますが、いかがでしょう?

    1. コロさん、毛並みはかなり似ています。
      フレミング邸は「かなり緑」が強く「単色」、ブリマー邸は「オレンジ混じりの黄色」中心で「混色」に見えるので、似ているけど違うかな?という印象でした。

  11. 久しぶりのコメントです。
    再び第一話から始まったので欠かさず(録画して)見ています。
    指輪の爪跡…たくさん語ってみたいのですが、本筋と外れたところで驚いたので。
    ゴルフのシーンがありましたけど、スイングが見事すぎました。コロンボなら空振りやダブりがしっくりくるのですが、ピーターフォークは日頃の腕前を披露したかったのでしょうか? 誰かご存知でしょうか。
    いずれにせよ、コロンボ作品は何を何度見ても新たな発見があったりしてとても楽しめます。

  12. ぼろんこ 様

    第四話「指輪の爪あと」を視聴しました。 画面で見られた視力表の話題を提供します。どなたかすでに書いておられたら恐縮です。
    今回事件のキーワードは被害者の装着していたコンタクトレンズとその行方でした。誤って落とすと、見つけ出すのは大変です。そこに至るまでの伏線として、コロンボの運転免許の有効期限が残り一週間であると、白バイの警察官に教えられ、彼は免許更新に出かけました。その会場で、ある女性の眼の検査現場が写しだされ、右眼をふさぐための不透明黒色四角形の器具を充てて左眼の視力が測定されています。そこで使われている視力表を「スネレン視表」とよばれ、アルファベットのC、D、E、F、L、N、O、P、T、Zの10文字の大小を見分けて視力を測定します。コロンボも同様のテストを受けて免許を更新したと思われます。
    一方、我が国では従来から「ランドルト環」と言って「C」字型の環の開いている方向を右、左とかを検査官に伝えて視力を判定していました。
    現在の学校での視力検査は、ガラリと変わったようです。20センチ四方の白い樹脂版の中央に、0.3/0.7/1.0/の視力に相当するランドルト環が書かれた3枚の視力表、「字一つ視力表」を使うといいます。
    ピーター・フォークは右眼の義眼に関わらず、愛車のプジョーのみならず、犯人の使った大型車も普通に乗りこなしているのは、器用なんですね。

  13. 容疑者を追い詰めていく仕掛けはいつ見ても秀逸です。今回の解決法も眼鏡からコンタクトへ変えた夫人が「殴られたときにコンタクトが外れたのでは?」という推理から始まっています。最後の落ちが出てきたときに突然フラッシュバックして数十年前に一度見たことを思い出しました。 一斉にライトが点き犯人が浮かび出されるところです。ポテトを排気管に詰めてエンジンがかからなくするという悪戯もアメリカの悪ガキならさもありなんという感じです。

    今回のよく分からないところは
    1.テラスへの入り口が開いていて奥さんが部屋に入れた。・・・という所です。
    探偵社を運営する社長なら監視カメラにドーベルマンが定番だと思います。危ない人物の素行調査や恨まれることもあるでしょうから。 しかし、多少おかしな点があってもでもコロンボの面白さはナンバーワンです。

  14. ボロンコさん、こんにちは。
    コメント慣れてなくて、随分昔のコメントに返信の形で送ってしまいました。読んでいただけないかなと思ったのでこちらで再送します。

    手相を見る時は”私は運命論者でしてね”、妻のコンタクトレンズが落ちていて運が良かったと言うケニカットには、”私は運なんて信じませんがね。” – このコロンボの矛盾した言動、、今回観て初めて気が付きました。これはコメントだ!と思ったら、とっくに書いてらっしゃる方がいて残念(結構みんな気づくかな)。
    実際のコロンボは、運命に甘んじるよりも、運を引き寄せるために創意工夫や努力を重ねるタイプのように思えます。”私は運命論者”は、手相を見るためにでまかせに言ったっぽいですね、皆さんはどのようにお考えなのでしょうか?
    それにしてもコロンボ、何遍見ても新しい発見があって飽きませんねー。

    1. minminさん>
      先のコメントは消去しておきました。
      「運命論者」の件、確かにね〜
      改めて本編を見直しました。
      手相を見るシーン、コロンボ警部は
      「手相ではなく指輪」を確認しています。
      発見があったので、本文に加筆しますね。

      1. ボロンコさん、
        手相を見るシーン、”コロンボが手相ねぇ…(カミさんがそういうの好きそうだけど)??。”とは思ったんですよ。運命論者と言うのも何からしくないし。最後の種明かしを聞いて、”あー、指輪を見たかったんだ!”と腑に落ちました。
        ボロンコさんご指摘の通り、確かにケニカットは右手、プリマーは左手を見ていますね。こういうちょっとした演出も、芸が細かいですね。

  15. みなさんがおっしゃっているように、毎回見るたびにどのエピソードでも新たな発見がありますね!

