スーザン・ダマンテ

29話「歌声の消えた海」で、看護婦メリッサを演じました。さりげない優しさが演技に出ていました。死体の検査をする場面では少し緊張した表情でしたね。

特に男性のコロンボファンから人気が高いキャラクターです。ブログぼろんこでは「スーザン・ダマンテ・ショウ」と記載しておりましたが、一般的となった「スーザン・ダマンテ」に書き換えました。(加筆:2020年10月)

映画「アドベンチャー・ファミリー(1977〜)」にも出演していて、むしろそっちの方が有名だと思われます。子供の頃に見たような気もするのですが…機会があったらもう一度見てみたいです。

ソレル・ブーク(Sorrell Booke)

ソレル・ブークは、独特の風貌が可愛い雰囲気を醸す俳優さんです。24話「白鳥の歌」で、レコード会社プロデューサーJ.J.ストリンガーを演じています。
40話「殺しの序曲」の被害者・バーティ・ヘイスティングでは弱気な性格ながら、犯人オリバー・ブラントに「一矢報いる」べく勇気を振り絞りますが、あっさり殺されます。撃たれて床に倒れる演技も抜群に可愛かったです。

加筆:2023年2月3日

ダイアン・ターレイ・トラヴィス

登場回数8回を誇るエキストラ女優

多数のコロンボ作品にちょい役で登場している女優さんを発見しました。ほぼエキストラのような扱いですが、たいへん興味深いです。

10話「黒のエチュード」では、楽団員ポールを吊るし上げる理事会のシーン。向かって右側に座るメガネの女性がダイアン・ターレイ・トラヴィス。おそらくこれが初登場だと思われます。
14話「偶像のレクイエム」ではパークスが車に跳ねられた後、コロンボがTクラブ会員を探す場面。パトカーの前で警官から聴取されている女性がダイアン・ターレイ・トラヴィス。
18話「毒のある花」では、ビューティー・マーク社で美容体操を教えるインストラクターがダイアン・ターレイ・トラヴィス。コロンボ警部が愛車プジョーに乗ってやってくるシーンです。
20話「野望の果て」では、ヘイワード夫人ビクトリアの誕生日会にいる友人のひとりがダイアン・ターレイ・トラヴィス。大きめに映っていますので比較的確認しやすいです。
21話「意識の下の映像」では、後半でケプル博士が2回目の上映会(コロンボにやられちゃう会)をする際に、客席に座っているのがダイアン・ターレイ・トラヴィス。
23話「愛情の計算」では、人工頭脳学調査研究所の女性研究員がダイアン・ターレイ・トラヴィス。短いが台詞もしゃべっています。これが最も目立つ配役だったと思います。
25話「権力の墓穴」では、ハルプリンが毎週通うクラブにいます。ハルプリンとコードウェルの二人がバーに移動する際に近くに立っている女性。これは探すのに苦労しました。
59話「大当たりの死」では、ナンシーが勤めるランジェリー店で買い物をする女性。その前の出演が1974年で今回が1991年。17年のブランクがあり、風貌が一変し同一人物とは気づきませんが、クレジットされています。

加筆:2020年8月16日

ディーン・ストックウェル(Dean Stockwell)

刑事コロンボ2作品に出演

12話「アリバイのダイヤル」の被害者:エリック・ワーグナー社長。あまり顔が大写しになることは少ないのですが、後述のロイド・ハリントンとは一味違う若き御曹司を演じています。
29話「歌声の消えた海」の無実の容疑者で、ピアノマンのロイド・ハリントン役は良かったです。捜査の過程でヘイドン・ダンジガーの写真を見せられ「この人が犯人ですか?」とコロンボ警部に尋ねる場面は印象に残っています。

映画「エアフォース・ワン」

ハリソンフォード主演の映画「エアフォース・ワン」にも出演しており、66話「殺意の斬れ味」で女性弁護士「トレーシー・ローズ」を演じた「ドナ・ブロック」と共演しているようです。詳しくは、後日加筆します。

加筆:2021年8月27日

ティシャ・スターリング

Tisha Sterling

20話「野望の果て」で上院議員候補ヘイワード氏の妻の秘書リンダ・ジョンソンを演じました。ヘイワードを頑に信じる清楚な女性を好演しています。放送当時の彼女は29才、お相手のジャッキー・クーパーは52才。

映画「八月の鯨」

ベティ・デイヴィス主演の映画「八月の鯨(1987)」に母親で女優の「アン・サザーン」の若き日を演じる役で出演しているそうです。この映画には18話「毒のある花」のラング社長役の「ビンセント・プライス」が出演しています。

