Vito Scotti 1918年1月26日 – 1996年6月5日
刑事コロンボに多数出演のヴィトー・スコッティは、私のお気に入りの俳優さんの一人です。このヴィトー・スコッティという脇役俳優さんの魅力を発見できたら、刑事コロンボの世界への入口を見つけたことと同じ意味ではないかと思います。
19話「別れのワイン」レストランのマネージャー
20話「野望の果て」紳士服店マネージャー:チャドウィック
24話「白鳥の歌」葬儀屋:グリンデル
27話「逆転の構図」 浮浪者風の男:トマス・ドーラン
34話「仮面の男」農場経営者:サルヴァトーレ・デフォンテ
50話「殺意のキャンバス」レストランの店主:ヴィト
に出演しています。
19話「別れのワイン」
犯人のエイドリアン・カッシーニと秘書のカレンを誘って食事をするレストランのマネージャー役。コロンボ警部に安い席を用意し、エイドリアンに叱られるシーンや、ワインの味が悪いと叱責され、テイスティングする表情などが面白いです。
20話「野望の果て」
チャドウィック紳士服店マネージャーを演じています。犯人のネルソン・ヘイワード氏の行き付けの紳士服店で、コロンボ警部が自分もボウリング祭り用のジャケットを作って欲しいと依頼し、軽くあしらわれるシーン。仕上がりの期日を告げられて態度を一転するのがこっけい。
24話「白鳥の歌」
葬儀屋グリンデル役。本編とはあまり無関係のシーンですが出演時間や台詞は長いもので、ヴィトー・スコッティの演技を堪能できます。コロンボ警部の吹き替えから想像するに、TVバージョンではカットされたシーンと思われます。
27話「逆転の構図」
トマス・ドーランは酔っぱらいの浮浪者風の男ですが、供述の証言や食堂での会話からも知的なキャラクターに描かれていて、とても面白いです。供述書で自分を「余(よ)」と呼んでいました。コロンボ警部はこのドーランに対し優しく接していて、社会的弱者の味方であることが伺い知れます。日本語版は「近石真介」さんで「初代:フグ田マスオ」
34話「仮面の男」
サルヴァトーレ・デフォンテは農場経営で成功したらしいですね。出演した役の中で、もっとも出世したキャラクターでした。イタリア系ということを強調していました。
50話「殺意のキャンバス」
事件の舞台ともなるヴィトの店の店主を演じています。これはスコッティが出る作品中もっとも重要な登場人物の一人です。コロンボ警部や犯人バーシーニとの会話で、素晴らしい演技を見ることができます。でも旧作の良さには敵わないかな?
ネットで検索してみますと、このヴィトー・スコッティさんはやはり通なコロンボファンの方々の間で人気が高い俳優さんのようです。コロンボ作品の他、コッポラ監督の名作「ゴッドファーザー」にナゾリーネ役で出ているそうです。映画は何度も見ていますが場面は未確認です。