    ・初めてケニカット邸に入った時にすぐ、コロンボは夫婦の写真立てを見ている
    ・ブリマーの事務所でランチを食べながらコロンボが推理を披露する時、トマトのサラダにコロンボのネクタイが垂れていて、ブリマーがさりげなくネクタイを拭いて戻している

    本当、何で見逃していたんだろう?って思います。
    直前のシーンや今までのまとめを、頭の中でしていたのかなぁ。

    1. ネクタイが汚れて拭いてあげたのはシナリオに無く、偶然つまりアドリブらしいですよ。
      ピーターフォークは平気で10回以上撮り直しするくらいに完璧主義者だったらしいので、珍しいことですね。

  16. 初期のものでは、初めて見られて感動しました。
    見始めてすぐ、犯人役は奥さんの方なのかも?どちらが殺される?・・と、ちょっとスリリングでした。
    最後に犯人がコロンボの罠にハマってしまって自白してしまったところ、
    同業者に近いのだから、言い逃れ、というか、もう少し上手くできたんじゃないの?と、ちょっと割り切れない気もします。
    そして、日本語訳について。
    現場(げんば)というところを現場(げんじょう)と、2回も(コロンボと別の警察関係者に)言わせていますが、これは警察用語でしょうか。
    そして、コロンボの「因果な商売でして・・」という(日本語の)名台詞は、
    この回で初めて出てきたような気がしますが、どうかな。

    1. 現場(げんじょう)は、確かに警察のスラングで、
      事件が起きたすぐの場所を示すようです。
      それに対し、過去に事件が起きた場所は
      普通に現場(げんば)と呼ぶそうです。
      面白いですね。

  17. こんにちは。コロンボビギナーです。今まで機会がなかったのですが、今回第1回から見始める事が出来ました。何回も見たくなるのも納得の内容ですね。この第4話で気になったのは、タイヤ跡が死体遺棄現場にない、との事です。遺棄後に複数の車の出入りがあったとしても、ない事はあり得ない。矛盾がないのが、コロンボシリーズの最重要点と思うので。ところでコロンボから渡されたコーヒー、ケニカット氏渋い顔してて、多分飲まなかったのでしょうね。インスタントだから。次のシーンで自宅の食事、コーヒーのシーンになってて良くできてると思いました。白バイの警官、横山剣に似てませんか?

    1. W.Hさん>
      実は「タイヤ跡」は私も以前からひっかかっていました。が、まぁ大目に見ています。
      コロンボシリーズには結構「矛盾」が存在します。それを発見したり、納得したり、
      そういうのも楽しめる点かもしれませんね。

      1. タイヤの跡は車種(タイヤ種)を認識できるタイヤ痕みたいなもの意味しているのだと思いました.現場に死体を運んだことは前提でしたから.

      2. 「チキショー、ゆうべ雨が降っただろ? 犯人はその前に立ち去ったんだよ。それでタイヤ痕がほとんど消えちまったんだ。なんて運のいい犯人だ」
        「大まかな車幅ぐらいしかわからん。乗用車なら高級車だ」
        「おや、ブリマーさん。あなたいい車に乗ってますね」
        こういうセリフを入れていればよくなりましたかね?
        「何度も疑われるが、その都度鮮やかに身を躱す」というのは倒叙ものサスペンスの醍醐味です。
        この回は、すべてが繋がっていく無駄のない展開で評価が高い、何気ないシーンさえよく考えたら意味がある(例えば銃を両手で撃つ→この人は両利き)という、緻密な台本だったのに、本当に惜しい。

    2. W.H.さま
      私も「ケニカット氏、コーヒー飲まなかったな…」と気になっていました。私には最愛の妻を亡くした傷心が辛すぎてコーヒーが口にできなかったのかな、と、取れました。浮気調査までしたものの、結果浮気の事実はないと聞かされ、より大切にする思いが深まった(であろう)妻が殺害されてしまったのですから。コロンボの前で理性的には振舞えても、もう自分にはほほえみを浮かべるときは訪れないだろう・・・と、無気力な抜け殻のような感情から、コーヒーを飲もうとするも口にする気が起こらず、一瞬目にとめて口に運びかけてカップをまた戻してしまったのかなと思いました。
      また、コロンボとのやり取りが気丈に感じられ、(人間って気が動転した時ほど冷静に振舞おうとするものだよね)と、感じ入ってしまったのは感情移入しずぎというか思い込みすぎでしょうか。
      翌朝のケニカット邸の広々とした豪邸ぶりがまた悲しさを増して映りました(涙)。

  18. こんばんは
    パイルD3の壁や、白鳥の歌に通じるラストの展開、コロンボの「種明かし」を聞いたレイ・ミランドの、「おいおい・・」という表情、何度見ても最高ですね^^

  19. 刑事コロンボのDVDを全作品買いたいなあと思っています。
    英語の勉強になって面白いと思います。
    犯人役の俳優さんの英語の聞き取りやすいこと
    アイビーリーグでも出ているのかなあと思います。

  20. 先日、(映画版)初代ジェームズボンドだったショーン・コネリー氏が亡くなられました。
    コネリー氏とピーターフォークが映画やドラマで共演することは無かったわけですが、実は1978年にテレビ番組の企画でゴルフ大会でタッグを組んでいるんですね。そしてハンデつきではありますが、見事プロチームを破っているのです。
    二人とも若い頃はかなり上手かったようですが、この「指輪のつめあと」で見られるコロンボのゴルフスイングはプロ並みだそうです。
    日本でもお馴染みの二人が亡くなったことは寂しいですが、こうして話題を掘り起こして感慨に浸っている次第です。

  21. はじめまして。古い海外ドラマや洋画の吹き替え作品が大好きな者です。ミステリーチャンネルで久しぶりに本作品を再見。「墓地でコンタクトの行方を巡りコロンボ
    ブリマーケニカットが車の後部座席で小競り合いするシーン」を見て「小池朝雄→文学座、梅野秦靖→民藝、横森久→俳優座のファン垂涎の競演舞台を観賞しているようだ~」と、改めてコロンボが日本でいまだに愛される要素のひとつ→吹き替えの素晴らしさを堪能しました。