ティモシー・ケリー

いずれも、レストランのシェフや主人の役で登場。5話「ホリスター将軍のコレクション」では事件の解決のヒントになりました。38話「ルーサン警部の犯罪」では、強盗に入られた上お得意様を殺害されて大ショックでした。 
2話「死者の身代金」
5話「ホリスター将軍のコレクション」
38話「ルーサン警部の犯罪」トニーの店の主人

2話「死者の身代金」に初登場

2話「死者の身代金」に初登場する時のシェフはコロンボの大好物チリコンカンを得意料理とする「バート」でティモシー・ケリーが演じています。店名は「バーニーズ・ビーナリー」で、ビリヤード台の置いてある広いお店です。看板の形状では、ウエストハリウッドのお店と酷似していますが外観は異なり、同じ場所で改築したのか、別のお店かは不明。現在のお店にもビリヤード台が置いてあるようです。

トリシア・オニール

Tricia O’Neil
44話「攻撃命令」で犬の訓練士コーコランを演じのはトリシア・オニール。詳細は不明ですが映画「タイタニック(1997)」にも出演しているようです。
「攻撃命令」は「悪の温室」と並んで、比較的不気味な雰囲気を醸す作品なのですが、キム・キャトラルと、このトリシア・オニールがまさに花を添えている気がします。

バーバラ・ローデス

Barbara Rhoades
7話「もう一つの鍵」美容室の受付係で少しだけ出ている女優さんです。コロンボの吸いかけの葉巻を預かり、汚そうにつまみ持つシーンが印象的。
34話「仮面の男」遊園地の女性カメラマン「ジョイス」の役は印象に残りました。あっけらかんとした性格で、コロンボ警部の捜査の手助けをしてくれました。楽しいシーンでしたね。

ハーヴェイ・ゴールド

Harvey Gold
27話「逆転の構図」ハリー・ルイス
32話「忘れられたスター」アンダーソン検死官
33話「ハッサン・サラーの反逆」検死官

ハーヴェイ・ゴールドは2作品で「検死官」を演じていて、ヒゲの有無こそあれ両者とも「アンダーソン検死官」と呼んで良いと思います。27話「逆転の構図」では重要な役どころ「カメラ店の店主:ハリー・ルイス」を演じています。
日本語の吹き替えは「野本礼三」さんで、ウイルソン刑事(ボブ・ディシー)の声と同じですので、アンダーソン検死官を探してみてください。野本礼三さんは「ドカベンの徳川監督」としても知られます。

ヴァル・アヴェリー

Val Avery
中でも特に25話「権力の墓穴」での前科者アーティ・ジェサップはとても重要な役柄でした。警察権力を毛嫌いするがゆえに、コロンボ警部の捜査に協力し、犯人のハルプリン次長(リチャード・カイリー)を追いつめました。

5話「ホリスター将軍のコレクション」貸ヨット屋のオヤジ
12話「アリバイのダイヤル」盗聴器をしかけた探偵ラルフ・ダブス
25話「権力の墓穴」前科者アーティ・ジェサップ
34話「仮面の男」「シンドバッド」のオーナーローウィ

バーナード・フォックス

Bernard Fox
13話「ロンドンの傘」
29話「歌声の消えた海」
イギリス出身の俳優さんで、13話「ロンドンの傘」ロンドン警視庁(スコットランドヤード)のダーク刑事部長を、29話「歌声の消えた海」で客船のパーサー:ワトキンス役で出演しています。「ボートではなく汽船で…」が口癖の人ですね。
出演した2作のコロンボ作品では、どちらもストーリー展開に重要な役柄を演じています。ユーモアに満ちた大柄の俳優で、存在感もありますね。映画タイタニックにも出演しているそうですが、詳細は未確認。

ヴィトー・スコッティ

Vito Scotti 1918年1月26日 – 1996年6月5日

刑事コロンボに多数出演のヴィトー・スコッティは、私のお気に入りの俳優さんの一人です。このヴィトー・スコッティという脇役俳優さんの魅力を発見できたら、刑事コロンボの世界への入口を見つけたことと同じ意味ではないかと思います。

19話「別れのワイン」レストランのマネージャー
20話「野望の果て」紳士服店マネージャー:チャドウィック
24話「白鳥の歌」葬儀屋:グリンデル
27話「逆転の構図」 浮浪者風の男:トマス・ドーラン
34話「仮面の男」農場経営者:サルヴァトーレ・デフォンテ
50話「殺意のキャンバス」レストランの店主:ヴィト
に出演しています。