  22. ロバート・カルプの吹き替え代名詞的な梅野泰靖氏が亡くなられましたね。
    ご冥福をお祈りいたします。

  23. こんにちは。いま、水曜日のBSでコロンボさんを放送していますね。
    指輪の爪痕を改めて拝見して、気が付いたことがありました。
    コロンボさんは、銃を持たず、交通ルールもさることながら警察のルールもわざとではないように見せかけて、わざと無視している。日本の刑事ドラマではまず見られない、ルーズさ(^_^;)
    そして、金持ちとか権力のある人に対して偏見や嫉妬やいじけた感情を抱いていないのだと思いました。
    ケニカット氏の立場にではなく、人間として奥様を亡くした方への同情から、コーヒーを自腹で差し出しています。
    黒人の刑事や警察官もよく登場していますね。
    黒のエチュードには、アジア人の執事が出ていましたが、今回もサーバーはアジア人の男性でした。
    人種の入り雑じったアメリカが、素直に正直に描かれていて、感心しきりです。

    1. コロンボ警部は上司の評価や出世を望まみません。
      たぶん上も下も見ていないのです。
      目の前にある事件の解決に没頭するだけ。

    2. このドラマの舞台LAに80年代に住んでた者ですが、海外では家政婦を雇うのは中流階級でも珍しくなく、募集をすれば、やはり移民のアジア系やヒスパニッシュの求職者が多いようです。
      警察官で黒人がいるのは、「黒人の雇用枠」があり、白人で職が占有されないように黒人の雇用を守っているそうです。それに反発する白人至上主義者も根強く存在するのも「アメリカ合衆国」という国ですね。

      1. 警察官に占めるイタリア系移民の数も多いと何かの本で読みました。コロンボがイタリア系なのもアメリカ人にとって違和感がないのでしょうね。

      2. なるほど。
        我が国のお役所でも、〇〇枠はありますね。
        米国でも、お役所気質は同じ、という事ですか。
        そして、多分、ハリウッドにも。

  24. コロナの時節柄、DVDでお気に入りの作品をあらてめて観ています。
    冒頭の拳銃試射のシーンについて、今までは単に
    観る人を引き込む為の演出程度に捉えていましたが、クライマックスで
    クルマも「不具合が有ればすぐに修理に出す」というブリマーの性格や行動を表す端緒も担っているとも解釈しています。
    同じく、冒頭シーンで探偵社の受付女性の少しうわずった
    ピリピリ感ある声音にも至極感心しています。

    1. ブリマーの、この「恐怖政治」みたいな考えが、失脚の原因になったとも言えます。

  25. 本日、録画したのをまた観ています。
    コロンボ氏が捜査の進捗報告でブリマー氏のオフィスを訪問の際、最初ブリマー氏は右手でコーヒーカップを持ちますが、その後、左手でも持っています。

    その後、コロンボ氏が何か紙切れを取り出してブリマー氏に報告書受取りのサインを求めます。サインを左手ですることを指摘すると、わざとらしく右手でもサイン。

    あの何かの預かり証みたいなペーパーは実はどうでもいい類の代物で、コロンボは利き腕を確かめるために行っていますね。
    両方使えるとしても、とっさには得手なほうが出ると思います。

    最期、ガレージでのコロンボのセリフ「あたしゃ運なんて信じない方でしてね」・・、所々にさりげない伏線があって、きっちり回収する。
    一つ一つの小さな手掛かりから推理して真実に迫る、最初から最後まですべて本当に隙のない運びに感心します。

    1. 私の知人にも「両利き」の方がおられました。文字は左、絵は右。気分転換になるようで、無意識に使い分けることもあるようです。

  26. ブリマーはケニカット夫人以前も、同じような手法でクライアントに交渉(脅迫?)し、ビジネスに有利な情報を入手していたのでしょうね。ブリマーの最初の失敗は、ケニカット夫人の「気性」を考慮せず、安易に交渉を持ちかけたことです。

  27. 【原題解釈】
    Death Lends a Hand
    直訳すると、「死が手を貸す」。
    死が何に手を貸すのでしょうか。コンタクトレンズが決め手になるので、lendsとlensの音を引っ掛けただけにしか思えません。もっと深い意味があるのかしら。

    1. 単純には、~が手伝うという意味ですから、
      殺害されたケニカット夫人が(装着していたコンタクトレンズが重要なアイテムとなって)殺人を立証する手伝いをしたという風に解釈しました。

      ロバート・カルプ演ずる、かなり腹黒く尊大で嫌味たっぷりの人物像が、コロンボによってラストシーンですべて粉々にされる。
      ある種の痛快な感じも気に入っています。

  28. 改めて「指輪の爪あと」見ました(何度も見てますが…)
    プリマーは切れ者ですよね。探偵を職業にしているだけのことはある。
    コロンボが夜、アーチャーに聞きこんでいる姿を見張らせて、「二人が
    何を話しているかはよくわからない」という報告を聞き、直ぐに、
    アーチャーとケニカット夫人のデートを調査させていた海兵隊カットの
    男を海外に出張(逃亡)させています。
    その割に、自宅のテラスの窓のカギをかけ忘れていて、ケニカット夫人
    の侵入させています。こういう所が、少し間抜け…。

    あと、コロンボの切れ味ですごいと思ったのが、アーチャーがケニカッ
    ト夫人のことを「エドナ…」と言いかけたところで、二人の怪しい関係
    を確信しますね。
    それから、コロンボは突然「空想みたいな、実は核心に迫ったストーリ
    ー」をプリマーに披露しますが、まだ、そんなに状況証拠をつかんでい
    る感じでもありません。
    思うに、探偵社が二人の怪しい仲を調査し、決定的な証拠をつかんでい
    るはずなのに、ケニカット氏に伝えていない(大騒ぎになっていない)
    →どうしてだろう→真実を伝えずに、それをネタにゆすっていたのか?
    →大金を要求するとかゆすれる大事な相手が死んでしまっているのは、
    なにかトラブルが発生したのか→夫人は犯人にカッとなって殺されたの
    か…
    という話をつなげていったということでしょうか。コロンボの方が切れ
    味上手だったということですね。

    1. コロンボがケニカット氏に「夫人の異性関係について」訪ねた時に、彼が少し心の動揺を見せたこともヒントになりますよね。

  29. 『うちのかみさんがね』
    初期は かみさん って言ってない

    途中 ゴルフ場でコーチ相手にの会話
    『で 家内もスポーツをしろって……』
    って言ってるんですよね

    ある意味貴重です

    プジョーが本格的に出てきたり 色々コロンボシリーズの骨格が決まっていくのが見える名作でした、改めて見てみて。

    ケニカット邸宅でのできごと。 手相を見る刑事さんなんていないでしょ普通(笑)と見ててホントに笑ってしまいましたが、そこからの出口間違えて→クローゼットあけてゴルフバック発見→ゴルフレッスン場行って、の流れは秀逸

    殺人シーンのサングラス映りこみも斬新だし、ほんとに名作です

    1. 家内>なるほど!
      クローゼットあけてゴルフバック発見>ですよね、話の流れに無駄がないですね。

  30. 無粋な深読みすると、ここでトリックとして使ったコンタクトは違法収集証拠になるので裁判では使用されない。(鑑識に回しても被害者のモノでないので証拠採用されない)むしろ犯人があきらめて、べらべら自分から自白した事が最後のツメだったんではないでしょうか。そこまで読んで引っかけやったなら、ほんと名刑事ですね。

    1. コロンボの場合、決定的な証拠がなく、ひっかけて自白させるというのがよくあるパターンです。
      そこまで読んで、というより、それを目的にやってますよね。

      1. そうですね。自分で犯行を認める〜っていうのが、美学にもなっています。

  31. コロンボのゴルフの腕前、大したものです。若干のオーバースイング(笑)ですが、間違いなくシングルプレイヤーですね⁉️
    PGAツアーペブルビーチプロアマに招待されてもおかしくないでしょう。(笑笑)
    随分と久しぶりにこの作品を観て、以前はあまり気にしなかったレイ・ミランド、この人の演技。あらためてみて流石ですね。最後の方のコロンボとのやり取り(両手をポケットに入れての会話、目線の動き、などなど)
    ほんと素晴らしい。

    1. 今日は
      レイ・ミランド、大富豪に相応しい貫禄。とっても素敵

      ご指摘の彼の仕草(他にも2015年、タップおばさんも同じようなコメントあり)ですが、これは役者さんのくせだと思ってます

      1950年代の名作『ダイヤルMをまわせ』
      この作品大好きで難度も見てますが

      グレース・ケリー演じるヒロインを窮地に追い込むヒモ同然の旦那の役がレイ・ミランドなんですが

      自宅の中で 動き回ったり止まったりスーツのポケットに手を入れたり……

      20年たっても 頭髪が薄くなっても、仕草は若いときのまま(笑)

      コロンボのレイ・ミランドを見てると『ダイヤルMを見てると』思い出します

      1. 心夏さん、いつもコメントありがとうございます。誤字は修正いたしました〜。これからも、どしどしコメントください!

    2. ミランド>劇画だったら「むむっ」みたいな、ちょっとした反応など、好きです。

  32. 皆様こんにちは。
    楽しみにしていた「指輪の爪あと」ズバリの邦題ですが、再放送で見ていたところです。
    舌平目のクネルでランチとは羨ましい(しかしワインが赤というのは?)

    綿密に練られたシナリオに、重厚な配役、私も傑作だと思いました。
    ※ケニカット夫人のアテレコが池田昌子さんというのも良かった。

    ところで、
    ブリマー氏のキャデラックを故障させる ⇒ 修理工場へ ⇒ トランクにコンタクトレンズを仕込む。
    簡単なトラブルならすぐに判明しそうですが、完璧を求めるブリマー氏の性格ゆえ、修理工場へ出すように指示。
    これは一種の囮捜査なのかな?と思ったりします。

    ※麻薬シンジケートのリンカーンを盗んで同型式のクルマとすり替え、アンダーフロアに仕込まれたヘロインを発見するなんて、フレンチコネクションではさらに手荒なことをやってますが。

    高給のエサをちらつかせて自信満々だったブリマー氏、最後はコロンボ氏の術中にはまった上に大切な関係だったケニカット氏からも軽蔑され、哀れな印象でした。
    関係する人間それぞれの心の奥底に潜むものを見事に表現していたと思います。

    1. ざんぱのさん、失礼します。
      あのワインって白のように思います。シーンによっては赤っぽく見える箇所もありますが、色としてはウイスキーを薄めた感じに近く、でもワイングラスなので白ワインかなって。実は先日、激安のチリワインを飲んだんだけど、かなり色がついていて、このワインに近かったです。(ブログにも写真をアップしております。お暇なら「suna8’s blog」へ…)
      でも、ほんと、コロンボってあの風貌なのに、強引なことをやりたい放題ですね。そこも楽しいんですけど。

      1. 当方、以前に家具の仕事をしていたこともあり、映画やドラマのインテリアでセンスの良いセットがあると
        どこのメーカーか調べたくなったりします。

        例えば、先日のエピソード「指輪の爪あと」については、
        http://frugalmaterialist.com/get-the-look-columbo/

        上のサイトにブリマー氏宅の画像がありますが、氏の好みをさりげなくアピールしていたりして、中央にある椅子はイームズかなと思いました。
        好きなデザインです。
        —————————–
        すなさん、こんにちは。
        “suna8″という文字列は微かな記憶がありますが、別人かな?