19話「別れのワイン」

犯人のエイドリアン・カッシーニと秘書のカレンを誘って食事をするレストランのマネージャー役。コロンボ警部に安い席を用意し、エイドリアンに叱られるシーンや、ワインの味が悪いと叱責され、テイスティングする表情などが面白いです。

20話「野望の果て」

チャドウィック紳士服店マネージャーを演じています。犯人のネルソン・ヘイワード氏の行き付けの紳士服店で、コロンボ警部が自分もボウリング祭り用のジャケットを作って欲しいと依頼し、軽くあしらわれるシーン。仕上がりの期日を告げられて態度を一転するのがこっけい。

24話「白鳥の歌」

葬儀屋グリンデル役。本編とはあまり無関係のシーンですが出演時間や台詞は長いもので、ヴィトー・スコッティの演技を堪能できます。コロンボ警部の吹き替えから想像するに、TVバージョンではカットされたシーンと思われます。

27話「逆転の構図」

トマス・ドーランは酔っぱらいの浮浪者風の男ですが、供述の証言や食堂での会話からも知的なキャラクターに描かれていて、とても面白いです。供述書で自分を「余(よ)」と呼んでいました。コロンボ警部はこのドーランに対し優しく接していて、社会的弱者の味方であることが伺い知れます。日本語版は「近石真介」さんで「初代:フグ田マスオ」

34話「仮面の男」

サルヴァトーレ・デフォンテは農場経営で成功したらしいですね。出演した役の中で、もっとも出世したキャラクターでした。イタリア系ということを強調していました。

50話「殺意のキャンバス」

事件の舞台ともなるヴィトの店の店主を演じています。これはスコッティが出る作品中もっとも重要な登場人物の一人です。コロンボ警部や犯人バーシーニとの会話で、素晴らしい演技を見ることができます。でも旧作の良さには敵わないかな?

ネットで検索してみますと、このヴィトー・スコッティさんはやはり通なコロンボファンの方々の間で人気が高い俳優さんのようです。コロンボ作品の他、コッポラ監督の名作「ゴッドファーザー」にナゾリーネ役で出ているそうです。映画は何度も見ていますが場面は未確認です。

フレッド・ドレイパー(Fred Draper)

7話「もう一つの鍵」でベスの母親を乗せてきたタクシーの運転手を演じています。チャドウィック家に到着する場面で、コロンボをチャドウィック家の召使いと決めつけて代金を請求し、おつりを持っていないと「新米だね」と見下しています。
18話「毒のある花」のマーチソン博士役は特に印象的でした。写真のように、比較的困った顔で登場することが多いです。
27話「逆転の構図」ではガレスコ夫人殺害現場の農家で登場します。髭を生やした鑑識の男性がフレッド・ドレイパー。顔をよく見ないと彼だと気づきません。
31話「5時30分の目撃者」では目の不自由な目撃者(?)の弟、デビッド・モリスを演じています。これも印象に残るシーンですね。
37話「さらば提督」ではかなり重要な役どころスワニー・スワンソンを演じています。犯人役と言って良いのですが、ゲストスターはロバート・ヴォーンとクレジットされていて、ドレイパーは「その他の出演」の扱いでした。
38話「ルーサン警部の犯罪」のジョセフという端役の俳優。テレビ局の収録シーン、わざとらしいセリフ回しでNGをもらっちゃう人です。

加筆:2020年12月1日

マリエット・ハートレイ


Mariette Hartley 1940年6月21日生まれ
22話「第三の終章」で秘書アイリーン、41話「死者のメッセージ」では秘書ベロニカを演じました。どちらも知性に富んだ女性の役で深く印象に残りました。

スター・トレック「宇宙大作戦」

ぼろんこも大好きなSFドラマ、スター・トレック「宇宙大作戦」の「タイムマシンの危機」というお話で、ザラベスという女性の役で出ています。ぜひもう一度見てみたいです。

大草原の小さな家「父さんの秘密」

大草原の小さな家のシーズン2・19話「父さんの秘密」(1976年)。魅力的な未亡人「エリザベス・サーモンド」役でマリエット・ハートレイを見ることができます。コロンボ作品「死者のメッセージ」の1年ほど前だと思われ、ほぼ同年齢。美しく優しい女性として描かれています。2020年の4K再放送でこれを見られたことは、とても嬉しいことです。

加筆:2020年11月9日

フランク・エメット・バクスター

Frank Emmett Baxter
ついに明らかになりました。7話「もう一つの鍵」でベス・チャドウィックから「自分の方針に逆らうなら再就職を考えなさい」と脅される役員。38話「ルーサン警部の犯罪」でウォードのギャラについて議論をしているテレビ局の役員。