        例の食事のシーンをコマ送りで見てみると、やはり少し色が付いているようです。ロゼワインという可能性もありますね。

        当方、定年退職して限りなく暇な年金生活です、ブログのご紹介ありがとうございました。

        1. 問題のワインですが、確かに白ワインでも琥珀色のものがありますね。赤ワインでタンニンが凝固して薄いレンガ色になったものも見たことがあります。
          所長自身の趣味とかこだわりを示すような感覚で、マニアックなものを出したという解釈もできると思います。
          従って、あれは白ワインだったと解釈いたします。
          かなりすっきりしました。

  33. 初めて観たんですが、初期の雰囲気満載の秀作ですね!
    証拠を掴んでないにも関わらず、シナリオ通りに犯人を動かす!心理的には犯人側に立って、焦っている自分がいるんですよね(笑)
    最後、コンタクトレンズは2つとも着いていたというオチは、「おお!来たか」と震えました。
    タイトルは忘れましたが、「犯人の使った手袋の裏地から指紋が出たんですよ」というコロンボのブラフに犯人が自白。
    連行後の彼のつぶやき
    「指紋?そんなもん取れる訳ないだろ?」
    を思い出しました。
    確かクルーズ船が舞台の作品だった様な。
    コロンボのブラフ、結構好きです(笑)

    1. 歌声の消えた海 「Troubled Waters」 ですね。 個人的に大好きな作品で BlueRay で何度も繰り返し観ています。 子供の頃 NHKで観た時にはコロンボの狙いがゴム手袋の裏についた指紋ということで、あまりの発想の凄さに感動すら覚えたことを昨日のことのように覚えています。 この作品ではコロンボのカミさんが同じ船に乗っていてひょっとすると「初登場!?」と期待させるようなシーンもあり、ワクワクするような演出でしたね。

  34. ・ケニカット氏にコーヒーを提供
    ・コロンボとブリマーに食事を用意する
    ブリマーの給士が2回登場しますが、どちらでも映っている時間はほんのわずか。
    しかも引きの映像のため(顔がアップで映っていないため)断言はできませんが、
    アジア系の顔立ちに見えるのですが、日本人という設定でしょうか?
    コロンボ作品には、たびたび日本人(という設定の人)が登場しますが、この給士もそうなのでしょうか?

  35. 刑事コロンボは
    ぼくが小学生の低学年の頃
    土曜日の夜8時に放送しておりました。
    姉の影響で毎週見ておりました。
    中学生の頃たまにNHKで再放送したりしてましたが、
    高校生の頃日テレの金曜ロードショーで放送して感動してハマりました。
    周期的にNHKで放送してくださり、
    40年年以上前の番組を見られることに
    感激しております。

    1. ですよね。
      ということはコロンボの日は「8時だよ全員集合!」は、見ていなかったのかな…。
      コロンボがない日は、全員集合を見ていたんですよね、きっと(笑)

  36. 『指輪の爪あと』をはじめてちゃんと見ました。
    アーチャーを尾行していた海兵隊のように髪を刈り上げた男が、ブリマーの部下であることは探偵社でわかりましたが、
    所在がわからなかったですよね。
    奥さんとその子供に聞き込みに行きましたが、出張先はわからず。
    それ以上は調べなくても良かったのですかね?
    何か中途半端な気がしました。
    最後の自動車修理工場でのライトが当たるシーンは『パイルD3の壁』を思い出させますね。
    ロバートカルプと言えば
    『アメリカンヒーロー』を思い出させます。

  37. 今日もリアタイ視聴です。再放映回数がどっちかという少ない方で視聴機会が少なかったせいか。これまでの印象は強くなかったんですが、今回ようやく構成、演出のタイトさに気付いたというか。まさに「コロンボ」というドラマの形式がここで確立した、という感じ。鑑識の報告書にコンタクトレンズ着用の記述がないなんてあるだろうか、とは思いますが、それは大したことじゃない(オイオイ)。名優たちの競演のドラマの味わい。米ドラならではのアメリカンドリームな「成り上がり上流階級社会(笑)」描写とそれが一瞬で崩れる砂上の楼閣さ、の落差。小道具の一つ一つまで無駄のない場面と緊張感。虚々実々の駆け引き。ユーモア。

  38. はじめまして!こちらのサイトはかなり前から見させていただいていますが、初めてコメントさせていただきます。ぼくは今25歳で中学3年のころ「殺人処方箋」の再放送を観て以来、コロンボのファンです。主さん含めて他の投稿者さんと比べると圧倒的にファン歴は浅いですが、こちらでいろいろ知識や見解を深められたらな、と思います。

    主さんと同じくぼくもこの作品が一番好きです。同時に、毎度人気投票が開催される度にランキングが低いことにはちょっとびっくりさせられます。伏線の貼り方やクライマックスなど作品としての出来はもちろんのこと、Gil Melle による劇中BGM は全エピソード中で最も秀才で、素晴らしいスクリプトをさらに際立たせていると思います。特に冒頭のコロンボ登場時やエンディングなどで流れる、サックスによるエモーショナルで渋いナンバーは、葉巻を燻らせながら推理にふけるコロンボ警部の姿を見事にサウンドに投影している、まさに「コロンボのテーマ」とも言える佳作でしょう。彼は「ホリスター将軍のコレクション」、「パイルD-3の壁」、「死の方程式」でも音楽を担当していて、前者2作には同じナンバーがエンディングなどで使用され、「死の方程式」の冒頭の暗室シーン、ロジャーがカートに乗って登場するOPクレジット、ロジャーとビショップがバーで楽しむシーンで使われるエレキギターが印象的なナンバーなど、全ての作品通して素晴らしいトラックが多いです。

    主さんもご指摘の通り、Gil Melle に限らず同じ作曲家が音楽を担当したエピソードが他にもいくつかあるみたいなので、ストーリーやキャストだけではなくコロンボ警部のように細かい点にも注目しながら、これからもシリーズを楽しんでいきたいと思います。

    1. Gil Melleの話題、「死の方程式」に加筆させていただきました、ありがとうございます。

  39. はじめまして。
    冒頭でいきなり両手で拳銃持って撃ってますが、普通両手で撃たないよなあと思ってたら両利きだったというちょっとした伏線だったんですね。
    射撃の練習ではなく拳銃の調整のための試射なのでいちいち持ち換えなくてもいいから便利ということでしょうか。
    けっこう昔から何回も見てますがはじめて気づきましたのでついコメしてしまいました(笑)

  40. ぼろんこさん、原題の解釈どうもありがとうございます。邦題もいいですが、原題もしゃれていていいですね。本作ではコロンボの愛車がしっかり登場します。手相を見ながら、指輪を確認したり、気の弱いゴルファーには強い態度で臨んだかと思えば、見事なスウィングを一発披露したりと、コロンボのいろんな側面が見られるのも魅力です。犯人が帰宅したところを被害者が座って待ち構えているシーンは、第2話の死者の身代金でも似たようなシーンがありました。

  41. 旧作コロンボの評価点として良く挙げられる「話の明快さ」「痛快さ」「テンポの良さ」を見事に網羅してる話。
    初期の傑作の割りに人気ランキングで大抵やや低い順位の傾向があるのは、
    同シーズンで似たようなタイプの人気作「二枚のドガの絵」や「パイルD-3の壁」があるせいか。

    1. 9/18からNHKBSで旧作がスタート。パイロット版2作を含め初見なので毎回ワクワクしています。
      旧作コロンボの特徴は「話の明快さ、痛快さ、テンポの良さ」なのですね!今後も楽しみです。
      それにしてもケニカット邸は豪邸ですね。お庭がテーマパークみたいでびっくりでしたが、お宅の中ももっと見せて欲しかったなあ。

      1. じぇれみいぶれっとさん>
        確か‥7話「もう一つの鍵」のチャドウィック邸のお庭も広いですよ。

  42. メガネのレンズの映り込みシーンが非常に長かったのですが、このままコロンボが登場してドラマが延々進行。最後にカメラが下を向き両手に手錠が掛かっているシーンで終わったら凄いなと想像して1人でニヤニヤしてしまいました。

  43.  2015年10月02日以来そのままのようですので、調査結果です。ケニカット邸は、ゴッドファザーの映画プロデューサーの自宅と同じ屋敷です。「動く標的」、「ボティガード」でも使用されてます。(回答は忘れたころに来る!?)

    1. 私も今回のNHK「ゴッドファザー」放送で「!!」と思った一人です。
      あれ!!これはどこかで見たことある!?? という…… コロンボはもはやBGMのように見ているのですけれど、ここまでサブリミナルに私のアタマに食い込んでいたとは、コロンボファンとしては嬉しい年末となりました。

  44. みなさん、コメントありがとうございます。「指輪の爪あと」に3票追加します。
     
    マムワルカメコさん「祝砲の挽歌」も、1票追加します!

  45. 「指輪の爪あと」は昔nhkの放送で初めて観て、コロンボファンになった作品です。同級生との「コロンボ観た?面白かったなあ」という会話憶えています。コロンボの目のつけどころ、犯人の落とし方には度肝をぬかされました。10月から夕方5時が至福の時です。何度見ても面白いですね。
    私の1票は「指輪の爪あと」か「祝砲の挽歌」のどちらにしようかまだ迷ってます。

  46.  本日BS-TBSにて再放送。
     レイ・ミランドに同情しそうです。『ダイヤルMを廻せ!』の妻に浮気され、当話でも浮気された。前者では殺害しようと企むけれど、当話では不倫妻でも恋しいみたい。何だか切ない。
     ちなみに『ダイヤルM』は1998年にリメイクされましたね。遺産目的で妻を殺そうとするのはマイケル・ダグラス。日本テレビが吹き替え版を作ったらマイケルを吹き替えたのは船越栄一郎さんだった。 船越さんの声質は「殺意の斬れ味」同様溶け込み方が足りない気もしますが、英語音声と切り替えながら聴いてみるとあっマイケル・ダグラスの声と似てるんだと感心しました。二時間サスペンスドラマを音だけ聴いているような気分になりますよ~。