クラフトシアターに出演

クラフトシアターとはアメリカNBCのテレビ番組。この番組にフランク・エメット・バクスターが出演していたという情報があります。(詳細は未確認)

マイケル・フォックス

Michael Fox
獣医ドクター・ベンソン役で、コロンボ警部の「愛犬ドッグ(バセットハウンド)」の主治医。どちらの作品とも「愛犬ドッグ」の診察場面に登場します。その話のテーマ「10話:クラシック音楽」「16話:チェス(バックギャモンではなくチェッカー)」を取り入れたシチュエーションでコロンボ警部と楽しい会話を聞かせてくれます。日本語版では台詞の言い回しがとてもユニークで、印象に残る声優さんです。

10話「黒のエチュード」
16話「断たれた音」
この獣医ドクター・ベンソンは、初期の刑事コロンボ作品で、愛すべきキャラクターの一人であることを、誰もが認めるでしょう。

加筆:2021年3月5日

ルシール・メレディス

Lucille Meredith
コロンボファンの方より教えていただいた情報ですが、24話「白鳥の歌」で「ミシンのおばちゃん」の役で良い味を出している女優さん「ルシール・メレディス(Lucille Meredith)」は、第20話「野望の果て」でヘイワード夫人の親友「ルーシー」と同一人物です。

AXNミステリーの解説によりますと、ルシール・メレディスは白鳥の歌の制作総指揮「ローランド・キビー」の奥様だということです。

野望の果てでは、ヘイワードの自宅での(びっくり)パーティで、「奥様に会うためにそんなに手数をかける‥」のセリフがルシール・メレディスさんです。

クリフ・カーネル

Cliff Carnell

9話「パイルD-3の壁」白バイの警察官 エンディングの少し前、タイヤがパンクしたエリオット・マーカムに声をかける白バイ警官。かなり暗いシーンですので、肉眼でクリフ・カーネルを断定することは困難です。
12話「アリバイのダイヤル」クレメンス刑事:エリック・ワーグナーの邸宅で「らんちきパーティ」発言をする刑事です。

 

34話「仮面の男」遊園地の写真屋のオヤジ:ドン。どれもちょい役ですが、印象深い場面で起用されました。

シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)

Shera Danese
1949年10月9日-
38話「ルーサン警部の犯罪」クレア・デイリーの旦那の秘書モリー
42話「美食の報酬」ジェラード氏の秘書イブ
50話「殺意のキャンバス」マックス・バーシーニの妻ベネッサ
58話「影なき殺人者」ヒュー・クライトンの秘書
64話「死を呼ぶジグソー」
66話「殺意の斬れ味」キャサリン・カルバート

女優シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)は、俳優ピーター・フォークの妻。38話「ルーサン警部の犯罪」で、殺害されたクレアのご主人のアリバイを証言するチョイ役の秘書として初登場。その後は、42話「美食の報酬」で犯人ジェラードのお馬鹿ちゃん風愛人、50話「殺意のキャンバス」ではバーシーニの妻ベネッサを好演。58話「影なき殺人者」では殺人ほう助、66話「殺意の斬れ味」ではついに、共犯役をつとめています。新シリーズでは特に、作品自体が徐々にピーター・フォークの「私物」になっている傾向が強く、ピーターの実妻である彼女が多く登用されています。
その風貌からも若い頃は犯人などの愛人役が多く、年齢とともに「少し意地悪」な役柄もこなしています。しかし本質的には「あまり深く物事を考えない」風にも見受けられ、憎めないキャラクターとして描かれる傾向にあるとも思えます。

本当はなんて読むの?

Wikipediaの刑事コロンボやピーター・フォークの項目では「シーラ・ダニーズ」と出てきます。しかしAXNミステリーの特番では「シェラ・デニス」と読んでいました。加筆した2012年現在では、検索で「シェラ・デニス」が優勢かもしれません。英語では【Shera Danese】で、ちなみに「Shera」で検索すると、シーラでなくシェラが多く検出されます。

豪華な日本語版の吹き替え

ルーサン警部の犯罪=沢田敏子さん(アルプスの少女ハイジのナレーション)
美食の報酬=田島令子さん(ベルサイユのばら:オスカルなど)
殺意のキャンバス、影なき殺人者=塩田朋子さん(映画やドラマの吹き替えで有名)
死を呼ぶジグソー=鈴木弘子さん(ホリスター将軍のコレクション:ヘレン、幻の娼婦:ジョーン・アレンビー)
殺意の斬れ味=藤田淑子さん(一休さん)

影なき殺人者では歌声も披露

58話「影なき殺人者」のオープニングに流れるタイトル曲は、このシェラ・デニスが歌っています。
加筆:2017年12月21日