  47. レイ・ミランドに改めて注目して見直しました。
    妻の遺体の確認後、意気消沈している様は見事でした。
    それでいて「自分も容疑者だろう?」とコロンボにアリバイを説明する様は、知性を感じます。
    「真犯人を見つけてくれ、君のためにも」とスマートに圧力をかける様は、下手に偉ぶらない器の大きさを感じます。
    そしてコーヒーを手渡したコロンボに感謝を述べる態度は紳士的です。
    全体を通し、佇まいがいいですね。
    エンディングではコロンボの最後の言葉に対し、「え?それってつまり・・・」
    という表情を浮かべて車の下を覗こうとし、
    やっぱり止める。
    ポケットに両手を突っ込んでコロンボに続く。
    面白い仕草が非常に魅力的でした。

  48. まさに「THE COLUMBO」とでも言うべき名作だと思います。ぼくの大好きなコロンボ警部のキャラクターも「構想の死角」と本作で確立した印象です。全体が緊密な構成になっていますが、時折すっとぼけて見せたり、ゴルフの腕を披露したり、子供と遊んだりと警部がらみのシーンも多く存分に楽しめます。
    犯人ブリマーの神経をとことん逆撫で、クライマックスの修理工場に向かわせるくだりは何度観ても秀逸です。この「何度観ても楽しめる」というのも良作の証です。

  49. 初めての衝動的殺人事件でした。
    とはいえ、第一話から強敵が続いています。
    今回の犯人の動機には、「死者の身代金」でレスリーが犯した決定的証拠と
    相通じるものがある。つまり有能で自信家である成功者は、自分の思考が
    全てであり、それ以外の価値観を過小評価してしまう。そこに、大きな
    落とし穴がある。コロンボは、事件解決の落とし穴を掘る名手。
    この回でも「女房」と言っていますね。
    それはさておき、
    犯行後のサングラスに映る証拠隠しの映像は、何なんでしょうか?。
    2つの映像で、しかも小さいので、詳しく観れませんよ。
    これは「第三の終章」の犯行時も3映像同時という同じものでした。
    時間短縮のための良い手法ですね。
    ここでは、犯人は目をあけっぱなしで、疲れるでしょうけれど。
    遺体を放り出した後で、車はそのタイヤ痕を鮮明に残して行った。
    映像でも明らか。
    それにしては現場検証で「残念ながらタイヤの痕は有りません」だって。
    まあ、そういう前提で。。。
    ゴルフインストラクターのウソを見破る場面が興味深い。
    「さらば警部補」でウソを見破る方法をコメントした。インストラクターは
    自然体で本質を臆さずズバリ話すということをしなかった。途中で不利に
    なる言葉を言い直したのだった。分かり易いウソではあった。
    このことから、コロンボが相手のウソを見抜くのは、ほぼリアルタイムと
    言って良い。ただ相手が犯人である場合、そのウソがウソだとえん曲に追及
    するのは、リアルタイムではなく捜査の進行に合わせた適切な段階となる。
    つまり、ウソを溜めておいて、他のウソや事実と絡めて効果的に犯人へ
    ぶつけるのである。
    中盤以降で犯人はコロンボを買収するという、最もやってはならない挙に
    出てしまった。これで、完全にコロンボの術中に落ちたと言える。
    坂を転がり始めた。まさに「殺人処方箋」フレミングの言う
    「見くびっていた連中」の類です。
    この買収工作による失敗は「狂ったシナリオ」でも出てきた。
    墓を掘り始めたとき、犯人は居ても立っても居られず、現場へ直行して
    しまった。別に興味を示さず行かなければ良いようなものだが、
    術中に陥った身としてはそうもいかないのだろう。これは「殺人処方箋」の
    最後の落としどころとも共通している。
    犯人の「良い奥さんだったのに、バカだった」という言葉は、とても印象に
    残る。これは奥さんが過ちを悔いていたこと。更に犯人の誘いに乗らず
    頑として夫の信頼に応えようとした至誠によるものだ。奥さんの至誠が犯人の
    魂にも突き刺さっていたことは、犯人の善い心を呼び覚ますせめてもの
    救いです。
    ケニカット氏とコロンボとの最後の会話は感動ものです。
    ・発見されたコンタクトレンズはニセモノで、それを犯人が隠そうとした
     行動が決定的証拠
    ・車の故障も仕組んだワナ;運なんて信じないコロンボ
    ケニカット氏も舌を巻く、なんというコロンボなのだろう。
    「殺しの序曲」で語ったように「せっせと働いて、もっと時間かけて、
    本を読んで、注意深くやりゃ、モノになるんじゃないかって。なりましたよ」
    この言葉が深々と伝わってくる感動の名場面です。
    奥さんの至誠、犯人の反省と合わせて、素晴らしい締めくくりでした。

    1. もう一度、読み返しています。長文のコメント、何度読んでも楽しめます、ありがとうございます。

  50. これなら裁判でも勝てそうですね。新聞界の愛妻家大者の敵ですから。
    最後、ワナにかけて動かぬ証拠を犯人の行動で捉えたラストは、
    切れ味最高で、スカッとします。

  51. 今回のBS-TBSでの一挙放送がとっても楽しみです。特にこの作品が待ち遠しい。
     
    ケニカット邸ですが、ゴッドファザーにも使われていたのではないか?は調べておきます。
     
    この作品に3票追加します。

  52. シリーズとしての第1エピソード、また無名時代のスピルバーグが監督、という話題性もあるのか、「構想の死角」の方が語られる機会が多いようですが、私は「指輪の爪あと」こそが(人気の「二枚のドガの絵」をも抑えて)歳1シーズンの最高傑作だと思っています。何でこちらを第1エピソードにしなかったのでしょうかね(撮影は先だったということですが)。

  53. はじめまして。
    指輪の爪あとは傑作ですね。
    ところでケニカット邸ですが、ゴッドファザーにも使われていたのではないかと思ってます。
    Part1の冒頭でハリウッドの映画プロデューサーの自宅として使われていたのと同じ邸宅なのでは。
    機会がありましたらご覧ください。

  54. ロバート・カルプはここでの演技がよほどコロンボスタッフに絶賛されたんでしょうね。
    そうでなくてはep12、ep21と早々とゲストスター出演をするなんてありえないでしょう。
    原音で聞くと、ロバート・カルプって相当低音なんですね。
    吹き替えた梅野さんの柔らかい声質とはずいぶん違っていて驚きました。

  55. ありちゃんさん、コメントありがとうございます。ゴルフのレッスンプロに、自分のゴルフの腕前を見せつけるシーンも、爽快でしたね。

  56. 始めまして。
    コロンボで一番好きな話です。
    最後のコロンボの子供の頃の
    話やゴルフの先生に説教する所等
    カッコいいコロンボが見れます。
    また、お邪魔します。

  57. とっしーーさん、こんばんは!
    「ゴルフのインストラクターのウソを見破る」のは、彼が「言訳前提」で応対しているからかな。その逆、「歌声の消えた海」のロイド・ハリントンは即座に「シロ」と判定されますね。後ろめたさ…は態度に出るのかな。

  58. 今日は、英会話の体験レッスンに行ってきました♪
    パツキンの外国人の先生と、趣味の話で盛り上がって良かったです(´ー`*)
    それにしても、英会話のスタッフは美女揃いで
    最高です(笑)’`,、(‘∀`) ‘`,、
    そして・・ヱビスビールを飲みながら、コロンボ鑑賞会です、クウウ~~たまりません(笑)
    2~3回目ですが、
    やはり最高の回だと思います!!
    ぼろんこさんの言われる通り、無駄・隙のない展開、クリーンかつ効率的なシナリオ♪
    事務所を案内した兄さんとのクールなやり取り、アメリカ風な感じがあって良かったですし、レイミランドの素晴らしい存在感&演技力。
    しかし、
    ブリマー扮するロバート・カルプ、アリバイのダイヤルとはまた違って、新鮮な雰囲気を醸し出しています。
    この二人の役者さんは、好きだなぁ~~!
    後半、レンズはでっちあげですが、罪を立証するのはブリマーの行動、状況証拠・・犯人を追いつめて自白させるテクニックは、
    コロンボしか出来ない高等テクですね!(^^)!
    ジャガイモの下りも、最高のエンディングで素晴らしい☆☆☆
    しかし疑問があります。
    コロンボが、夫人の浮気相手のゴルフのインストラクターのウソを見破りますが、どこで見破ったのですかね??
    刑事の勘かな。
    コロンボのゴルフの腕前もGOOD!!
    その時の髪型、カッコ良さげだったので、今度美容院でマネしてみまっす(笑)

  59. 転校生はさびしんぼう さん、書き込みありがとうございます。「奥様がなぜプリマーの家」「第三者に漏らしていないか」は、確かにそうですね~。「すでに、信頼できる一人に相談した」と言えば、殺されなかったかも…。
    「ゴルフのレッスンプロ:アーチャー」ですね。なかなか良いは俳優さんだと思いました。やはり有名な方だったのですね。出演作品などを調べたいです。
    この作品に1票追加します~。

    1. ぼろんこさま
      ゴルフレッスンプロ役のブレット・ハルジーさんは、こちらのブログで「ゴッドファーザー3」に出演されていると知り、調べてみたら、ケイ(ダイアンキートン)の再婚相手としてパーティーのシーンなどに出演していたようです。年齢を重ねて堅実なセレブの風格あるたたずまいのある素敵な男性役をやられてピッタリなルックスだったと記憶しています。ゴッドファーザー大好きでよく見返しているので、次に見た時により目を凝らしてチェックしてみようと思います。情報ありがとうございました。

      ところで、最近再放送の録画をきっかけに、なつかしのコロンボにはまっているのですが、このブログを開設していただきどうもありがとうございました!作品を見ては感動をかみしめたり、皆さんのコメントで勉強させていただいたりと頼りにさせていただいています。また気になることがありましたらお邪魔させてくださいm(__)m

  60. 先週のBsのコロンボは、この作品でした。
    本当に初期の傑作ですね。
    奥様がなぜプリマーの家にわざわざ入りこんできたのか未だに理解できませんし、奥様が彼を訪ねたことを第三者に漏らしていないかを疑わないーなど細かい突っ込みはありますが、ラストのダクトにイタズラをした子ども時代の話など、脚本家のレベルの高さに唸るばかりです。
    そういえば、浮気のインストラクターを演じたBrett Halseyは、息の長い俳優ですね。

  61. yasさん「穴が空くほど観ている」のですね!「運命論者」が「運なんて信じない」ですね!素晴らしい気付きです!感動しました。

  62. 僕が生まれる前の作品、初代コロンボだけが好きで暇なときはほぼ毎日、それこそ穴が空くほど観ていますが、僕はこの指輪の爪痕が一番の傑作だと思います。
    展開にリズムがあり、陽動で犯人を手玉に取り続け追い込んで行く様が面白い。観ていて、何故か一番落ち着く。
    導入の手相見で自分を運命論者とし指輪確認、最後の「私は運なんて信じない」はしびれます。少々強引なラストですがね。

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